さようなら、アストラ

 今日、12年、80,000kmを供にしたOpel Astra Wagon Club(オペル アストラ ワゴン クラブ)が我が家を去っていった。車齢の割りに距離が進んでいないのは、その大部分がPeugeot 306 Xsiとの2台体制であったから。

 12年を供にしたと書いたが実はその前の3年間、まったく同じ色と形のアストラに3年間乗っていた。「初代」アストラは初回の車検直前に全損扱いの不幸な事故の為に早々と去っていったが、代替としてやって来たのはエンジンこそ新世代アルミブロックの1800cc(初代は鋳鉄ブロック2000cc)に進化していたが、形も色もまったく同じアストラ。だから都合15年間我が家に仕えてくれたアストラなのである。

 アストラが我が家にやってきた時には中学生であった長男が結婚しよう云う歳になった。15年と云うのはクルマにとっても長い年月だけれど、それを利用する人や家庭にとっても随分と長い年月。郷秋もアストラと供に15年歳を取ったと云うことである。

 Peugeot 306は写真展でご覧いただけるような写真のモデルにもなってくれたが、アストラはと云えばまったく被写体とした事がなかったことに気付き、今朝、我が家の駐車スペースに収まるその姿を撮影した。春にワックスをかけたきりの汚れたボディだけれど、写真で見る限りではそこそこ綺麗に見えるし、実用車、道具としてのクルマはこの方が似合いかも知れないな。慣れ親しんだアストラの最初で最後の写真となったのが今日の一枚である。アストラくん、15年間、ありがとう。

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山本左近は速いのか上手いのか?

 シルバーストンだけかと思ったらホッケンハイムも走り、何故か今日もハンガロリンクを走っている山本左近っていったい・・・。

 まぁ、スーパーライセンスを発給してもらえる程度の経験がある事は確かだけれど、今までのレース結果からはとても速いドライバーとは思えない。もっとも彼がこれまで乗ってきたマシンの程度を考えれば常にテールエンダーであったことに同情の余地はあるけれど、例えば同じマシンにアロンソが乗ったとすれば、今年のポイント圏内のすぐ後ろ程度でのフィニッシュは可能だろうと思う。アロンソと山本を比べるのもなんだけど。

 そんな山本が3戦連続ヒスパニアレーシングのマシンをドライブできる理由は何だ?これはもう資金の持ち込み以外には考えられない。下位のチームはどこだっていつだって資金不足でヒーヒー云っている。そこに多少なりとも資金を持ち込めば、持込ゼロのレギュラードライバーに代って走る事が出来ると云うことだ。一部には山本は数億円の資金を持ち込んだと囁かれている。数億円と云うとおおよそ2~6億円を差すことになるだろうか。

 山本の参戦がハンガロリンクでお終いだとすると1戦当たり1~2億円、もしスパ・フランコルシャンも走るのだとすると1戦当たり1~1.5億円ということになる。つまり2億円程の資金を持ち込む事が出来れば、下位のチームからで良ければF1に出場できるということになる。ただし、スーパーライセンスが発給される程度の経験があることが最低条件ではあるが。

 まっ、山本はルノーチームのテストドライバーになったりもしていたから、何か良いものを持っているのかも知れないけれど・・・、あぁ、フリー2回目もやっぱり最下位。しかもセナから1秒も遅れている。速いのでも上手いのでもなく、チームにとって「美味い」と云うことなんだろう。結局は「カネの切れ目が縁の切れ目」ということになるのだろうな。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、生きるための戦いを繰り広げる昆虫たち。美味い樹液が出ているのだろ。それを巡り4匹の甲虫が競っているが、その後ろからは蝶が虎視眈々と「漁夫の利」のタイミングを窺がっているように見える。
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MSがYahoo!とGoogleの提携を批判だと!?

 一昨日、Yahoo!(日本のヤフー)とGoogle(米国のグーグル)の提携が報じられた。トヨタと日産が提携するような話だから郷秋<Gauche>も勿論驚いたが、ニュースを読むに従って事情が複雑すぎて正直なところ良く判らなくなってきた。

 これに対して米国のマイクロソフト社(MS)が「日本ではグーグルがすべての検索情報を支配することになる」との声明を発表。日本の検索市場で競争環境が損なわれるとしてこの提携に対して反対であることを表明した。

 Yahoo!とGoogleの提携により、日本における「検索」シェアの90%以上を両社が独占する見込みと云われているが、これに対してMSが正常な競争環境が損なわれると反対しているわけだがMS、ちょっと待て。PCのOSで90%以上のシェアを独占しているMSが云うことじゃないだろと郷秋<Gauche>は思うぞ。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、真夏のトトロの切通し。木々に覆われ風が吹きぬける切通しの向こに踏み出すのには、ちょっとした勇気が必要です。
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今日の新聞記事より

 郷秋<Gauche>が「新聞」と書けば、それは普通名詞としての「新聞」ではなく、勿論「神奈川新聞」のことである。だって、朝日新聞は「朝日」だし、日本経済新聞は「日経」だから、郷秋<Gauche>が単に新聞と書けば、それは親愛なる「神奈川新聞」のことなのである。

 「元現役兵士」とは何ぞや。(下線は郷秋<Gauche>が付した)

 今日の22面に「個性を生かす作品ずらり」と云うタイトルで、「かなっくホール」で開催中の写真展を報じる記事が掲載されていた。その記事の中に「会場には、雨の日に靖国神社を訪れた元現役兵士や遺族たちの終戦記念日を淡々ととらえて連作や(後略)」と云う文言があった。

 「現役」とは、辞書を引くまでもなく「現にその職にあり、活動中である人のこと」であろう。だから「元兵士」はあっても「元現役兵士」などと云う言葉は有り得ない。と思ったが『新明解国語辞典第4版』にはこんな記載が。

現役【げんえき】①旧軍隊で、常備兵役の一つ。所属部隊に編入されて平和時も軍務に服し、戦闘部隊の中心となるもの。相対する言葉として、予備役・後備役。 ②現に、その社会であるポストに在り、活動中である・こと(人)。 ③相対する言葉として、浪人。高校三年生で大学受験する者。また、その合格者。

 神奈川新聞の記者は、「予備役・後備役」ではなく、かつて実際に部隊に編入されて平和時も軍務に服し、戦闘部隊の中心となる兵隊であった事を云いたくて「元現役兵」と書いたのであろうと想像するが、現在「現役とOB」などと云われる際の「現役」、つまり上の②の意味するところと大きく隔たり、適切な表現だとはとても思えない。

 (旧)日本軍が解体されて65年が経つ今、現役兵と予備役(兵)との区別のつく人がいかほどいるのか。その辺りを考えて言葉を選んで欲しいものである。言葉は、辞書に書いてある意味により使えばそれで全ての人に理解してもらう事が出来ると云うわけではないことを、この記事を書いた記者は知るべきだし、その不適切な表現を見逃した「デスク」の責任は重いと、郷秋<Gauche>は声を大きくして云いたい。どうする、神奈川新聞。

お断り:本文中、①②③の「丸数字」を使っております。Macでご覧の方は文字化けしている事と思いますがどうぞご容赦ください。

追記:新明解国語辞典第4版は1989年11月に刊行されている。21年までのことだが、この時点で既に①の意味での「現役」は死語となっており、②と③が普通に使われる「現役」の意味であった。①は参考程度に最後に載せるべきであったのではないかと、郷秋<Gauche>は思う。(2010/7/29)


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、一面の大豆畑。と、云いたいところですが、私のテクニックの限りで広々とした大豆畑を演出してみたまでで、実はごく小さな畑です。もっともホントに「大豆畑」であるのか、十分に実が熟す前に収穫してしまう「枝豆畑」なのかは、現時点では知る由もありませんが・・・。
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本には表情がある

 新潮社から、毎月『波』が届く。パラパラとめくり目に付いた記事を拾い読みする。ひと月かけて結局は全部読んでしまうこともあるし、ホンの数ページしか読まないこともある。

そんな『波』7月号に気になる記事があった。『波』は勿論、新潮社の新刊本のPRを目的と した月刊誌である。売りたい本のPR記事が掲載される。とは云っても、いつもいつも郷秋<Gauche>の食指を動かす本の紹介記事が掲載されているわけではない。と云うより、偏屈な郷秋<Gauche>の興味をそそる本は、少ない。

 そんなかなで目に留まったのが今日のタイトルにもした「本には表情がある」と云うわずか1頁の記事である。編集者である柴田光滋氏が自著『編集者の仕事 本の魂は細部に宿る』についた書いた小文であるが、特に郷秋<Gauche>の気を惹いた箇所を以下に引用する。

「本とはモノなのである。モノである以上、機能に優れ、美しくなければならない」
 本だけではない、「モノ」全てについて云い切った、簡潔にして名言である。

「私は明るそうな未来より、確かなる過去を大事にしたい。温故知新と呼べるほどではないにしても、あえて古きに徹したいのである。」(下線は筆者)
 「明るそうに」見えてはいるが、未来が確かに明るく良きものであるのかどうかはわからない。確実なのは実績ある過去のみである。然り。

 しかし、柴田氏もiPadの存在については、「今年は電子書籍元年などと言われ、iPadの登場は華々しく報じられている。ここでその議論に立ち入るつもりはないが、」と、無関心ではいられないのである。急ぎ書くだけのゆとりはないが、いずれ書かねばなるまいと云わんばかりではある。現状ではiPadの存在を認めたくない柴田氏は「一つだけ言っておきたい。モノとして本ではない電子書籍に表情というものがあるのだろうか。」と云う。然り。

 iPadの登場以来、書籍は常に「データ」として語られている。データならばその表現(再生 or 再現)方法の違いによって価値が変わることはないだろうと云うスタンス一辺倒で語られているが、この議論の立ち位置を「情報としての本」から「モノとしての本」に移せば、まったく違った展開になることは確かである。

 実物を読んでもいないのに書評めいたことを書いてしまった。さっそく明朝、注文して読んでみなければならないな。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、真夏の花、臭木(くさぎ)の花。気の毒な名前は葉を千切ると悪臭がすることからの命名だが、その花は凛として美しい。
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チームプレイかチームオーダーか

 「明確な」チームオーダーが禁止されたのはいつのことだっただろうか。それがチームオーダーであっったのかチームプレイであったのかはともかく、一つのチームに二人のドライバーがいれば、当然のこととして二人は自チームの為に協力し合いレースをすることになる。まっ、そうはならず同士討ちと云うことも、昔も今もあるけれど。

 チームAの1号車がトップを走っているがチームBの1号車が猛追している。その時、レース序盤のコースアウトで遅れていたチームAの2号車がピットインのタイミングを迎えていた。2号車のタイヤ交換はいつもよりゆっくりと行われ、いつもよりも緩やかに加速して本コースに戻っていく。その時チームBの1号車がストレートエンドに差しかかっていたがチームAの2号車はその前でコースに戻った。

 コースアウトにより遅れてはいたもののチームAの2号車も遅いわけではない。純粋な速さではチームBの1号車が若干勝っていたがチームAの2号車の巧みなライン取りの為にチームBの1号車はチームAの2号車の前に出ることはできない。その間にチームAの1号車どんどん逃げてトップでチェッカードフラッグを受ける。見事なチームプレイである。

 「1号車の方が君より速い。理解したか? このメッセージの意味が分かるな?」

 ピットからのラジオの直後、ペアピンを抜けた2号車は加速のタイミングを一瞬遅らせた。1号車はそのタイミングを逃さず2号車をパスし優勝。2号車のドライバーはレース後の意地の悪い質問に対して、いかにも不機嫌そうな表情で「僕たちドライバーは、まず何より、チームの利益を考えないといけないし、今日の僕はそれを実践した」とコメントした。

 果たしてこれはチームプレイなのかチームオーダーなのか。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、酷暑の中で身近で一番涼しいところを選んでぐうたれる猫の図。猫って涼しい場所をホント、良く知っていますね。
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ニコンの良心

 Nikon(ニコン)が、F3、F5、New FM2、FM3AおよびS3復刻版、SP復刻版さらにニコノスVの修理対応期間を5年間延長することを発表した。

 少なくなったであろうとは云え、フィルム写真の愛好家には朗報である。対応機種の中には郷秋<Gauche>も所有するF3、FM3Aも含まれており、郷秋<Gauche>としても安心してこれらのカメラを使う事が出来ると云うものであるが、F3はホントにF3だけなのか、つまりF3HPやF3T、F3Pが含まれるのかどうか書かれていない。この点がちょっと不安だ。

 不安と云えば「補修用性能部品の在庫が払底した場合は、5年未満でも修理をお断りする場合があります」と云う文言も不安な要素ではある。例えばFM3Aの露出計などは、設計時点で既に製造技術が失われつつあったと聞いている。こういった精密なアナログ部品はもはやニーズがないと云うことなのだろうが、これか壊れたときにはもうFM3Aを使う事ができなくなることを意味している。

 新しい技術が次々に登場するのはよいとしても、それと引き換えにかつての技術が失われていくのは本当によいことなのかどうか、郷秋<Gauche>は大いに疑問に思うぞ。

 ニコンはこの発表の最後に「ニコンでは、販売を終了した製品も永くご愛用いただきたいと考え、フィルムカメラに関連するサービス内容の見直しを行いました。今後もお客様の声に真摯に耳を傾け、お客様のニーズや期待にお応えできる製品の提供、サービスの向上に努めて参ります。」と書いている。5年後にも再び同じ考え方による何某かの発表があることを、「ニコンの良心」に期待したい。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、白山谷戸の青田の向こうの薮萓草(やぶかんぞう)と百日紅(さるすべり)を望む図。
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恩田の森、更新

 本日、恩田の森で撮影いたしました写真をこちらに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
恩田Now 
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消えてしまった

 書き終わったはずの今日の記事が消えてしまいました。20日に書いた「出るかも知れないNikkor 18-200 f/3.5-5.6 ED VR」について、今日のNikon Rumorsには括弧書きながら「28-300mmではないか」とされていること、価格がaround $1000とされていることなどを書いたけれど、もう一度書き直す元気が無い。という訳で、今日のこれで。お・し・ま・い。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、今年初めてみたトンボ。
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連日の酷暑

 新聞紙上でも、熱中症など猛暑が原因で亡くなった方の事がニュースとなっているが、横浜市北西部や東京都南部と云う、郷秋<Gauche>が日々徘徊するあたりでも連日の猛暑。いや、猛暑を通り越して酷暑である。

 実は今日の午後2時頃のこと、首筋に生暖かいものが流れているような気がして慌ててハンカチで拭いたら耳から茶色のどろりとしたものが流れ出ていた。すぐには何が起きたのか判らなかったのだが、ハンカチに着いた茶色の染みを見て思い当たった。暑さの為に脳ミソが解けて耳の穴から流れ出たのであると。ただでさえ少ない脳みそが溶けて流れ出るのは一大事である。大急ぎで頭を冷蔵庫の中に頭を突っ込んで冷やしてみたら取りあえず脳ミソの溶解&流出は止まった。

 家に帰って思案した。流失した脳ミソの補充をどうしようかと。しかし、溶け始めた脳ミソでは名案も浮かびようも無く、取りあえずビールと共にキュウリにたっぷり味噌を付けて食べてみた。少しは効果があるだろうか。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、そういえば梅雨明け時が開花の時期であった、屁糞葛(へくそかずら)。葉や蔓に強い臭気があることから実に気の毒な名前がつけられているが、秋には実に美しい実を付ける。
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AF-S 85mm f/1.2 ED VRですか?

 Nikon Rumorsによれば、中国のサイトに「AF-S Nikkor 85mm f/1.2 ED VR」なるレンズが掲載されているとのこと(see here)。確かにあったが小さくて良く判らん。

 写真が小さくて良くわからないが14-24mm f/2.8G EDのように組み込み式のフードが着いているようにも見える。しかし特に明るい超広角レンズならいざ知らず85mmでフード組み込み式は無いだろう。AF-S 24mm f/1.4G EDでさえフードは別体だ。この写真「ガセ」っぽいぞ。

 それにしてもf/1.2とは、随分明るいレンズだ。と云うのも今のNikon(ニコン)のラインナップで一番明るいのはf/1.4で、AF-S 24mm G ED、AF-S 50mm G、Ai AF 85mm D IFの3本だ(MFの50mm f/1.2があるにはあるが)。最も明るいレンズと云えば一番作り易い50mmと云うのが相場だが、ニコンはキヤノンの50mm&85mm F1.2に対抗してAF-S 50mm Gを飛び越して85mm f/1.2を登場させようと云うのか?それはないだろうな、やっぱり「ガセ」?

 ホントにf/1.2の85mmだとすれば、続いて50mmと35mmのf/1.2も登場しそうだが、f値が0.2明るくなっただけ(郷秋<Gauche>にはその0.2の違いが判らん)で重さは2倍、価格が3倍にもなるレンズよりもf/2.8~4程度で軽量コンパクト、腕や肩にも懐にも優しいレンズを出して欲しいものだぞ。差し当たり16-35mm f/4G ED VRの後を次いで200mmまでをカバーする2本の登場を待ってみるかな。って、これも100k円はする結構高価なレンズになるだろうけど。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は梅雨明けの日、すみよしの森北側の小谷戸の畑を耕す図。
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別に生ビールじゃなくてもいいんだけど

 ANAが業務用厨房機器メーカと共同で高圧炭酸ガスのボンベを必要としないビールサーバーを開発した。このサーバーを使って近く機内で生ビールのサービスを始めるらしい。サービスと云っても勿論有料だ。400ml、つまみ付きで1,000円とちょっと高価(350mlの缶ビールは500円だったはず)。

 このビールサーバーはドライアイスでビールを冷やすと同時にドライアイスから発生した炭酸ガスを容器に貯めて、高圧にならないようにガス圧力を調整することで飛行中の低い気圧環境下でも生ビールを上手く注ぐことが出来るようになっており、冷却の為の電源を必要としない優れもの。ただし、ドライアイスを造るためにはそれ相当のエネルギーを消費はしているはずだ。

 サービスされるビールの銘柄は3種類あるが一機には一銘柄しか搭載されない。銘柄は「アサヒ プレミアム生ビール熟選」、「サントリー ザ・プレミアムモルツ」、「サッポロ プレミアムエビス」。あれっ、キリンが無いぞ。これはどうしたわけだろう。

 郷秋<Gauche>は折ある毎に「とりあえずビールでいいや」とは、ビールに失礼だろうと云うくらいのビール好きだが、何もそこまでして生ビールを飲まなくても良いだろうと思う。大体がだ、飛行機に乗ったときには機上の楽しみがあるし、クルマに乗った時、電車に乗った時にはその時なりの楽しみがあるはず。キャンプをするなら多少不便ではあっても、虫の声に耳を傾け空で瞬く星を楽しめばよいではないか。

 キャンプに行ってまでカラオケやインターネット(7月19日の記事参照)以外にする事がないとはなんとも寂しい。ヒコーキの中では缶ビールが飲めればそれで十分。新しいサーバーまで開発して生ビールを飲まなくたっていいじゃないか。

 人の欲望とはまったく限りの無いものである。だからこそ科学技術は発達し、より便利な機械・器具が登場したのは確かだけれど、物質的な欲望に押し流されて、人間として本当に必要な大切なものが忘れられつつあるのではないかと心配だぞ。不便な生活が時に自分を見つめさせ、人と人、人と自然の関係を考えさせる。機内で飲む生ビールよりも自宅に帰り着いて土産話と共に飲む缶ビールの方がはるかに美味いんじゃないかと、郷秋<Gauche>は思うぞ。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は恩田の森、梅雨が開けた日の白山谷戸の空。横浜の空だって、捨てたものじゃない。
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出るかも知れないNikkor 18-200 f/3.5-5.6 ED VR

 18-200 f/3.5-5.6 ED VRならとっくにあるだろう。今はVRⅡに進化しているけれど、初代のものは郷秋<Gauche>も常用レンズとして愛用している。って、良く見るとNikkor 18-200であって「AF-S DX」とは書かれていない。勿論、新世代Nikkorとしては「AF-S & G」は当たり前だから書かれていないが、注目すべきは「DX」の文字が無いことである。

 そう、Nikkor 18-200 f/3.5-5.6 ED VRはfull frame lens、つまりFXフォーマット用なのである。しかしだ、いまだかつてフルフレーム(35mmフルサイズの意)でこんな高倍率なレンズは無かったはずである。

 これに近いレンズとしてはキヤノンのEF28-300mm F3.5-5.6L IS USMがあるが70-200 f/2.8並の巨大で、高価なレンズである(see here)。同じ18-200 f/3.5-5.6でもDX(APS-C)用なら実にコンパクトな常用レンズサイズになるのだが、DX(フルフレーム)となるとかくも巨大なレンズとなってしまうのだ。

 18mmの超広角から200mmまで一本でカバーできるのであれば実に魅力的なレンズだけれど、せめてAF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED(see here)くらいの大きさ重さ、価格は50%Upまでに収めて欲しいものだがどうだろうか。

注:今日の記事の元ネタは例によってNikon Rumorsである。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、昨日に続けて猫。猛暑の中、多少は涼しいクルマの下で毛づくろいをしていましたが、多少警戒心を解いたようで郷秋<Gauche>がレンズを向けたちょっと目線をくれました。
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スバル、レガシィに無線LANサービスを導入

 日本ではなく、アメリカでのお話である。スバルオブアメリカが、レガシィ・アウトバック(現地名アウトバック)に無線LANサービスの「Wi-Fiコネクティビリティ」を導入すると発表したとのこと。

 「Wi-Fiコネクティビリティ」はクルマから半径45mのホットスポットを作り、最大10台のPCが同時にインターネットに接続が可能になるシステムなのだそうだ。走行中の接続も可能でダウンロード速度の平均値は400kbpsから1.2mbpsだと云う。

 このシステムをどんな風に使うのが大変興味がある。これがスバルではなくレクサスのLS460やLS600だと、後部座席のお偉いさんが、移動中の車内でPCからMailを送ったり次の会議で使う資料をダウンロードしたりと云う使い方が考えられるが、レガシィ・アウトバックでそれはないだろう。

 レガシィ・アウトバックでオートキャンプに出かけて、キャンプ場でネット三昧なんて云う使い方が思う浮かぶけれど、日常の生活を離れ自然に親しむ為に出かけるキャンプ場でまでPCを持っていって何をするんだろう。キャンプ場で仕事をする、オークションを楽しむ、天気予報や帰りの道路の渋滞状況を確認する?うぅぅぅん・・・、確かに必要かも知れないなぁ。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、暑くて堪らんと云わんばかりの猫。
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完走すれば「印象的なパフォーマンス」なのか?

 ヒスパニア・レーシングのリザーブドライバーである山本左近が突然にイギリスGP本選を走ったのは一週間前のことだが、次戦ドイツGPも左近が走ることになった模様。ただし、イギリスGPではブルーノ・セナに代わっての出走となったわけだが、今度はカルン・チャンドックの代わりらしい。

 本来のレースドライバーが怪我や病気でもないのにリザーブドライバーが走るというのは通常考えられないことである。当然契約書では毎レース本選に出走することが保証されているのではないかと思うのだが、同時に「前項に関わりなく、特段の事情があるが場合には甲を出走させず、乙の指名するものを出走させる事が出来る」みたいな条項がどこかに入っているんだろうな。魑魅魍魎、海千山千の世界だ。

 いずれにしても一週間後のホッケンハイムでは山本左近がカルン・チャンドックに代って走ることになるようである。例えば小林可夢偉がそうであったように、チャンスが与えられなければ、そしてそのチャンスを生かす事ができなければF1のレギュラードライバーの座を確実なものにすることはできない。その意味で、山本左近はチャンスを得たのだから、それを生かす事が出来るかどうかは山本次第と云うことである。

 しかしだ、ヒスパニア・レーシングはプレスリリースの中で「イギリスGPで印象的なパフォーマンスをみせてくれた左近に、次の機会を与えることにした」と、2戦連続出走の理由を説明しているが、「イギリスGPで印象的なパフォーマンス」って、最下位で完走するのが「印象的なパフォーマンス」なのか? 余りに寂しいぞ、ヒスパニア・レーシング!


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、奈良川の岸に咲く姫檜扇水仙(ヒメヒオウギズイセン)。梅雨明けの日の強烈な日差しにも負けない花色であるが、川面に映る姿は意外と清しい。
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