唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
Nikon D4はソニー製24MPセンサーを搭載?
Nikon RumorsではなくSONYALPHA Rumorsの方に、D4にはニコンがカスタマイズしたソニー製の2400万画素のイメージセンサーが搭載されるとの噂が掲載されていた。となるとD4の廉価版たるD700後継機にも同じセンサーが使われ、D4Xは同じくソニー製で更に高画素の36MPセンサーが搭載されることになるのか?
しかしだ、報道向け特化でハイスピードが求められるD4に24MPってことは、画像処理エンジンも相当高速化しないとならないと云う事になるよね。なんだか人間の欲望にきりがないのと同じで、デジタルカメラの高画素化と高速化はいったいいつまで続くんだろうね。
野村證券がF1チームを買収?!
郷秋<Gauche>としては珍しく「週刊誌チック」なタイトルを付けてしまったものだが、野村證券がHRT(ヒスパニアレーシング)を買収すると云うニュースは、今日の早い時間においては決して「とんでも」な記事やタイトルではなかった。
その後、野村證券が直接HRTを買収するのではなく、野村證券が出資するスペインの投資会社テサン・キャピタルがHRTを買収するとの、比較的信頼がおけそうな情報に変化してWebを賑わせて今に至っている。これならわかる。
買収後もしばらくはいままで通りのチーム名での参戦のようだし、野村證券がHRTに対して直接的な影響力を行使するとは思いにくいけれど、そうは云っても今週末のシルバーストーンではHRTのマシンに”NOMURA SECURITIES”なんてステッカーが貼ってあったりして。
そうそう、HRTとテールレンダーを争うもう一方の「雄」、ヴァージン・レーシングはHRTへの野村證券資金の投入に対抗してかどうかはわからないけれど、マクラーレンとテクニカル・パートナーシップを締結したことを発表。
チームの生き残りをかけてHRTもヴァージンもそれぞれに手を打ってきている訳だが、こうなるとチーム・ロータスだけが「置いてけ堀」を食らうことになるってこと?
小笠原、父島(その8)
ネガシートに挿んであったメモには「笹本さん」と書いてある。畑を見せていただき小屋の中で話を聞かせていただいた記憶がある。ネガのコマを追うと畑の端から未開のジャングルを抜けて鉄筋コンクリート製の廃屋にも案内していただいているようである。最初にお願いはしたが、間近での撮影を厭う風もなかったと記憶している。
スキャナで読み込んだ画像を見ていると、現像液の中の印画紙に少しずつ像が浮かんでくるように、記憶の深い底からぼんやりとだが当時の事が浮かびあがってくる。それが正しい記憶なのか、勝手な想像や脚色によって歪められたものなのかはわからないが甦ってきたのは「戦前に父島に住んでいた。割と最近島に帰ってきてここで農業をしている」と聞いた記憶。
「農業」と云うには余りにも荒れた「畑」である。余りにも粗末なこの小屋で生活をしている様子はない。書いているうちに、帰島者用の鉄筋のアパートに住んでいると来たような気がしてきた。牛がいたような記憶はないが、写真には搾った生乳を入れるタンクが写っている。そこには「笹本誉」と書かれているが、当時として既にかなり古いもののように見える。とすると、笹本さんが戦前に父島で乳牛を飼っていた時のものがそのまま残されていたと云う事か。今となっては知るすべもない。
PENTAX SL。メモにはレンズは書かれていないがこの画角から28mm F3.5であることは間違いない。フィルムはTRI-X、D76、1:1、23度で8分とメモされていた。
小笠原、父島(その7)
どこをどう歩いてこの場所にたどりついたのか、勿論記憶はない。ジャングルの奥へと続く道に止められて運版車。辺りに人影はないが、長い間放置されたものではなく日々使われているようである。と云う事はこの道から奥に入ったどこかに人が住んでいる、あるいは畑仕事をする人がいる。しかし、全神経を耳に集中しても聞こえるのは森の葉擦れの音だけ。興味深々、半ば恐々とジャングルの中に入ってみると・・・
小笠原、父島(その6)
先日来、父島で撮った写真フィルムのデジタル化を進めている。が、遅々として進まない。郷秋<Gauche>は、フィルムのデジタル化のためにコニカミノルタのDiMAGE Scan Dual IVを持っているのだが、PCをWindows XPから7に替えたこともあり、今回はより新しいエプソンGT-X820を使ってデジタル化を進めている(DiMAGE Scan Dual IVのドライバーがWindows 7でも使えるのかどうか現時点では未確認)。
DiMAGE Scan Dual IVは4800dpiが最高だが、GT-X820は6400dpiまで可能で、しかもキャリアに一度に2本のネガ(6コマ×2)をセットできる(DiMAGE Scan Dual IVは1本)。実は郷秋<Gauche>、最初にスキャンした時にしくじった。A4ならスキャンするにもプリントするのも200dpiで十分なんだからと、自信満々で300dpiでスキャンしてしまったのだ。24mm×36mmのフィルムを300dpiでスキャンしても等倍で出力(プリント)するなら確かに十分だが、大抵はそれをA4くらいの大きさにプリントするんだから最低でも2800dpiは必要なのだと気付くためには失敗することが必要であった、情けない郷秋<Gauche>なのであった。トホホ。
と云う訳で最初は4800dpiでスキャンしたらとんでもなく時間がかかった。少しずつ解像度を落として現在では2400dpiでスキャンしているがそれでも時間がかかる。スキャナが勝手にスキャンしている間は当然別の事をしているのだが、気が付くとスキャンはとっくに終わっていて、新たなフィルムをセットしてスキャンと云う作業を繰り返すのだが、やはりとても時間がかかる。それでもようやく178コマ分のスキャンが終わった。これでようやく1/4くらいだろうか。
今日ご覧いただくのは6月26日、27日にもご覧いただいた濱江丸のアップ。カメラは当時の郷秋<Gauche>としては最新兵器であるニコマートELに200mm F4(実はと云うのか当然と云うのか、どちらも中古で買った)である。フィルムはTRI-X、23度のD76で8分現像とメモには書かれていた。ちなみにこのニコマートELに200mm F4はいまも郷秋<Gauche>の手元にあるが、防湿庫の中でミイラと化している。
濱江丸の甲板には幾本もの木が生えているのが良くお分かり頂けることと思います。この木を見たいと、今から慌てて父島に飛んで行っても(気持ち的にはと云う意味で、実際には飛んではいけないんです。船で行くしかないんです。普通の人は)、もうほとんど海中に没してしまった濱江丸ですから、見ることはできません。従って、この写真は実に貴重な一枚と云う事になりますね。
リコーがペンタックスを買収!
リコーがHOYAのペンタックスのイメージング・システム事業を買収することが発表された(本年10月1日までに手続きを終了させるとしている)。ペンタックスは2008年3月31日付でHOYAに合併吸収されたばかりだから、わずか3年半で再度身売りすることになったわけだ。
身売りと云うと言葉は悪いが、次々買い手が現れると云う事はそれだけペンタックスの技術力が評価されていると云う事でもある。HOYAに吸収されて頓挫するかに見えた645Dだが、開発は着々と進められて「手軽な価格」の中デジタルカメラとして登場したし、びっくりの身売り話登場の僅か一週間前には新しいQマウントのカメラを発表したばかり。
GXRを発表する前にはリコーがペンタックスKマウントを使ったDSLRを登場させるのではないかとの噂が飛びかったが、リコーのペンタックス買収でこれから先、リコーのSLRが再登場する可能性はなくなった。リコーとしては、リコーとペンタックス、二つのブランドを使い分け、つまり上手に住み分けて効率良い経営を目指せば良いわけだからね。果たしてリコーが二つのブランドをどう使い分け、これからどんな製品を展開していくのか、楽しみだなぁ。
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