いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

バーロー岬はどこにある(タンタンの冒険)

2010年02月26日 | 極楽日記
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 最近の極楽家で息子たちがテレビで喜んで見るのはDVDの「タンタンの冒険」か、トミカプラレールです。オリンピックはわからないのであまり見ませんね。地上デジタルへの対応も急がなくて良さそうです。極楽息子(小)は「バーロ岬ぃ!」と呟きながら車で部屋中を荒らし回っています。大きくなったら暴走族かなこりゃ。

 この「バーロー岬」は「タンタンの冒険」シリーズで重要な脇役である大酒飲みのハドック船長が頻繁に使う罵声で、何回も出てくるので覚えてしまったようです。単なる罵りでも意味は通じるんですが、由来をネットで検索してみると、アラスカの北端にある岬だとか書いてありました。なるほど、海の男らしいですね。訳者の技ありです。

 ここで原文のフランス語では"Tonnerre de Brest!"と言ってるんだそうで、こちらも調べてみました。これ、ハドック船長は罵声にしているんですが、必ずしも悪い意味ではないようで、普通に検索するとレストランの名前とかも出てきます。Brestはフランスの西に突き出た港町です。英仏海峡の入り口という戦略上の拠点なので、昔から城砦があり、軍港として栄えたらしいです。tonnerreは雷ですが、戦争の砲撃や爆発などにも使えるのかな、とほとんど読めないフランス語のWikiを探し回りました。

 第二次大戦中に海峡を機雷で封鎖したことに関係があるのかな?と思ったらそうじゃありませんでした。アメリカのあるサイトに、Brestの城砦には大きな刑務所があって、脱走者があった時に大砲で危険を知らせていたことに由来するとのことです。"Tonnerre de Brest!"が成句として有名になるほど大砲を撃ったわけだから、よほど脱走者が多かったんでしょうね。町や村の人はこの大砲を聞くと、「ええい、またか、いまいましい城砦の大砲め!また凶悪犯が逃げやがったぞ!」という意味で"Tonnerre de Brest!"と悪態ついたのでしょう。ネットのお陰で意味はわかりましたが、残念ながら古すぎて利用価値はなさそうですね。
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