富士フィルムがレンズ交換方式カメラに再参入

 ロイター通信によると(「ロイター通信」は過去の名前だが、古い人間である郷秋<Gauche>はどうしても古いロイター通信の方が先に出てくる。さすがに国鉄・電々とは云わないけど)、富士フィルムがレンズ交換方式カメラ市場への再参入を真剣に検討しているようである。富士フィルムのカメラディヴィジョン(イメージングソリューション部門のことか)のヘッドである樋口武氏がロイターに語ったところによると、2004年に撤退したレンズ交換型カメラ市場(注1)に再参入するのだと云う。

 

1:郷秋<Gauche>の記憶によれば、富士フィルムにとっての最後のレンズ交換型デジタルカメラはFinePix S5 Pro(ニコンD200ベース)で最終出荷が20099月のはず。2004年が最終出荷となったのはFinePix S2 Pro(ニコンF80ベース)。フィルムカメラで云えばTX-2200611月最終出荷、シブいところではGX645AF ProfessionalGX680III Professionalがいずれも2010年(2月と4月)に最終出荷となった「レンズ交換方式」カメラである。

 

 他の情報なども総合すると、富士フィルムは来年以降レンズ交換方式ミラーレスカメラを発売し(注2)、現在カメラ市場で5位とされている同社のシェアランキング(台数ベース)を2012年には4位、2014年には3位にしたいと考えているようだが、そのためにはパナソニックの1300万台、更にはニコンの1860万台をも上回らなければならない訳だし、リコー&ペンタックス連合も手ごわい相手になることだろう。

 

2:台数ベースのシェアで上位に位置することに余り意味はなく、台数が少なくてもちゃんと利益が出ることが大切。そのために富士フィルムは廉価なモデルには手を出さず、高級カメラブランドイメージを確立しつつあるFinePix X100のレンズ交換型を登場させるのではないかと郷秋<Gauche>は考える。しかしだ、仮に利益は出たとしても台数シェア3位は難しいんじゃないかなぁ。

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