人と自然

人は自然の一部である
水と緑によって癒される

夏休みが始まった

2016-07-21 | 

 今日から子供たちの夏休みだ。すぐ前の公園で恒例のラジオ体操が始まった。
6時半、玄関前に立っていると左側の上の町内の子供たちが、ばたばたと走って下ってきた。係りの母親がラジオをつける。それに合わせて子供たちが適当に、けだるそうに手足を動かしているだけ。誰も注意はしない。誰も前に出て全体のまとまりをとる人もなし。

 ラジオの音も極端に小さくしている。高音にすると苦情も出るらしい。なんとも嘆かわしい時代になったものと、思うのは「うぬまじいちゃん」だけではないものと思うところだが。
 すぐに終わってしまう。参加した子供たちは、首にぶら下げた札に「ハンコ」を押してもらうだけ。それにしても子供の数が少ない。これはわかりきったことだが、致し方なし。子供たちの前に出て号令をかけたり、する人もいない。
 戦中戦後の大変な暮らしの中、国民学校に通う傍ら、集落の鎮守様の太鼓の音に合わせて、母に起こされて藁草履をつっかけて「夏の友」(数ページしかないペラペラのもの)を持ち、、ちびた鉛筆一本もって鎮守様へ走ったことを忘れてはいない。早く着いた子が鎮守様の戸を開けて太鼓をたたく。起こされて、皆が走っていく。机やいすの類はない。畳の上に腹ばいになって鉛筆をなめながら、夏の友を(宿題)開く。小さい子は上級生に教えてもらう。
 あれから、70年以上経過したことを思い出した。