春過ぎて 夏来にけらし

2012年04月28日 22時50分50秒 | 日記
真夏のような暑さです。
そろそろ半袖中心の生活に切り換えることの必要性を感じました。
去年もこんなに暑かったかな…と思いつつ。

懸念していたGWの過ごし方も決まりました。
大雑把に言うと、ゼミ発表準備、模擬授業と教育実習の教材研究、バイト、とんぼ帰りの旅できっちり埋まることになります。
予定通りきちんと有意義に過ごせるかどうかが問題ですが(笑)、新しいことと息抜きを適度に組み込んで、上手くリフレッシュ出来ればと思います。

さて、完全に週二回の更新体制になりつつありますが、一昨日は哲学の道で八重桜を楽しんできました。
八重桜は遅咲きであることはもちろん、普通のソメイヨシノに比べてボリュームのある咲き具合が特徴で、これが咲くと桜も一通り見納めだなといつも思います。
先週真如堂を訪れた際にも感じましたが、桜が散った後の鮮やかな新緑もまた良いもので、初夏の雰囲気も漂う左京区をふらふらと南禅寺まで歩いて堪能することが出来ました。
水路閣を端から端まで歩いて、レンガを触って、上から覗き込んで、明治の技術者たちに思いを馳せるのは、ここを訪れるといつも必ずやることです。
自分はやっぱり近代以降の京都が好きなんでしょうかね。一般的にはいにしえのイメージで語られることがどうしても多いですけども。
百年続けば立派な景観です。

それから、ふと思いついたので、これまでの三年間と少しで訪れたカフェ・喫茶店を、市内のだいたい北から南へ向かってつらつらと書いていこうと思います。

☆左京区
進々堂京大北門前
カンフォーラ
Prinz
そうげんカフェ
京都国立近代美術館

☆北区
Noinah

☆上京区
リバーバンク
かもがわカフェ
ほんやら洞

☆中京区
DINING+CAFE&BAR 閏
mahola'n' LuLu
月と六ペンス
HERON

☆東山区
五龍閣
OPAL

☆下京区
efish

こうして見ると、けっこう訪れたものですね。
行動範囲の関係で地域的にはどうしても偏りがちですが(その割にうちの大学周辺が一つもない)、一人で行く時のお店、友達と話す時のお店など、場合によって使い分けているお店も幾つか。
喫茶都市・京都とは上手いこと言ったもので、これからももっともっと開拓していきたいと思います。


写真はもと迎賓館の「五龍閣」にて。
武田五一による建築で、竹久夢二の作品が飾ってあります。

風通し良く

2012年04月25日 23時31分07秒 | 日記
すっかり暑くなってきました。
気付けば今週末からゴールデンウィーク。
今年はまだ何も予定を決めていません。有効に使いたいものです…。

さて、また新しいアルバイトを始めることになりました。
今月に入ってからずっと「新しいことをしたい」と考えていたのですが、探してみれば案外近くにあるもので…。
大学の博物館の学生スタッフです。学芸員課程は取っていないので、見学者以外の形で博物館の運営に関わる機会はひょっとするとこれ限りになる可能性が高いのですが、直接ナマの資料に触れることが出来るので、良い経験になればと思います。

そして相変わらず国語科の教職課程は楽しいです。
四回生から履修するというのはけっこう思い切った決断でしたが、やりたかったことなので、それだけの価値は十分にあると思っています。
今までにも幾つか授業例などが紹介されたのですが、教科書の枠に囚われず展開していろいろなことが出来ることに気付き、以前にも増して文学にハマりつつあります。
特に模擬授業では第一希望の『城の崎にて』を担当することが決まったので、これは良い機会と思い、志賀直哉の文庫本短編集を買って読み始めました。短編集ということで読みやすく、意外にも京都を舞台にした作品が多いことにも驚き(山科に一時期住んでいたらしい)、まだ路面電車だった京津線も登場するなど、大正浪漫の京都が文章から感じることが出来ます。
時代やジャンルを問わず気軽に文学散歩が出来るのが京都の良いところなのかもしれません。
また、模擬授業の本番までに一度は本を片手に城崎へ足を延ばしてみたいとも考えています。世界観に入り込むといった感じで。

昨夜は居合わせた友人と後輩で大学近くの居酒屋へ。
ゼミ、進路、みんなそれぞれに問題を抱えているようで、滅多に揃わないメンバーだけに、いろいろと話すことが出来ました。
そうして話し合う中で、共通の結論として出たのは「案ずるよりも産むが易し」。
考えるよりもまず行動してみる。ようやく自分も昨年からそういった考え方が出来るようになってきましたが、一度居心地の良い場所に落ち着いてしまうと、なかなか上手くいかないものです。
「大学生」、この身分を残り一年(切ったけど)でどれくらい活用出来るかに、今後の自分の全てがかかっているような気がしました。


写真は8日に乗った「おおぼけトロッコ4号」の車窓から。
風をいっぱいに浴びて、気持ちのいい季節がやって来ます。

古本屋とカフェにて

2012年04月20日 01時15分27秒 | 日記
散った桜が絨毯になって路面を彩っています。
毎年ごく自然に繰り返されていることなのに、その光景がとても新鮮に感じます。
日本人、そして京都人で良かったと思えるひとときです。

昨日は教育実習直前ガイダンスがありました。
久々に会う人も何人か居て、帰りは久々にジャンボ(大学近くの有名なお好み焼き屋さん)に行きました。
お好み焼きを等分する時に領土問題の話になったのはもちろん、教育の話、文学の話、恋愛の話などなど…。
今まで幾度となく繰り返してきた何でもない会話が、あと一年も出来ないのかと思うと、ちょっと寂しくなったり。
「いま」という時間の大切さを再認識させられます。

さて、木曜日の授業は午前中のみ。
すっかり名前を覚えられてしまった先生と少し話した後は、ちょっと時間が出来たので、これ幸いと一人になってリフレッシュしに行ってきました。
昼間はすごくいい天気で、大学近くのバス停から204系統に乗って、左京区は北白川校前で下車。
因みに京都では小学校のことを「○○校」と呼ぶのが特徴で(こういうところに、教育先進都市としてのただならぬアイデンティティを感じる)、他府県の人は「○○高」と、高校と間違える人も居るのだそう。バス停にもなっている「北白川校」「衣笠校」「乾隆校」などは、市内在住なら一度は聞いたことのある人も多いでしょう。

北白川校前で降りて向かった先は、本屋さんの「ガケ書房」。
車が飛び出したような特徴ある店構えが特徴で、「ダ・ヴィンチ」の5月号に載っていたので来てみました。
様々なジャンルの雑誌があるのはもちろん、古本も充実していて、自分の研究に関する本があればいいな…と探していたら、何と見つけてしまいました。
本来ならば定価1200円のところを、古本なのでわずか500円で購入。探す楽しみ、安く買える楽しみがありますから、古本屋めぐりはいいですね。

それから、白川通を造形大のところまで歩いて、向かいの「そうげんカフェ」に入りました。
ここも初訪問ですが、店内の空き具合が外から容易に分かるので入りやすく、また草原のように風通しが良いのが印象的でした。
既に14時頃だったのですが、すっかり空腹だったので煮込みランチ(1000円)を注文。所謂がっつり系ではないのですが(女の子ならちょうどいい量かも)、豚肉のワイン煮込みが上品な味わいで、野菜も摂ることが出来ました。
場所柄、造形大の学生も多かったのですが、そういえば、一時は目指していたこともありましたね…。
モノをつくるといっても様々ありますが、自分は文章を創ることが好きだということに気付いて、結局は文章での勝負に賭けて立命の文学部へ。不思議なものです。

そうして再び白川通を南下して、志賀越道を百万遍方面へ歩き、途中でぶつかった疎水分線を辿って銀閣寺道へ。
ここも桜の絨毯が見事でした。シーズンの終わった平日なので人もまばらで、じっくりと散る(散った)桜を堪能出来たと思います。
まだ時間があったので、吉田山の麓を歩いて、真如堂を通り、また白川通に出て、バスに乗って大学に戻ってきました。桜が散る一方で、青々とした葉はこれからの一年を乗り切るエネルギーを与えてくれました。


写真は疎水沿いで見つけた桜の絨毯。
最後の最後まで、見る者の目を楽しませてくれます。

キハ47 38&キハ47 1106 完成

2012年04月16日 23時59分59秒 | 鉄道模型/単発ものいろいろ
授業も二週目に入りました。
四回生ともなると既に何もかも要領を得たような、そんな気分になりがちですが、どの人・もの・出来事とも一期一会で接していきたいものです。
春なので、何か新しいことを始めてみたいとも思っています。日常がパターン化してしまうと、どうもおもしろくなくて…。


さて、今年度最初の落成車両は、キハ47 38 キハ47 1106の2両です。
黄緑色に白帯の入った、いわゆる福知山色と呼ばれる色で、電化前の山陰本線京都~福知山あたりで活躍していました。
電化後は豊岡以北へ移りましたが、キハ41への改造や豊岡色への塗り替えで塗色そのものは自然消滅しています。

記憶が正しければ、京都から園部まで113系、園部からはこの車両に乗せられて、福知山の親戚宅へ連れて行ってもらったことを覚えています。
そういう意味で、個人的にはとても思い入れの深い色の車両です。今回模型で再現出来たこと、そして色は変われど実車が今でも健在なのは嬉しいですね。

改造内容は…と言うほど大げさなものでもなく、片方に幌枠を取り付けた以外はほぼ塗り替えのみです。
90年代をイメージしているので、未更新車で原型エンジン、車体のルーバーやタブレット保護板もそのまま。一部は更新車も存在していたようです。
どの季節にも映えるこの色は好きな方も多いと思うのですが、不思議なことにこれまで模型化はされていません…。


前回製作した豊岡色に対して、こちらは0番台が幌有り、1000番台を幌無しにしてみました。
ちょっと前の山陰本線を再現したいので、0番台の方には誇らしく「快速」幕を。


38番は水タンク脇のベンチレータが2つ付いていたので、こちらも前回製作した豊岡色更新車を製作した時にもぎ取っておいたベンチレータを貼り付けました。


赤の豊岡色と緑の福知山色。
どちらも正式な呼称なのかどうかは分かりませんが(笑)、過渡期にはこのような混結も見られました。


タンゴエクスプローラーとの交換。
90年代、夏、山陰本線…幼きあの日が蘇るようです。

光り輝き、妖艶に

2012年04月13日 23時21分41秒 | 京都
四回生の前期が始まって一週間が経ちました。
驚くほどに目まぐるしく、疲れてしまったというのが正直な感想ではありますが…。
そんな中、一昨日、植物園のライトアップに行ってきた時の写真を貼っておきます。













植物園は市内でも北の方に位置するので、いわゆる名所とは違う穴場のスポットで、人も少なく、じっくり落ち着いて桜を観賞することが出来ました。
これまで桜は昼間に見ることが多かったのですが、夜に見るとこんなにきれいなんですね。
今年は全体的に開花が遅かったので、もうしばらく楽しむことが出来そうです。

あたらしい気持ちで

2012年04月10日 22時47分07秒 | 日記
気温がぐっと上がって、桜も満開の場所が増えてきました。
服装の幅も広がり、毎朝の服選びもそれなりに楽しくなります。
「それいいね」と言ってくれる人は少なくなったのですが…。(^^;

月曜日から再び授業が始まりました。
(おそらく)世間一般の四回生よりも多く授業を入れているので、それだけ新しい先生との出会いも増えます。
今期は最後なのでマニアック(?)な授業を多く入れた上、小集団科目の比率を高くしたので、「この先生いいなぁ」「話してみたいなぁ」と思うことも既に何度かありました。
また、お気に入りの先生の授業にもぐっていると、わざわざ声をかけられて「内容は去年と一緒やけど…」と恐縮されるということもありました。
実は、先生と話すと楽しいな…ということに気付いたのは、遅ればせながら昨年度の後期。
まだ一年ありますから、進路のことも含めて、今年度は先生と話す機会を多く作ろうと思っています。

さて、今日の「国語科教育研究」を皮切りに、国語科の教員免許取得を始めました。
これは本来ならば一、二年前に取っておくべき科目なのですが、これまで社会科の免許取得を優先していたこともあり、国語は何となく躊躇っていたんですね。
ただ、周囲から「☆は国語の方が似合ってる」との声を耳にしたり、卒業論文もせっかく文学作品を取り扱うので、それならばと思い立った次第です。
教科としての国語はもちろん全く素人であるわけですが、授業の導入として、国語科教育とは何かということを聞いた時、「日本語による人間育成」という言葉に強い感銘を受けました。
同時に、高校の現代文の授業にタイムスリップしたような、少し懐かしい雰囲気が蘇ってきました。
これから模擬授業も控えているので、これはもう国語の教師になるつもりで(笑)、楽しく臨んでみたいと思っています。


写真は花園を通過する特急「はしだて5号・まいづる5号」。
隠れた桜の名所、駅向かいの法金剛院からの撮影です。

宿命

2012年04月06日 23時59分59秒 | 日記
爆弾低気圧が過ぎ去って。
市内各地では桜が咲き始めて。
しかしながら、寒暖の差が大きい日が続いています。

今日から前期の授業が始まりました。
さっそく一発目がゼミだったのですが、後輩となる三回生が入ってきたことで、四回生になったことをようやく実感しました。
今までは我々一期生のみのこじんまりとしたゼミでしたが、一気に人数が増えたことによって、これからどんな雰囲気のゼミになっていくのか少し楽しみです。
というわけで、今後の発表も卒論に向けてより完成度を上げたものを提供していかなければなりません。今までも力を入れてきたつもりですが、それ以上に。

それから健康診断(異常ナシ!)と4限の授業を受けて、そのまま流れで友人と生協や食堂に行ったり。
四回生は誰とも会わない日が続くと思っていましたが、どうやら前期はそうでもないようで、何だかんだでみんな大学に居るのが好きなんでしょうね。
三年前と同じ花を付けた桜の木を見ながら、いつも同じ話で盛り上がるところを見る限り、僕たちは本質的には変わっていないのでしょう。
それもあと一年です。

帰り際にはカメラを持って龍安寺駅に行ってみましたが、桜はまだ咲き始めたばかりといった感じでした。
足元のチューリップもつぼみの状態で、両者とも見頃になるにはもう少し時間がかかりそうです。
それでも、日没の青白い空気に妖しく浮かぶ桜の花と、嵐電の京紫色はなかなか合うのでは…と思いました。
もちろん京福色の方が馴染みはあるのですが、この新しい色も新しい色で撮り方を模索していくのも楽しそうです。


写真は龍安寺駅に到着する嵐電。
まだ咲ききっていないので、こんな構図でごまかしごまかし。

からたちの庭

2012年04月01日 23時02分01秒 | 日記
新年度になりました。
毎日更新を再開するというのは嘘で、今後はより更新頻度が低下していくものと思われます…。
そんな当ブログですが、2012年度もよろしくお付き合い願います。

今朝は8時起きで京都駅まで。
お誘いを受けたので、東本願寺でおこなわれた親鸞聖人750年遠忌の讃仰茶会に参加してきました。
恥ずかしながら東本願寺に入るのはほぼ初めてだったのですが、この遠忌に合わせて改修されたであろう数々の建物が、一つひとつの装飾に至るまで光り輝いていたのがとても印象的でした。
いつもは自転車で表を通っているだけですが、改めて規模の大きさに圧倒…。

受付で記念品(お菓子や一筆箋)を受け取り、最初に入ったのは御影堂。
10時から現在の坐忘斎御家元による供茶(くうちゃ)がおこなわれました。座った位置と柱の関係であまりじっくりと拝見することは出来ませんでしたが、厳かな雰囲気がひしひしと伝わり、家元都市・京都がつくる一つの文化というものを何となく実感しました。

それから一旦境内を出て、烏丸通を挟んだ枳殻(きこく)邸(渉成園)へ。
東本願寺の飛地境内地になっている池泉回遊式庭園で、こちらで開かれた一般向けのお茶席にも参加してきました。
こちらも初めての訪問でしたが、庭園や茶室の何と素晴らしいこと。庭園内の建物は明治期からの再建ですが、僅かに歪んで見える窓ガラス越しの庭園は趣があり、待ち時間にも癒されました。
退席後もしばらく散策してみましたが、塀の向こうは騒がしい河原町通、そして背景には京都タワーが見えるということで、京都駅にほど近い場所ながらもかなりのギャップを持った異空間を隅々まで満喫。
近年、駅の周辺は大型ショッピングセンターや水族館までもが進出するエリアと化してしまいましたが、ここはお寺だからこそ生き残れたのでしょう。
意外なことにあまり知られていないので、今度誰かを案内するならここですね。

天気も良く、一通り楽しんでお昼過ぎには帰ってきました。
年度の初めにお茶をいただいて、気を引き締めて、いいスタートが切れたと思います。
これからまた日々の稽古の方も頑張っていきたいものです。


写真は枳殻邸内で見かけた桜。
いよいよ京都にも春がやって来ました。