各務原市大伊木地区は木曽川に沿っている。古くから川とのかかわりがあり、対岸の尾張への渡し場があった。古墳が多い地区である。遺跡や馬頭観音など、町では見られないものが多く残っている。地元に住み、歴史に特に詳しい方に案内、説明していただくことができた。
古くから地元で大切に守られてきた「辯才天」周囲はきれいな池で囲まれていたが今は埋められている。眼病に効くとの言い伝えである。
昔、道が別れていた場所に立つ馬頭観音と水神(右)道の片方は川原沿いを通る道
河川敷の境界辺りに立つ水天宮、すぐ後ろに民家があるが、数十年前までは大雨が降ると、ここまで水が来た。今は砂利採集などのためか、水深が深くここまでは水が来ないという。
民家の庭にある古墳、この家の人はいまも毎朝、祀っているといいます。
天保2年の銘がある常夜灯、地区では近年まで常夜灯の当番があって毎夜、火が灯されたといいます。濃尾大震災で倒壊、修復(明治24年)
陵南小学校敷地内にある大牧古墳(市指定史跡)
大牧古墳の内部、昭和57年発掘調査、馬具、武具などが出土、円墳
この塔は疱瘡にいよく効くということで有名であったという
これも馬頭観音、「小山の渡し」前にある、(弘化2年の銘)この渡し場は太平洋戦争末期、名古屋で作られた飛行機を船で運び、ここから陸に揚げて現在の各務原基地(航空自衛隊)まではこんだという。
大伊木古墳、年配の人は子供のころ、中の空洞に入って遊んだという。今は埋められている。
古い道標、右、オオイギ 左、ウヌマ、カカミとある。