「トワイライトエクスプレス瑞風」を撮る その5

2018年11月12日 03時05分32秒 | 鉄道関係
11月に入り、京都市内は一層の混雑を迎えています。
寺社仏閣よりも里山の紅葉が美しい、と気づかされたのは昨年の因美線駅舎巡りにおいてですが、またそんな風景に出会えることを期待して、「瑞風」の運転日に合わせて今度は京丹波町へ。
道中では案の定嵯峨嵐山で多くの降車がありましたが、園部を過ぎて日吉まで外国人観光客の姿が。駅前の南丹市営バスに乗り継いでいったところを見ると美山を目指すのでしょう。彼らもひょっとするとありふれた「京都」の紅葉ではなく、日本的な里山の風景を欲しているのかもしれません。

下山で降りたのは約10年ぶりですが、前回は駅近くに架かる高屋川橋梁でいつ来るとも分からない「エーデル」を待ち構えていました。
付近には撮影地が点在していますが、今回は和知寄りに北上した質美川橋梁へ。最後に当地が賑わったのは国鉄色の381系が引退した一昨年頃でしょうか。JR型ばかりとなった現在は元の静けさを迎えています。


20分ほど歩いた集落から棚田へ。
被写体は橋梁を渡る列車がメインとなりますが、意外にもアングルは自由自在。287系の白い車体が映えます。


「丹後の海」。カニシーズンに入ったので(おそらく)来春まで6連が続きます。




特急は編成が切れてしまいますが、2連の普通列車は橋梁や里山の風景に綺麗に収まります。

そして正午前に轟くエンジン音……




お目当ての「瑞風」がやって来ました。
息を吞む美しさとはこのことを言うのでしょうか。美しい日本の美しい列車を収められた満足感に、しばらく立ち尽くしてしまいました。