【完成】ペーパーキットでキハ126【その9】

2020年05月31日 03時21分44秒 | 鉄道模型/製作中-キハ126系【完成】
5月最終週は在宅勤務が終了し、久々にフルでの一週間でした。
気温も高くなり少々バテ気味でしたが、金曜日は友人と落ち合って短時間の小宴。


案内されたテーブルにはこのようなものがあり、「新しい生活」を実感しました。


お店じたいはよくある大衆居酒屋なのですが、外食がこんなにも美味しいとは……。
特に揚げ物はうちではやらないので久々でした。

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さて、ペーパーキットでキハ126【その8】の続きです。
4月から製作を始めたキハ126系もいよいよ大詰め。
クリアを吹いたボディに窓ガラスを入れていきます。


製品には一部の窓のみアクリル製のはめ込みガラスが付属しています。


台紙を剥がすと、


とても透明で平滑なガラスが現れます。
当初はこれをはめ込もうとしたのですが、押し込む際に力を入れてうっかりボディを破損しそうになったのと、客扉だけはめ込みガラスもバランスが悪いだろう……と思い、GMの窓セルを使用することにしました。窓ガラスじたいはとても出来が良いので、また適所で使用したいと思います。


前面は窓ガラスを使います。
まず一部の台紙を剥がし、塗装後に全て剥がすとマスキングができるそうなので、


このように。


車体に取り付けました。
やはり黒が入ると引き締まって見えますね。
渡り板はタヴァサの気動車用パーツを使用しました。

というわけで、車体内側にプラ板で床板止めを設け、床下の一部を塗装して、一気に完成です(撮り忘れ)。


精度が良いキットなので、歪みなくきれいに組むことができたかと思います。


前面表示は製品付属のシールを裏から貼り付けました。


床下はKATOのキハ110をそのままとしています。
【その6】で改造を加えたスカート、スノープローのみ塗装しました。前面が2枚重ねで厚いのでスカートがやや奥まってしまいましたが、丈はこのくらいでしょう。


標記類は287系・289系製作時に取り寄せた京神模型のインレタを使用。
出入口表示や銘板まで収録されていて、細部のディテールアップもできました。


車番はGMの銀色ステッカーの上にインレタを貼ることで実車の銘板らしくしています。
側面行先表示も裏面から貼り付け。室内には手を加えていないのですが、実車にはないロングシートの背面がやや気になるところではあります。


宍道駅風(?)な一枚。
現代の山陰本線を再現するうえで欠かすことのできないキハ126系ですが、製品化にはあまり恵まれておらず(キハ120やキハ187を展開しているTOMIXが続けて出してくれると思ったら鉄コレ……)、ようやくカタチにすることができました。初めてのペーパーキットの製作ということで学ぶところも多く、銀の塗り分けにも拘ったことで僅かながら技量の向上にも繋がったかと思います。


隣の車両は……? そのうち紹介します。(笑)

ペーパーキットでキハ126【その8】

2020年05月24日 23時57分37秒 | 鉄道模型/製作中-キハ126系【完成】
在宅の日々が終わり、「新しい」日常が始まろうとしています。
模型を作ったり料理を作ったり本を読んだり、それなりに充実してはいたのですが、もともと対人が前提のお仕事なので、やはりどこかに物足りなさはありました。
すぐに元通り、ということは難しいですが、できる範囲で、できることを、と思います。

さて、ペースが落ちてしまう前に。
ペーパーキットでキハ126【その7】の続きです。

屋根の取り付けが終わり、


信号炎管を植えるべく、力加減に気をつけてアンテナ用の穴を開けていきます。


ペーパーはプラに比べて「カエリ」が多く、またそのカエリが取れにくいので注意が必要です。
デザインナイフでそーっと削ぎ落としました。


無線アンテナはKATOのパーツから。
周辺のビードはそのままのようなので、屋根中心になるように気をつけて開口します。

屋根について調べていて発見したこと。


18/05/03 米子(再掲・トリミング)


18/04/22 岩美(再掲・トリミング)
後位側には信号炎管、無線アンテナ共に台座があるようです。単行化改造も考えられた設計なのでしょうか。
気になるポイントではありますが、無線アンテナの「棒」だけ切り落として貼り付けるのも不自然なので、これは省略としておきました。


少し前まで紙の箱だったところが、アンテナ類が付いたことで鉄道車両らしくなってきた気がします。
前回忘れていた幌枠も塗り分けておきました。

続いて、側面に帯デカールを貼っていきます。


付属のデカールはややカスレがあるものの、こうした細帯の塗装は面倒なのでありがたいです。

プラと同じ要領で何の気なしにマークフィットを塗布し、しばらく経ってみると……


なんじゃこりゃー!!!
という具合に、側面が浮き上がってきました。いくら実車が安っぽく見えるといってもこんなにボコボコになることはありません。
原因があるとすればマークフィットで、おそらくペーパーの層(瞬着や木工用ボンドも染み込んでいる)に入り込んで悪さをしたものと考えられます。
キハ126の場合、曲面や凸凹面には貼らないのでよく考えればマークフィットを使う必要性もそれほどなかったんですよね。
マニ44キハ58とデカールを使うことが多かったせいか、慣れというのは恐ろしいものです。


膨らみは前面にまで及んでしまいました。グレー塗装のひび割れも見られます。
ここはデカールを貼るのである程度は隠れますが、綺麗な切妻型が失われてしまってショック……。


水のみで貼り付けた箇所は、特に問題はありませんでした。

見なかったことにしてしばらく放置していたのですが、
時間が経つと、


完全に……ではありませんが、微妙な皺があるものの、ほとんど元に戻っていました。
これは意外な結果でしたが、とにかくマークフィットは何かしらの作用をもたらすようなので、他の箇所は水のみで貼り付け、水分もすぐ拭き取るようにしました。

前面のデカールを貼る前に、ステップを取り付けます。


金属パーツを切らしていたので、製品のものを取り付けました。
前回台紙ごと塗装したものです。上面以外は紙の白が残っているので、この後タッチアップしておきました。


ポン付けでは心もとないので、0.2mmプラ板を瞬着で裏打ち。
瞬着の白化はデカールで隠れる+クリア保護で消えるという計算です。ペーパーなので、また予想外のことが起こるかもしれませんが……。


正面からはこのように。
ステップは完成品では省略されることの多い部品の一つですが、やはりあるとないとでは印象把握に大きな差が出ます。

前面のデカールを貼った後(写真を撮り忘れました)、


細切りしたシールを用いて手すりを貼り付け。
シールはビード用の余りを使いました。


ステップが主張する一方、手すりはあまり目立ちませんね。
とは言え、前面の赤が備わったことでいよいよ完成が近づいてきました。

【完成】ペーパーキットでキハ126【その9】に続く

【単発】287系・289系福知山車のお気楽製作

2020年05月23日 16時18分45秒 | 鉄道模型/単発ものいろいろ
いろいろ飛び越しての単発記事です。(笑)
「製作」と銘打ってはいますが、帯を貼り替えるだけのお気楽お手軽加工。馴染みのある特急2車種を仕立てます。


種車は少し前に手に入れたKATO製683系「しらさぎ」と、TOMIX製287系「くろしお」。
683系は289系に、287系「くろしお」は「こうのとり」に化かします。どちらも既製品がありますが、特に287系「こうのとり」は長らく再生産がなく品薄状態。反対に「くろしお」はダダ余りしているので、これを格安で入手しました。


先立って表示類を貼り付けておきます。
愛称表示はジオマトリックス製を、行先表示は適当なものがなかったのでKATOの221系用から「京都」をチョイス。


続いて、京神模型製の帯インレタを元の帯の上に貼り付けていきます。
「しらさぎ」帯の上に貼る場合、通常の細帯では幅がやや足りないので太帯を選びました。

と言うのも、289系は編成で帯の太さが異なり、


17/11/25 クロ288-2010? 島本~高槻
こちらは287系と同様の細帯ですが、


17/11/25 クロ288-2011 島本~高槻
一部の編成は、このように帯がやや太めになっています。細帯では塗装が伴うところ、太帯であればインレタを貼るだけなので好都合というわけです。
帯インレタは初めてだったのですが、位置決めさえ気をつければ特に問題はなく、通常のインレタを貼る要領とまったく同じでした。


何となく残しておきたい「しらさぎ」ロゴですが、


マスクインレタを利用して塗り潰しました。
実車同様に浮き上がるのがお気に入りです。北近畿系統の特急もロゴマークが欲しいところですが、愛称が多いことと、「くろしお」編成が代走することもありますから、汎用性を持たせる意味合いもあるのでしょう。


車番も289系に貼り替えます。
現在は交流機器の撤去や半室グリーン車化がされていますが、今回は車体を触らないお手軽改造なのでグリーン車は「クロ288」としておきます。


16/11/27 クロ288-2011ほか 大阪
先の画像にも出ていますが、プロトタイプは実見したことのあるFG411編成としました。

また、細かいところとしては、


パンタ付きのサハ288には車いす対応席があるので、ピクトグラムのインレタ(TOMIX製225系の余り)をドア脇に貼り付け。
「一部指定席」を示す黄緑色の表示はGMのステッカーから切り出しました。それらしく見えれば十分です。
交流機器の色差しをしておきたいですね。


15/11/02 サハ288-2203 丹波口(当時)~京都
実車はこのような感じ。こちらも太帯のFG403編成です。

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続いて287系です。
「くろしお」Bセットを種車にしたモノクラス3連の付属編成を仕立てます。そのままだと「まほろば」として走らせることもできるのですが、


片側はこれまたジオマト製ステッカーを用いて「まいづる」「東舞鶴」、


もう片側は「こうのとり」「福知山」として、北近畿特急になってもらいます(行先表示はいずれも223系用を流用)。


18/06/17 高槻~島本(大阪北部地震前日)
3連のモノクラス「こうのとり」を初めて見たときは驚きましたが、かつて「タンゴエクスプローラー」のスジだったことを知ると腑に落ちました。


前述の通り、287系と289系の一部の編成では帯の太さが異なるので、細帯のインレタ(左)を用意。


こちらも位置決めして貼り付けていきます。バーニッシャーでもあればよいのですが、ひたすら爪楊枝でこすりました。(笑)


あっという間に見慣れた287系に。
帯一本とは言え、かなり印象が変わります。

また、スカートに黒が回っていない部分があったので、


軽くタッチアップしておきました。
左が修正前、右が修正後。


あっという間に3両とも福知山車になりました。
厳密にはクモハがWパンタなのですが、冬季以外は上げない(目立たない)のでヨシとしておきます。


かくして手元に現れた北近畿の特急車。
ヘッドマークやロゴマークは廃され、登場当初は没個性的な印象がありましたが、乗ってみるときれいで快適そのもの、「こうのとり」の愛称も定着し、683系譲りの車体にダークレッドの帯はなかなかどうして似合っています。その後、北陸特急からの転用で289系が登場、後天的改造によってバリエーションも生じることとなり、趣味的にもおもしろい対象となりました。
またいつの日か、特急に揺られて城崎温泉に行けることを願って――。

ペーパーキットでキハ126【その7】

2020年05月16日 01時55分25秒 | 鉄道模型/製作中-キハ126系【完成】
ペーパーキットでキハ126【その6】の続きです。

今回は、後回しにしていた屋根の製作。


面倒なので台紙のまま灰色6号で塗装しました。
渡り板やステップも同じ台紙なのでジャーマングレーを吹いてから雑にマスキングしましたが、使うかどうかは未定です。


屋根板を切り出し、ペンに沿わせてRを付けていきます。
ベンチレータが載るところには予め穴を開けておきました。


いったん屋根板を天井板に当ててベンチレータ用の穴を貫通させます(「四角くカットして「逃げ」を作ろうとした痕跡がありますね)。
いよいよ車体に接着するのですが、この天井板に無数に開いた穴から瞬着を流し込むと屋根板への滲みが怖く、木工用ボンドも塗りムラや乾燥後の剥がれが気になります。
そこで、


両面テープを一面に貼り付けました。
これも僅かながら厚みがあるので、段差が出ないようにぴたっと貼り付けます。


屋根を貼り付けたところです。
排気管のパーツを切り出してディテールアップしていきます。ベンチレータはボナのパーツを使用しました。
クーラーはTOMIXのキハ187系用を取り付ける予定です。


ここまで来て気付いたのが、幌枠の塗り分けを忘れています。
次回はそちらと帯デカールの貼り付けを。

ペーパーキットでキハ126【その8】に続く

板キットで組む155系【その3】

2020年05月14日 04時02分42秒 | 鉄道模型/製作中-155系
夏野菜が並ぶ時期になってきました。
ズッキーニはパスタの具に、ナスは煮びたし、万願寺はかつお節としょうゆで焼くのが好きです。
昔は全部嫌いだったのですが、不思議なもので、これも年をとったということなのでしょうか。

さて、板キットで組む155系【その2】の続きです。

中間車を乾燥させている間に、先頭車の加工に移ります。


灯具類に0.3mmの穴を開けていきます。
尾灯はこのままでよいのですが、


デカ目の前照灯は少しずつピンバイスの針を少しずつ大きくして、穴を広げていきます。


最後は丸ヤスリでデカ目になるよう整形。
こうして見るとまだもう少し整える必要がありそうですね。

実車を知らないのでこれでも良い表情をしていると思うのですが、このままでは幌枠が分厚く、形状も異なるようなので、


ノミで削り、


少し薄くしてみましたが、線が太くなってしまいました。

イメージとしては、413系や415系のような幌枠です。


11/05/04 糸魚川
113系のように幌枠が出っ張っておらず、薄~い鉄板が貼られています。

というわけで、思い切って全部削ります。
渡り板も綺麗に残せる自信がなかったので取り去りました。


削っていく途中でタイフォンを傷つけてしまったので、これも別パーツ化します(泥沼化)。
TOMIXの475系用が余っていたのでこれを使用。穴あけは灯具類と同じ要領です。

また、キットには前面窓ガラスが付属していますが、なぜか貫通扉の窓だけボディ側にHゴム表現がされていてバランスを欠いているので、


いろいろとあてがった結果、113系の戸袋窓を流用することにします。


縦、


横ともにぴったりです。


Hゴムモールドを削ってはめてみたところ。
かなり顔つきが変わってきました。貫通扉はもう少し均す必要がありそうです。

次は手すりと種別表示幕の復活です。

板キットで組む155系【その4】に続く

マニ30を作る【その6】

2020年05月12日 23時42分07秒 | 鉄道模型/製作中-マニ30
マニ30を作る【その5】の続きです。

プライマーサーフェイサーを吹きました。


奥は155系です。
屋根の継ぎ目は塗り分けラインとして使うので敢えて残しています。


明るい色で塗ってみると、ディテールの無さが目立ちます。
サボ受けくらいは貼り付けたいですね。

後位側の妻面を見てみます。




折妻のラインが維持できたのは良かったのですが、埋められなかった凸凹が目立ちます。

続いて前位側。


こちらも傷が酷いです。
顔はまあまあ似てきたように思います。

そのほかにも、


妻板から側板にかけてのRの乱れや、


裾の欠けがあるので、これから修正して再度サフを吹いていきます。

マニ30を作る【その7】へ続く

ペーパーキットでキハ126【その6】

2020年05月09日 02時27分32秒 | 鉄道模型/製作中-キハ126系【完成】
ペーパーキットでキハ126【その5】の続きです。

今回は床下回りの地味な加工です。


キハ110のスカートです。
機器箱とスノープローが一体となったものですが、これを、


18/04/22 岩美(再掲)
このような形に加工していきます。
スカートはキットにも付属しているのですが(もちろんペーパー)、耐久性やメンテナンス性を考慮すると微妙なところ。他に近似しているのはTOMIXのキハ120や鉄コレのNDCシリーズ、最も近いのはGMのキハ150用でしょうか。


というわけで、スノープローを大まかに取り除いて、


プラ板でスカートの底辺を生成。


プラ棒を裏から立てて、


表からも立てて貼り合わせ、整形して完成。
雰囲気は出たと思いますが、


12/05/13 豊岡(再掲)
実車はもう少し丈が短いようです。
KATO製品のスカートはカプラーとの兼ね合いで丈がやや長いので、気が向いたら修正するかもしれません。

2枚上の画像にも出ていますが、並行して連結器回りも加工しました。
KATOのキハ110には電連を模したフック付きのカプラーが付いていますが、先頭に立たせるにはどうも不格好なので、


今回は割り切ってダミーカプラーとすべく、カプラーポケットを分解。


元のフック付きカプラーを再利用します。


フック部分を切り取って連結器のみとし、柄の部分に0.3mmで穴を掘ります。


胴受けは床板と一体になっているので、0.5mmプラ板で蓋をします。


中央に連結器が来るように0.3mmで貫通。


真鍮線を介して連結器を固定しました。


先ほどの画像に行き着くというわけです。
このままでは胴受けの下辺が欠けているので、プラ棒を渡して作っておきましょう。

続いてスノープローを取り付けます。


動力台車の枠に0.3mmの穴を横一列に開けて繋げます。
上は位置を間違えて失敗したものです。見えないところなので修正はしません。(笑)


穴にスノープローを差し込んで仮固定。
今回は手元にあった521系用を使いましたが、もう少し厚さがほしいところです。
根元の両脇に0.3mmで穴を開け、


またも真鍮線を介して固定しました。
T車もそのまま取り付けることはできないのですが、「いかにも」な窪みが一致したのでこちらも真鍮線で繋げて固定しています。

後は手を入れるとすれば床下機器ですが……その前に車体を完成させないといけませんね。

ペーパーキットでキハ126【その7】に続く

マニ30を作る【その5】

2020年05月07日 00時34分06秒 | 鉄道模型/製作中-マニ30
マニ30を作る【その4】の続きです。

パテを盛って数日置いたところを、600番サンドペーパーで研磨しました。


研磨や洗浄の最中にポロッと取れてしまった箇所は、ゼリー状瞬着を盛って補填。


研磨が済んだ後は、側面と妻面の継ぎ目を再び600番で撫でてRを付けておきました。

この前位側妻面に、


前回加工したキハ110の貫通扉をはめ込みました。

キットに同封されている実車写真です。


オハフ50よりも貫通扉の窓が縦長で、扉じたいも細長い様子が分かります。


似ているでしょうか。
一度サフを吹いて様子を確認したいところです。

マニ50の製作【その6】に続く

板キットで組む155系【その2】

2020年05月05日 02時30分18秒 | 鉄道模型/製作中-155系
板キットで組む155系【その1】の続きです。

モハ155も同様に組み立てますが、


妻面は配管を削って再現……と、さらっと難易度の高いことが書かれています。
これを綺麗に仕上げるのは難しい! ということで、

今回は使わないサハ用の妻板を用いて、


キットのランナーからオモリ止めのパーツを窓のサイズに切り出して、右側の窓を埋めました。
他のモールドは一切ありませんが、この方がずっと楽です。

他はモハ154と同じように組み立て、


接着剤の瓶を重石代わりに置いて乾燥させます。

このまま塗装に移っても良いのですが、転ばぬ先の杖、補強を入れておきます。




1mmプラ板を切り出し、床板止めの延長線上を目印に、妻板と側板の両面に当たるよう接着しました。


このような感じです。

また、天井板がないので、


1mmプラ板を内寸の幅だけ切り出して、


両端と中央に入れておきました。
やらなくてもよい作業ですが、この後のパテ盛り→パテ削る作業やインレタを転写するときにうっかり変な力がかかってパキッ! が怖いので、ある種のお守り代わりです。

板キットで組む155系【その3】へ続く

板キットで組む155系【その1】

2020年05月03日 02時57分48秒 | 鉄道模型/製作中-155系
いろいろ作っています。
パテ作業をするとどうしても数日置く必要があるので、その合間に何か手を動かそうというわけです。


棚からひとつかみ、ロングセラーとなっているGM155系のキットです。
準急型(急行型)電車のユニットサッシが並ぶ板キットは後にも先にもこの製品だけでしょうか。素組みで楽しめるのはもちろん、改造の素材としても長らく重宝されてきたキットだと思います。

実車には縁もゆかりもないのですが、修学旅行専用電車という特殊用途、そして扁平な屋根にスカートの無い低運顔のユニークさに誘われ、高校生の頃にキットを一度組んだことがあります。当時は動力ユニットを買うお金が無かったのでKATOの165系と併結して遊んでいましたが、その後は友人の所有していた117系とトレード。福知山線色にしようしようと思って10年以上……。
昨年、中古で投げ売りされているのを見つけて、もう一度組んでみようと思ったのでした。

キットはAセット(基本4連(クハ×2、モハ×2))とBセット(増結4連(クハ、モハ×2、サハ))があり、手元にあるのはBセットが2箱。組み合わせて基本4連を組むことができますが、中間車の側板が4両余ります。いずれ167系でも作ろうかな?

先頭車ランナー。


特徴的な平べったい低運顔が再現されています。高校生当時は素組みしましたが、灯具類は穴を開けたいところ。

組み立てやすい中間車のモハ155から製作を始めます。


ランナーからの切り離しに先立って、窓サッシのバリを取り除いておきます。
12系やキハ65のユニット窓が大量に余っているのではめこみ窓にしようかと考えたのですが、ピッチが異なることと、サッシを取り除いて綺麗に整えるのが大変そうなのでやめました。塗装後の色差しが大変ですが、練習には良いでしょう。

というわけでほぼセオリー通りなのですが、ニッパーで大まかに切り出した後、


ノミでゲートを落とし、


裏面に突き出しているゲートは彫刻刀で削っていきます。
この彫刻刀は小学生の頃に配布されたものですが、現役でよく削ってくれます。一度きちんと研がないといけませんね。


さらに棒ヤスリで断面を整えたところです。
以前はギリギリまでデザインナイフで切っていたのですが、このあたり慎重になりました。(笑)

また、側面窓の裏側(窓セルを貼るところ)ですが、


成型時の突き出しピン跡があるので、窓セルを貼るときに邪魔になるかと思い、目立つものは削っておきます。

仮組みをしてみます。


全体的に合いは良いのですが、


ほんとうに「素」で組むと、板キットあるあるなのですが、妻板周辺にかけてボディが不細工に膨らんでしまいます。
屋根の両端が斜めに欠けているのも気になるので、屋根は塗装前に接着してパテで処理をすることにしましょう。

そこで、妻板の糊代をノミで撫でて余白をやや広げます。


側板と妻板が面一になれば膨らみが解消できるというわけです。


側板の端のバリはあえて削らず、妻板と接着(溶着)する時に生かします。

側板と妻板の両面にタミヤリモネンセメント(流し込みタイプ、オレンジの香り)を「ごく少量」塗布して、


直角を確保したままL字型に接着。


少し時間を置いてからMr.セメントSP(流し込みタイプの瞬着)を流し込んで固めます。
板キットの組み立てには主にこの2種類の接着剤を使用しています。以前は何でも瞬着一本だったのですが、やはり接着後しばらく動かせるタミヤセメントの方が何かと便利です。


箱になったところ。


雨樋が屋根と平行になりました。
続いてモハ154を組み立てます。

板キットで組む155系【その2】に続く

マニ30を作る【その4】

2020年05月02日 23時13分04秒 | 鉄道模型/製作中-マニ30
マニ30を作る【その3】の続きです。

側板と妻板の継ぎ目が気になったので、妻面の縦樋を削りました。


何とか残せないかと思っていたのですが、削ってしまったほうが加工が楽です。
真鍮線での復活を予定しているので、元の縦樋の頂点には0.3mmの穴を開けておきました。



また、キットに封入されていた実車写真と見比べると、


貫通扉のサイズ(横幅)もどうやら異なる気がしたので、


くり抜いて、


キハ126に床下を持っていかれる予定のキハ110の貫通扉を持ってきました。
渡り板を蝶番だけ残してノミで削り、


0.5mmプラ板で貫通扉を縮小。
また、元の尾灯の一段下あたりに1.2mmで新たな尾灯の穴を開けました。オハフ50の顔とは随分とかけ離れてきたように思います。


貫通扉回りのプラ板を削って、側板の継ぎ目と屋根上にパテを盛ってしばらく置きます。

マニ30を作る【その5】に続く