陽気に誘われて

2021年02月14日 01時21分37秒 | 鉄道関係
生きていました!
今年初めての更新です。
週1日の休みではなかなか落ち着くことができなかったのですが、ここにきてようやく余裕が生まれてきました。
「書く」習慣も140字の方ではイマイチ物足りなく、こちらもマイペースで続けていきたいと思います。

11日(木・祝)は陽気に誘われ、久々にカメラを片手に近場へ。近鉄丹波橋へ向かいました。
駅の近くで正面を狙って構えます。


最初にやって来たのは橿原神宮前行き普通。
近鉄の形式は複雑怪奇で疎いのですが、調べてみるとこれは8400系のようで、近鉄の普通車両と言えばこの顔というイメージです。


続いて新田辺行き。こちらは8810系のようです。
8400系よりは洗練された新しい印象ですが、登場は1981年というのですからもう40年選手なのですね。


市交車も乗り入れてきます。
地下鉄はよく乗るわりに撮る機会がないので、地上でしっかり撮っておきます。この10系も後継車の足音がようやく聞こえてきましたが、昨今の情勢からも完全引退は遠い先のことになりそうで……。

しばらくすると駅から通過メロディの音が。
丹波橋は特急を含む全列車が停車するので何事か……と思っていたら、


30000系特急の回送がゆっくりと通過していきました。
どうやらコロナ禍による運休列車を同じスジで回送しているようです。車庫に留置しておけば経費節減にもなりそうですが、前後の運用の繋がりもあって仕方ないのでしょうね。

さて、この日のお目当ては定期運用引退を控えた12200系新スナックカー。
どの列車に入っているのかな……と調べると(調べてから行けという話ですが)、奈良向きではなく京都向きでこちらに向かっていることが分かったので徒歩で南下。


最後は京都線らしい撮影地で、ということで宇治川橋梁の袂で一枚。
無骨な鉄橋と晴れ渡る青空に伝統の近鉄特急カラーが映えます。今となっては古臭さも感じる配色ですが、幼少期から京都駅でずっと目にしてきた色の車両は、京阪や阪急とは異なる有料特急の風格を湛え、一人で出かけるようになってからも気軽には乗れない、憧れの存在でした。

折り返し京都からの特急は運休対象列車ですが、先ほどの例からすればおそらく同じスジで回送されるはず。
すぐさま踵を返して丹波橋駅を目指し、今度は編成が入る場所で待ち構えました。


これは8000系だそうです。
本当によく分かりません。


市交車の新田辺行き。前照灯と行先表示がLEDに換装されています。
6連だとちょうど収まりますね。実を言うと、この日いちばんの編成写真はこの一枚でした。

続いて京都行きの普通が通過した直後、


カーブの向こうから12200系がスッと姿を現しました。
被りではあるのですが、顔が並んだのでこれはこれでヨシとしましょう。これまであまり見る機会のなかった「特急/回送」表示も新鮮です。
結果、この翌日に12200系は定期運用を退いてしまいましたが、近鉄の普通と特急と言えばこの色、という組み合わせを収めることができました。

近鉄の撮影を終え、次は徒歩でJR桃山駅へ。


例年この時期に開花する寒桜を見に来ました。
かつて桃山駅で18きっぷの常備券を販売していた頃、発売初日(2月10日)に来るといつも咲いていたので、同駅での販売が終わってからも毎年見に来ています。やはり2月10日頃というのは良い目安のようで、この日も満開とまではいきませんが十分見られる具合に咲いていました。青帯を纏った205系との組み合わせも良いですね。


桃山駅は昨年、複線化工事に伴う駅構内の改良工事で跨線橋が撤去され、大きく印象が変わりました。


(2018年の様子)
ほぼ同アングルから、3年前の様子です。
今では3番線も廃止され、2面2線のごくありふれた配線の駅となりました。


桜の回りはすっきりとしましたが、


(2018年の様子)
跨線橋の上からのアングルは見納めとなってしまいました。
国鉄時代からの古びた上屋も更新されたことが分かります。

そんな駅の移り変わりをしみじみ感じていると、メジロがやって来て花をついばみ始めました。







我々の日常が変わってはや一年、季節は再び春へ。
可憐に舞いながらも懸命に生きるメジロの姿に励まされる思いです。