いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

相馬の米「天のつぶ」

2014年05月28日 | 極楽日記

 食べて応援企画を継続中です。尾花沢の米を食べてしまったので、今度は相馬の米。「おらが里の米」と言うからには自慢の米なんでしょう。雑誌などで騒がれる放射線については、出荷されている米は全量検査されているので問題ありません。袋の上の方に、なぜか逆さまに検査済みのシールが貼ってあります。規制値100Bq/kgの上限としても、ご飯1杯は60-70gの精米しか含んでいないため、放射線の上限は6-7Bqにしかなりません。規制値上限の米は実際にはありませんし、精米すればなおさら低くなります。非科学的な風評のせいで、米どころのおいしい米が避けられているのは残念ですね。

 人体はカリウムを必須無機物として保持しており、この中には人類が生まれるずっと以前より、放射性カリウムが必然的に混在します。平均的な成人で体内には放射性カリウムを4,000-5,000Bq分は持っていて、このうち数十Bqは摂食や排泄により毎日交換されます。この4,000Bqに比べればご飯1杯の数Bq分は誤差の範囲です。米にも原発事故以前からカリウムは含まれているので、日本の平均的な米と、現在流通している福島近辺の米に有意な放射線レベルの差はありません。むしろカリウム分の多いバナナの方が放射線レベルは高く、大きめの1本で20Bqぐらいはあります。このバナナ1本による被爆が約0.1μSvです。もちろん、この程度で害はありません。

 袋から玄米を出してみました。尾花沢の米より粒が揃った感じで、カメムシによる黒変した米も少ないですが、炊いてみた甘みはわずかに弱い感じがします。反面ねばりは強く、総合的に旨い米であることは間違いありません。毎晩ご飯を食べるのが楽しみになっています。
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