年の夜

葱冬菜蕪菁葡萄酒鰤大根 郷秋<Gauche>

 俳句に解説は要らぬものとは思うけれど、判り難いと思いますの読み方だけ。「ねぎふゆな、かぶらぶどうしゅ、ぶりだいこん」と、詠んでお笑いください。

 さて、2007年も今日が限り。まもなく新たな年がやってくる。365日、手付かずの新しい年も良いものだが、ここは2007年の音楽界の物故者を偲んでみたい。
 
 8月16日にマックス・ローチが逝去(1924年1月10日生まれ、享年83歳)。マックス・ローチは1940-1960年代を代表するジャズ・ドラマー。コールマン・ホーキンス、チャーリー・パーカー、バド・パウエル、クリフォード・ブラウン、ソニー・ロリンズなど、キラ星のごときプレーヤーと共に演奏し、数々の録音を残しているが、極めつけはクリフォード・ブラウンとのセッション。

 1954年にマックス・ローチはクリフォード・ブラウン=マックス・ローチ・クインテット結成し多くの名演を生んでいる。郷秋<Gauche>はクリフォード・ブラウンの大ファンで、相当数のLPをコレクションしている。トランペット奏者としてはマイルス。デイビスと同じ頃にメジャーデビューしているが、1956年6月に交通事故により死亡しているために、今となっては知る人ぞ知る存在といる。

 12月23日にはジャズピアノの巨星、オスカー・ピーターソン(1925年8月15日生まれ、享年82歳)が逝去。オスカー・ピーターソンについては多くを語る必要はないだろう。夭逝したクリフォード・ブラウンとは違い、多くのアルバムを残しているが、郷秋<Gauche>としては、ジャズを聴き始めた頃に聞いた「カナダ組曲」かな。母国への思いを詩情豊かに表現した組曲。ジャズの名盤と言われることは少ないけれど演奏です。

 クラシック畑では、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(1927年3月27日生まれ、享年80歳)が4月27日に召されている。アレクサンドル・ソルジェニーツィンを擁護したことによりソビエト当局から反体制とみなされ、アメリカ合衆国に亡命。母国での名誉を回復するには20年を要することになるが、この辺りの姿勢はパブロ・カザルスとも通ずるものがある。カザルス亡き後、最高のチェリストと言われる訳の一つはこの辺りにあるのかも知れないな。

 2007年も多くの才能が召されたが、郷秋<Gauche>的にはこの3人を特に紹介しておきたい。

 さて、いよいよ今年もあと2時間と少々となった。この一年、勝手気ままに書き連ねてきたこのページ、そして「恩田の森」を度々お尋ねくださった皆さんに感謝を申し上げます。来る年も今年同様たびたびお訪ねくださいますようお願い申し上げます。
 最後になりましたが、新しい年が皆さんと皆さんの愛する人たちの健康が守られ、幸と実りの多いものとなりますようお祈り申し上げております。
 
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今日のニュースから

 年末と言えども、掃除をするでもなく相も変わらず散歩をするなどのらりくらりと過ごす郷秋<Gauche>であります。で、今日はそんな郷秋<Gauche>の郷秋<Gauche>的ニュース解説。
 
 ニュースによれば、今晩から元旦にかけて、日本海側では大雪の恐れ。太平洋側の平野部でも積雪があるかも知れないとの事。すわ、元旦には雪化粧の森で撮影かとも思い、青葉区の天気予報を見れば、向こう一週間晴れマーク。

 ニュースによれば、2008年シーズンに中にルーベンス・バリチェロが、リカルド・パトレーゼの持つF1出走256回の記録を更新するとのこと。

 リカルド・パトレーゼ
   出走:256 (1977-1993)
   優勝回数:6
   通算獲得ポイント:281
   表彰台(3位以内)回数:37
   ポールポジション:8
   ファステストラップ:14

 ルーベンス・バリチェロ 
   出走回数:253(決勝出走は249)(1993-)
   優勝回数:9
   通算獲得ポイント:519
   表彰台(3位以内)回数:61
   ポールポジション:13
   ファステストラップ:15

 このまま行けば、2008年の第3戦でリカルド・パトレーゼと並び、第4戦においては堂々F1出走最多の記録を樹立することになる。表彰台と獲得ポイントはパトレーゼの倍ほどだけれど、よくよく似たような戦績ではある。

ニュースによれば、ラルフ・シューマッハは、事実上の引退宣言「らしい」。「らしい」と言うには訳があり、別のニュースによれば「1年間の休養」なんだと。今どきのドライバーで、1年間休養してなおカムバックの可能性のあるのはアロンソくらいだろ。

 ラルフ・シューマッハ
   出走回数 170 (1997-)
   優勝回数 6
   通算獲得ポイント 329
   表彰台(3位以内)回数 27
   ポールポジション 6
   ファステストラップ 8

 出走回数こそ少ないけれど、リカルドやルーベンスと似たような戦績だな。

ニュースによれば、HP上で一旦は「本製品のメーカー在庫は終了しました。」と告知されたNikon D40Xだが、たったいま郷秋<Gauche>が確認したところによれば、「本製品のメーカー在庫は終了しました。」の表示は消えていたのでありました。年末商戦への悪影響を考えてと言うことだろうけれど、だったら最初から出すなよ!って感じですね。

 昨年末、D40の登場からわずか3ヶ月で登場したD40Xだけれど、登場からわずか1年でモデルチェンジなのか。いろんな噂があるけれど、ゴミ取り機構つけるなどわずかな改良でD40Xsを名乗って登場するのではないかとは、郷秋<Gauche>の予想。

 ニュースによれば、矢祭町議会が、議員の日当制を導入するらしい。矢祭町は福島県の最南端の町で「合併しない宣言」と「もったいない図書館」で有名な町(郷秋<Gauche>の父親の故郷でもある)。

 町会議員の報酬を年俸制から全国初の日当制(日額3万円)に切り替える条例案が賛成多数で可決されたとのこと。年2400万円の経費削減になると言うことだが、議会開催日分しか日当が支給されないとのことで、これじゃ「パートタイム町会議員」じゃないかって気がするな。

 以上、今日のニュースから、郷秋<Gauche>的解説でした。

 
今日の1枚は、春を待つ猫柳。

☆☆☆

 今日、恩田の森で撮影した写真をこちらに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
恩田Now 
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「考える人」2008年冬号

 
 新潮社の季刊雑誌『考える人』の2008年冬号が28日に発売になった。創刊以来の読者である郷秋<Gauche>は、いつ廃刊になるかとハラハラドキドキであるのだが、今号が通巻第23号。余り儲かる雑誌には思えないけれど、季刊誌で23号まで出たんだから、そろそろ定着したと言ってよいのかも知れないな。

 さて、『考える人』2008年冬号の特集は、「さようなら、こんにちは 河合隼雄さん」。河合氏は養老孟司氏らと共に『考える人』創刊当時から盛んに登場している「キーパースン」だから、『考える人』が追悼特集を組むのは良くわかる。しかしだ、本文207頁の内、104頁を追悼特集のために割くというのも、結構すごいじゃないか。河合氏のファンなら3冊くらい買ったかも知れないけれど、そうじゃなければ、今号は立ち読みで済ませてしまうのではないだろうか。

 巻頭のグラビア、今森光彦さんの「琵琶湖水系の旅」はいつもながらすごい。何気ない一枚なんだけれど、琵琶湖と琵琶湖を取り巻く自然に対する愛が滲み出ている。技術的にも、何でもないようでそれでいて毎回、「恩田の森もこんな風に撮ればいいんだ」って、大いに参考になる。

 郷秋<Gauche>的今号の注目の記事は、「娘と私」かな。イラストレイターのさげさかのりこさんが、お嬢さんの「ハナちゃん」と日々を優しく綴ったエッセイ。もう連載の14回目だから随分と読んでいたわけだけれど、これまでは「さらり」と通りすぎていた連載も、今回はそうは行かず。一大事。「ハナちゃん」が、なんと嘘をついたのです。嘘をつけるほどに成長した我が子を見る優しい眼差し。日々の生活で、忘れていた大切なものに気づかされる思いです。

のさげさかのりこさんのWebsiteとblog
  Website「紙とペン」
    http://www.geocities.jp/sagesakanoriko/index.html
  blog「畑の日記」
    http://oiur.blog69.fc2.com/

季刊誌「考える人」2008年冬号はただいま発売中
B5判 定価1,400円(税込み)新潮社
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街でスナップ

 FM3Aに詰めたままになっていたフィルムを現像に出してきました。36コマの中に随分といろんなものが写っていてちょっとびっくり。デジタルだと1日の撮影で300枚くらい撮ってしまうことも珍しくないのに、フィルムだとシャッターボタンを押す回数がホントに少なくなります。じっくり考えて撮っているのでしょう。それ故でしょうね、どうしようもないというカットが少ない。

 と言うわけで、今日の1枚は、郷秋<Gauche>としては非常に珍しい街撮りスナップ、しかもフィルム。新宿西口にあるニコンのサービスセンターの行き帰りに撮ったものです。
 
FM3A + Nikkor Ai-s 28mm F2.8 / FUJI PRO400
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続・ドメーヌ・シュヴロ

 ドメーヌ・シュヴロの話しは昨日で終わりのつもりだったのですが、実は本日、平野弥さんでシュヴロのワインを仕入れてきたものですから、つい。

2002 Maranges “Sur le Chene” 2本
  (マランジュ“シュル・ル・シェンヌ”)
2003 Bourgogne Pinot Noir   1本
  (ブリゴーニュ・ピノ・ノアール)
2004 Bourgogne Aligote     2本
  (ブルゴーニュ・アリゴテ)

 2003 Bourgogne Pinot Noirは先日の会の時には出なかったものです。本日頂いてきたのが最後の1本とのことでした。平野さんとは少しお話しもさせていただいてきましたが、瓶詰めされてからも「良くなったりだめになったりする」とのお話は「目からウロコ」でした。買って来てすぐに飲むか、1年あるいは2年寝かせてから飲むかということだと思いますが、買って来た端から開けて飲んでしまう郷秋<Gauche>には、関係のない話しですね(^^;。
 
我が家にやってきたシュヴロたち。

 
本編での掲載を忘れていた、素敵なシュヴロご夫妻。

郷秋<Gauche>が書いた、「ドメーヌ・シュヴロ」関係記事
  ドメーヌ・シュヴロ 2008/12/23
  ドメーヌ・シュヴロ(その2) 2008/12/24
  ドメーヌ・シュヴロ(その3) 2008/12/25
  ドメーヌ・シュヴロ(最終回) 2008/12/26
  続・ドメーヌ・シュヴロ 2008/12/27

「ドメーヌ・シュヴロ」関連サイト
  ドメーヌ・シュヴロの日本語オフィシャルサイト
    http://www.domainechevrot.com/
  シュヴロの輸入代理店「平野弥」さんのサイト
    http://www.hiranoya.net/index.html
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ドメーヌ・シュヴロ(最終回)

 ドメーヌ・シュヴロの赤ワインで煮込んだ牛すね肉をたいらげたところでチーズの登場です。ワインにチーズ、実に正しい組み合わせです。

 牛すね肉赤ワイン煮にマッチした2002 Santenay Clos Rousseau 1er Cru(サントネイ・クロ・ルソー・プルミエ・クリュ)は、チーズとのマリアージュもなかなかのものでした。チーズを齧りながら2002 Santenay Clos Rousseau 1er Cru(サントネイ・クロ・ルソー・プルミエ・クリュ)と飲み比べてみまると、その特徴が良くわかります。と、言いたいところなのですが、この頃にはすっかり酔いよいで、赤ワインであること以外はほとんど判別不明の状態となっていた郷秋<Gauche>なのでありました。

 アルコール類の中ではビールが大好きで毎晩飲んでいる郷秋<Gauche>。ビールの次に飲むのは時によって日本酒であったりワインであったりするのですが、ワインを飲んでもそれがどこ産のワインだなどと意識する事はほとんどがありませんでした。せいぜい値段との相談で、後ろにラベルを見て甘すぎないものを選ぶ程度。

 でも、これからは少し変わるかな。ブルゴーニュ、ボルドー、シャンパーニュ、ロワールなど等、産地によって特色があるのでしょうね。ただ、今回のように一度に何本も並べて飲み比べればその違いも覚えられるのだとは思いますが、今日はこれ、来週はあれ、と言う飲み方では、なかなかその特徴は覚えられないような気がします。

 ワインは飲んで楽しむもの、料理を引き立ててくれるもの。楽しく美味しく飲めればそれでよいのですが、それぞれのワインやその産地についてのエピソードなども知る事が出来ればもっと楽しく飲めるようになるとは思いますし、それがワインの楽しみの一つにもなるのでしょね。これを機会に、色々楽しんでみたいと思った郷秋<Gauche>なのでありました。(おわり)
 

チーズと2002 Santenay Clos Rousseau 1er Cru
今回の写真はいずれもD40XとAF-S DX 18-70mmで撮影。ストロボは使わずISO 1600で1/30秒、F5.6程度。ホワイトバランス(WB)はタングステンですが、仕上がりが少し黄色いのでPhotoShop上でWBを調整すると今度は白熱灯独特の温か味がなくなってしまう。この辺りの勘所の勉強が少し必要なようです。

郷秋<Gauche>が書いた、「ドメーヌ・シュヴロ」関係記事
  ドメーヌ・シュヴロ 2008/12/23
  ドメーヌ・シュヴロ(その2) 2008/12/24
  ドメーヌ・シュヴロ(その3) 2008/12/25
  ドメーヌ・シュヴロ(最終回) 2008/12/26
  続・ドメーヌ・シュヴロ 2008/12/27

「ドメーヌ・シュヴロ」関連サイト
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ドメーヌ・シュヴロ(その3)

 グラタンとロゼをいただいたあとに、いよいよメインディッシュ・・・、待てよ、メインがディッシュなのか、グラスなのか、ここは難しい判断ですね。ただ、レストラン ル・ヴァン・ノーブルをワインを楽しむためのレストランと考えると、いよいよ「メイングラス」と言うべきなのでしょうね。

 料理の方は、贅沢にもドメーヌ・シュヴロの赤ワインで煮込んだ牛すね肉。通常のメニューを見ると、「ほほ肉をブルゴーニュの銘譲ワインでじっくり煮込んだ」とありますが、この日は牛すね肉のドメーヌ・シュヴロの赤ワインでの煮込み。

 さて、出てきたメイングラスは、その名に恥じない大振りのもので、2002 Maranges “Sur le Chene”(マランジュ“シュル・ル・シェンヌ”)を入れてグラスを揺らすと芳醇な葡萄の香りが立ち上ってきます。大きなグラスにはボトルの半分くらいが入ってしまいそうでしたが、次には2002 Santenay Clos Rousseau 1er Cru(サントネイ・クロ・ルソー・プルミエ・クリュ)が控えていましたので、ここは上品に香りを楽しむ程度に頂きました(2003 Bourgogne Pinot Noir(ブルゴーニュ・ピノ・ノアール)は用意できなかったとのこと)。

 同じドメーヌ・シュヴロの赤で煮込んだ牛肉と2002 Maranges “Sur le Chene” (マランジュ“シュル・ル・シェンヌ”)は絶妙の組み合わせ。と思いながら次にテーブルに配られた2002 Santenay Clos Rousseau 1er Cru(サントネイ・クロ・ルソー・プルミエ・クリュ)とはより一層の相性。これを「マリアージュ」と言うのだと、覚えて帰ってきた、似非ワイン通の郷秋<Gauche>なのでありました。

 ところで、ロゼとグラタンをいただきながらのヴィラデストの話題も尽き、次の話題はと無理やりもって行ったのが、ブルゴーニュならぬ、日本の葡萄・ワインどころ、勝沼の話題でした。ブルゴーニュやボルドーのワインには縁のなかった郷秋<Gauche>だけれど、勝沼ワインを語らせれば、ちょっとしたものだぞ、と。

 と言うわけで、山梨の葡萄とワインのこんな話しやらあんな話しやら。で、どんな話だったのか、例えばこんな話題でしたというのは、blog化以前の独り言のこちらのページ、2003年の3月6日と7日の項をご覧ください。ほらねっ、郷秋<Gauche>もちょっとは「通っぽい」でしょう! ただし、勝沼ワイン限定(^^;。 (更につづく) 
 

4本目と5本目のワインと大きなワイングラス
牛すね肉の赤ワイン煮と2002 Santenay Clos Rousseau 1er Cru(サントネイ・クロ・ルソー・プルミエ・クリュ)は実によく合いましたが、このワインは濃厚な肉料理には良くても、和食やパスタのようなサッパリ系の食べ物には、ちょっと重たい感じがしました。我が家で飲むなら2002 Maranges “Sur le Chene” (マランジュ“シュル・ル・シェンヌ”)の方が料理との相性に気を使わずに済みそうです。

郷秋<Gauche>が書いた、「ドメーヌ・シュヴロ」関係記事
  ドメーヌ・シュヴロ 2008/12/23
  ドメーヌ・シュヴロ(その2) 2008/12/24
  ドメーヌ・シュヴロ(その3) 2008/12/25
  ドメーヌ・シュヴロ(最終回) 2008/12/26
  続・ドメーヌ・シュヴロ 2008/12/27

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    http://www.domainechevrot.com/
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Buon Natale !



Glory to God in the highest heaven,
and peace on earth to those with whom he is pleased !

< The Gospel according to Luke 2-14>
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ドメーヌ・シュヴロ(その2)

 昨日、平野弥さんで、「ドメーヌ・シュヴロ来日記念 <パブロとかおりさんを囲む会>」が開かれたと書きましたが、正確には「レストラン ル・ヴァン・ノーブル」で、と言うことになります。レストラン ル・ヴァン・ノーブルは、平野弥さんで扱っているワインを楽しむためのレストラン、と言ったところですね。

  レストラン ル・ヴァン・ノーブル
  http://www.hiranoya.net/resto/index.html

 さて、豚と鴨の自家製テリーヌ時に、最初にワイン、2004 Bourgogne Aligote(ブルゴーニュ・アリゴテ)が出たのですが、すぐに2本目のワインが開けられ、テーブルにグラスが配られました。それが2006 Bourgogne Aligote Tilleul(ブルゴーニュ・アリゴテ・ティエイユ)。2年新しい分、フレッシュな感じがしたような、とはラベルを見ての感想。お恥ずかしい話しですが、郷秋<Gauche>はこれもまた2004 Bourgogne Aligote同様「美味しい」という以外の違いを感じる事が出来ませんでした。

 「海老と季節の野菜とグラタン」と共に登場したのが2004 Bourgogne Rose(ブルゴーニュ・ロゼ)。甘口のワインで、郷秋<Gauche>にはちょっと甘すぎる感じでしたが、グラタンのホワイトソースにはなかなかあっていましたね。料理を引き立てるワインでははく、ワインを引き立てる料理、といったところでしょうか。ワインを飲みなれていない女性には好まれることでしょうか。

 ところでこの2004 Bourgogne Rose、なんともそっけない名前なのですが、今年、シュブロの畑で収穫されたピノ・ノワールで仕込まれたワインがBourgogne Rose <>2007という名前で2008年2月に日本で発売になるそうです。ブルゴーニュのワインに「桜」と名付ける辺り、ドメーヌ・シュヴロの日本のファン獲得に対する並々ならぬ意欲を感じます。

 シェイイ・レ・マランジュ村までシュヴロの葡萄畑を見に行ったと言う筋金入りのワイン通に囲まれて、ワインが好きとは言え、一番安いハウスワインをがぶがぶと飲んだくれているだけの郷秋<Gauche>は話題に困り果ててしまったのですが、幸いにもヴィラデストの会員で、「郷秋<Gauche>」の名札の付いた葡萄の木を1本持っていることを思い出したのでした。

 このことをお話したところ、隣にお座りのSさんが、「うちも1本持っています」とのこと。よかった、話が合って(^^;。我が家でも数年前に購入していたのですが、すっかり忘れていました。今年収穫した葡萄で仕込んだワインが、来年にはボトルに詰められて送られてくるとのこと、楽しみです。(つづく)
 

3本目のワインと2つ目の料理
2004 Bourgogne Rose(ブルゴーニュ・ロゼ)と「海老と季節の野菜とグラタン」。ワインはやや甘み強いように感じましたが、グラタンにはよくマッチしていました。そうそう、グラタンの中に山芋が入っていましたが、シャキシャキとした歯ざわりが新鮮で、目からウロコ、でした。

郷秋<Gauche>が書いた、「ドメーヌ・シュヴロ」関係記事
  ドメーヌ・シュヴロ 2008/12/23
  ドメーヌ・シュヴロ(その2) 2008/12/24
  ドメーヌ・シュヴロ(その3) 2008/12/25
  ドメーヌ・シュヴロ(最終回) 2008/12/26
  続・ドメーヌ・シュヴロ 2008/12/27

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ドメーヌ・シュヴロ

 ドメーヌ・シュヴロ(Domaine CHEVROT)は、ワインの産地として有名なブルゴーニュ地方、コート・ドールの南玄関口、シェイイ・レ・マランジュ村(ソーヌ・エ・ロワール県)の中心に位置しており、16ヘクタールの畑で10種類の葡萄を生産し、そしてワインを生産しています。

  ドメーヌ・シュブロの日本語オフィシャルサイト
  http://www.domainechevrot.com/

 話せば長い話となりますので、ばっさりと割愛しますが、郷秋<Gauche>はいま、ドメーヌ・シュヴロを応援しています。つまりですね、シュヴロのワイン、日本の皆さんにも飲んでいただきたいと。

 と、言うわけで、昨日はこのシュヴロのワインの飲む会に参加してきました。ドメーヌ・シュヴロの代理店が郷秋<Gauche>の家からはクルマで10分程のところにある平野弥(ひらのや)さん。その平野弥さんで、「ドメーヌ・シュヴロ来日記念 <パブロとかおりさんを囲む会>」があり、それに参加したのでした。

  平野弥さんのサイト
  http://www.hiranoya.net/index.html

 用意されたワインは次の通りです。

  2004 Bourgogne Aligote
    (ブルゴーニュ・アリゴテ)
  2006 Bourgogne Aligote Tilleul
    (ブルゴーニュ・アリゴテ・ティエイユ)
  2004 Bourgogne Rose
    (ブルゴーニュ・ロゼ)
  2003 Bourgogne Pinot Noir
    (ブルゴーニュ・ピノ・ノアール)
  2002 Maranges “Sur le Chene”
    (マランジュ“シュル・ル・シェンヌ”)
  2002 Santenay Clos Rousseau 1er Cru
    (サントネイ・クロ・ルソー・プルミエ・クリュ)

 食事の方はと言えば

  豚と鴨の自家製テリーヌ
  海老と季節の野菜とグラタン
  牛すね肉の赤ワイン煮
   (ドメーヌ・シュブロの赤ワインを使用)
  チーズ

 「飲んだくれ」の郷秋<Gauche>としては、結構ワインも飲んでいるし、仲間内では似非ワイン通で通っており、飲めば薀蓄を垂れたりしておりましたが、ブルゴーニュまで出かけて行き、「その畑じゃなくて、その上の畑の葡萄で仕込んだワインが・・・」などという話しがポンポン飛び出す、本物のワイン通ばかりの食事会で、郷秋<Gauche>は小さくなりながらもずうずうしくも飲んだくれて来たのでした。(つづく)
 
 

最初のワインと料理
2004 Bourgogne Aligote(ブルゴーニュ・アリゴテ)と豚と鴨の自家製テリーヌ。ワインはやや酸味がありフルーティな感じ。テリーヌは鴨特有のしつこさのない、さっぱりとし味で、ワインによく合っていました。

郷秋<Gauche>が書いた、「ドメーヌ・シュヴロ」関係記事
  ドメーヌ・シュヴロ 2008/12/23
  ドメーヌ・シュヴロ(その2) 2008/12/24
  ドメーヌ・シュヴロ(その3) 2008/12/25
  ドメーヌ・シュヴロ(最終回) 2008/12/26
  続・ドメーヌ・シュヴロ 2008/12/27

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フェラーリF2008、1月6日発表

 スクーデリア・フェラーリが、2008年シーズンを戦うニューマシンを2008年1月6日に発表することを明らかにした。

 今現在判明している2008年用マシンの発表スケジュールは、

   トヨタ       1月10日
   BMWザウバー 1月14日
   レッドブル    1月16日
   ホンダ      1月29日
   ルノー      1月31日

だから、2007年の王者が真っ先にニューマシンを発表することになるわけだ。今年の勢いを駆って2年連続チャンピョンを目指す意気込みが感じられようと言うものである。

 そのフェラーリのニューマシン(当然F2008と呼ばれることになるだろ)だが、サイドポッドを含めたモノコックがまったく異なる形状となり、フロントはウイングを含めて完全に新しいものになるという。(元ネタはこちら)。

 ちょっと待てよ、こういった大幅な設計変更があったシーズンに苦戦を強いられると言う例は少なくない。最近ではHondaの RA107がいい(悪い?)例である。フェラーリのこと故にまさかとは思うけれど、大失速、なんてことはないだろうな。

 
今日の1枚は、明日の予告編。
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UFOは存在しません ―日本国政府―

 政府は18日、「地球外から飛来してきたと思われる未確認飛行物体」は存在しないと、閣議決定した答弁書で見解を示したそうな。つまり、我が国の政府が正式に「UFOは存在しません」と、まじめに宣言したと言うことだな。

 UFOの定義は「地球外から飛来してきたと思われる未確認飛行物体」と言うことになるわけだけれど、UFOの存在を否定したと言うことは、「宇宙人」の存在も否定したことになる。ホントに宇宙人はいないんだろうか。

 地球や地球に住む私たちも含まれる宇宙のことで、私たちが知っていることって、ホンのわずかなんだろな。つまり、知らないことの方が多い。大宇宙の片隅に地球があり、地球人がいるのならば、宇宙のもう一つの片隅に地球に似た星があり、そこに地球人(私たちのことだ)に似た生命体(これを宇宙人というんだろうな)が住んでいたとしてもおかしくはないだろ。

 この広大な宇宙に、高度な文化を築き上げた生命体とその生命体が住む星が、地球と地球人だけだなんて思い込むのは、地球人の「驕り」じゃないかって郷秋<Gauche>は思うんだよね。私たち地球人なんか足元にも及ばない高度な科学技術と、同時に高い倫理性を持った生命体が存在していたって不思議ないじゃないか。ただ、余りにも離れすぎているから、私たちが生きている間に、互いにその存在を知る事がないまま暮らしているだけだって。

 宇宙人はいる。だけど、余りにも遠いところにいるから、その存在を確かめる手立てがない。互いに遭遇することもない。宇宙人は間違いなくいるけれど、互いに出会うことはない。出会う事がないだけではなく、その存在を知ることすら出来ないのであれば、いないのと同じだな。

 結論。宇宙人は存在しているけれど、その存在を私たちは知るすべもなく、勿論遭遇することもないから、存在していないのと同じである。宇宙人はいるけれど、いない。

今日の1枚は、すみよしの森を切り開いた小さな畑。
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SAF1 in 2008

 スポンサーの撤退、HONDAからの援助打ち切りによる財政難からチームスタッフを解雇し、またカスタマーシャシー使用に関する明確な決定がなされないことなどから、2008年初戦のスターティンググリッドにマシンを並べる事が出来ない可能性もあるのではないかと囁かれていたSAF1だが、HONDAサイドが支援を継続することを決定したことにより、2008年3月16日、メルボルンのスターティンググリッドにマシンを並べる事が出来そうである。

 チャンピョン争いは、ワークスチームがやってくれれば良いが、だからと言ってワークスチームだけで、見て面白いレース、感動あるレースを展開できるわけではない。才能はあるけれど金のない若いドライバーがF1にデビューするための小さなチームだってF1には必要なのです。プライベターのいないF1を、私は見たいとは思いません。F1にはフェラーリとマクラーレンが必要なように、ウィリアムズ(プライベターの雄!)やレッド・ブルやSAF1が必要なのです。
 
小春日和のなるせの森の尾根道から、横浜みなとみらい地区を望む。
(中央のビルはランドマークタワー)
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電波は人体に有害か

 郷秋<Gauche>の結論は、余程の高出力(空中線電力kW級)のアンテナの至近距離(数メートル以内)に長時間いるのではなければ、人畜に無害、というものである。

 「兵庫県川西市にある携帯電話アンテナ基地局による電磁波で健康被害を受けたとして、付近住民がNTTドコモ関西などに基地局の撤去を求めていた公害調停が17日、大阪簡裁であり、住民側は調停を取り下げた。基地局を来年6月ごろまでに撤去することで双方が合意した」(Yahoo! News 12月19日10時57分配信 毎日新聞より)というニュースが報じられた。

 ただし、これはNTTドコモ関西側が、携帯電話基地局が発する電磁波(電波)が有害であることを認めたものではなく、近隣住民がアンテナ撤去の申し立てをした事自体を、NTTドコモ関西が近隣住民に迷惑を与えたものととらえ、アンテナが設置されている場所の所有者がNTTドコモ関西に対してアンテナ設置場所の賃借契約解除を申し入れたことから、NTTドコモ関西側がアンテナを撤去することとなったものである。

 現在の携帯電話の基地局から出されている電波は、周波数が900MHzもしくは1.5GHz(1500MHz)で出力が50W程度。この程度の電波で健康障害が起こるのならば、出力50kW(携帯電話基地局の1000倍)の東京タワーの近隣にお住まいの方は、とうの昔に全滅しているはずである。

 だが、高出力の電波が人畜に何の影響も及ぼさないかと言うと、そうではない。身近なところでは電子レンジが強力な電波を出す機器であるが、電子レンジに入れた肉の塊(人畜の身体の一部だ。「人」はないか)は、大きさによるが数分で発熱し、ステーキ程度の大きさのものであれば食べられる程の状態になる。つまり、強力な電波を浴びると人畜の身体は発熱し、更にその状態が進むと焦げる、あるいは発火することになるだろ。

 ここで留意すべきは電子レンジの出力である。周波数は最近主流となっている携帯電話が使用している周波数よりも少し高いくらいで、まぁ、似たようなもの。ただし出力は、家庭用の電子レンジでさえも600W程度はあり、これは標準的な携帯電話基地局の約10倍である。電波は光と同じで、距離の二乗に比例して強くなったり弱くなったりする。携帯電話基地局のアンテナは当然10数メートル以上の高さのところにあり、人体との距離を考えると、中をのぞき込んでいる電子レンジからもれる電波よりもはるかに小さいものだと言うことになる。

 「電波=健康に良くない」、という考え方は、旧日本軍も研究した「殺人光線」の影響があるのかも知れない。「殺人光線」は、今で言うと電子レンジと同じ程度の周波数の高出力の電波を照射して敵兵を殺そうというものであるが、当時の技術ではギガ(GHz)オーダーの高出力の電波を作りだす事が出来ずに、この計画は頓挫している。

 電子レンジで「あんまん」(「肉まん」でもいい)を温めて食べた時に、外の「かわ」はぬるいのに、餡(あん)だけがやけに熱くなっていて、舌を火傷しそうになった経験をお持ちの方も少なくないだろ。ギガ(GHz)オーダーの電波を球形の物体に照射すると、その中心付近から発熱してくるからなのである。だから「あんまん」の餡だけが先に熱くなる。ギガ(GHz)オーダーの電波を人体に照射すると、球形に近い脳の中心部が発熱し、それにより脳が破壊され結果として死に至る、と言うのが「殺人光線」の原理である。

 だから、死なないまでも高出力の高い周波数の電波を長時間身体に浴びていると、脳、眼球、睾丸など球形の器官の中心部が発熱し、破壊される可能性がないわけではない。ただし、これらの電波を至近距離で長時間浴びた場合であって、先に書いた、電波は距離の二乗に比例して弱くなるという性質を思い出して欲しい。ひょっとすると、食品を加熱中の電子レンジの中をのぞき込む行為こそ危険なのであり、携帯電話の基地局も、勿論携帯電話の端末も、その発する電波が人体に及ぼす影響はまずないと考えていい。

 それでも心配な方は、今すぐに携帯電話を捨てること。最大出力わずかに0.8Wであるけれど、通話の時には眼球からわずか数cmの所から電波が放出されていることになる。眼球の発熱は心配だけれど携帯電話を止められない方は、最大送信出力20mW(携帯電話の1/40)のPHSに替えるといい。PHSが病院内での使用が許可されている(場合が多い)ことからも、その安全性を知る事が出来る。用心に越したことはない、かも。知れない

 ちなみに、私の母は心臓のペースメーカーを入れているが、携帯電話を持ち、当たり前に使用している。携帯電話を購入する時にちょっと心配だったので、私はPHSを勧めたのだが、かかり付けの医者が「心配ない」と言ったとかで、携帯電話を利用しているが、携帯電話を使用したことに起因してペースメーカーが誤動作したり、体調がおかしくなったという話は、これまで聞いた事がない。

注:携帯電話の使用を禁止する、あるいは控えるようにアナウンスされている場所での携帯電話使用を奨励しているわけではありません。携帯電話を見ただけで体調が悪くなる方がいるかも知れませんので、携帯電話の使用が規制されている場所では、電話機の電源そのものを切るようにしましょう。
 

 例によって記事本体とは何の関係もない今日の1枚は、ブロッコリー畑からなるせの森の尾根道を見る図。ブロッコリー畑の向こうに見えている茶色の樹木が、一昨日掲載の写真手前に写っているコナラ。
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お薦めクリスマス・アルバム Best 30 オープン!

 大変お待たせいたしました。郷秋<Gauche> のお薦めクリスマス・アルバム Best 30 2007-2008シーズン版がオープンです。
 
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東京都下某所のクリスマス・ツリー
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