コートを着ていると暑く感じることもしばしば。
青春18きっぷの常備券を買いに、嵯峨野線に乗って八木駅を訪れました。
かつての急行停車駅ということもあって、広場を十分にとった立派な佇まいの駅舎です。
昨春訪れた隣の千代川駅もそうですが、ICカード全盛の現在でも列車発着のたびに駅員さんが集札に出られ、顔馴染みの利用客に声かけされるといった微笑ましい光景も見られます。
訪問時は同じ目的の人こそいなかったものの、窓口では相次いで「亀岡往復」を求める年配の利用者の姿が。
もちろん自動券売機は設置されていますが、やはり慣れ親しんだ窓口で買う方がスピーディーなのでしょう。
跨線橋に掲げられた2番乗り場への案内板。
これも古いものですが、車両や路線を取り巻く環境が変わっても府北への直通列車があるのは嬉しいことです。
おそらく使われてはいないものの、貨物用ホームと線路も健在。
至るところに一昔前の「山陰本線」を想起させるものが散りばめられています。
私などは園部電化以降しか知らない世代ですが、こうした遺物からかつての繁栄に思いを馳せることが出来るのはありがたい限りです。(嵯峨嵐山や亀岡はここ数年で激変してしまいましたから……)
さて、駅を出てしばし線路沿いを歩きます。
亀岡から園部を結ぶ京阪京都交通の「免許維持路線」が走っていますが、今回は時間が合わず。
吉富方へ少し歩いた踏切から「はしだて7号」を。カニシーズンで堂々の6連。
撮影後は園部から折り返してきた電車(行きにも乗った電車)に乗り、今度は亀岡で下車。
同じく381系でやって来る「はしだて6号」を狙います。
冬枯れの河を渡る国鉄色特急。
もともと当地とは縁もゆかりもなかった381系ですが、塗色変更や改造を経て第二の職場で活躍する姿は先代183系と重なるようでもあります。春からはいよいよ本家・南紀方面からの撤退もアナウンスされていますから、残る伯備線の「やくも」と合わせて注目が集まることは必至でしょう。
そういえば両者は地域こそ違えど山陰本線を通っている点で共通しています。やはり山陰は「終の棲家」なのか……。(笑)
撮影を終えた後は、亀岡駅前から京阪京都交通の91系統に乗車。
昨年10月、イオンモール桂川の開業に合わせて「ショッピングエクスプレス」の愛称で実証実験が始まった同系統ですが、残念ながら利用状況が芳しくなく、3月13日限りでの運行終了がアナウンスされています。
実際どんなものかと乗車してみましたが、亀岡駅前発車時点の乗客は私ひとり……。
クローズドドア方式が採られ、亀岡市内は乗車のみ、京都市内は境谷大橋から降車可能となります。
駅から遠い地域からの利用も考えていたのか、亀岡駅前発車後は住宅地の2車線道路をぐるぐる遠回り。
途中の桧谷公園前で乗務員交代があり、京都縦貫道に入るまでに約30分を要しました。
さすがに縦貫道区間はあっという間ですが、今度は洛西ニュータウン周辺でプチ渋滞に巻き込まれます。
沓掛といい境谷大橋といい、これまでラジオの交通情報でしか耳にしなかった地名でありましたが、そこはやはり噂通りと言いましょうか……。(笑)
小一時間ほどかかって終点の桂川駅前に到着しました。乗客は亀岡市内→洛西口駅前が2人、乗り通しが私ひとり。
乗り通してみた感想は……すごくビミョーです。(^^;
JRに比べると乗り換え要らず、リクライニングシートで快適な直通便は魅力的ですが、縦貫道の前後でどうしてもロスタイムが生じ、高速路線バスのスピード感はありません。JRはこれを半分ほどの時間で結んでしまいますから、京都駅を経由する心理的な「遠回り感」はあっても本数の多いそちらに流れてしまうのでしょう。
また、洛西地域では目新しい商業施設とは言え、(オープン需要を除いて)そこまでイオンに長期的な求心力があるとも思えませんし、目的地・終着点の設定も微妙なところです。
同グループの「ダイレクトエクスプレス直Q京都号」が相次ぐ増便や路線の拡大で成功を収めているだけに、たとえば休日のみの運行に留めたり、阪急の桂駅や西山天王山駅に乗り入れて「大阪速達」にチャレンジしていれば生き残る道はあったのではないかと、ほぼ空気輸送の車内を眺めながら、様々なことが思い浮かんだ帰り道でありました。
青春18きっぷの常備券を買いに、嵯峨野線に乗って八木駅を訪れました。
かつての急行停車駅ということもあって、広場を十分にとった立派な佇まいの駅舎です。
昨春訪れた隣の千代川駅もそうですが、ICカード全盛の現在でも列車発着のたびに駅員さんが集札に出られ、顔馴染みの利用客に声かけされるといった微笑ましい光景も見られます。
訪問時は同じ目的の人こそいなかったものの、窓口では相次いで「亀岡往復」を求める年配の利用者の姿が。
もちろん自動券売機は設置されていますが、やはり慣れ親しんだ窓口で買う方がスピーディーなのでしょう。
跨線橋に掲げられた2番乗り場への案内板。
これも古いものですが、車両や路線を取り巻く環境が変わっても府北への直通列車があるのは嬉しいことです。
おそらく使われてはいないものの、貨物用ホームと線路も健在。
至るところに一昔前の「山陰本線」を想起させるものが散りばめられています。
私などは園部電化以降しか知らない世代ですが、こうした遺物からかつての繁栄に思いを馳せることが出来るのはありがたい限りです。(嵯峨嵐山や亀岡はここ数年で激変してしまいましたから……)
さて、駅を出てしばし線路沿いを歩きます。
亀岡から園部を結ぶ京阪京都交通の「免許維持路線」が走っていますが、今回は時間が合わず。
吉富方へ少し歩いた踏切から「はしだて7号」を。カニシーズンで堂々の6連。
撮影後は園部から折り返してきた電車(行きにも乗った電車)に乗り、今度は亀岡で下車。
同じく381系でやって来る「はしだて6号」を狙います。
冬枯れの河を渡る国鉄色特急。
もともと当地とは縁もゆかりもなかった381系ですが、塗色変更や改造を経て第二の職場で活躍する姿は先代183系と重なるようでもあります。春からはいよいよ本家・南紀方面からの撤退もアナウンスされていますから、残る伯備線の「やくも」と合わせて注目が集まることは必至でしょう。
そういえば両者は地域こそ違えど山陰本線を通っている点で共通しています。やはり山陰は「終の棲家」なのか……。(笑)
撮影を終えた後は、亀岡駅前から京阪京都交通の91系統に乗車。
昨年10月、イオンモール桂川の開業に合わせて「ショッピングエクスプレス」の愛称で実証実験が始まった同系統ですが、残念ながら利用状況が芳しくなく、3月13日限りでの運行終了がアナウンスされています。
実際どんなものかと乗車してみましたが、亀岡駅前発車時点の乗客は私ひとり……。
クローズドドア方式が採られ、亀岡市内は乗車のみ、京都市内は境谷大橋から降車可能となります。
駅から遠い地域からの利用も考えていたのか、亀岡駅前発車後は住宅地の2車線道路をぐるぐる遠回り。
途中の桧谷公園前で乗務員交代があり、京都縦貫道に入るまでに約30分を要しました。
さすがに縦貫道区間はあっという間ですが、今度は洛西ニュータウン周辺でプチ渋滞に巻き込まれます。
沓掛といい境谷大橋といい、これまでラジオの交通情報でしか耳にしなかった地名でありましたが、そこはやはり噂通りと言いましょうか……。(笑)
小一時間ほどかかって終点の桂川駅前に到着しました。乗客は亀岡市内→洛西口駅前が2人、乗り通しが私ひとり。
乗り通してみた感想は……すごくビミョーです。(^^;
JRに比べると乗り換え要らず、リクライニングシートで快適な直通便は魅力的ですが、縦貫道の前後でどうしてもロスタイムが生じ、高速路線バスのスピード感はありません。JRはこれを半分ほどの時間で結んでしまいますから、京都駅を経由する心理的な「遠回り感」はあっても本数の多いそちらに流れてしまうのでしょう。
また、洛西地域では目新しい商業施設とは言え、(オープン需要を除いて)そこまでイオンに長期的な求心力があるとも思えませんし、目的地・終着点の設定も微妙なところです。
同グループの「ダイレクトエクスプレス直Q京都号」が相次ぐ増便や路線の拡大で成功を収めているだけに、たとえば休日のみの運行に留めたり、阪急の桂駅や西山天王山駅に乗り入れて「大阪速達」にチャレンジしていれば生き残る道はあったのではないかと、ほぼ空気輸送の車内を眺めながら、様々なことが思い浮かんだ帰り道でありました。