いま、15:30時。
しかし外は風がやや強く、そして驚くほど冷たい。
暦の上では小寒。大寒は20日になっている。
こういうことは、信じない自分だが、加齢により暑さ寒さだけは身に応えるのだ。
ただ何となく外の空気が吸いたくなって表で突っ立ってると、知り合いの人が通る。
「寒いね!」互いにあいさつ代わりになった。
夏の酷暑からは予期できない寒さだ。
「寿命が尽きれば、どうせ死ぬ」覚悟はかなり以前からできていたことだが、暑いとか寒いとかは時限の異なる事柄。
人それぞれにこの世に生まれ出て、それぞれの環境で生きて、そしていつかは必ず死を迎える。
近年、生活環境がよくなって、日本人の寿命も随分延びたと思う。
「きんは100歳、ぎんも100歳」とテレビの話題になったのは近年のことに思われるのだが、今は100歳以上のひとの数は随分多いのだと聞く。
昨日の葬儀でも思ったことだが、孫たちの背丈が自分よりもかなり高い。
日本中の若者の体格は親からの遺伝子にもよるが、親よりも劣る人はあまり多くはなかろう。
そして敗戦直後の若者のそれと比較してみれば精神面のそれを別にして考えてみれば、歴然としている。
野生動物の世界を見ても環境によって成長の度合いや、体躯の大きさなどに差があることがわかる。
人間も環境によって変化していくものである。「人も自然の一部である」所以だ。
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