【単発】紀州鉄道キハ603

2016年05月26日 23時01分14秒 | 鉄道模型/単発ものいろいろ

「鉄コレ」第22弾に含まれている紀州鉄道キハ603。
実車がほんの数年前まで現役であり、また現在も保存されているということ、そして営業キロが「超」短い同鉄道の特異性もあって何かと注目を集めやすいことからも、今回の製品化を待ち望んだファンも多いのではないでしょうか。
私もおみくじ買いでトライすること3箱目で(笑)、ようやく引き当てることが出来ました。

しかし、模型のプロトタイプは大分交通からの譲渡時の形態を色濃く残しており、Hゴム押さえの窓や灯具類など、見慣れた晩年時の姿とは少々異なります。
また、塗装にも鉄コレ特有の重ね塗りが目立つことから、前面回りを中心に手直しすることで晩年時の姿を再現することにしました。


加工は前面に集中します。
元の灯具類を削り落として穴を拡大し、さらに上部には尾灯用の穴を開けておきます。


その後、前面のみ塗装を落とし、重ね塗りで生じていた「段」を消しておきます。
車番を除く標記類はそのまま使うのでマスキング。拘るならばインレタ等は自作した方が見栄えは良いですが、表記類だけが浮き出ているのも地方私鉄らしさが出て却って良いかもしれません。(?)


塗装は上半分のクリームがGMの西武ベージュをそのまま、下半分の緑は京阪ダークグリーンや湘南色を適当に調色して再現しました。前面の金太郎塗りは、木工用ボンドの蓋(円形)をガイドにしてマスキングテープを切り出しています。
また、屋根も晩年時の姿に合わせて銀塗装とし、一体成型のベンチレータはその際に削り落としたうえで、TOMIXのキハ10系用を取り付けています。
車番はややオーバースケールですが、GMの古~い銀インレタを使用。今でもしっかり貼りつきますし、何より輝き具合が気に入っています。


側面は乗務員扉・客用扉脇の手すりに銀を差しています。
Hゴムについては、Web上の写真を見ると晩年時には塗装と同化していたようなので省略。
床下機器は動力化に際して実車写真を参考に並べ替え、片側のみエンジン部のカバーをプラ板で再現しました。


前面窓は四隅のRを切削し、元のHゴムのモールド上に細切りしたシールを貼ることで、実車の金属押さえを簡単に再現しています。
灯具類はGMの113系キット付属のライトパーツをカットして使用。銀で縁取り、尾灯には赤を挿しておきました。オデコのヘッドライトは晩年時には不使用で蓋がされていたようですが、とりあえずそのままとしています。
ダミーカプラーはTOMIXのカニ24用を取り付け、連結器回りを簡単に細密化させてみました。


踏切をゆっくりと進むキハ603。
ミニレイアウトで低速走行が似合う車両となりました。

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1 コメント

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Unknown (ローカルマニア)
2020-01-15 00:05:44
ブレーキホースは何を付けましたか?

あと、TNカプラーの品番は?

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