いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

新緑の田植祭

2008年05月07日 | 極楽日記(日帰り)

 JAあいちとダイエーの共同企画、「おコメ実らせ隊2008 新緑の田植祭」に行って来ました。この日はかんかん照りじゃないので、ひ弱な都会人の田植体験には絶好の日和でした。

 キャラクターの「あぐり父さん」です。この他に「ひかり母さん」「みのり」「みいね」で4人家族という設定です。

 まずはお米のことを子供たちに知ってもらう教室から。日本の食料自給率はわずか39%ですが、お米は100%近い自給率で頑張っています!とのアピールですが、これはどうかな。アメリカやタイの米と競争した上で100%近いんじゃなくて、政治的に聖域として保護しているだけの話ですから。

 小麦だって大豆だって、肉類だって、膨大な補助金を使って米と同じように保護することは可能ですよ。そうすれば主要食物の自給率がほぼ100%になりますが、そうなれば外国が自動車や機械の輸入を制限して日本の輸出産業は大打撃を受けますし、主要農産国も同様に自国の農業を保護するでしょうから、世界中の農産物が(今より更に)高騰することになり、食料自給率だけ上がっても買える人がいなくなります。

 戦中戦後の食糧危機みたいに見かけの自給率は100%でも、都会では配給の食糧だけでは需要を満たせず、田舎へ買い出しに行って家財と交換で食料を手に入れる「タケノコ生活」を強いられるようでは何のための自給率かわからないではないですか。農業過保護の結果としての自給率なんか意味がないんですよ。非合理的なやり方で農業を保護するのではなく、コスト競争に耐えられる体質を育成することでしか本当の自給率は上がりません。私は食料自給率を上げるべきだとは思いますが、市場を敵に回すような不自然なやり方には反対します。

 次はJAの裏にあるイベント用の水田で田植体験です。この泥の中に入るんだけど、少し不安かな?

 見た目も涼しげな稲苗です。これがパールライスになるわけか。

 隣の整然と植え付けられた水田と比べると、こちらはただの泥沼に見えます。

 さあ準備ができました。

 意を決して田んぼに入ります。専用の長靴など持っていないので、素足の上に古い靴下を二重に履いて、後で使い捨てにします。

 こんな感じで作業を進めます。田植らしく見えますか?田植そのものより、時折現れるカエルに気を取られてなかなかスピードが上がりません。この時期なら、田んぼはドジョウやらザリガニやら小さな生物の宝庫なのですが、たまにカエルがいるだけ、というのはちょっと不自然な気もしました。

 農家の人と違って、植えながら地面を均すテクニックがないので、浮いたり曲がったりばらばらに見えます。でもほとんどはきちんと定着するそうです。

 今回は子供のための体験なので、30分ほどで切り上げて、ほとんどは機械で植えてしまいました。田植の忙しい時期に、手伝いならぬ邪魔者を歓迎して下さった皆さん、ありがとうございました。

 ほんのお遊びなのに、最初と打って変わって自信に満ちた表情になりました。子供は乗せるに限ります。

 イベントの最後はJA愛知の取扱い食材を使った昼食会です。カレーとキュウリの漬物、お茶なのですが、お米の品質をアピールするならカレーでない方が良かったかもしれません。ただ、子供はカレー好きですからね。

 カレーが少し熱かったかな?

 おみやげのパールライスです。あぐり父さんの一家4人が勢揃い。
コメント
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