人と自然

人は自然の一部である
水と緑によって癒される

好天が続く まもなく冬が

2018-11-27 | 晩秋

 外を歩けば、晩秋の景色一色だ。
雨もなく昨日までと同じようないい天気、そして陽気だ。家の中でじっとしてたらもったいない陽気だ。
 このあたりの住宅地も高齢化が進み、昼も夜も静かだ。
特に夜間、それも深夜になれば全く静かだ。若者もいるにはいるが、昼間は務めだし、夕方あるいは夜間に帰宅するんだろう。
 買い物に若干、不便ではある。
夏、どこか近くで花火でも揚がるという日であれば、中高生の女性が、日暮れを待たずにユカタ姿で連れだって歩く姿も見られる。こんなことは老人は無関心。出かける気にもならない。
 さて、この時期、寒くなると特別の景色が見られることもある。
それはスズメたちの集合風景だ。春から夏、とスズメたちは、巣作り、産卵、孵化と子育てに忙しい。
 例年のことだが、この時季になると、近くの農道に面したこんもりとした林の一角(陽当たりの良い場所)の落葉した小枝に100羽~200羽単位で集合して、それはそれは賑やかなものだ。
 小さな雛たちも立派に成長し、自立できた。これらの雛鳥も一緒なので余計に賑やかなのだ。田圃で稲穂のこぼれ粒や、草の種などで食べ物は豊富。秋の虫も多い。
 これから春先までの間は、親鳥も雛鳥もない。近隣のスズメたちがかなり大きな単位で集まるのだ。
 これがスズメたちの「集合風景」だ。私の感が当たっているとすれば、このわずかな期間に数100羽の単位で暮らしているうちに気の合う相手を見つけることになる。そして運よく中の良い「つがい」が出来ると本格的な冬が来るまでに、♂♀の単位で、各地に分散する。
 そして、いつか来る春にはどの組も、営巣に適した場所を見つけて春を待つのだ。
冬、田圃を耕運機で掘り返す。小さなミミズや虫たちもでてくる。スズメ、カラスも栄養を蓄える。
 そして、待望の春、忙しいのは人も、スズメもカラスも一緒だ。