海と聞いて思い浮かべるところは人それぞれ。
太平洋、日本海、瀬戸内海など、海はいつも豊かな表情で我々を迎えてくれます。
ちょうど1年前は高知の桂浜でひたすら海を眺めていましたが、やはり自分がいちばん好きなのは、丹後半島から望む日本海。そこには郷愁にも似た何かと、心の安らぎが待っています。
「そうだ、海、行こう」
5月も終わりに近づいた土曜日、思い立ってふらっと行ってみることにしました。
GWの旅行記はまだ書けていませんが、また新たな旅行記をスタートさせましょう。
旅の始まりはいつもと違って円町駅。
京都の街並みを見下ろすホームには、休日の早朝でも人の姿がそれなりに見えました。
円町6:46発→綾部8:23着
223系2両+221系4両の普通園部・福知山行きに乗車。
福知山まで行くのは前の2両だけ。よって223系の停まる位置で待っていたのですが、座れたのは補助席でした。
それでも園部以北はワンマン運転なので一部の扉しか開きません。朝は少し寒かったのですが、中央の扉に近い補助席だったので楽に過ごすことが出来ました。
綾部からは舞鶴線に乗り換え。
綾部8:53発→西舞鶴9:22着
やって来たのは113系!
嵯峨野線から消えてはや2ヶ月以上、こちらではまだまだ健在でした。唸るモーター音を響かせて単線を一路西舞鶴へ。
ガラス張りの駅舎が特徴の西舞鶴で、北近畿タンゴ鉄道(KTR)に乗り換え。
KTR西舞鶴駅。
たくさんの気動車が休んでいて、中でもエンジンを噴かしたディスカバリーを見た自分は一気に目が覚めました(・∀・)
写真でも白っぽい排煙が出ているのが分かりますね。
さて、海沿いにKTR線を進みます。
西舞鶴9:35発→木津温泉11:02着
途中では日本海が見えました。天気も晴れてきていい感じです。由良川橋梁、奈具海岸と、宮津線にはビュースポットが揃っています。
1時間半ほどで木津温泉に到着。
少し長く乗りたかったがためにここまで来てみました。
民宿?温泉宿?北陸本線の近江塩津駅にも似ている駅舎ですが、2階などはありません。
駅の足湯で手を洗い(笑)、すぐ折り返して天橋立へ。
木津温泉11:19発→天橋立11:59着
KTRの普通車両といえばこのKTR700/800形。
自分より1歳年上の車両で、相変わらずバブリーな内装で豪華でした。
天橋立で降りた後は、駅前を松林の方へ。
途中で昼食を買ってベンチで海を見ながら楽しく食べていたのですが、突然鷲のような鳥の襲撃を受け、鼻を引っかかれてしまいました。
傷になるわ(しかも顔)血は停まらないわで泣きそうになりました。食べていたからあげを奪われなかったのが幸いでしょうか…?
(というわけで、いま自分の顔はあまり見られたくありませんorz)
いつまでも凹んでいてはいけないので、血が止まったところで予定を再開。
松林からはルートを少しそれ、砂浜を歩いてリフトに乗って、展望台まで辿り着きました。
日本三景・天橋立。
天気も良く人も多く、凹んでいた自分も何とか元に戻りました。
定番の股のぞきから。
最初に考えた人はスゴいな~と思います。京都観光は市内のみならず。
一通り展望を楽しんだ後は買い物。
私はデジカメを入れる用の丹後ちりめん製の入れ物(手ざわりが最高!!)を買いました。
どうしても京都の伝統工芸品、とりわけ織物品だと西陣織の方がクローズアップされがちですが、丹後ちりめんも負けていません。
駅まで戻る途中、もう少しのところで足止め。
大型の船が通るらしく橋が廻る様子を目の当たりに出来ましたが、おかげで列車にはギリギリでした。
天橋立を満喫した後は、再び列車移動。
西舞鶴15:59発→丹後由良16:27着
My favorite station・丹後由良へ。
酒蔵の並ぶ街並みを抜けて由良川の河口に着きました。
有名な由良川橋りょうの近くでぼーっとしながら、列車の通る時にはちゃっかりと写真撮影。
天橋立といい由良といい、今日は存分に海や自然を眺めることが出来たと思います。行く河の流れは絶えずして…。
日も傾いてきて帰る時間に。
丹後由良17:56発→福知山18:50着
来ました!特急「タンゴディスカバリー」車両の普通運用です。
密かにコレを狙っていたのですが、見事予想が当たりました。
車内には高校生の姿も見えてとても羨ましく思いつつ、特急の座席でウトウトしていると目が覚めたのは終点の福知山でした。
駅付近のマクドで休憩した後は、いよいよJR線を南下。
福知山20:04発→園部21:16着
園部21:20発→円町21:53着
楽しい旅行もあっという間に終わり。円町に戻ってきました。
府内なのにご無沙汰の丹後半島でしたが、心ゆくまでゆっくり海を眺めることが出来ました。
五月病からも復活し(ケガはしましたが)、これでまた前期の残りを頑張っていきたいですね。
なぜ円町発着にしたのか。それはまた、別のお話。