京阪260形をスケール通りに製作する その3

2013年06月16日 01時16分36秒 | 鉄道模型/製作中-京阪260形【休止】
あまり進んでいませんが…。


前回スケールを修正して組み立てた車体ですが、オデコと屋根肩、裾の欠け等を整形するためにパテを盛っていきます。
パテは今回初めて光硬化パテを使ってみました。従来のパテだと盛ってから最低1週間ほど乾燥期間を設けていたのですが、その名の通り、机上の蛍光灯に近づけて数分で乾燥するのは効率的で便利ですね。
前面窓はハメコミ化する予定なので枠の類は取り去っておきました。


乾燥後、紙やすりとヤスリスティックを併用してオデコを整えていきます。
光硬化パテは乾燥すると半透明になるので写真では分かりづらいですが、従来のパテ同様に整形することが出来ました。


並行して製作中のえち鉄7000系(元・鉄コレ119系)の屋根板もベンチレータの穴埋め→整形を済ませました。
本来ならば別カテゴリですが、これだけしか進んでいないのでこちらでまとめて。

京阪260形をスケール通りに製作する その2

2013年05月28日 15時52分34秒 | 鉄道模型/製作中-京阪260形【休止】

前回、スケール通りに修正したパーツを、車体に薄くモールドされている塗り分け線を目印として箱型に組み立てていきます。
組み立てに関しては概ねセオリー通りではありますが、前面はいったん三分割してありますので、歪まないように組み立てていきます。
この時点で鉄コレの350形と並べても大きさに違和感はなく、京阪小型車特有の幅狭車体のイメージが掴めてきました。


続いて、側板の上辺を若干削っていきます。
ここではヤスリスティックの600番を使用しました。


そして0.5mmプラ板を切り出した天井板兼雨樋を貼り付け。強度確保の意味合いもありますが、


下手な図を書いて表すと、このような狙いがあります。
先ほど側板を削り込んだことで上端が斜めに落ち込んでいるため、天井板を貼り付けることでそれが自動的に雨樋も兼ねるという仕組みです。


ペアとなる280の種車、600形の妻面との比較。
幅はバッチリです。


オデコの部分にも天井板を貼り付け、妻面に合わせて整形していきます。
箱型に組み立てた際、前面と妻面の高さに若干のズレが生じてしまいましたが(1・2枚目の写真でも少し分かります)、ここで修正しておきます。


天井板兼雨樋を貼り付けたことで、高さ・幅共に鉄コレとほぼ同一サイズに揃えることが出来ました。
こうして見るとモールドのオーバースケールさが目立ちますが、それが却って実車の武骨さを引き立てているようでもあります。(モノは言い様)
前面の雨樋はこれからオデコの修正やヘッドライトの設置も絡んでくるので、最後に塗装で段を付けるなりして表現することにしましょう。

最後に屋根を貼り付けていきます。


キットの屋根板はもちろん側板との「糊代」となるリブが付いていますが、天井板を貼り付けたおかげでそれが意味を成さなくなってしまったため、一気に切り落とした後、適宜両肩を幅詰めして貼り付けます。
更に両端には前回切り離したオデコ部分を再接着し、後はひたすら屋根を整形するのみ。元々のカタチは良いキットなので、意外にもあっさりと正規スケール化が進んでいます。

京阪260形をスケール通りに製作する その1

2013年05月26日 01時53分00秒 | 鉄道模型/製作中-京阪260形【休止】

前回紹介した京阪600形「けいおん!」ラッピング車のキット。
アニメ或いは映画「けいおん!」について正直に申し上げますと、それ自体は一度も見たことがないのですが、作品中にも登場した北近畿タンゴ鉄道や叡山電鉄といった「聖地」を以前からよく訪れていた身としては気になる存在ではあり、友人によって、或いは大学の授業等でその評判も幾度か耳にする機会があり、内容はもとより、映像作品としても同作品が十分に優れたものであることは承知しているつもりです。
そして、600形にラッピングが施されていた当時も現地を訪れることこそしませんでしたが、プラッツから鳴り物入りで同キットが発売された時に「今更ながら」実車への興味が再燃し、この派手なラッピングを模型で再現出来るとなれば、キットとしての製作が楽しめるのはもちろんのこと、そのクライマックスとなるデカール貼りなどにおいては自らの技量も確かめることが出来、これは大変楽しめる(紙一重で苦しむことになりますが)のではないかと思いまして…。
そこで、「いつ作るか? 今でしょ!」ではないですが(笑)、しばらくは店頭でパッケージを眺めるばかりであったものの、鉄コレ17弾が発売されたこの機会に思い切って製作に踏み切ることといたしました。
以上、弁解終わり。(^^;

さて、キットの内容は、以前から発売されていたGM製のキットに販売元のプラッツが追加パーツとデカールを付属させ、パッケージと違わず「けいおん!」ラッピング車が製作出来るようになっています。
GMキットの部分自体は従来と全く変更点が無いので、おまけパーツとして500形や600形1次車の前面が付属し、260形の1両が製作出来るようになっています。
つまりはデカールを無視してそれらを製作することも十分可能であるわけです。キットはデカール込みでも比較的安価であるため、品薄となっているGMの京阪600形を容易に手に入れようと思えばこの製品を買うのも一つの手でしょう。

そして、この従来のGMキットと変わらない構成が私にとっては大変都合が良く、まずはこの260形の部品を用いて、

・267→260形のうち片開扉で製造された最後の車両、キット由来の260形おまけパーツを用いて製作
・280→後期260形にみられる両開扉の車両、余剰となっている鉄コレ600形2次車を改造(前面付け替え)して製作

…なんてことを目論んでいるわけで、京津線地上区間で最後まで残った編成の一つである267(片開)と280(両開)による魅惑のペアを「スケール通りに」再現したいと思っています。
「スケール通りに」というのがポイントで、もはや決定版と言える鉄コレが出た以上キットを素組みするのはどうも抵抗があるのと、旧い水準のGMキットがどこまで現代水準に追いつけるのか、自らの手で確かめてみたいという理由です。

それでは、キットから260形の部品を切り離し、並べてみます。


プロポーションは非常に良い感じです。
これ単体で楽しむならば素組でも何ら問題は無いでしょう。

しかし、現代水準の鉄コレの350形と比較してみると…


窓の位置で合わせてみると、やはりオーバースケールです。
幸いにも全長と窓の大きさは両車でほぼ一致しているので、側板に関しては上下をカットするだけで簡単にクリア出来そうです。


前面も一回り大きくなっています。窓の大きさは大体同じです。
今回の267も280も幌枠は撤去するので、前面を三分割して調整した後、再構築すれば何とかなりそうです。


もちろん屋根も幅広となっています。
細かく彫刻されているモールドは生かしたいので、簡単に両脇を削ることで対応したいと思います。

さっそく製作に入っていきましょう。


鉄コレに合わせて上下をカットした側板(上)。


前面は当初考えていた通り、幌枠を削った後、雨樋をラインにオデコの部分を切り離し、三分割したのち再構築をしました。
ライトや標識掛けなど、拘るならば徹底的に金属部品に置き換える手もありますが、今回は極力キットを生かすつもりでモールドの類はそのまま、「引き算」の加工のみで製作していきたいと思います。

GMキットを鉄コレに合わせてスケール通りに組むことが出来るか、もちろん鉄コレというお手本があるからこそ可能である試みであるわけですが、この「試み」が上手くいけば、今度は同様に600形2次車をスケール通りに加工して組んだ上、「けいおん!」ラッピングを施したいと思っています。