高澤観音
岐阜県最古の寺と聞いて「高澤観音」に行ってみた。大日山日龍峯寺(にちりゅうぶじ)岐阜県関市下之保。本尊 千手観世音菩薩 国指定 重要文化財指定の多宝塔がある。
長い階段の下にある仁王門、一対の仁王像の傷みが気になる。
階段を登ったところ、観音堂を見上げる位置にある千本ヒノキ。一本の幹から竹箒のように枝分かれしている。極めて珍しいものと思う。下は駐車場付近にあるもの。同様のものが近くにもう一本あった。
急傾斜の岩の上に建立されている観音堂(本堂) は京都の清水寺に似ていることから、「美濃清水」としても知られている。
鎌倉時代、時の尼将軍・北条政子によって建立されたという多宝塔。国の重要文化財に指定されている。
美濃西国三十三ヶ所二十五番札所の観音霊場とあり、とにかく古い歴史のある寺である。また、両面宿薙伝説が残る寺でもある。本堂裏の岩の中から湧き出ている霊水は昔から万病に効くとされ、いまも大切に汲んでいく人が多いことが感じられた。
高澤観音からの帰り、歩いていたら集落近くになってサルの群れに出会う。いっせいに藪の中に逃げ込む様子だったが、リーダーと見られる大きなオスが道脇の藪からこちらを盛んに威嚇している。私が一歩前に出ると相手は数歩出て、歯をむき出して脅す。付近の山が荒れたまま手入れもされていないことから、サルと人との接点でトラブルが絶えないんだと思った。集落の住宅近くにサル捕獲用と見られるオリが3ヶ所に設置されていた。いまは放置されているが、時期によっては利用されるのかと思った。