D700に近づくD300

 果たしてどの部分がどの程度近づいたのかはいまひとつ良く判らないけれど、D700用に開発されたいくつかの機能をD300にも導入すべく、D300のファームウェア1.10が公開された。D300としては2008年2月13日(1.02)、7月1日(1.03)に次ぐ3回目のファームウェアのバージョンアップである。

注:ファームウェアとは機器(ハードウェア)に組み込まれ機器の動作を制御するソフトウェア。ハードウェアと一般的に云われるソフトウェア(アプリケーションソフト)との中間的存在だが、どちらかというとハードウェア寄りの存在。これを変更することで、あたかも新しいハードウェアになったかのようは大幅な進化を遂げることもある。
 
 今回のファームウェアのバージョンアップは、1.03から1.10と、小数点以下の数字が大きく変わっていることから、かなりの変更がなされたことがわかる。変更点の詳細はこちらをご覧いただきたいが、郷秋<Gauche>としては、まもなく発売になるGPSユニット対応と思われる変更が大いに気になるぞ。

今日の一枚は、ファームウェア・バージョンアップ中のD300。
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紅葉まで、あとひと月

 10月も残すところあと一日となりました。一昨日、紅葉もそろそろ始まったかなと思って昼休みに散歩してみたいつもの東京都下某所でしたが結果はご覧の通り、「もみじ若葉」とタイトルを付ければ誰も気づかない云った様子。そう言えば、昨年鎌倉で紅葉を撮ったのは12月の最初の週末でした。紅葉まではあとひと月ということですね。

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休日の高速、千円で走り放題?!

 休日に全国の高速道路を1回1,000円の定額で走り放題とする新たな料金割引案を、政府・与党が「生活対策」の目玉として検討しているようだ。

 なるほど、高速道路を利用してプチ観光旅行をすべればホテル・旅館、遊園地などの各種娯楽施設、レストラン、土産物屋に「金」が落ちるし、高速代が片道1,000円となれば、その分さらに財布の紐も緩もうというものだ。

 しかし待てよ。通行料金が安いからと云って、必要もない遠出をすれば、不必要に石化燃料(ガソリンの事だ)を消費し、CO2を撒き散らすことにならないか。目の前の経済は活性化されるかも知れないが、長い目で見れば、石化燃料枯渇の時が前倒しとなり、地球温暖化が加速することになるんじゃないのかな?

 政府・与党には、目先の「人気取り」ではなく長い目で見てホントに実効性があり、資源にも地球環境にも優しい経済対策を考えて欲しいものだぞ。


 記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、いつもの東京都下某所で見つけた秋の輝き。
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山茶花

[いつもの東京都下某所にて]

   さざんか さざんか さいたみち
   たきびだ たきびだ おちばたき
   「あたろうか」「あたろうよ」
   しもやけ おててが もうかゆい

   (巽聖歌作詞・渡辺茂作曲「たきび」の二番。)

 と歌われる山茶花(さざんか)ですが、この歌詞をもう一度良くお読みください。山茶花の咲いた道で「落ち葉焚き」をしているわけですね。落ち葉焚きはいつするのかというと、落ち葉の季節、つまり秋です。

冬には落葉もすっかり終わり、山茶花の咲いた道に落ち葉はないんです(山茶花は常緑で秋には落葉しませので、ここで云う落ち葉は山茶花の木以外の落ち葉です)。ですから、山茶花が咲いているこの歌の季節は「秋」ということになりますね。

 山茶花を椿と混同して、冬から春の花と思い込まれている方が時におられますが、既述の通り、山茶花は秋の花なのです。お詳しい方には釈迦に説法だったことかと思いますが、念のため。
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ルノーとウィリアムズの来期は

 世界的な金融危機の影響がF1界にも影を作り始めている。自社の業績が急激に悪化しているフェラーリ、メルセデス(マクラーレン)、BMW、ルノー、トヨタ、ホンダと云ったワークスチームはもちろんのこと、タイトルスポンサーではないものの、大口スポンサーであるロイヤルスコットランド銀行(RBS)が政府の救済措置の対象となり、結果としてF1への資金提供が打ち止めとなる可能性が報じられているウィリアムズはもとより、ワークスチームでありながらオランダ金融大手のING(オランダ政府から100億ユーロの支援を受けることが決まったと報じられている)をタイトルスポンサーに持つルノーの動向が気になるところである。

 日本でも1980年代後半、多くの企業がF1チームをスポンサードし、レイトンハウスのように依存のチーム(マーチ)を買収して直接F1の世界に打って出る、あるいはF1開催が可能なサーキットを建設する企業が続出したが、バブルの崩壊とともに一気に資本を引き上げるなどにより、F1界における日本パワーが「有史前」に戻ってしまうという歴史もあった。モータースポーツが半ば国技とされる国が少なくないヨーロッパにおいてそこまで極端なことが起こるとは考えにくいが、本業が優先される傾向が強くなることは否定できないだろ。

 ワークスチームがそうであるならば、プライベータは経営的にさらに苦しいシーズンになることだろうが、2009年3月29日の開幕戦、オーストラリアGPのグリッドには是非とも今年と同じ20台のマシンが並んでいて欲しいものである。


 例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、銀杏黄葉の進み具合。人に個性があるように、樹木にも個性があるのが良く判りますね。
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一泊二日のための「Kyrie」

 今週末、学生時代の仲間たちと泊りがけで久しぶりに歌って来た。主たる練習曲は「Kyrie(キリエ)」。Kyrieは、通常 Kyrie(キリエ) 、Gloria(グローリア)、Credo(クレド)、Sanctus(サンクトゥス)、Benedictus(ベネディクトゥス)、Agnus Dei(アニュス・デイ)、6つの部分からなるミサ曲の第一曲。

Kyrie eleison / 主よ 憐れみたまえ
Christe eleison / キリスト 憐れみたまえ
Kyrie eleison / 主よ 憐れみたまえ

 という簡単な言葉(ラテン語)が美しいメロディーとハーモニーに乗せて繰り返し唱えられる。難しい旋律とリズム、和音など、技巧を凝らしたGloriaやCredoに比して技術的には容易だが、だからこそ表現が難しいことも事実。

 ご存知の通り古今多くの作曲家がこのミサ曲を手がけているが、今回郷秋<Gauche>たちが歌ったのはそんな名曲ではなく、学生時代からずっとご指導いただいているT先生オリジナルのKyrie。この合宿のためにお願いをして作曲していただいたものだ。勿論、郷秋<Gauche>たちが一泊二日で練習して仕上がるように作っていただいている。郷秋<Gauche>たちが歌う為に、郷秋<Gauche>たちの技術に合わせて作曲してくださった曲を、作曲者自らご指導いただいたわけで、考えてみるとこんな贅沢はめったにあるものではない。

 音楽的・芸術的な質は高く保ったままで、かつ技術的には比較的に容易。更に一泊二日の合宿で仕上がり歌う側の達成感が得られるようにと云う配慮を頂きながら作っていただいたkyrie。まったく有り難いことです。感謝です、T先生! そんな訳で、練習している間に付けられた曲名は「一泊二日のためのKyrie」。来年は「一泊二日のためのGloria」をとお願いしてみましたが、GloriaはKyrieの数倍の長さになることから一泊二日で難しそうなので、SanctusかAgnus Deiになりそうな雰囲気。


 さて、そんな今日の一枚は、「一泊二日のためのKyrie(キリエ)」の、ピアノ伴奏者の譜面。G Dur、60小節の作品です。
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D700で3万円キャッシュバック?!

 びっくりのニュース。発売になったばかりだと思っていたNikon D700を買うと3万円がキャッシュバックされるキャンペーンが始まったようだ。ボディ単体でもVR24-120mm付きでも、どちらも3万円がキャッシュバックとのこと。

 郷秋<Gauche>が見たニュースには「ボディ単体が324,300円前後、レンズキットが405,500円前後」と書かれていたけれど、郷秋<Gauche>用達のCカメラ店ではボディを258,000円で販売しているから、3万円バックされると実質228,000円じゃん。

 これはボーナスで買うっきゃないぞ!と思って記事をよく読んだら、このキャンペーン、11月30日までなんだって。ボーナス前の買い控え回避作戦と云うとなんだな。ニコンも随分と商売上手になったもんだ。


 例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、先週日曜日に見つけら「秋の宝石」。なれどその名前はわからず。
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旧南極観測船「しらせ」、解体

 今年7月に、老朽化のために退役となった南極観測船「しらせ」。文化遺産・産業遺産としてと云う事だと思うが、国は「しらせ」を保存展示してもらうべく、引き取り手を捜していたが、価格の面で折り合わず、結局解体されることとなったようだ。

 我が横浜港には帆船「日本丸」と戦前の太平洋航路の花形であった「氷川丸」が係留保存されているが、今度は「しらせ」、自衛隊のイージス艦「あたご」も退役したら保存、戦後日本初の航空母艦(そんなものありませんが・・・)も退役後は記念に保存がなんて言い出したら日本の港は保存艦船でいっぱいになってしまうぞ。

 未来が少なくなるかどうかはわからないけれど、過去が多くなってきていることは間違いないから、文化遺産・産業遺産として保存すべきものの数は増加の一途だ。そんなものが場所を取っていたら100年後、200年後の日本には人が住むべき隙間さえなくなってしまうかも知れない。本当に価値あるものは別としても、そろそろ文化遺産・産業遺産のデジタルアーカイヴ化を真剣に考える時期なんじゃないかな。

なんぞと偉そうに言っていると、「国家規模のそんな心配をする暇があったら、お前さんが溜め込んだ本や雑誌、LPやCD、保湿庫の中の使いもしないカメラやレンズをとっとと処分したらどうなんだい」という声が聞こえてきそうだ。前言撤回(^^;。


 運動会シーズンまっ最中。首都圏の今日の雨はもう上がったようです、明日からは太陽が顔を出すようですから、グラウンドは少し濡れているかも知れませんが、今週末の運動会は予定通りできそうですね。
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ステージマネージャーというお仕事

 ステージマネージャー(略してステマネ)とは、一言で言えば「コンサートの成功請負人」です。クラシック、ジャズ、ポップスなどのジャンルを問わず、コンサート(演奏会)の成否は出演者の演奏だけで決まるのではなく、実は、ステージマネージャーを頂点としたスタッフ全員の力にもかかっているのです。

 ステージマネージャーは裏方スタッフ(ステージ周り担当)を統括します。受け付け等を担当するスタッフは「表方」と呼ばれ、フロアマネージャーが統括します。貸しホールの場合、ステージマネージャーや裏方・表方のスタッフは一般的には演奏者の関係者ですが、一流といわれるホールにおいては、表方はホール側の担当者により運営されるケースがほとんどです。なお、ステージマネージャーが演奏者側の立場の者であっても、ホールの舞台設備、照明機器・音響機器の操作をするのはホールの職員あるいはホールが委託した専門会社の社員となります。

 いずれにしても、ステージマネージャーは聴衆の目に付かないところ、具体的にはステージの下手(客席から見て左手)袖にいて、事前の山台組み・椅子や小道具のセッティング・照明合わせ、音響の調整、本番の演奏者の出るタイミングの指示などの準備・進行一切を管理し、指示します。声楽や器楽のリサイタルの場合にはピアノの位置、演奏者の立ち位置・椅子の位置など、演奏上重要な決定事項の一翼も担います。

 また、高校生や大学生の演奏団体のコンサートの場合には当日だけではなく、演奏会のための練習の段階から関係者と打ち合わせを繰り返し、プログラムを作りこんでいくこともありますし、演奏順の決定、刷り物としてのプログラム、フライヤーやチケット、ポスターの作成についての指導・助言することもあります。

 ステージマネージャーの一番大きな仕事は、演奏会当日の指示ではなく、実は、当日に使う「ステージプラン」を作ることです。完璧なステージプランが出来上がっていれば、当日は各スタッフがステージプラン通りに進めてくれますから、ステージマネージャーが演奏会本番にするべき仕事は、「トイ、トイ、トイ」と演奏者を気持ちよくステージに送りだしてあげることと、袖に戻ってきた時に、次の曲がさらに良い演奏となるよう、「Bravissimo!」とオダテあげることくらいです(^^)。

 前置きが長くなりましたが、昨日、東京文化会館小ホールで行われた「山崎小桃 / オペラティック・コンサート 2008」で、そのステージマネージャーのお役目を果たしてきた郷秋<Gauche>なのでありました。素晴らしいソプラノ歌手である山崎小桃さんとゲスト出演のテノール大間知覚さん、ピアノの小島さやかさんが、良い聴衆の皆さんに支えられて、ホントに素敵な演奏会を創りあげていました。素晴らしいコンサートのお手伝いが出来て、郷秋<Gauche>も嬉しく楽しいひと時を過ごす事が出来て幸せでした。

山崎小桃さんのオフィシャル・ウェブサイト
大間知覚さんのプロフィール
小島さやかさんのプロフィール


 今日の一枚は、終演後のホワイエでファンの皆さんと記念写真に収まる山崎小桃さんと大間知覚さん。

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里の秋

 郷の秋とも書きますが、そうなると「郷秋<Gauche>」になりますね。でも郷秋<Gauche>は「里・郷の秋」からの命名ではなく、豪酒(返り点を打つ)に別な字を当てた、訳でもなく、Gaucheに漢字を当てたものです。というのはどうでも良い話し。

 里の秋と云うと、郷秋<Gauche>がまず思い浮かべるのは軒先に吊るされた柿ですが、最近人気低迷の柿。軒先に吊るされることも少なくなってきたようです。恩田の森にも柿の木が沢山ありますが、収穫されることは少なく、多くがそのまま朽ちていきます。

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ガソリン価格下落

 いっときは200円/L(ハイオク)を突破するかと思われたガソリン価格ですが、ここに来て、急速に下落しているようです。今日、ガソリンを入れたところ、158円/L(ハイオク)。レギュラーは147円/Lのようでした。

 果たしてこの価格が短期的なものなのか、あるいは暫くは落ち着くものなのか、郷秋<Gauche>には知る由もありませんが、諸物価高騰の原因の一端をガソリン・軽油などの価格が担っているようですのでまずは歓迎、ですね。


例によって記事本体とは何の関係も無い今日の一枚は、昨日に続いて黄葉。今日の黄葉はハート型の葉っぱが可愛い桂の木です。
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結末はブラジルへ

 2008年F1第17戦、中国GPが終わった。既にご存知に通り、ハミルトン、マッサ、ライッコネンの順でチェッカードフラグを受け、ハミルトン94ポイント、マッサ87ポイントと、ドライバーズ・チャンピョンシップの決着は最終戦、ブラジルGPに持ち越されることになった。

 一方、コンストラクターズ・ポイントも、BMWがトップのフェラーリに21ptの差を付けられチャンピョン争いから脱落し、フェラーリ(156pt)、マクラーレン(145pt)の一騎打ち。ただし、こちらはフェラーリ有利。

 数字的にはドライバーズ・チャンピョンシップはマクラーレンのハミルトン有利、コンストラクターズ・ポイントではフェラーリ有利な状況ではあるけれど、レースは何が起こるかわからない。それは昨年の最終戦が示した通り。

 2008年F1最終戦は10月31日開幕。ここで2008年のすべてが決する。


 例によって記事本体とは何の関係も無い今日の一枚は、桜の黄葉。モミジなんかの場合には紅葉とは書くけれど、赤くならない樹木の場合には黄葉。読みは同じだけれど、字が違う。
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秋です

 曇りとの予報とは裏腹に、朝は素晴らしい天気。そうは云っても昼前には曇ってくるだろうと急いで出かける準備をしたけれど、結局はいつもと同じ時間。案の定、昼前から雲が出てきましたが、白山谷戸では稲刈り後の田んぼを青い空、白い雲と共に撮れたし、気持ちの良い秋の空気を胸いっぱい吸う事が出来たので、今日は満足。


「木の実降る」とは秋の季語ですが、森の中を歩いていると季語の通り、風が吹くたびにバラバラと木の実が降ってきます。これはクヌギの団栗(ドングリ)です。団栗とは、もともとこのクヌギの実を差すようです。
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政府がMRJを10機調達

 政府は、三菱重工業が主体となり事業化を進めている小型ジェット旅客機、MRJ(70~96席)を政府専用機として10機導入することを決めた模様。ANAが25機を発注したことから事業化を正式に決定したものの、その後は新たな受注が無く苦戦している売込みに弾みを付けようと云うことらしい。

 これまで、政府専用機としては747という超大型の機材だけで、以前から運用経費が少なくて済む小型機の導入が求められていたが、財政難から認められずに今に至っている経緯がある。そんな中でMRJの10機導入は大英断とも言える。ただ、10機と言うのはいささか多過ぎる気もするが、皇族や首相の輸送だけではなく災害派遣などにも使おうということなのだろう。いいことだ。

 今夏の北京オリンピックに際しては、当時の福田首相が航空自衛隊の多目的小型機U-4で北京入りしているが、いくら近いとは言っても日本の首相がU-4ではいささか寂しい。そういう意味でMRJの導入はGood Choiceなのだが、方や350席クラス、此方90席(実際には特別仕様で席数はもっと少なくなるはず)となると、中間にもう一機種、200席クラスの767が欲しくなると云うのは贅沢に過ぎるだろうか。

 ANAが25機購入、政府が10機導入となると、同クラスの機材をブラジル、エンブラエル社から購入することとしたJALへの非難の声が大きくなりそうだ(JALにとっての初号機となるエンブラエル170を既に受領したことは今月5日に書いている)。MRJは国が約500億の資金を投入することになっている、国家的一大プロジェクト。国策会社という歴史を持つJALがそのMRJに背を向けてエンブラエルを導入するのは、まずかろう。

 5日にも書いた通り、同クラスの機材としてCRJとエンブラエルを持つのはどう考えても効率が悪い。一方、MRJが実際にエアラインに引き渡されるのは5年後の2013年(A380や787の例でもわかるように、引渡しが大幅に遅れる可能性も多々ある)になることから、場合によっては、エンブラエルはMRJまでの「つなぎ」だったということになる可能性もあるのかな。


 例によって記事本体とは何の関係も無い今日の一枚は、いま時分の鬼灯(ほおずき)。
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LEXUS LS460(後席)インプレッション

 所用があって、今日は愛知県豊田市まで出かけてきた。愛知県内の某JR駅近くに本社がある会社なのだが、面会場所として連絡があったのは豊田市内にある工場で、調べてみると名古屋駅からは地下鉄やら名鉄やらを乗り継いで50分、更にクルマで15分ほどの場所。これは大変だと思案していたところに、名古屋駅まで迎えに来てくださるとのメイル。

 で、そうなると一体どんなクルマで迎えに来ていただけるのかということに興味が集中する訳だが、クラウンだろうという予想は見事に裏切られた。太閤通口で待っていてくれたのはなんと、漆黒に塗られたLEXUS(レクサス) LS460。

 路上で見かけるLEXUS LSはまるでクジラのように巨大だが、乗り込んでみると分厚いドアやシートのためだろ、外観から想像するほど広々とした感じはない。目いっぱい前進させた助手席のお陰で足元には有り余る空間があるが、頭上には拳一つ程。横方向は分厚いドアと大きなアームレストのためにそれほど広くはないが、身体一つがスッポリと収まる居心地の良い空間となっている。空調も完璧で、リアとサイドのガラスの内側には黒いメッシュ状のスクリーンがあり、外からのぞかれる心配もない。さすがにショーファードリブン。

 車内に侵入する音は僅かなタイヤからのノイズと、路面の段差を乗り越える時の「コトリ」という小さな音だけで、エンジン音が聞こえるのは高速道路上での合流加速時のみ。シフトダウンの時には気づかなかったが、加速時のシフトアップのショックが少々気になったのは意外。もっとも郷秋<Gauche>の306と比べれば無いに等しいものではあるが(比べるなって!)。

 仕事が終わった後も同じLS460で名古屋駅まで送っていただいたのだが、クルマに乗り込み閉めていただいたドアが音もなく閉まったように感じたのでショーファー氏に聞いてみると、全ドアにオートクローザーが装備されているとのこと。かつてはドアを閉めた時の音に如何にして高級感を漂わせるかが真面目に研究されたと聞いているが、現代の高級車のドアは、音もなく閉まるのである。

 LEXUS LS、さすがに世界の巨人、トヨタが総力をあげて作ったクルマだけに良く出来ている。打ち合わせが終わったところで送迎のお礼と共にそのことをお伝えしたところ、「私たちも時々乗りますが、LSに乗るとクラウンが普通のクルマに思えてしまい困るんですよ」と笑っておられた。そうだろう。

 以上、郷秋<Gauche>には生涯縁のないクルマだと思っていた、LEXUS LSの後席乗車インプレッションでございました。


 例によって記事本体とは何の関係も無い今日の一枚は、あるものを名古屋駅の売店から自宅に持ち帰ると云う、本日の最重要(裏)ミッションを無事に遂行したという証拠写真。すったもんだした一品だが、喉元過ぎればなんとやらで飛ぶように売れていた。
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