マニ30を作る【その3】

2020年04月30日 23時19分04秒 | 鉄道模型/製作中-マニ30
テレビに比べると、ラジオは以前の空気感が残っていて安心します。
音声のみなので「ながら」の在宅勤務にはぴったり。夜遅くまで聴いていると、論文を書いていた頃のことを思い出します。
語り方や構成などは、案外オンライン授業のヒントになるのかもしれません。

さて、マニ30を作る【その2】の続きです。
ボディを真っ二つにします。


どこでカットしても良いのですが、いちばん強度が確保できそうなところにしました。

側板を当てて仮組み。




屋根を1センチ弱延長することになります。

再び天井板の一部を切り取って細くカットし、


このように、


さらにこのようにカットして繋げました。

屋根も一体成型のベンチレーターを潰して、適当なところでカットします。


強度確保のため、天井板とは異なる箇所をカットするのがポイントです。


隙間にはGM123系キットの屋根を入れました。中央の穴は信号炎管を差し込む穴で、後ほど埋めます。
キットの説明書ではプラ板積層から削るようにとありますが、曲率が概ね一致していれば流用でも問題ないでしょう。
KATOの50系ならばグレードアップパーツの屋根がぴったりですが、これだけのために買うのはちょっともったいない……。(^^;


屋根と天井板を接着。


続いて側板を接着します。糊代に瞬着を点付けして位置決めした後、裏から瞬着を流し込み、ボディとの境にはゼリー状瞬着を盛っておきました。


屋根の継ぎ目にもゼリー状瞬着を盛りました。


側板と妻面の継ぎ目はどうしても目立ちます。
乗務員扉がやや奥まったのは仕方ないとしても、雨樋の太さが異なるので処理を考えなければなりません。

マニ30を作る【その4】に続く

ペーパーキットでキハ126【その5】

2020年04月29日 23時25分24秒 | 鉄道模型/製作中-キハ126系【完成】
ペーパーキットでキハ126【その4】の続きです。

GM8番(銀)を吹きました。


211系長野色の製作でも使用した、ごく普通の銀色です。粒子がやや粗いですが、プラ車体と遜色ない仕上がりになりました。

続けて、妻面の額縁のみマスキング。
手元にあったファルベの「シルバー③ダーク」を吹きます。その名の通り少し黒みがかった銀なので、面積の小さいところに吹いてアクセントを狙います。


この後、車体中央もぐるぐるマスキング。


吹いて、側面のマスキングを剥がしたところ。
この角度では分かりにくいですが、


少し向きを変えると、質感の違いが何となく? 分かります。
銀塗装の上からのマスキングは不安でしたが(特に金属パーツ)、特に剥がれることもなく無事でした。


ここで前面のマスキングを剥がしますが……やはり額縁に吹き込みが発生して微妙になってしまいました。
ゾルの破片のようなものもあるので、丁寧に削ぎ落としたいと思います。


後位側は面倒だったので額縁と妻面を一体で塗装。
連結面なので目立ちませんが、幌くらいは取り付けたいところです。

さて、ここで再び実車写真を見てみます。


18/05/03 米子(再掲)
扉部分が明らかに異なる色調なので、今回はここにもこだわってみたいと思います。


用意したのは、Mr.color「スーパーステンレス2」。
ここまではスプレー塗装でしたが、イージーペインターを使用して塗装します。


扉部分をマスキング。


イージーペインターはスプレーに比べると吹く面積が小さいので、ここまでマスキングしなくても良いのかもしれませんが、念のため。
銀に銀を塗り重ねるので吹いた感触は「?」でしたが、


マスキングを剥がすと、やはり微妙……。
銘板も結局ズレてしまいました。

と思って角度を変えると、


!!!
期待していた通りの輝きが現れてくれました。


妻面、側面、扉と、3種類の銀で幾らか実感的になったと思います。
スーパーステンレスはここぞという時に効果的ですね。上写真の通り、2次車なら乗務員扉にも使えるでしょう。


帯は付属のデカールで表現する予定ですが、銀色なので長めに乾燥時間をとります。

ペーパーキットでキハ126【その6】に続く

マニ30を作る【その2】

2020年04月27日 00時10分23秒 | 鉄道模型/製作中-マニ30
マニ30を作る【その1】の続きです。

側板を切り出し、棒ヤスリでゲート跡を整えます。


側板は内張りに外張りを貼り合わせるオーソドクスな構成。
内張りのサッシは切り取って塗装後に貼り付けることもできますが、片側2箇所ならマスキングして塗装するのも容易かと思い、そのままにしておきました。

さっそく側板同士の接着ですが、セオリー通り(?)目玉クリップで仮押さえして、


……わざわざハンダ付けしました。
平面同士なので瞬間接着剤で十分だと思いますが、3年前に購入して手付かずだったハンダごてをそろそろ握ってみたかったのです。
裏面は汚いので見せられません。(笑)

特徴的な荷物扉ですが、内張りのさらに裏から貼り付けることで奥まった様子が再現できるようになっています。


これもハンダ付け。
糊代が少ないので、瞬着のはみ出しを避ける意味でもこれは正解だったかもしれません。

両側面が完成しました。


と言いつつ、荷物扉から少しハンダがはみ出していますが、後で修正しておきます。

さて、いよいよオハフ50(の残骸)にドッキングさせますが、


オハフ50とマニ30では車体長が異なるので、延長するために車体を二分割する必要があります。
屋根の延長と強度の確保が課題でしょう。

マニ30を作る【その3】に続く

ペーパーキットでキハ126【その4】

2020年04月26日 03時36分56秒 | 鉄道模型/製作中-キハ126系【完成】
ペーパーキットでキハ126【その3】の続きです。

ホコリを取り除いたボディに再びサフを吹き、


前面にタミヤカラーTS-4ジャーマングレーを吹きました。

実車は、


17/06/11 宍道~荘原
結構濃い目のグレーです。スカートも同色で良さそうな気もします。


07/08/19 小田~田儀
写真を掘り返していて見つけましたが、退色することもあるようです。
貫通扉の下半分だけ塗りなおされていますね。

グレーの次はいよいよシルバーですが、


塗装に先立って前面をマスキング。
ボディ全体→額縁→扉の順に三種類のシルバーを使い分ける予定です。


グレーは額縁の下半分に回り込んでいるので、キットの罫書き線をガイドにしてマスキングゾルを塗布しておきます。

……ここまで来たところで、肝心のボディに吹く用のシルバーが切れていることに気付きました。
ゾルは放っておくとホコリが付着してしまうので、クリアで保護してケースに収納。屋根と床下の製作に移ろうと思います。

続く

マニ30を作る【その1】

2020年04月25日 03時55分42秒 | 鉄道模型/製作中-マニ30
※4月以前から製作を始めていたものを記事化しています。


少し前に中古で手に入れた、タヴァサのマニ30コンバージョンキットです。
「コンバージョンキット」という響きも最近ではあまり聞かなくなりましたが、プラ製完成品の一部を切り取り、真鍮製の側板と取り替えるというもの。プラオンリーの製作は今までに随分とこなしてきたつもりですが、このへんで金属キットに挑戦しても良いかと思い、手っ取り早く取り掛かれる1両ものに手をつけることとしました。
実車については接したことはないのですが、インターネットに触れ始めた中学生の頃にその存在を知り(今から思えばまだ実車が現役でした)、後位側妻面に窓の無いのっぺらぼうな出で立ち、「現金輸送車」というそのミステリアスな存在に惹きつけられたのを覚えています。


説明書には改造の概要が図解されていますが、結構無茶な改造をするようです。
ずっとマニ50が近似だと思っていましたが、そもそも車体長が異なるんですね……。

種車に指定されているのはオハフ50。


キット発売当時はTOMIX製しかありませんでしたが、ここでは後発のKATO製品をチョイス。
屋根の延長を伴うので、屋根が外せるKATO製の方が何かと好都合でしょう(TOMIXリニューアル品も屋根が外せるようです)。

早速車体を切った貼ったしていきたいところですが、まずは妻面を中心に加工を済ませておきます。


マニ30の特徴として、前位側の妻面は灯具類以外の一切が無い「のっぺらぼう」のため、尾灯と幌枠の穴をプラ棒で埋めていきます。
尾灯はそのまま使えると思っていたのですが、位置や形状が異なるようです。


続いて後方監視窓を埋めていきます。
プラ板でも良いのですが、同じ材質が良いと思い天井板の一部を切り取って埋めていきます。ただ埋めるだけなのですが、折妻のラインを維持するのがポイントでしょうか。


棒ヤスリであらかた削った後、サンドペーパー600番→1000番で水研ぎを繰り返してのっぺらぼうにしていきます。

後位側はオハフ50に近い顔なので、


尾灯のみ撤去し、晩年の仕様とすべく幌吊りや渡り板のモールドも削っておきます。

続いて側面です。
上の画像でも見えていますが、側板の取り替えに先立って各所を削るようにとあるので、




側板に干渉する部分の出っ張りを削っておきます。


マニ30はステップが無いのでこれも切り取り。

説明書の指示通り、ユニットサッシ上辺と客用扉を目印に側板を切り取ります。残った部分が金属製側板の糊代となります。


次回はいよいよ側板の貼り付けです。

マニ30を作る【その2】に続く

ペーパーキットでキハ126【その3】

2020年04月23日 00時13分54秒 | 鉄道模型/製作中-キハ126系【完成】
ペーパーキットでキハ126【その2】の続きです。

車体にサフを吹きました。




未塗装だとビード表現が分かりづらかったのですが、こうして塗装してみるときちんと貼りついているようです。
金属パーツもサフで圧着されたものと思われます。


とは言え、ビード貼り付け時と塗装時に幾らかホコリを巻き込んでしまったようです。
銘板もきちんと貼り付けたつもりがズレていますね。修正してラプロスクロスで磨いておくことにしましょう。

ペーパーキットでキハ126【その4】に続く


ペーパーキットでキハ126【その2】

2020年04月20日 20時16分10秒 | 鉄道模型/製作中-キハ126系【完成】
ペーパーキットでキハ126【その1】の続きです。

もう1両を組み立て、ビードの貼り付けが完了したところで実車写真と見比べてみたのですが、


18/05/03 米子 キハ126-1
キットでは省略されているディテールが意外と多いことに気づきました。


1位側前位を拡大。
前回記事で触れた点検蓋の他、客用扉の左横に区名札を差す枠があります。


続いて1位側後位。
客用扉の左横には要検札の枠。こちらは少し小さめです。
また、ペアを組んでいる1000番代の2位側後位の点検蓋はただの「蓋(準備工事?)」のようです(0番代も同様)。
さらに客用扉の両脇には手すりが見えますが、存在感はあるものの……既にドア枠を貼り付けた上から綺麗に再現するのは私の技量では難しそうです。


というわけで、一度貼り付けた後位側の点検蓋ですが、剥がして裏返しておきます(写真は裏返す前です)。

札差しについてはパーツを持ち合わせていなかったので、


トレジャータウンのパーツから、適当なライト枠を流用します。


微量の木工用ボンドで貼り付け。ペーパー相手なのでこれでも定着します。


後位側には小さめのパーツを使用しました。
実際には正方形に近い形ですが、雰囲気は出たと思います。

また、0・1000番代に共通して、2位側前位の屋根肩部には板状の構造物が見えます。


18/05/03 米子
写真は1010番代ですが、乗務員扉上に注目。


12/05/13 豊岡
はじめは水切りか何かだと思っていたのですが、隣に「架線注意」表記があることから、どうも保守検査用のステップのようです。


14/05/04 智頭(再掲・拡大)
よく見ると足を掛けるためにL字型になっているのが確認できます。

これもちょうど良いパーツがなかったので、


横長のサボを裏返して簡易的に再現します。


2位側前位にしかありませんから、少し目立つようになりました。

さて、車体はこれで生地完成です。
晴れの日を待って塗装したいところ。

床下はまだ何も考えていないのですが、


試しにKATOのキハ110用を入れてみると誂えたようにぴったり!
車体内側にリブを設けてやるとより確実に取り付けられるでしょう。ただ、そのままではおもしろくないので室内や床下機器は少し作り替えてみたいですね。

ペーパーキットでキハ126【その3】に続く

キハ58系広島急行色の製作 その2【完成】

2020年04月19日 02時08分50秒 | 鉄道模型/キハ58系急行「みよし」【完成】
【数年ぶりに再着工】キハ58系広島急行色の製作 その1の続きです。

さて、広島急行色と言えば初代(紅白)、二代目(緑濃淡)、三代目(緑ストライプ)の3パターンが存在しますが、今回再現するのは三代目。下地塗装したボディにアイボリーを、屋根にグレーを吹き付け、特徴的なストライプは「模型工房たぶれっと」のデカールを使用して再現します。デカールは経年劣化が心配ですが、185系のような単調なストライプとはまた異なり、綺麗に再現できる自信がなかったので今回はこの方法で。


デカール自体は気持ちよく貼りついてくれます。
この塗装、毛利元就の「三本の矢」をイメージしていると聞いたこともありますが、窓枠にかかったりかからなかったりで、マスキングするとなれば相当な手間となるのは言うまでもありません。


前面の帯は渡り板に少しかかるのがポイントです。
キハ58の方はこの記事でほとんど紹介していませんでしたが、KATO旧製品ベースで前面窓をTOMIX製に合うよう拡大し、タイフォンや栓受けを別パーツ化、屋根を接着して境界線を消しただけの比較的軽微な(?)加工です。


JRマークや車番、標記類も付属しているので、一気に「らしい」表情になってきました。
キハ58の方はあえて「普通」表示に。朝夕に設定されていた備後落合発着(三次から/まで急行「みよし」)の列車や、広島色のキハ47を繋いだ間合い運用のイメージが記憶にある方も多いのではないでしょうか。
ジャンパ栓もこのタイミングで取り付けておきます(この後何度も剥がれてタッチアップを繰り返すことになりますが)。


急行らしく最後までサボを使用していたことから、各種ステッカーを用いてサボ類も賑やかにしておきます。
「広島→三次」のサボはGMのキハ23系用ステッカーに収録されていたものですが、切り詰めてギリギリです。(笑)
また、デカールが回っていない車体裾や窓のフチはこの時にタッチアップしています。この後床下を組み合わせる時に少し剥げてしまったので、今から思えば車体裾だけでも塗装すべきであったかもしれません。

全て貼り終えたらクリアを吹いて別途塗装したクーラーを取り付け、床下を組み合わせます。
キハ28の客扉と戸袋窓には当然KATOの窓ガラスを入れるのですが、元の取り付け爪を生かしてカチッと床下を入れることができました。


というわけで、12年越しの完成です。(笑)
これだけ長期休工を挟んでもなお完成まで漕ぎつけたのは、それだけ思い入れがあったということなのかもしれませんが、まだ各地で辛うじてキハ58系が活躍していた高校時代、初めて芸備線に乗り、夜の帳が下りた備後西城駅で目撃した急行「みよし」崩れの同車は、見慣れたキハ40系には無い急行列車としての風格を湛えており、幼少期に接した「丹後」を思い出させるには十分なものでした。翌日には急行運用での実乗が叶い、その後も何度か接する機会はあったものの、程なくして列車廃止のアナウンス。ちょうどその頃に受験やその他諸々が重なって引退を見届けることは出来ませんでしたが、キハ58 563はその後、国鉄色に装いを改めて因美線へ活躍の場を移し、運用を退いた現在も津山でその姿が見られるのは嬉しいことです。
また、キハ28 3014は廃車解体されてしまったものの、番号の近い3019番が敦賀で静態保存されており、美しいパノラミックウィンドウの姿を見ることができます(2018年に訪問しています)。


今となっては記憶の彼方に去ってしまった定期の昼行急行列車がレイアウト上でよみがえりました。
シーナリーの製作はまだまだ途上ですが、普通列車に混じって一日に数本の優等列車がジョイント音を響かせながらやって来るひと昔前のローカル線、そんな情景を再現していきたいものです。

【数年ぶりに再着工】キハ58系広島急行色の製作 その1

2020年04月18日 05時06分40秒 | 鉄道模型/キハ58系急行「みよし」【完成】
巣ごもり模型製作。
キハ126を追い越して、


キハ58 563とキハ28 3014が完成しました。
思えば種車の調達と製作の構想から足掛け12年となります。休止期間が長かったのは言うまでもありませんが、これまでの加工を遡ってみると……


2009年の時点では既に2両の加工が完了し、


2014年にはキハ28の塗装まで完了していたのですが(この時点で5年のブランク!)、塗装の仕上がりが気に入らずストップしていました(なので遠目から写しているのだと思います)。
元々は、高校時代に友人から譲り受けたTOMIX旧製品(キハ28)と、自前のKATO旧製品(キハ58)の組み合わせ。特にキハ28パノラミック車の広島急行色は是非とも模型で再現したいと考えていました。

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再び着工したのは一年前。
とりあえず塗装を剥がしたところで気付いたのですが、


TOMIX旧製品のキハ58系の特徴として、2位側前位の客用扉回りが不自然に膨らんでいます。かなり古い製品なので個体差かと思いきや、手持ちのもう1両も同じような状態なので、おそらく成型時からこのままだったのでしょう。
製品のまま無加工で楽しむならばあまり気にならないところですが、塗り替えると目立つのでは? と思い、ジャンクのキハ58(KATO旧製品)を切り刻んで、






客用扉と戸袋窓回りをごっそりと置き換えてみました。広島急行色のキハ58系は客用扉の丸窓が埋まっていたのでKATO旧製品の方が好都合です。
前面は当初そのまま使おうと考えていたのですが、2009年当時におこなった手すりの別パーツ化は現在の標準工法ではないので、キハ65(やはりKATO旧製品)に付け替えることにしました。


とは言え、KATO旧製品も現在となっては見劣りするので一部パーツを置き換え。KATOのジャンパ栓とTOMIXのタイフォンは本当に便利です。


前面を付け替えたところ。
ただでさえ強度が落ちているので補強は念入りにおこないました。


KATO旧製品のキハ65は屋根Rがきつく(これが似ていない原因となっています)、前面を付け替えるとオデコの部分がはみだします。
一方、TOMIX旧製品は古いわりに屋根Rが正確に描かれているので、これに合わせてオデコを削っていきます。また、3014は雨どいが埋め込まれているのでこれも再現しています。

扉回りも整えた後、下地塗装へ。






おなじみのキハ28パノラミック車の姿となりました。
ここまで来ると素直にTOMIXのHG製品を種車にしたほうが早いと思いますが(笑)、友人から譲り受けた手前、無駄には出来ません……。

キハ58系広島急行色の製作 その2【完成】に続く

ペーパーキットでキハ126【その1】

2020年04月13日 18時47分51秒 | 鉄道模型/製作中-キハ126系【完成】
先週来、在宅の日々が続いています。
大体は読書と模型製作と掃除で一日が過ぎていくのですが、これだけ長いとまるで大学時代の夏休みを思い出します。
当時と違うのは、思うように旅に出られないことと、僅かばかりお金があること。(笑)

さて、巣ごもり模型製作です。


表題の通り、模型工房パーミルのキハ126系ペーパーキットを組み立てています。
半年ほど前に入手したもので、現在では鉄コレから完成品が発売されていますが、「ペーパーキット」の響きが気になったもので。
ちなみに、5年前にこんなカテゴリを立ち上げたことは覚えています。(笑) 一応材料は揃えているので、これが完成したら取り掛かっても良いかもしれません。

とは言え、構造はいたってシンプルで、内張りに外張りを貼り合わせていくもの。
金属キットと同じような構造ですが、切り出しやすさはさすがペーパーといったところです。


内張りにアルミ定規を当ててコの字型に曲げていきます(屋根肩が角張っているので厳密なコの字ではありません)。


外張りを切り出し、木工用ボンドを点付けして貼り付け。紙同士なので微量のボンドでも接着されてしまうので注意しなければなりません(プラキットのような仮止めが難しい)。


位置を決めたら、内張りの穴から瞬着を流し込んで固定していきます。幸い表に流れてくることはありませんでしたが、万一のことを考えると保持の仕方に注意が必要でしょう。

続いて前面です。


前面も2枚構造となっています。実車の簡素さを考えるとこのままでも良さそうですが、ステップ、ワイパーの追加くらいはしてやりたいところです。


前面の内張りはこんなに細いピラーがありました。
重要な箇所かと思いましたが、外張りに隠れてしまう部分なので切り落としてもかまわないでしょう(この後、接着時に切れました)。


前面も同じように貼り合わせて完成です。

前面と側面の貼り合わせに先立ち、屋根を曲げておきます。


ペンに当てながら曲げグセをつけていきます。裏側に筋が入っているので綺麗に曲げられます。
説明書ではこの後屋根を貼り付けるよう指示がありますが、別で塗装したいのでこのまま進めます。キハ187は屋根まで銀一色ですが、キハ126はどうもグレーのようで……


14/05/04 智頭


18/04/22 岩美

明るいめのグレーといったところでしょうか。


妻面を貼り付けていきますが、0・1000番代は乗務員扉が無いので向きに注意が必要です。
強度が欲しいところなので、点付けで固定した後に瞬着を裏側から流し込んでガチガチに固めておきます。


前面も同様に貼り付けて、早くも形になりました。

このまま下地塗装に入っても良いのですが、側面のビードを表現するためのシールが同封されているので使用します。


ビードの切り込みに沿わせて貼り付けていきます。
ドア回りの枠や半自動スイッチ、銘板もシールで表現するようになっており、簡易ながらもステンレス車の雰囲気が出てきました。


点検蓋はサイズが異なるような気がしたので、手持ちの国電用パーツを貼り付け。
もう1両も同じように組み立てて下地塗装に入ります。

ペーパーキットでキハ126【その2】に続く

【単発】GMマニ44の製作

2020年04月02日 00時30分03秒 | 鉄道模型/単発ものいろいろ
新年度になりました。
相変わらず先行きは不透明ですが、3月後半は在宅の時間が増えたので、ここぞとばかりに模型製作を進めていました。
晴耕雨読、ではないですが、あっちがダメならこっちでどうにかできるのが、この趣味のありがたさだと思います。

さて、こちらの記事でチラッと登場したマニ44の製作記事です。
思えば車両の製作記事は久々で、さかのぼると昨年の211系以来。今年はもう少し作りたいですね(並行していろいろ作っています)。

さて、マニ44と言えば荷物車でありながら貨物車然とした見た目が魅力的ですが、国鉄からJRに承継された一部はジョイフルトレイン「ユーロライナー」に合わせたカラーを纏い「カートレイン名古屋」の乗用車積載車として活躍、さらに同列車の運行終了後は2両が「トロッコファミリー号」のオハフ17に改造のうえ旅客車化され、飯田線で余生を送るという流転の車歴を送っています。
模型ではKATOからの製品化が予定されていますが、長らくGMのキット(のちに完成品も発売)が主流でした。キットの方も完成品の発売に合わせて板状から一体型にマイナーチェンジされ(要は完成品の未塗装版ということでしょう)、それを含んだ「小荷物列車PartⅡ」セットが先日再生産されたことから購入。国鉄時代に見られた青の単色で簡単に済ませようと思っていたのですが、デカールを見つけたことから(後述)、ユーロカラーでの製作としました。


いきなりの完成画像です。(笑)
HMはGMストアでバラ売りしていたステッカーを使用。時期によって長方形の行灯と円形HMとの二種類があったようですが、円形の方が好みだったのでこちらをチョイス。名古屋城のしゃちほこがデザインされています。


側面の「カートレイン」表示もはGMのステッカーから。
実車写真を見る限りでは板状のものが貼り付けられていたようなので、ステッカーを台紙ごと両面テープで貼り付けています。
車番は紺色なのでTOMIXのキハ40(広島色)用インレタを流用。「マニ」表記は余剰のインレタから持ってきたので黒色となっていますが、遠目には問題ないでしょう。番号はのちに「トロッコファミリー号」に改造された2157・2158としています。
実車は4両編成以上が連なっていたようですが、うちでは有効長の都合でマニ2両+客車2両で走らせようと思います。


そして、ユーロカラーを再現するにあたってネックとなる側面の青帯ですが、これは偶然見つけた湘南電車のクモハ123用デカールで代用しました。無数の凸凹になじませるのが大変でしたが、マークフィットをたっぷりと馴染ませて時間をかけて貼り付けています。色味はGMの211系用(シティライナー)の方が似ていると思いますが、近年の再生産では付属しなくなったので入手が困難となっています。このため、少し明るいめの青となりましたが、軽快な印象は出せたかと思います。


これに合わせてTOMIXのユーロライナー(旧製品中古)も入線しました。連結させると塗装の違いはご覧の通りですが、車両同士がちぐはぐなのでそれほど気になりません。このユーロカラーの解釈も難しく、最新の製品であればベースの青みがかった白がきちんと再現されているようですが、あちらは1998年頃からのグレー床下となっているので、「カートレイン名古屋」の運行期間(90年代初頭)とは合わず、むしろこちらの方が好都合です。場合によっては原型原色の12系が挟まっていたこともあるようで、実車にとらわれず様々な組み合わせで楽しもうと思います。それでもやはり、ユーロカラーの牽引機は欲しいですね~。