国際メディアセンター内にある広報スペース、Japan Experienceの開設セレモニーがありました。要するに物産展示なのでこんな大げさな式が必要かどうかはわかりませんが。
出席者は仙谷官房長官と横浜市長、神奈川県知事、数人の国会議員の他にはほとんどが報道関係者のようで、本来のゲストである海外からのAPEC出席者は数えるほど。日本企業の海外営業活動が不十分なわけでもないのですから、今更日本の物産に興味を示さない国が多いでしょうね。輸出産業不振の原因は他にありです。
こんなものどこかで見ているであろう閣僚級の人たちはともかく、我々のような見学者にとっては、日頃見られない物があるので有難いですね。プラグインハイブリッドのプリウスは初めて見ました。もっとも外観は充電端子があることぐらいしか違いません。
極楽息子(大)は愛知万博以来のパロちゃんに再会できました。
燃料電池車として話題になったホンダのFCXクラリティ。法人向けリースのみですが、商品化した努力は立派です。現行オデッセイのデザインはこれをモチーフにしたもので、デザインの下手なホンダにしては傑作の部類だと思いますが販売はさほど好調ではないようです。売れる商品作りって本当に難しい。
この燃料電池車のハイライトは、当時自動車用の燃料電池をほぼ独占していたカナダのバラード社の特許を回避できたことだと聞いています。同社は顧客に対してロケット並みの厳格な秘密保持に同意させ、特許の価値と製品価格を守ろうとしたのですがホンダ、トヨタなど各社に回避され、自動車用燃料電池部門に見切りをつけて売却する羽目になります。
その初期燃料電池ブームの折には、深い関連のあるナノテク技術も脚光を浴びており、研究に欠かせない電子顕微鏡が空前の販売を記録したそうです。この日立の卓上型電子顕微鏡もその頃の開発でしょうか。一見すると大きなパソコンにしか見えません。かつては建物ほどあった電子顕微鏡がここまで小型化できたのは凄いと思います。ただし電子顕微鏡の試料を作るのは相変わらず面倒で高価なので、教育現場などに普及するかどうかは何とも言えません。
お土産コーナーで試食する極楽息子(大)。これだけの展示があるのに羊羹と鳩サブレでもないと思うのですが、長丁場で疲れたのか、ここが一番気に入ったらしいです。
報道関係の人もこんなところでお茶飲んだりラーメン食べたりしてたので、息子ばかり責めるわけにはいきませんね。こんな取材で勤まるメディアってどこなのかなあ。
続いて神奈川新聞を見学。表彰式のことがもう記事になっていました。