唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
F1 2006年 第12戦ドイツGPを振り返る
ポールこそ取り逃したが、終ってみればミヒャエルの3連勝。しかも、宿敵アロンソが5位、4ポイントに沈んだお陰でポント差を一気に11まで縮め、自力優勝の可能性を手繰り寄せる結果となった。
<ドイツGP決勝レースの結果>
1位:ミヒャエル・シューマッハ / フェラーリ / Q2 / FL1 / Pit2 / BS
2位:フェリペ・マッサ / フェラーリ / Q3 / FL2 / Pit3 / BS
3位:キミ・ライッコネン / マクラーレン・メルセデス/ Q1 / FL3 / Pit3 / MI
4位:ジェンソン・バトン ホンダ/ Q4 / FL7 / Pit2 / MI
5位:フェルナンド・アロンソ / ルノー / Q7 / FL9 / Pit2 / MI
6位:ジャン-カルロ・フィジケラ / ルノー / Q5/ FL8 / Pit2 / MI
7位:ヤルノ・トゥルーリ / トヨタ/ Q20 / FL5 / Pit2 / BS
8位:クリスチャン・クリエン/ レッドブル / Q12 / FL12 / Pit2 / MI
Qnは予選順位、FLnはレース中のファステストラップ順位
Pitnはピットストップ回数、BSはブリヂストン、MIはミシュラン。
対するアロンソは、予選7番手からのレースで5位4ポイントを獲得しているが、バリチェロのリタイヤとチームの作戦により辛うじて手に入れたポイントである。レース中のファステストがミヒャエルのコンマ9落ちの9位であったことを考えれば上出来といえるだろう。
ここにきてのルノー/アロンソの失速は、マスダンパーの使用を諦めたこととタイヤのパフォーマンスがBSに比して劣ることが上げられようが、同じミシュランユーザーであるマクラーレン/ライッコネンが(たとえ軽いタンクであったとしても)ポールをとり、FLもミヒャエルに遅れることわずかコンマ118であったことを考えると、ルノーがシーズン当初の優れたパッケージのバランスをここにきて維持できなくなってきたと言えるだろう。
ライッコネンはと言えば、表彰台にはあがったものの、1番高い所以外には興味は無いといわんばかりの不機嫌そうな顔が印象的であった。マクラーレンチームはここホッケンハイムで新しいフロントウイングを投入しているようだが、今回のライッコンネンのパフォーマンスがその効果によるものであるとするならば、今後のレースにおける更なる好成績も期待できるかも知れない。
そのライッコネン、今回6ポイントを獲得しているが、フィジケラも3ポイント獲得し49ポイントで同点。決勝2位のマッサが8ポイントを積み増しし50ポイントとしている。マッサが50ポイントで3位、優勝のあるフィジケラが4位、ライッコネンは5位に後退しているが、この3人のドライバーズポイント争いは今後の見所の一つとなろう。
今回のGPで300戦目を迎えたホンダだが(厳密に言えばその半分以上はエンジンサプライヤーとしての参戦)、急に戦闘力を取り戻して予選では4位、6位を獲得したが、バリチェロはトラブルで戦線離脱、バトンは終盤ライッコネンにあっさりとパスされるなど、良いところなし。そうは言っても再浮上のきっかけを掴みかけているようにも見えるので、次戦以降を楽しみにしたい。
さて、SA。案の定というべきか、トラブルにより完走ならず。それでも琢磨のマシンはレースディスタンスの半分を走りそれなりのデータ収集はできたことと思うが、左近のマシンはスタートに遅れたた挙句にわずか1周でガレージへ。ホッケンハイムでのレースが事実上のテストの場となったのだから致し方ないとも言える結果である。次戦に期待。
今日の1枚は、柏葉紫陽花(かわしばあじさい)。ちょっと季節外れのようですが、まだ咲いているものがありましたので。普通の紫陽花とは花の感じが随分違いますが、同じユキノシタ科です。名前は、葉が柏(かしわ)のように分裂していることから。
<ドイツGP決勝レースの結果>
1位:ミヒャエル・シューマッハ / フェラーリ / Q2 / FL1 / Pit2 / BS
2位:フェリペ・マッサ / フェラーリ / Q3 / FL2 / Pit3 / BS
3位:キミ・ライッコネン / マクラーレン・メルセデス/ Q1 / FL3 / Pit3 / MI
4位:ジェンソン・バトン ホンダ/ Q4 / FL7 / Pit2 / MI
5位:フェルナンド・アロンソ / ルノー / Q7 / FL9 / Pit2 / MI
6位:ジャン-カルロ・フィジケラ / ルノー / Q5/ FL8 / Pit2 / MI
7位:ヤルノ・トゥルーリ / トヨタ/ Q20 / FL5 / Pit2 / BS
8位:クリスチャン・クリエン/ レッドブル / Q12 / FL12 / Pit2 / MI
Qnは予選順位、FLnはレース中のファステストラップ順位
Pitnはピットストップ回数、BSはブリヂストン、MIはミシュラン。
対するアロンソは、予選7番手からのレースで5位4ポイントを獲得しているが、バリチェロのリタイヤとチームの作戦により辛うじて手に入れたポイントである。レース中のファステストがミヒャエルのコンマ9落ちの9位であったことを考えれば上出来といえるだろう。
ここにきてのルノー/アロンソの失速は、マスダンパーの使用を諦めたこととタイヤのパフォーマンスがBSに比して劣ることが上げられようが、同じミシュランユーザーであるマクラーレン/ライッコネンが(たとえ軽いタンクであったとしても)ポールをとり、FLもミヒャエルに遅れることわずかコンマ118であったことを考えると、ルノーがシーズン当初の優れたパッケージのバランスをここにきて維持できなくなってきたと言えるだろう。
ライッコネンはと言えば、表彰台にはあがったものの、1番高い所以外には興味は無いといわんばかりの不機嫌そうな顔が印象的であった。マクラーレンチームはここホッケンハイムで新しいフロントウイングを投入しているようだが、今回のライッコンネンのパフォーマンスがその効果によるものであるとするならば、今後のレースにおける更なる好成績も期待できるかも知れない。
そのライッコネン、今回6ポイントを獲得しているが、フィジケラも3ポイント獲得し49ポイントで同点。決勝2位のマッサが8ポイントを積み増しし50ポイントとしている。マッサが50ポイントで3位、優勝のあるフィジケラが4位、ライッコネンは5位に後退しているが、この3人のドライバーズポイント争いは今後の見所の一つとなろう。
今回のGPで300戦目を迎えたホンダだが(厳密に言えばその半分以上はエンジンサプライヤーとしての参戦)、急に戦闘力を取り戻して予選では4位、6位を獲得したが、バリチェロはトラブルで戦線離脱、バトンは終盤ライッコネンにあっさりとパスされるなど、良いところなし。そうは言っても再浮上のきっかけを掴みかけているようにも見えるので、次戦以降を楽しみにしたい。
さて、SA。案の定というべきか、トラブルにより完走ならず。それでも琢磨のマシンはレースディスタンスの半分を走りそれなりのデータ収集はできたことと思うが、左近のマシンはスタートに遅れたた挙句にわずか1周でガレージへ。ホッケンハイムでのレースが事実上のテストの場となったのだから致し方ないとも言える結果である。次戦に期待。
今日の1枚は、柏葉紫陽花(かわしばあじさい)。ちょっと季節外れのようですが、まだ咲いているものがありましたので。普通の紫陽花とは花の感じが随分違いますが、同じユキノシタ科です。名前は、葉が柏(かしわ)のように分裂していることから。
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1台いかが?
1989年製ですから17年落ちですが、程度は抜群です。若干の事故歴があったとしても、純正パーツを使用して完璧に修復がされていますので心配は無用です。特殊なサイズのタイヤですが、今でも新品が4本21万円で入手可能です。エンジンのオーバーホールには213万円かかりますが、勿論今でもパーツの入手が可能ですから完璧なメンテナンスが可能です。ガソリンは日本なら普通のハイオクでOK。乗り心地は至ってスパルタン。良好なポジションでドライブするために165-175cm程度の身長かつ中肉の方が良いようです。
購入の暁にはまず渡英しシートやペダル合わせを行います。ガレージ近くのコースでシェイクダウンの後、翌日にはドニントンパークで完熟走行。日本でのシェイクダウンの際にはマシンを熟知したメカニックが出向いて準備を手伝います。勿論このための費用も販売価格に入っています。クルマは2台あります。価格は1台10万ポンド、日本円で2,130万円です。クルマの名前は、Lotus Type 101 JUDD(ロータス タイプ 101 ジャッド)と言います。中島悟とネルソン・ピケが実際にレースで使用したマシン、そのものです。
興味をお持ちになられた方は CLASSIC TEAM LOTUS ( team@classicteamlotus.co.uk) Phone:+440(0)1953-601621)まで、お問合せください。ちなみにこんなマシンです。
今日の1枚は、なるせの森の森のひまわり。
購入の暁にはまず渡英しシートやペダル合わせを行います。ガレージ近くのコースでシェイクダウンの後、翌日にはドニントンパークで完熟走行。日本でのシェイクダウンの際にはマシンを熟知したメカニックが出向いて準備を手伝います。勿論このための費用も販売価格に入っています。クルマは2台あります。価格は1台10万ポンド、日本円で2,130万円です。クルマの名前は、Lotus Type 101 JUDD(ロータス タイプ 101 ジャッド)と言います。中島悟とネルソン・ピケが実際にレースで使用したマシン、そのものです。
興味をお持ちになられた方は CLASSIC TEAM LOTUS ( team@classicteamlotus.co.uk) Phone:+440(0)1953-601621)まで、お問合せください。ちなみにこんなマシンです。
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F1 2006年第12戦ドイツGP予選結果を読む
中盤以降、思わぬ混戦となってきた今年のチャンピョンシップをうらなう重要な一線となるドイツGPが開幕した。何故に重要かと言えば、勿論、ポイントリーダーであるアロンソとそれを追うミヒャエルとの差が、つまるのか、開くのか、それによって今後の戦いが大きく変わってくるからである。注目の予選はと言えば、アロンソの失速によるミヒャエル有利な結果となった。結果はこちらをご覧いただきた。
予選結果のままゴールすればの話だけれど、もしそうなればミヒャエルの8ポイントに対してアロンソわずかに2ポイント。結果、ミヒャエルは6ポイント、アロンソに詰め寄ることによる。ホッケンハイムを入れて残り7戦となった今、残りレース全てがミヒャル、アロンソの順でのフィニッシュとなったとしても、毎戦2ポイントの追い上げではミヒャエルはアロンソに追いつけない計算ゆえに「アロンソ有利」と言われてきたわけだが、ここで6ポイント詰めることがもしできたとすれば、今後の展開は大きく変わってくことになる。
ポール・ポジションは、何とライッコネン。1年振りのPPである。ここ数戦BS有利と言われてきた中でのPPは、大いに価値がある。チャンピョンシップは諦めても勝利に執着し続けてきたライッコネンの意地と努力がここで実を結んだと言うことか。決勝レースでの健闘を大いに期待したい。
ルノーの不調を横目に、ホンダの二人がいきなり復活かと思わせる好タイムを叩きだし4、6位を獲得したのは驚きだ。ここ数戦BSタイヤに助けられ好調を維持してきたトヨタはまさかの失速。同じくBSを履くウイリアムズも11、15位と中団以降に埋もれたことを考えると、今回のBSは的をフェラーリだけに絞ったタイヤを用意したということか。
さて、我らがSA。思ったほどの伸びとはならなかったが、それでも琢磨はミッドランドのモンテイロを下して19番手をゲット。左近は午前中のフリー走行でクラッシュしたマシンの修復が間に合わずSA05でのアタックと厳しい予選となったが、時折琢磨を上回るタイムを出すなど、SA06での出走がかなえばミッドランドよりも前でのフィニッシュも期待できよう。
後半は消化試合のつまらないシーズンになるかと思いきや、ますます面白くなってきた今年のF1。明日の決勝レースが待ち遠しい。
今日の1枚は、山百合の蕊。
予選結果のままゴールすればの話だけれど、もしそうなればミヒャエルの8ポイントに対してアロンソわずかに2ポイント。結果、ミヒャエルは6ポイント、アロンソに詰め寄ることによる。ホッケンハイムを入れて残り7戦となった今、残りレース全てがミヒャル、アロンソの順でのフィニッシュとなったとしても、毎戦2ポイントの追い上げではミヒャエルはアロンソに追いつけない計算ゆえに「アロンソ有利」と言われてきたわけだが、ここで6ポイント詰めることがもしできたとすれば、今後の展開は大きく変わってくことになる。
ポール・ポジションは、何とライッコネン。1年振りのPPである。ここ数戦BS有利と言われてきた中でのPPは、大いに価値がある。チャンピョンシップは諦めても勝利に執着し続けてきたライッコネンの意地と努力がここで実を結んだと言うことか。決勝レースでの健闘を大いに期待したい。
ルノーの不調を横目に、ホンダの二人がいきなり復活かと思わせる好タイムを叩きだし4、6位を獲得したのは驚きだ。ここ数戦BSタイヤに助けられ好調を維持してきたトヨタはまさかの失速。同じくBSを履くウイリアムズも11、15位と中団以降に埋もれたことを考えると、今回のBSは的をフェラーリだけに絞ったタイヤを用意したということか。
さて、我らがSA。思ったほどの伸びとはならなかったが、それでも琢磨はミッドランドのモンテイロを下して19番手をゲット。左近は午前中のフリー走行でクラッシュしたマシンの修復が間に合わずSA05でのアタックと厳しい予選となったが、時折琢磨を上回るタイムを出すなど、SA06での出走がかなえばミッドランドよりも前でのフィニッシュも期待できよう。
後半は消化試合のつまらないシーズンになるかと思いきや、ますます面白くなってきた今年のF1。明日の決勝レースが待ち遠しい。
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FLYING HONDA
2003年12月、ホンダは機体、エンジン共に自社開発のビジネスジェット、HONDA Jetのフライト試験を開始したことを発表した。
HONDA Jetは6座の小型ビジネスジェットだが、外見上の特徴は、通常このクラスのビジネスジェットが胴体後部左右に装備しているターボファンエンジンを、主翼の上にパイロンを介して配置していることである。これにより、通常は胴体後部を貫くエンジン支持構造が不要となり、胴体後端のスペースを客室や荷物室として有効活用することを可能にしている。
胴体前部に位置するコックピット部分の造詣が、あたかもイルカの頭部を思わせる複雑かつ柔らかな曲線で形作られているのも印象的である。クルマの風洞実験で蓄積したノウハウを駆使した結果得られた独自の形状で、これにより胴体の空気抵抗低減を図り、大幅な燃費向上に貢献している。
HONDAにとって空を飛ぶことは、創始者、本田宗一郎以来の大きな夢であるが、これを実現し、あまつさえそれをビジネスとして事業化しようとするホンダの企業姿勢には驚かざるを得ない。第一次世界大戦以降、ヒコーキ屋がクルマをつくったことはあっても、クルマ屋がヒコーキを作った例はないのだから(厳密に言えばまったくないわけではないが、事業として成功した例はない)。
さしものホンダも全米での販売網とサービス網を構築のためにはパイパー・エアクラフト社と業務提携を結ぶ道を選んでいる。ヒコーキにクルマ以上の完璧な整備と修理体制が求められることは言うまでもないだろう。機体・エンジンは100%自社開発でも、販売・整備においては経験豊富な既存のネットワークを利用する辺りにもホンダの「本気」を感じとることが出来る。
ホンダはHONDA Jet用の小型ターボファンエンジンだけではなく、小型航空機用のピストンエンジンの開発も進めているようだ。ホンダの「飛びたい症候群」は、どうやら本気のようである。飛ぶことに夢中になってしまったホンダ、それが原因でF1が低迷しているのか?それは、まずいぞ。
注:HONDA Jetは本年秋から受注開始、2010年に初号機の引渡しが予定されている。
HONDA Jetの写真はWebCGがたっぷりと用意してくれていますので、どうぞお楽しみください。
昨年5月に郷秋<Gauche>がHONDA Jetについて書いた記事もどうぞ。
今日の1枚は、すみよしの森の猫。私が通りかかると足元に擦り寄って来る変な猫です。まるで犬みたい。でも、なんだか血筋は良さそうな感じです。
HONDA Jetは6座の小型ビジネスジェットだが、外見上の特徴は、通常このクラスのビジネスジェットが胴体後部左右に装備しているターボファンエンジンを、主翼の上にパイロンを介して配置していることである。これにより、通常は胴体後部を貫くエンジン支持構造が不要となり、胴体後端のスペースを客室や荷物室として有効活用することを可能にしている。
胴体前部に位置するコックピット部分の造詣が、あたかもイルカの頭部を思わせる複雑かつ柔らかな曲線で形作られているのも印象的である。クルマの風洞実験で蓄積したノウハウを駆使した結果得られた独自の形状で、これにより胴体の空気抵抗低減を図り、大幅な燃費向上に貢献している。
HONDAにとって空を飛ぶことは、創始者、本田宗一郎以来の大きな夢であるが、これを実現し、あまつさえそれをビジネスとして事業化しようとするホンダの企業姿勢には驚かざるを得ない。第一次世界大戦以降、ヒコーキ屋がクルマをつくったことはあっても、クルマ屋がヒコーキを作った例はないのだから(厳密に言えばまったくないわけではないが、事業として成功した例はない)。
さしものホンダも全米での販売網とサービス網を構築のためにはパイパー・エアクラフト社と業務提携を結ぶ道を選んでいる。ヒコーキにクルマ以上の完璧な整備と修理体制が求められることは言うまでもないだろう。機体・エンジンは100%自社開発でも、販売・整備においては経験豊富な既存のネットワークを利用する辺りにもホンダの「本気」を感じとることが出来る。
ホンダはHONDA Jet用の小型ターボファンエンジンだけではなく、小型航空機用のピストンエンジンの開発も進めているようだ。ホンダの「飛びたい症候群」は、どうやら本気のようである。飛ぶことに夢中になってしまったホンダ、それが原因でF1が低迷しているのか?それは、まずいぞ。
注:HONDA Jetは本年秋から受注開始、2010年に初号機の引渡しが予定されている。
HONDA Jetの写真はWebCGがたっぷりと用意してくれていますので、どうぞお楽しみください。
昨年5月に郷秋<Gauche>がHONDA Jetについて書いた記事もどうぞ。
今日の1枚は、すみよしの森の猫。私が通りかかると足元に擦り寄って来る変な猫です。まるで犬みたい。でも、なんだか血筋は良さそうな感じです。
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ウイリアムズ・トヨタ!
2007年シーズンのウイリアムズにレクサスブランドのエンジンが搭載される可能性があることについて6月6日に書いたが、今回の発表では「ウイリアムズへトヨタ製エンジンを供給する」という表現であり、そのブランドについては言及されていない。
ウイリアムズは過去にホンダそしてルノーからエンジンが供給され、そのエンジンでドライバーズ、コンストラクターズの両タイトルを獲得している。来期のトヨタ製エンジンがどれほどの力を発揮するのかは未知数であるが、ここ数年の低迷期を脱し、再びチャンピョン争いに加わって来ることは必至である。
ただ、ホンダやルノーのエンジンを搭載していた時代とは異なり、今のF1はシャーシ単体、エンジン単体で速さが決まるわけではなく、常々書いているようにシャーシ、エンジン、タイヤがシステムとして有効に機能して初めて速さという結果が出せるのである。トヨタ製エンジンを積んだ途端にチャンピョンをとれるほど今のF1は単純ではないのだ。大体が、トヨタ・ワークスでさえ、今シーズン前半までは苦戦していたではないか。
「費用対性能比率」について書いた6月18日時点ではトヨタはのコンストラクターズポイントは、ウイリアムズに2ポイント及ばない8ポイントであり、ウイリアムズが15.40億円で1ポイント獲得しているのに対してトヨタは1ポイントのために4倍近い56.50億円を注ぎ込んでいると、郷秋<Gauche>に酷評されている。
2007年シーズン、同じタイヤ、同じエンジンを搭載したトヨタとウイリアムズ、果たしてどちらが速いか大いに見もの。名門復活なるか。
P.S. 今日はWilliams Toyotaについて書くべきか、Flying HONDAについて書くべきか悩みましたが、とても2本書くゆとりはないので前者を今日、後者については明日のお楽しみとしました。
今日の1枚は、西洋風蝶草(せいようふうちょうそう)。南アメリカ原産ですが、日本の夏の花として定着した感がありますね。クレオメとも。ツンと伸びた蕊をかんざしに見立ててのことでしょう、花魁花(おいらんばな)という異名もあるようです。
ウイリアムズは過去にホンダそしてルノーからエンジンが供給され、そのエンジンでドライバーズ、コンストラクターズの両タイトルを獲得している。来期のトヨタ製エンジンがどれほどの力を発揮するのかは未知数であるが、ここ数年の低迷期を脱し、再びチャンピョン争いに加わって来ることは必至である。
ただ、ホンダやルノーのエンジンを搭載していた時代とは異なり、今のF1はシャーシ単体、エンジン単体で速さが決まるわけではなく、常々書いているようにシャーシ、エンジン、タイヤがシステムとして有効に機能して初めて速さという結果が出せるのである。トヨタ製エンジンを積んだ途端にチャンピョンをとれるほど今のF1は単純ではないのだ。大体が、トヨタ・ワークスでさえ、今シーズン前半までは苦戦していたではないか。
「費用対性能比率」について書いた6月18日時点ではトヨタはのコンストラクターズポイントは、ウイリアムズに2ポイント及ばない8ポイントであり、ウイリアムズが15.40億円で1ポイント獲得しているのに対してトヨタは1ポイントのために4倍近い56.50億円を注ぎ込んでいると、郷秋<Gauche>に酷評されている。
2007年シーズン、同じタイヤ、同じエンジンを搭載したトヨタとウイリアムズ、果たしてどちらが速いか大いに見もの。名門復活なるか。
P.S. 今日はWilliams Toyotaについて書くべきか、Flying HONDAについて書くべきか悩みましたが、とても2本書くゆとりはないので前者を今日、後者については明日のお楽しみとしました。
今日の1枚は、西洋風蝶草(せいようふうちょうそう)。南アメリカ原産ですが、日本の夏の花として定着した感がありますね。クレオメとも。ツンと伸びた蕊をかんざしに見立ててのことでしょう、花魁花(おいらんばな)という異名もあるようです。
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通巻第17号
何だかバカの一つ覚えのように毎回紹介しているけれど、やっぱり今回も書かずにはいられないな。新潮社の季刊雑誌『考える人』の2006年夏号が4日に発売になった。通巻第17号、つまり季刊のこの雑誌が初号以来丸4年を経過して5年目に入ったことを意味するのだ。
『考える人』がいかに売れない雑誌であるかということは毎回しつこく書いてきたので、今回は書かないことにしよう。ひょっとすると私の知らないところで売れているのかもしれないし。
今号の目玉は『考える人』が選んだ「考える人」100人の写真だな。企画としては「戦後日本の『考える人』100人100冊」なんだけれど、郷秋<Gauche>的には「100枚の写真」だ。100人100枚、全部モノクロームだ。時代的にモノクロしか手に入らないものもあるから全てモノクロで統一したのかも知れないけれど、人の顔はやっぱりモノクロがいい。
柳田國男や岡本太郎なんか、ホントにいい。残念なのは、誰が撮影したものなのか、ほとんどクレジットされていないこと。田沼武能氏撮影のものが数点クレジットされている程度。これは失礼だ。
郷秋<Gauche>としてはページ中ほどのグラビアページ、「植毛と手刈り」も大いに気になった記事である。青山昭次氏が作る洋服ブラシの話であるが、何故気になったかというと、常々カメラ(外装)の埃払い用に、良いブラシが欲しいと思っていたからである。残念ながら記事を読む限りではOA機器用はあるが、カメラ用のブラシはないようである。OA機器用で代用できるかどうか、入手して試してみるのも悪くないか。
季刊誌「考える人」2006年夏号発売中 新潮社
B5判 304頁 定価1,400円(税込み)
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蜩
降りそうだった雨も降らずじまいで日が暮れてきた。耳を澄ますと窓の外から微かに蜩(ひぐらし)の鳴く声が聞こえてくる。窓を放つとここ数日とは違った、生暖かい湿った空気が入ってきた。梅雨も、もう少しで終りかな。
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当然でしょう
前回の、と言うことは、つまり昨年の国勢調査の調査票未回収が、4.4%と2000年調査の未回収1.7%の3倍にも上ったことを重視した総務省は、「国勢調査の実施に関する有識者懇談会」の原則郵送による調査票回収とするのが良いといの報告を受け、具体的な検討に入りそうな様子である。さらにはネット経由での調査・回収も検討されるようである。
当然でしょう。むしろ遅きに失した感がある。オートロックのマンション等が増加し、調査依頼・回収が困難なケースが増える、個人情報保護に関する意識が高まり、同じ地域に住む調査員に個人情報満載の調査票を見られたくないと言う方が増えて来ているのだから当然の結果である。
郷秋<Gauche>としては、国の施策を検討するための材料として国勢調査の意義は勿論大いに認めるものでああるが、気になるのは、その調査員が同じ地域に住む、つまりはご近所さんであると言うことである。地域によっては、そのご近所さんが、未記入箇所がないかなど、調査票を点検すると言うのである。
例えばの話であるが、北海道に住む郷秋<Gauche>が沖縄県の調査を担当するのであれば、調査対象の家庭には個人的に何の興味も持たないから、純粋に未記入箇所を点検することが出来る。ところがである、文字通りのお隣さんの調査票を点検するとなれば、どこに勤めているのか、家族構成はどうなのか、気にならない保障はまったくない。
幸いにして郷秋<Gauche>の住む横浜市では、調査票の封筒は封をして提出することになってはいたが、同じ地区に住んでいる調査員に個人情報に満載の調査票を手渡すことに抵抗があったことは確かである。留守勝ちであったために、調査の依頼、回収のために何度も無駄足を運んでもらうことになったことは申し訳なく思っているが、留守勝ちの家であることを知られことただけでもあまり良い気分ではないことは、都会に住む方にはご理解いただけるかも知れない。
ただ、地方にお住まいの方にとってはこのような抵抗感をご理解いただくのは、場合によっては難しいかもしれない。私自身が地方の出身だからわかるのだが、国勢調査以前に、近所の方が、「我が家の秘密」をみんなご存知で会ったりするからである。雨が降ってきたから洗濯物を取り込んでおきましたよとか、スーパーに行くならあれとこれを買ってきてくれない、などと言うことが日常茶飯事であり、郵便局に行くなら家(うち)の分もおろして来て、などということさえあり得るからである。
いずれにしても、郵送による回収には大賛成である。ただし、現在の郵政公社による回収なのか(郵送、と言うのはそういう意味だろうが)あるいは民間の宅配業者を使うのか、はたまたネット経由の調査・回収の場合のセキュリティはどう確保するのか、検討すべき課題は山済みだけどね。
今日の1枚は、雨催い(あまもよい)の公園。こんな心象風景っぽい表現には、やはりモノクロームが似合いますね。
当然でしょう。むしろ遅きに失した感がある。オートロックのマンション等が増加し、調査依頼・回収が困難なケースが増える、個人情報保護に関する意識が高まり、同じ地域に住む調査員に個人情報満載の調査票を見られたくないと言う方が増えて来ているのだから当然の結果である。
郷秋<Gauche>としては、国の施策を検討するための材料として国勢調査の意義は勿論大いに認めるものでああるが、気になるのは、その調査員が同じ地域に住む、つまりはご近所さんであると言うことである。地域によっては、そのご近所さんが、未記入箇所がないかなど、調査票を点検すると言うのである。
例えばの話であるが、北海道に住む郷秋<Gauche>が沖縄県の調査を担当するのであれば、調査対象の家庭には個人的に何の興味も持たないから、純粋に未記入箇所を点検することが出来る。ところがである、文字通りのお隣さんの調査票を点検するとなれば、どこに勤めているのか、家族構成はどうなのか、気にならない保障はまったくない。
幸いにして郷秋<Gauche>の住む横浜市では、調査票の封筒は封をして提出することになってはいたが、同じ地区に住んでいる調査員に個人情報に満載の調査票を手渡すことに抵抗があったことは確かである。留守勝ちであったために、調査の依頼、回収のために何度も無駄足を運んでもらうことになったことは申し訳なく思っているが、留守勝ちの家であることを知られことただけでもあまり良い気分ではないことは、都会に住む方にはご理解いただけるかも知れない。
ただ、地方にお住まいの方にとってはこのような抵抗感をご理解いただくのは、場合によっては難しいかもしれない。私自身が地方の出身だからわかるのだが、国勢調査以前に、近所の方が、「我が家の秘密」をみんなご存知で会ったりするからである。雨が降ってきたから洗濯物を取り込んでおきましたよとか、スーパーに行くならあれとこれを買ってきてくれない、などと言うことが日常茶飯事であり、郵便局に行くなら家(うち)の分もおろして来て、などということさえあり得るからである。
いずれにしても、郵送による回収には大賛成である。ただし、現在の郵政公社による回収なのか(郵送、と言うのはそういう意味だろうが)あるいは民間の宅配業者を使うのか、はたまたネット経由の調査・回収の場合のセキュリティはどう確保するのか、検討すべき課題は山済みだけどね。
今日の1枚は、雨催い(あまもよい)の公園。こんな心象風景っぽい表現には、やはりモノクロームが似合いますね。
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スポンサーは?
SUPER AGURI F1のニューマシン、待ちに待ったSA06がいよいよ来週のドイツGP、ホッケンハイムでデビューする。4年前のマシンで慌しくデビューし、その後のテストもままならなかったSAにとっては、ホッケンハイムが事実上のシーズン開幕と言っても良いのかも知れない。
とは言っても、おそらくはレースディスタンスを走ることもないままの実戦投入となるだろうから、完走すらも危ぶまれるところであるから過剰な期待は禁物。とは言っても、完走さえ出来れば、ミッドランドの上、ひょっとしたらトロロッソの上にもいけるかもしれないと、やはり期待をしてしまう。
ニューマシンSA06については既に諸所で書かれているから郷秋<Gauche>は書かないが、気になったことが一つある。それは、赤が目立つようになったマシンのカラーリングだが、そこには相変わらずメインスポンサーのロゴがないことである。
57億円と言われた保証金の支払が遅れたためにハラハラされられたのは記憶に新しいが、その保証金を出したのが「電通」で、大手のスポンサーを探している電通が取り合えず書払い、スポンサーが決まったところで目立つところにドド~ンとロゴが入るものと噂され、郷秋<Gauche>またそう思っていたが、結局小口のスポンサーだけで今に至っている。
良くて最下位完走では金を出す企業も出てこないだろうけれど、少なくともテールエンダー脱出は確実と想われるニューマシン登場のタイミングで明かされるだろうと思っていたメインのスポンサー名が、SA06にもないのである。もっとも、金曜日にいきなり登場と言うことも考えられる。資金の多寡がテストの回数、シーズン中のマシン熟成、勿論レースの成績にも大きく影響するだけに気になるところである。
今日の1枚は、水滴。
とは言っても、おそらくはレースディスタンスを走ることもないままの実戦投入となるだろうから、完走すらも危ぶまれるところであるから過剰な期待は禁物。とは言っても、完走さえ出来れば、ミッドランドの上、ひょっとしたらトロロッソの上にもいけるかもしれないと、やはり期待をしてしまう。
ニューマシンSA06については既に諸所で書かれているから郷秋<Gauche>は書かないが、気になったことが一つある。それは、赤が目立つようになったマシンのカラーリングだが、そこには相変わらずメインスポンサーのロゴがないことである。
57億円と言われた保証金の支払が遅れたためにハラハラされられたのは記憶に新しいが、その保証金を出したのが「電通」で、大手のスポンサーを探している電通が取り合えず書払い、スポンサーが決まったところで目立つところにドド~ンとロゴが入るものと噂され、郷秋<Gauche>またそう思っていたが、結局小口のスポンサーだけで今に至っている。
良くて最下位完走では金を出す企業も出てこないだろうけれど、少なくともテールエンダー脱出は確実と想われるニューマシン登場のタイミングで明かされるだろうと思っていたメインのスポンサー名が、SA06にもないのである。もっとも、金曜日にいきなり登場と言うことも考えられる。資金の多寡がテストの回数、シーズン中のマシン熟成、勿論レースの成績にも大きく影響するだけに気になるところである。
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D90?
8月9日に、Nikon(ニコン)から新しいDSLR(デジタル方式の一眼レフ)が登場するようだ。まずはNikonにしては珍しいティザー広告をご覧いただきたい。
http://www.nikon-image.com/jpn/index.htm
「より美しく。より速く。より自由に。より多彩に。」「もう一台の新しい10.2Mピクセル。」「高性能をコンパクトなボディーに凝縮。」「このカメラが、あなた変える。」とくるキャッチコピー。「10.2Mピクセル」ということはD200と同じ、そしてSONYのα100と同じだ。「高性能をコンパクトなボディーに凝縮」ということはD70sとD200の間か。
判断が難しいのは、D70sの後継なのか、D70sとD200の間を埋めるニューモデルなのかということ。NikonのDSLRのラインナップはD50とD70sが近い(性能・価格ともに)のとは対照的にD70sとD200、さらにD2Xsの間がひどく空いている。D2Xsはプロ向けのモデルだから特別と考えてよいがD70sとD200の間は価格差が倍以上あるので、ファンとしてもNikonの営業戦略としてもぜひとも中間機種が欲しいところだった。
そう考えるとD70sの後継ではなく、D70sとD200の間を埋めるモデルと考えるのがむしろ自然か。SONYのα100の発売直前からティザー広告を開始するのは、勿論同じ「10.2Mピクセル」だからである。とすると価格も実売9万円のα100と同等か、やや高い程度だろう。
ティザー広告の写真を見る限りは、ボディー上部のデザインは非常にD200に似ているが、勿論まったく同じではない。シャッターボタンがシルバーであることにはすぐに気づくが、良く見るとペンタプリズム部がD200よりもわずかに高いようにも見える(と言うよりもボディ上面が下がっていると言うべきか)。更に撮影動作モードダイヤルのロックボタンがないように見える。
宿敵キヤノンとの戦いだけではなく、新たな競争相手SONYとの戦いのために、老舗Nikonがどんなモデルを出してくるのか、楽しみである。答えは19日後。
今日の1枚は、赤詰草(あかつめくさ)の蜜を吸うモンキチョウ。
http://www.nikon-image.com/jpn/index.htm
「より美しく。より速く。より自由に。より多彩に。」「もう一台の新しい10.2Mピクセル。」「高性能をコンパクトなボディーに凝縮。」「このカメラが、あなた変える。」とくるキャッチコピー。「10.2Mピクセル」ということはD200と同じ、そしてSONYのα100と同じだ。「高性能をコンパクトなボディーに凝縮」ということはD70sとD200の間か。
判断が難しいのは、D70sの後継なのか、D70sとD200の間を埋めるニューモデルなのかということ。NikonのDSLRのラインナップはD50とD70sが近い(性能・価格ともに)のとは対照的にD70sとD200、さらにD2Xsの間がひどく空いている。D2Xsはプロ向けのモデルだから特別と考えてよいがD70sとD200の間は価格差が倍以上あるので、ファンとしてもNikonの営業戦略としてもぜひとも中間機種が欲しいところだった。
そう考えるとD70sの後継ではなく、D70sとD200の間を埋めるモデルと考えるのがむしろ自然か。SONYのα100の発売直前からティザー広告を開始するのは、勿論同じ「10.2Mピクセル」だからである。とすると価格も実売9万円のα100と同等か、やや高い程度だろう。
ティザー広告の写真を見る限りは、ボディー上部のデザインは非常にD200に似ているが、勿論まったく同じではない。シャッターボタンがシルバーであることにはすぐに気づくが、良く見るとペンタプリズム部がD200よりもわずかに高いようにも見える(と言うよりもボディ上面が下がっていると言うべきか)。更に撮影動作モードダイヤルのロックボタンがないように見える。
宿敵キヤノンとの戦いだけではなく、新たな競争相手SONYとの戦いのために、老舗Nikonがどんなモデルを出してくるのか、楽しみである。答えは19日後。
今日の1枚は、赤詰草(あかつめくさ)の蜜を吸うモンキチョウ。
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フォーマット販売
「フォーマット販売」って言葉、郷秋<Gauche>は初めて聞いた。
ここで言う「フォーマット」はテレビ番組の内容や作り方を指している。つまり番組の企画書と仕様書だな。番組のタイトル、出演者数、決まり文句、セット、証明の明るさ、カット割り、制作スタッフの構成や番組開始までの打合せ回数まで指定されていることもあり、数百ページにも及ぶものもあるのだと言うのだから驚きだ。
日本のアニメ番組は、海外でもそのまま放送され(勿論台詞は吹き替え)好評を得ているのは有名な話だが、バラエティー番組などは出演している人種の問題から、そのまま放送しても受け入れられないらしい。日本でも昔~しはアメリカンのバラエティー番組を放送していたような気がするけれど・・・。
最近の日本のバラエティー番組では「トリビアの泉」「マネーの虎」などをアメリカやイギリスの放送局が購入し、そのフォーマットに従い番組を作成して放送しているらしい。「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」は1986-92年にTBSで放送された懐かしい番組だが、アメリカのABCがフォーマットを購入し既に放送17年目を迎え、今でもフォーマット使用料金が支払われているらしい。こうなると、番組企画の特許だな。
せっかく頭をひねり知恵を出し、何度も企画会議を開いてつくった番組も一度限りでお蔵入りにしてしますのはもったいない。同じ企画で、現地の人気タレントを使って番組を作成すればそこそこの数字(視聴率)は取れるだろと言うのがフォーマット販売の始まりなのだろうけれど、例えば「トリビアの泉」が、アメリカやイギリスで、どんな番組として放送されているのか、大いに興味をそそられるところではある。
今日の1枚は、蓮池。先月、鎌倉の鶴岡八幡宮で撮影したものです。
ここで言う「フォーマット」はテレビ番組の内容や作り方を指している。つまり番組の企画書と仕様書だな。番組のタイトル、出演者数、決まり文句、セット、証明の明るさ、カット割り、制作スタッフの構成や番組開始までの打合せ回数まで指定されていることもあり、数百ページにも及ぶものもあるのだと言うのだから驚きだ。
日本のアニメ番組は、海外でもそのまま放送され(勿論台詞は吹き替え)好評を得ているのは有名な話だが、バラエティー番組などは出演している人種の問題から、そのまま放送しても受け入れられないらしい。日本でも昔~しはアメリカンのバラエティー番組を放送していたような気がするけれど・・・。
最近の日本のバラエティー番組では「トリビアの泉」「マネーの虎」などをアメリカやイギリスの放送局が購入し、そのフォーマットに従い番組を作成して放送しているらしい。「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」は1986-92年にTBSで放送された懐かしい番組だが、アメリカのABCがフォーマットを購入し既に放送17年目を迎え、今でもフォーマット使用料金が支払われているらしい。こうなると、番組企画の特許だな。
せっかく頭をひねり知恵を出し、何度も企画会議を開いてつくった番組も一度限りでお蔵入りにしてしますのはもったいない。同じ企画で、現地の人気タレントを使って番組を作成すればそこそこの数字(視聴率)は取れるだろと言うのがフォーマット販売の始まりなのだろうけれど、例えば「トリビアの泉」が、アメリカやイギリスで、どんな番組として放送されているのか、大いに興味をそそられるところではある。
今日の1枚は、蓮池。先月、鎌倉の鶴岡八幡宮で撮影したものです。
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CO2大量排出のハイブリッドカー
今月7日に、2006年7月15日~17日に行われる「十勝24時間レース」に、ハイブリッドカー「レクサスGS450h」で参戦することを書いた。いいじゃないか、と(7日の記事はこちら)。ル・マンでディーゼルエンジン搭載車が優勝する時代である。どんどんレースに出て、ハイブリッドカーが低燃費、つまり少ない石化燃料で周回し、排気ガスもきれいで、なおかつレースに勝てるほど速いことをアピールすればいい。
そのレクサスGS450hがほぼトラブルフリーで24時間走りきり、総合17位、クラス4位でフィニッシュしたようだ(詳細はこちら参照)。 ただ、気になることが・・・。
ハイブリッドカーが何ゆえに存在するかと言えば、究極は燃料電池車であっても、技術的な問題はもとよりインフラ整備やコストの問題から今すぐに主流にはなりえない今、実現可能な石化燃料節約、CO2排出抑制エンジンとして期待されているからである。そんなガソリンエンジンとモーターを併用したハイブリッドカーは、ほど良く押さえられた価格と、ガソリンエンジン車と遜色ない性能とで市場に受け入れられ、更にその数が増える勢いである。
ただし、先に紹介したwebCGの記事の中で気になる部分があった。ハイブリッドカーならではの熱対策として、バッテリーの冷却用として大量のドライアイスが消費されたのだという。1時間30分前後のタイミングで行われるルーティンのピットストップのたびに、解けてなくなった(液体を経ず気体になるから「昇華」)したドライアイスを補充していたらしい。
ドライアイスは、地球温暖化の原因となるCO2(二酸化炭素)を低温で固体にしたものだ。固体として固定されている間は地球温暖化の原因となることはないはずだが、昇華、つまり気体になれば大気中に拡散し暖化の原因となるはずである。CO2排出削減を技術目標の一つとして開発されたハイブリッドカーが、エグゾーストパイプからのCO2排出を削減できても、ドライアイスとして固定されたCO2を熱して気体化し、大気中に拡散させてしまったのではまったく本末転倒ではないのか。
トヨタは「大事を取って行った作戦であり、必須条件ではなかった」とコメントしているらしいが、なんだかなぁ・・・。
今日の1枚は、山百合(やまゆり)。真夏の花のような印象をもっていましたが、梅雨時が盛りの花のようです。
そのレクサスGS450hがほぼトラブルフリーで24時間走りきり、総合17位、クラス4位でフィニッシュしたようだ(詳細はこちら参照)。 ただ、気になることが・・・。
ハイブリッドカーが何ゆえに存在するかと言えば、究極は燃料電池車であっても、技術的な問題はもとよりインフラ整備やコストの問題から今すぐに主流にはなりえない今、実現可能な石化燃料節約、CO2排出抑制エンジンとして期待されているからである。そんなガソリンエンジンとモーターを併用したハイブリッドカーは、ほど良く押さえられた価格と、ガソリンエンジン車と遜色ない性能とで市場に受け入れられ、更にその数が増える勢いである。
ただし、先に紹介したwebCGの記事の中で気になる部分があった。ハイブリッドカーならではの熱対策として、バッテリーの冷却用として大量のドライアイスが消費されたのだという。1時間30分前後のタイミングで行われるルーティンのピットストップのたびに、解けてなくなった(液体を経ず気体になるから「昇華」)したドライアイスを補充していたらしい。
ドライアイスは、地球温暖化の原因となるCO2(二酸化炭素)を低温で固体にしたものだ。固体として固定されている間は地球温暖化の原因となることはないはずだが、昇華、つまり気体になれば大気中に拡散し暖化の原因となるはずである。CO2排出削減を技術目標の一つとして開発されたハイブリッドカーが、エグゾーストパイプからのCO2排出を削減できても、ドライアイスとして固定されたCO2を熱して気体化し、大気中に拡散させてしまったのではまったく本末転倒ではないのか。
トヨタは「大事を取って行った作戦であり、必須条件ではなかった」とコメントしているらしいが、なんだかなぁ・・・。
今日の1枚は、山百合(やまゆり)。真夏の花のような印象をもっていましたが、梅雨時が盛りの花のようです。
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タダで図書館を作る方法
福島県最南端の町、矢祭町がまたまたニュースになっていた。とは言っても、別に大事件が起こったわけでもないので、お気づきになったのは、福島県出身者とか、特別に図書館に関心をお持ちの方など、ごく少数だとは思う。「またまた」と書いたのは、田舎町であるにも関わらず(だからこそか?)「住基ネットに加わらない宣言」やら「合併しない宣言」で多少全国区でも有名になったからである。どのくらい有名かと言えば、2001年10月の「合併しない宣言」以来、約600の自治体の関係者が視察に訪れた程度の有名さである。まっ、世間一般ではまったく無名だとは思うけれど、合併吸収されそうな(されてしまった)自治体関係者の間では「多少は」有名なのかもしれないな。
ただし、郷秋<Gauche>がこのニュースが気になったのは、住基ネットや町村合併に特段の感心があったわけではなく、ただ、私の父がこの矢祭町の出身であったと言うだけのこと。なお、父の実家である田舎宿屋「那須屋」については昨年の8月27日から4日連続で書いているので、興味をそそられた(奇特な)方はこちらをクリックしてご覧あれ。
前置きが長くなったが、件のニュースの概要は次の通り。
現在図書館のない矢祭町であるが、昨年実施した町民アンケートでは図書館建設の要望が多かったために検討を始めた。老朽化した武道場を1億2500万円で改築し約3万6000冊所蔵可能な図書館にする計画を立てたが、肝心の本を購入する財源がない。そこで町長が、一般から寄贈してもらうアイディアを出し、さっそくこれを実行に移すことになったのだと言う。
町によると、本の種類は問わず、送料は寄贈者に負担してもらうということだから、本そのものをそろえるのは完全ゼロ予算と言うことなのだろう。もっとも、蔵書の管理、貸し出し管理のためのコンピュータ・システムの導入が必要になると思うのだが、果たして先の1億2500万円に含まれているのかしらん。
寄贈者には町から礼状を送るほか、図書館に名前を明示して感謝の意を表すというから、興味を持たれた方は連絡をとってみてはどうだろうか。
問合せ先:福島県東白川郡矢祭町 矢祭町役場自立課 TEL 0247-46-4575
今日の1枚は、秋の七草の一つだと言うのに、もう花期が過ぎてしまった桔梗(ききょう)。掲載のタイミングを逸してしまいました。
矢祭町、矢祭もったいない図書館関連Site & blog
矢祭町役場
矢祭町役場(図書の寄贈のお礼)2007年6月現在、新たな寄贈の受付はしていないとのこと。
矢祭町Wikipedia
タダで図書館を作る方法(「郷秋<Gauche>の独り言」内の記事)
タダで図書館を作る方法(続報)(「郷秋<Gauche>の独り言」内の記事)
矢祭町図書館、1月14日開館(「郷秋<Gauche>の独り言」内の記事)
矢祭町「もったいない図書館」(「郷秋<Gauche>の独り言」内の記事)
矢祭町「もったいない図書館」(その2)(「郷秋<Gauche>の独り言」内の記事)
矢祭町「もったいない図書館」(その3)(「郷秋<Gauche>の独り言」内の記事)
那須屋(矢祭町にある田舎宿屋)(「郷秋<Gauche>の独り言」内の記事)
ただし、郷秋<Gauche>がこのニュースが気になったのは、住基ネットや町村合併に特段の感心があったわけではなく、ただ、私の父がこの矢祭町の出身であったと言うだけのこと。なお、父の実家である田舎宿屋「那須屋」については昨年の8月27日から4日連続で書いているので、興味をそそられた(奇特な)方はこちらをクリックしてご覧あれ。
前置きが長くなったが、件のニュースの概要は次の通り。
現在図書館のない矢祭町であるが、昨年実施した町民アンケートでは図書館建設の要望が多かったために検討を始めた。老朽化した武道場を1億2500万円で改築し約3万6000冊所蔵可能な図書館にする計画を立てたが、肝心の本を購入する財源がない。そこで町長が、一般から寄贈してもらうアイディアを出し、さっそくこれを実行に移すことになったのだと言う。
町によると、本の種類は問わず、送料は寄贈者に負担してもらうということだから、本そのものをそろえるのは完全ゼロ予算と言うことなのだろう。もっとも、蔵書の管理、貸し出し管理のためのコンピュータ・システムの導入が必要になると思うのだが、果たして先の1億2500万円に含まれているのかしらん。
寄贈者には町から礼状を送るほか、図書館に名前を明示して感謝の意を表すというから、興味を持たれた方は連絡をとってみてはどうだろうか。
問合せ先:福島県東白川郡矢祭町 矢祭町役場自立課 TEL 0247-46-4575
今日の1枚は、秋の七草の一つだと言うのに、もう花期が過ぎてしまった桔梗(ききょう)。掲載のタイミングを逸してしまいました。
矢祭町、矢祭もったいない図書館関連Site & blog
矢祭町役場
矢祭町役場(図書の寄贈のお礼)2007年6月現在、新たな寄贈の受付はしていないとのこと。
矢祭町Wikipedia
タダで図書館を作る方法(「郷秋<Gauche>の独り言」内の記事)
タダで図書館を作る方法(続報)(「郷秋<Gauche>の独り言」内の記事)
矢祭町図書館、1月14日開館(「郷秋<Gauche>の独り言」内の記事)
矢祭町「もったいない図書館」(「郷秋<Gauche>の独り言」内の記事)
矢祭町「もったいない図書館」(その2)(「郷秋<Gauche>の独り言」内の記事)
矢祭町「もったいない図書館」(その3)(「郷秋<Gauche>の独り言」内の記事)
那須屋(矢祭町にある田舎宿屋)(「郷秋<Gauche>の独り言」内の記事)
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F1 2006年 第11戦フランスGPを振り返る
ミヒャエルの見事なPole to Win。しかし、この勝利は、ミヒャエルの、あるいはフェラーリの勝利ではなく、BS(ブリヂストンタイヤ)の勝利であったと、私は言いたい。
<フランスGP決勝レースの結果>
1位:ミヒャエル・シューマッハ / フェラーリ / Q1 / FL1 / Pit3 / BS
2位:フェルナンド・アロンソ / ルノー / Q3 / FL5 / Pit2 / MI
3位:フェリペ・マッサ / フェラーリ / Q2 / FL2 / Pit3 / BS
4位:ラルフ・シューマッハ / トヨタ / Q5 / FL6 / Pit2 / BS
5位:キミ・ライコネン / マクラーレン・メルセデス/ Q6 / FL4 / Pit3 / MI
6位:ジャン-カルロ・フィジケラ / ルノー / Q7 / FL9 / Pit2 / MI
7位:ペデロ・デ・ラ・ロサ / マクラーレン・メルセデス / Q8 / FL3 / Pit3 / MI
8位:ニック・ハイドフェルド / BMW / Q11 / FL14 / Pit2 / MI
Qnは予選順位、FLnはレース中のファステストラップ順位
Pitnはピットストップ回数、BSはブリヂストン、MIはミシュラン。
BSはフランスの優勝で勝利数を99とし、もうひとつ勝てば、宿敵ミシュランの100勝に並ぶことになる。残り7戦での逆転は、勢いに乗るBSだから十分可能だろう。しかしそれはミヒャエルの勝利を、そしてアロンソの2年連続チャンピョンに黄色信号が灯ることを意味している。とは言え、いくらフェラーリが勝ち星を並べてもアロンソが2位に入り続ける限りは、ミヒャエルはアロンソに3ポイント及ばずシリーズ2位に甘んじなければならないのである。
ここで重要になるのがミヒャエルの僚友、フェリペ・マッサ。現在ドライバーズ・ポント5位のマッサがチャンピョンシップに絡んでくるのである。つまり、マッサがミヒャエルに続き2位でフィニッシュ、そしてアロンソが3位だとすれば、ミヒャエルとアロンソのポイント差は4となり、残り7戦で逆転が可能になるのである。だからこそ今回のレースでアロンソは、タイヤのパフォーマンスが落ちるリスクを覚悟の上で、スタート時に予定していた3ストップを変則2ストップに変更してまで、2位にこだわったわけである。
もっとも、残り7戦全てをミヒャエル、マッサの1-2の結果を残せる保障はどこにもないから、アロンソ有利は変わらないけれど、今年のチャンピョンシップが決定したかに思えたシーズン折り返し前と比べれば、俄然レースが面白くなったことは確かである。
ここで二人以外についても少し見ておきたい。
トヨタ。予選4-5位から本戦に臨んだトヨタだが、トゥルーリがブレーキトラブルでリタイヤするも、2回ストップの作戦によりラルフが4位フィニッシュ。FLは6位にあたる1'17.809を記録。フェラーリには及ばないがルノー、マクラーレンに次ぐタイムである。これもBSタイヤによるもの。トヨタの未来派BS次第だが、来年のワンメイク化に向けては大きなアドバンテージとなろう。
ペデロ・デ・ラ・ロサ。急遽モントーヤの代走となったが、7位フィニッシュでその役目を十分に果たしたといえるだろう。実力派そろいの3rdドライバーの中にあって、レースドライバーとしても通用する速さを持っていることをFL3位のタイムでアピール。次戦も期待したい。
ホンダ。お話にならない。チームの構造改革の影響なのか、まさかの体たらく。こんなレースのために多額の資金が投入されていることに株主及びホンダ車ユーザーは大いに怒るべきであろう。
さて、SA。期待をしていたわけではないけれど、あまりにも寂しいSA05最後のレースとなったが、2006年シーズンにエントリーしたこと、つまり2007年、2008年に走る権利を得ることにこそ意味があったデビュー故に、SA06登場までをつないでくれたマシンとして、ファンの間で語り継がれることになるだろう。もっとも、SA06もまた「急造マシン」。05より2秒は速いと言われているが、ほとんどテストを経験しないままの実戦デビュー故のトラブルは覚悟しなければならない。過剰な期待は禁物である。
今日の1枚は、ようやく名前が判明したルドベキア。園芸種が多いらしく詳しい名前はわかりません。郷秋<Gauche>としては止まっている蝶の翼端に注目いただきたいところです。
<フランスGP決勝レースの結果>
1位:ミヒャエル・シューマッハ / フェラーリ / Q1 / FL1 / Pit3 / BS
2位:フェルナンド・アロンソ / ルノー / Q3 / FL5 / Pit2 / MI
3位:フェリペ・マッサ / フェラーリ / Q2 / FL2 / Pit3 / BS
4位:ラルフ・シューマッハ / トヨタ / Q5 / FL6 / Pit2 / BS
5位:キミ・ライコネン / マクラーレン・メルセデス/ Q6 / FL4 / Pit3 / MI
6位:ジャン-カルロ・フィジケラ / ルノー / Q7 / FL9 / Pit2 / MI
7位:ペデロ・デ・ラ・ロサ / マクラーレン・メルセデス / Q8 / FL3 / Pit3 / MI
8位:ニック・ハイドフェルド / BMW / Q11 / FL14 / Pit2 / MI
Qnは予選順位、FLnはレース中のファステストラップ順位
Pitnはピットストップ回数、BSはブリヂストン、MIはミシュラン。
BSはフランスの優勝で勝利数を99とし、もうひとつ勝てば、宿敵ミシュランの100勝に並ぶことになる。残り7戦での逆転は、勢いに乗るBSだから十分可能だろう。しかしそれはミヒャエルの勝利を、そしてアロンソの2年連続チャンピョンに黄色信号が灯ることを意味している。とは言え、いくらフェラーリが勝ち星を並べてもアロンソが2位に入り続ける限りは、ミヒャエルはアロンソに3ポイント及ばずシリーズ2位に甘んじなければならないのである。
ここで重要になるのがミヒャエルの僚友、フェリペ・マッサ。現在ドライバーズ・ポント5位のマッサがチャンピョンシップに絡んでくるのである。つまり、マッサがミヒャエルに続き2位でフィニッシュ、そしてアロンソが3位だとすれば、ミヒャエルとアロンソのポイント差は4となり、残り7戦で逆転が可能になるのである。だからこそ今回のレースでアロンソは、タイヤのパフォーマンスが落ちるリスクを覚悟の上で、スタート時に予定していた3ストップを変則2ストップに変更してまで、2位にこだわったわけである。
もっとも、残り7戦全てをミヒャエル、マッサの1-2の結果を残せる保障はどこにもないから、アロンソ有利は変わらないけれど、今年のチャンピョンシップが決定したかに思えたシーズン折り返し前と比べれば、俄然レースが面白くなったことは確かである。
ここで二人以外についても少し見ておきたい。
トヨタ。予選4-5位から本戦に臨んだトヨタだが、トゥルーリがブレーキトラブルでリタイヤするも、2回ストップの作戦によりラルフが4位フィニッシュ。FLは6位にあたる1'17.809を記録。フェラーリには及ばないがルノー、マクラーレンに次ぐタイムである。これもBSタイヤによるもの。トヨタの未来派BS次第だが、来年のワンメイク化に向けては大きなアドバンテージとなろう。
ペデロ・デ・ラ・ロサ。急遽モントーヤの代走となったが、7位フィニッシュでその役目を十分に果たしたといえるだろう。実力派そろいの3rdドライバーの中にあって、レースドライバーとしても通用する速さを持っていることをFL3位のタイムでアピール。次戦も期待したい。
ホンダ。お話にならない。チームの構造改革の影響なのか、まさかの体たらく。こんなレースのために多額の資金が投入されていることに株主及びホンダ車ユーザーは大いに怒るべきであろう。
さて、SA。期待をしていたわけではないけれど、あまりにも寂しいSA05最後のレースとなったが、2006年シーズンにエントリーしたこと、つまり2007年、2008年に走る権利を得ることにこそ意味があったデビュー故に、SA06登場までをつないでくれたマシンとして、ファンの間で語り継がれることになるだろう。もっとも、SA06もまた「急造マシン」。05より2秒は速いと言われているが、ほとんどテストを経験しないままの実戦デビュー故のトラブルは覚悟しなければならない。過剰な期待は禁物である。
今日の1枚は、ようやく名前が判明したルドベキア。園芸種が多いらしく詳しい名前はわかりません。郷秋<Gauche>としては止まっている蝶の翼端に注目いただきたいところです。
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