秋風にたなびく雲の絶え間より

2012年11月30日 02時17分19秒 | 京都
きのう木曜日は教員免許申請のガイダンスへ。
図らずも、一回生の入学当初、教職課程ガイダンスを受けた時と同じ教室で実施されました。
あれから随分長かった…というのが正直な感想ですが、まだまだここから、免許状を手に入れてからが新たなスタートだと思っています。

その後は予定が空いていたので、人と待ち合わせて、左京区は曼殊院の紅葉ライトアップを見に行ってきました。
これがどうやら今年唯一の紅葉見物となりそうです。ライトアップは明日で終わるところが多いそうなので…。


出町に自転車を置いて(駅前駐輪場が100円とお得)、叡電で修学院まで。
白川通に出て、暗い住宅街の夜道を20分ほど歩くと曼殊院に着きました。タクシーで行くのが普通なのですが、道を知っていたのでつい徒歩で。






既に紅葉のピークは過ぎていたような気もしましたが、おかげで人も少なく、降り積もった落葉や月明かりが楽しませてくれました。


すっかり冷えた帰りは、茶山にある「猫町」で夕食。
オムライスを頼み、閉店ギリギリまで語り明かした後、叡電に乗り、また寒い中を自転車で帰ってきたのでした。

聴いて、書く

2012年11月25日 02時43分35秒 | 日記
京都は紅葉の見頃を迎えています。
いつもの交差点にも大勢の観光客が、そして嵐電も全便2両増結。
そしてきょう25日は天神さんとも重なりますから、更なる混雑が予想されます…。

最近の話題と言えば、やはり卒業論文です。
一日ごとに目標を設けて進めているのですが、書いては消しての繰り返しなので、全体としての進み具合は非常に遅々としています。
それでも、ある程度の道筋というか、出口に向かって確実に突き進んでいるという感触と、そこそこ長くなりそうな気配はしてきました。
大学では授業後に資料探し、家で深夜に執筆というサイクルで生活リズムが完全に崩壊していますが(おかげで背中と腰が痛い)、あと一ヶ月は仕方ないのかな、と思っています。
四年間の集大成ですから、それなりのモノに。

それから、執筆中のBGMとして、iPhoneでラジオを聴き始めました。
いわゆるradikoというやつですが、これがなかなか便利です。
うちは何年も前からテレビ<ラジオの家庭なのでラジオは身近に聴き慣れていたものの、これまで外で聴くことはなかったので、妙な新鮮さがあります。
特に深夜はおもしろい音楽番組が多いので、気分で選局を変えながら、あぁ懐かしい曲だなぁ、あぁもうこの曲の時期かと、いろいろなことを思いながら、執筆を進めています。
今週は何処のラジオ局もユーミン特集をしていたので、既に飽きるほど聴いたような気もしますが(笑)、映像があるとどうしても見てしまうタイプなので、聞こえてくるだけのラジオは何とも有り難い存在であります。

一方で、息抜きがてら(笑)、レイアウト製作も再開しました。
写真を撮りながら進めているので近くご紹介出来るかと思いますが、何故かこういう時に限ってやりたくなってしまうので、困ったものです。
それでも、現レイアウトは一回生の頃から取り組み始めたので、卒業する頃にはきちんとしたものに仕上げていきたいという思いもありますが…。

それでは、また卒論に戻ります。
三島由紀夫の命日なので、ほんとうは何か読みたい!

写真は花園を通過する特急「はしだて5号・まいづる5号」。
すっかり色付いた銀杏を歩道橋から。普通列車が遅れていたので並びました。

深まる秋を有意義に

2012年11月19日 22時05分10秒 | 日記
先週分の旅行記が完成しました。
11/11 関東欲張り一人旅 前半
11/11 関東欲張り一人旅 後半
どうぞご覧ください。
次は…卒論を出したら、また何処かに行きましょう。

すっかり冷え込みましたが、今日は比較的暖かい一日でした。
金曜日と今日と、それぞれ別の授業・別のテーマでディベートがあり、その準備でブログ更新もままならなかったのですが、これがやってみるとおもしろい!
たとえば金曜日の方は「今すぐ脱原発に賛成か反対か」というホットなテーマだったのですが、従来持っていた自分の意見に加えて参考文献に目を通し、相手の意見も予想して調べるなど、いかにも大学生らしい(?)ディベートを展開することが出来たと思います。
9日はその練習として仮想ディベートをしていたのですが、相手側からは「こう来るだろうな」とある程度は予想出来ても、想定外の観点から述べられることもあり、それを限られた時間で反論として返すのは、なかなか難しくもありました。
しかし何より、自分が4回生ということもあって、同じグループの1回生や2回生と幅広く交流出来たことが嬉しかったですね。オブザーバーによる判定で運良く本選にまで出られたので、いい思い出になりました。

そんなこともあって、4回生の後期がいちばんおもしろくて充実しているな、というのが正直な感想です。
もともと「ゆとり世代」なので、一つのテーマについて広く話し合うことは総合学習等でこれまでにも多く経験してきたものの、それが時を経てこのような形で役立つとは嬉しいものです。今回の経験を活かしながら、これからも様々な場面で聞く・話すことを大切にしていきたいと思います。

写真は先週の撮影分より、花園を通過する特急「はしだて5号・まいづる5号」。
丸太町通の銀杏並木はまだ緑が残っていました。今週が見頃でしょうかね。

関東欲張り一人旅 後半

2012年11月11日 23時59分59秒 | 旅行記
東京駅地下ホームから総武快速線のグリーン車に乗り込み、早速昼食です。

東京11:54発→木更津13:17着


駅弁を買うほど空腹ではなかったので、手軽に「万カツサンド」を。
こういう箱に入ったサンドイッチを見ると、ちょっとしたピクニック気分になります。(^^)


小さくカットされていたので食べやすく、また分厚いカツがジューシーでおいしかったです。

それから本を読んだりして、いつの間にかウトウト。
グリーン車も終始空いていて、2階席のいちばん後ろに座っていたので、気兼ねなくリクライニングを倒して眠ることが出来ました。

起きると千葉を過ぎて内房線に入ったところ。
途中、五井駅では小湊鉄道の車両が見えました。


この古めかしい車両たちと、JRのステンレス通勤車両が日常的に並んでいるのですから、おもしろいものです。
今回は時間の関係で訪問出来ませんでしたが、小湊鉄道もいすみ鉄道と合わせて乗りに行きたいところですね。

そうこうしているうちに木更津に着きました。
ここまで来ると3年前とまるっきり同じですが(笑)、久留里線に二度目の乗車です。
あの時初めて乗った旧型気動車群がいよいよ12月1日をもって引退するということで、今回は午後からの時間を利用して惜別乗車と撮影に来たのでした。


木更津駅の構内には置き換え用の新車・キハE130形が停まっていました。
車両そのものは水郡線でも見られますが、カラーが違うとやはり新鮮です。運用開始に向けて試運転や乗務員訓練が続いているのでしょうね。


庫内のキハE130、DE10、キハ38の並び。
今しか見られない光景です。こうして見るとキハ38はまだまだ新しく見えますが…元はキハ35の更新車ですから、相当古くなってきているのでしょう。

さて、次の久留里線の列車は13:46発。
当初は乗る予定でいましたが、天候が危うくなってきたので、雨が降る前に撮影を優先することにしました。曇りなら光線に関係なく自由に撮れます。
幸い久留里線は駅間が短いので、歩いて散策しながら撮影をすることに。


まずは内房線との合流点にある踏切へ。折り返し46分発となる木更津行きを待ちます。
かつて房総半島は気動車王国だったそうですが、JRの非電化区間は今や久留里線だけに。
手前の使われなくなったポイントがいい味を出しています。

それからしばらく歩きました。
撮影地については全く調べていなかったのですが、隣の祇園駅まで歩く途中、住宅地が線路にぶつかって途切れるところを見つけたので、そこから一枚。


先ほどの折り返しとなる久留里行きです。
黄・緑・青の三色カラーの気動車は一見ユニークな塗装にも思えますが、沿線の風景に上手く馴染んでいると思います。


歩き続けると祇園駅に着きました。道路沿いにある、かわいらしい待合室だけの駅です。
京都に限らず「祇園」や「花園」はしばしば各地で見られる地名ですが、ここがそう呼ばれているのも何か理由があるのかもしれません。
2回生の時に「花園」と「祝園」の比較、字面から抱くイメージと実際の違いについて調べたことを思い出しました。

久留里方面の列車は先ほど行ったばかりなので、更に次の上総清川駅を目指します。


途中で見つけた小さな橋。
水路は枯れていますが、レンガ積みの橋脚と、向こうに水門が見えます。
昔はここを流れていた水が人々の生活を支えていたのでしょう。


そして道路沿いから木更津行きを撮影。
またもキハ38ですが、後ろには国鉄一般色のキハ30が連結されていました。


iPhoneの地図で確認しつつ、不安に思いながら民家の入り口のような砂利道を入ると、上総清川駅に着きました。
列車の時間までは30分ほどありましたが、手入れされた花壇が楽しませてくれました。

上総清川14:58発→俵田15:30着

車内は意外にも鉄道ファンの姿は少なく、学生をはじめとする地元客がほとんど。
天候が悪いこともあったのか、普段着の久留里線を楽しむことが出来ました。


30分ほどの乗車を楽しみ、久留里の一つ手前、俵田で降りました。

駅を出て少し歩き、久留里で交換してくる木更津行きを狙います。
いよいよ雲行きが怪しくなってきましたが…。


歩いている途中で遂に雨が降りだし、野焼きの煙も合わさって微妙な写真になりました。
それでもこの辺りの沿線風景は癒されます。


上下の列車が行ってしまった直後なので、傘をさして久留里駅を目指します。
道路は比較的交通量が多かったのですが(東京行きの高速バスも見ました)、見える田園風景はのどかそのもの。また天気のいい日に歩いてみたいものです。


絵になる踏切の風景。
今回久留里線の沿線を初めて歩きましたが、東京からほど近い距離でこんな景色と出会えるとは…。


久留里駅に着くと雨は幾らか収まりました。
ここで休憩がてら帰りの切符を求めたのですが、学割証を見た駅員さんに大層驚かれまして…(笑
確かに、京都の大学生が久留里で切符を買うなんて、まず考えられないことですからね。

因みに切符の方は連続乗車券を作ってもらったのですが、予想に反して自動改札非対応の120mm券。
有効期間等の数字は駅員さんによる手書きでした。デジタルとアナログの中間(?)を見たような気がします。
お手数をおかけしましたが、いい旅の思い出になりました。

それから近くのコンビニへ。
雨が降っていなければもう少し散策したかったのですが、パンとコーヒーだけを買って駅に戻りました。いい街並みだったな…。


駅舎内にはメッセージボードが飾られています。引退が近づくにつれてこれから更に増えるのでしょう。

さて、列車の時間です。


向こうが木更津行き、手前がこれから乗る上総亀山行きです。交換の数分ではちょっとした撮影会状態になりました。
やはり国鉄一般色のキハ30は人気ですね。乗客もそちらの方が多かったように思います。

久留里16:35発→上総亀山16:54着


3年前には乗れなかった久留里~上総亀山間を乗ります。
久留里で大半の乗客が降りたので、車内はすっかり閑散としていました。


あっという間に終点の上総亀山に着きました。
17時前とはいえ、11月になるとご覧のような暗さ。鳥たちも巣に戻る時間です。


降りたのは数人の同業者ばかりで(笑)、もちろんみんな折り返しの乗客になります。
それまでは雨の降る中、思い思いに撮影することが出来ました。


駅を出て傘を差し、路線の終端まで行ってみました。
かつては延伸の計画もあったそうですが、今やそれも幻。どっしりと車止めが鎮座しています。


撮影を楽しんだ後は、折り返し列車に乗って木更津へ戻ります。
僅か数時間の久留里線滞在ですが、キハ38に縁のあったひとときでした。

上総亀山17:13発→木更津18:19着


木更津到着後、乗ってきた列車は折り返し久留里行きに。
その前に増結作業がおこなわれました。月曜の朝に備えてのことでしょう。


増結作業が完了したので先頭を見に行くと、先ほど遭遇したキハ30でした。


このキハ30 100こそ、3年前に初めて久留里線を訪れた時に乗った車両。
(後に、当時は検査切れのまま走っていたという衝撃の事実が発覚しましたが…)
国鉄一般色となった同車に、最後の最後に出会うことが出来て良かったです。

木更津18:31発→大船20:46着

木更津からはまたもグリーン車。
逗子行きということで、東京を通り過ぎて大船まで乗りました。

大船20:57発→二宮21:24着

時間を持て余したので二宮で適当に途中下車をするも、雨がキツくなって駅から出るのを断念。


そんな二宮駅で見つけたのは、今年3月まで東京~静岡の普通列車一往復の運用に就いていた373系の停止位置目標。
剥がされないのは面倒だからか、はたまた再び乗り入れる可能性があるからなのか…?

二宮21:37発→小田原21:51着

西へ向かうにつれて、窓ガラスを叩く雨音が大きくなってきました。
小田原からは新幹線に乗ります。乗り換え途中、小田急の改札があまりに立派だったので、新幹線と間違えそうになったのは内緒です…(笑


新幹線ホームでは、静岡茶と宇治茶が並べて売ってありました。
しかしここ小田原は神奈川県。どちらがよく売れる…?


雨を切り裂くように通過する新幹線。
東海道新幹線では早くも700系が最古参となってしまいました。

小田原22:21発→熱海22:30着

予定では一つ早い便ですが、ホームで待つのも寒かったので乗りました。
次の熱海までは僅か10分足らず。それでも携帯の充電が出来たので助かりました。


すっかり暗くなった熱海駅前。
興味本位で少し歩いてみましたが、コンビニ以外は何処も閉まっていて、雨がまだ激しかったのであまり動けませんでした。
それでも暗がりの中、一匹の猫がすり寄ってきたことが少し嬉しくもあり(笑)、少し相手をした後、また駅に戻りました。
猫に始まり猫に終わる一日でした…。(^^;


帰りもサンライズに乗ります。
電光掲示に車両のマークが出るのがおもしろいですね。

熱海23:23発→姫路5:56着


行きは「瀬戸」のB寝台ソロでしたが、帰りは「出雲」のノビノビ座席に。
小田原から新幹線の乗継割引を効かせることで、特急料金は3000円を下回ります。この方法も3年前と同じですね。(^^;
下りサンライズは上りと違い、京都はもちろん大阪や三ノ宮には停まらないので、姫路まで一気に飛ばされます。

発車するとほどなく検札がありました。
一日動き回ったので、出来るだけ今日のうちに汗を流しておきたいと思い、検札の際にシャワーカード(310円)を購入。
このシャワーカード、タンク容量の関係で一列車20枚限定ですが、幸い冬場に差し掛かったこともあり、熱海発車時点でも買うことが出来ました。


シャワー室の順番待ちの間、ラウンジで流れゆく車窓を見ていました。
いよいよ旅の終わりが近付きますが、そのせめてもの抵抗が私にとってはこのサンライズ。


0時前にシャワー室が空きました。利用するのは2回目ですが、かなり清潔に保たれています。
STARTボタンを押すと6分間お湯が出る仕組みになっていますが、STOPボタンを押している間はカウントされないので気兼ねなくシャンプーも出来ます。
それでも2分ほど余ったので、もう1分浴び続けて、1分残して出ました。

すっかり温まった後は、自分の区画に戻って就寝体制に。
ノビノビ座席には毛布と枕カバー(枕本体はなくカバーだけ)が備え付けられています。
しかしそれでは床のカーペットが固いので、今回は毛布をカーペットに敷き、上着を毛布代わりにすることで快適に寝ることが出来ました。

0:22の静岡発車(2分延発)を見届けて、目が覚めたのは京都の手前。10分ほど遅れているようです。
いつも朝方までレポートを書いていると、遠くから鉄橋を渡る音が聞こえるのですが、まだ営業の始まる前の京都駅を通過していく様子は何とも不思議なものでした。


大阪の運転停車では更に遅れが拡大。環状線の始発とすれ違いました。
そのまま車内放送もないので遅れの理由も分からないまま、31分遅れでの姫路到着です。
両隣の男性も姫路下車でしたが、発券時に「姫路席」が固められているのでしょうかね…?


遅れたこともあって日の出…とまではいきませんが、まだ月の残る空が明るくなってきました。
岡山や高松に到着する頃には朝ラッシュに被りそうですね…。

さて、いきなりですが朝食です。


姫路駅名物のえきそば(天ぷらえきそば)です。
6時から開くのですが、メニューを迷っていた兄ちゃん3人組が譲ってくれたので、この日最初のえきそばを頂くことが出来ました。
寒いホームに降り立った旅の最後は、この一杯で締めくくる予定でした。

姫路からは京都に戻るのみです。

姫路6:19発→西大路8:39着

案の定、新快速には長蛇の列が出来ていたので、隣に停まっていたガラガラの快速で帰ることに。
乗客はほとんど新快速の停まる駅で乗り換えていったので、全体的にそれほど混むこともなく、西明石を過ぎた辺りから茨木までの間、ずっと寝ていました。


朝ラッシュの余韻が残る西大路に到着。
このあと家に戻り、5限の始まる夕方までの間、もう一度寝ました。
寝台特急に2連泊したので、布団の「揺れ」が無いことにちょっとした違和感を覚えました…(笑

一日だけ空いた休日。
もともと美術館のみ訪れる予定でしたが、行き帰りはサンライズ、ついでに午後からは久留里線と、結果的にやりたいことをかなり詰め込んだ旅となりました。
おかげで三日ほど旅をしたような充実感でいっぱいですが(笑)、とてもいい息抜きになりました。

卒業論文の提出までちょうど残り一ヶ月。引き続き頑張りたいと思います。

関東欲張り一人旅 前半

2012年11月11日 23時59分58秒 | 旅行記
○○の秋、という言葉が世の中にはたくさんありますが、私にとっては何といっても「旅行の秋」。
天気も良いこの時期、毎年様々なところへ出かけていましたが、今年の9月・10月は週末にもバイトを入れていた関係で、ほとんど何処にも行けませんでした。
(おかげで旅費は貯まっていくのですが…)

そうこうしているうちに11月に入り、卒論の執筆も本格化。
少しずつ進んではいるのですが、行き詰まることもしょっちゅう。
そこで一度気晴らしに旅に出て、気を入れ換えて取り組みたいと思いました。
今を逃すと卒論の提出までなかなか暇も出来なくなりそうなので、バイトのシフトを調整、11日の日曜日がまるまる空いたので、土曜の晩出発、月曜の朝に帰ってくるというプランを組み、切符の手配を進めて旅に出たのでした。

今回の目的地は関東方面。
京都からは様々な交通手段が考えられますが、今回もやはり寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」。
いったん大阪まで出ないといけないのが難点ですが、ベッドで横になれるのが最大のメリット。東海道を走る最後の寝台特急を堪能したいと思い、いつもはカーペット敷きの「ノビノビ座席」で安く済ませるところ、B寝台のソロを取ってみました。

西大路23:26→大阪0:04着


というわけで、23時を過ぎてから大阪に出ます。
土日は昼特きっぷが終日使えるので有り難いです。大阪止まりの列車なので空いていました。

酔っ払いと若者の目立つ土曜夜の大阪駅。
各方面へと終電が出発していく中、東京行きのサンライズを待つ乗客も多く、ざっと30人ほどいたのではないかと思います。夜行バス一台弱ですから、大阪東京間の交通手段として一般にも定着しているのでしょうね。

大阪0:34発→東京7:08着


0時32分入線。
大阪からの乗車はこれで三度目ですが、いつもドキドキします。


今回乗ったのは「瀬戸」編成のソロ。通路の両側に上下の個室が設けられています。


私の区画は下段。
以前乗った時は上段だったので、乗り比べしてみることに。右の壁は上段個室階段の張り出しです。

高槻の手前で検札があり、後はおやすみモード。
京都駅の通過を見届けてから、明かりを消して寝ることにしました。車両中央の個室だったので、高速で走る割には台車から伝わる揺れもそれほどなかったように思います。列車特有の僅かな揺れなら心地よいものです。


運転停車の名古屋駅で、一度目が覚めました。
かつての急行「銀河」は客扱いをおこなっていましたが、さすがに2時台では利用も見込めないのか、上りサンライズはこの先4時半の静岡まで客扱いの停車はありません。
名古屋からは再び猛スピードで東海道を駆け抜けて行きます。ブルートレインでは味わえないスピード感ですね。


そして翌朝、横浜到着を知らせる放送で再び目覚めました。
曇り空にも陽が昇っているのが見えて、まさにサンライズの瞬間です。
着替えを済ませて洗面所に行き、荷物を整え、7時8分、定刻通りに東京に着きました。


夜行明け独特の気だるさの中、ドアが開いて降り立ったホームで深呼吸をするのは、それが東京であっても何とも気持ちが良いものです。

さて、今回乗ったB寝台ソロ下段ですが、6時間半の乗車ではほぼ寝るだけなので狭い室内でも退屈することがなく、今回は荷物も小さかったので、ちょうど良い環境であったように思います。
これが上段だと出入りが少々面倒になりますが、荷物置き場があること、星空が眺められるといった利点もあって、必要に応じて使い分けるのが良いでしょうね。
もっと長距離を乗る場合、プラス1000円で更に広い個室のシングルがありますから、機会があれば次はそちらに乗ってみようと思います。

東京では改札を出て、券売機で「休日おでかけパス」を購入。
今日は一日この切符のお世話になります。足早に再入場して、来た道を少し引き返します。

東京7:24発→川崎7:42着


185系の普通列車・伊東行きに乗ります。
これは特急「踊り子」の送り込みを兼ねたいわゆる「乗り得列車」として有名で、一度乗ってみたかった列車でもあります。
車内放送では「特急の車両を使用しておりますが、乗車券・定期券のみでご乗車いただける普通列車です」との案内が繰り返され、他の通勤電車とは違う雰囲気が漂っていました。
今回は川崎までの乗車ですが、せめて気分だけでもと思い、車内では『伊豆の踊子』を読んでいました。

川崎7:45発→鶴見7:49着
鶴見8:02発→扇町8:19着


川崎からは京浜東北線で鶴見へ。駅構内のコンビニで朝食のパンを買って鶴見線に乗り換えます。
3年前にも一度乗りましたが、その時は鶴見~国道の一駅間を往復したのみ。今回は終点の扇町まで乗ってみます。


鶴見線はもともと鶴見臨港鉄道という私鉄だったせいか、他路線と違って高架上に独立したホームなどはあたかも私鉄のような雰囲気です。車両は205系の改造車ですが、これも私鉄車両のように見えます。
平日ならば通勤客でごった返しているであろう車内は、座席が程良く埋まる程度。鶴見を出た列車は大きくカーブを切って鉄橋を渡り、京浜工業地帯をのんびりと進んでいきます。


もともと少なかった乗客も更にまばらになって、東京から小一時間で扇町に到着。


閑散とした駅構内。コンクリートの無機質な駅舎が迎えてくれました。

今回、扇町駅を訪れたのには理由が二つ。
第一には未乗だった国道~扇町を乗ることがありますが、二つ目には…


そう、扇町駅にいる猫です。
列車を降りて構内を見回すと、一匹が朝ごはんの最中でした。キャットフードが置かれている辺り、職員さんに大事にされているのでしょうね。


近くの資材…もとい、ゴミ(?)置き場にももう一匹。


人の気配を感じたのか、奥から更にもう一匹が出てきました。
この後数匹が構内をうろうろし始め、しばらくするとまた何処かに消えて行きました。


猫だけではなく、駅に設けられた庭園の池には金魚もいました。
人気のない工業地帯の駅でも、こうして訪れた人をホッとさせる空間があるのはいいですね。
猫に食べられたりしないのかな…?(笑


駅の外に目をやると、構内から貨物線が延びていました。
踏切の向こうに停まっているのは線路の砂利を運ぶホキ1000。
(↑11/15追記 ホキ800と間違えていたところをご指摘頂きました。ワムさんありがとうございました)


トワイライト・ゾーン。
鶴見線のもう一つの顔です。実は鶴見線は幾つかある支線の総称で(扇町に至る線もその一つ)、他にもこうした貨物線や、個性的な駅がたくさんあります。今回は扇町駅を選びましたが、他の駅は次の機会にとっておきましょう。

扇町8:42発→国道8:57着


扇町滞在約20分で、猫たちに別れを告げて鶴見へ戻ります。
その前に、3年前にも降りた国道駅を再訪。


案の定、国道駅のガード下は何も変わっていませんでした。


ドラマで見るような戦後の世界が広がっています。


上下ホームを結ぶ通路。がっしりとした造りです。


通路から見下ろしてみました。絵になるガード下ですね。

国道9:08発→鶴見9:10着


10時には東京に戻りたいので、国道も僅かな滞在時間で切り上げます。
鶴見へ向かう列車がやって来ました。ガード下のインパクトには劣りますが、両ホームの屋根を繋ぐアーチも国道駅の特徴と言えるでしょう。

鶴見9:14発→川崎9:17着
川崎9:20発→東京9:37着


つい2時間前にいた東京に戻ってきました。
思いの外早く着いたので、復原された丸の内駅舎を少し見学。




駅舎目当てに来た人で内外は賑わっていました。
私も混じって「おのぼりさん」になり、風格ある開業時の姿に復原された駅舎を様々な角度から撮影して回りました。
こうして東京駅がレトロモダンを保ち復原まで果たした一方、西の京都駅が最前衛を走っているのはある意味おもしろいところです。
一通り撮影を済ませてからは、近くの階段から地下に降りて、東京メトロに乗って竹橋へ。


去年も訪れた東京国立近代美術館で開催中の「美術にぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年」に行ってきました。
これは開館60周年を記念して所蔵コレクションが一挙紹介されているもので、全フロアを使った展示はかなりの見応え。内容はもちろん明治期から現代アートまで幅広くカバーされていて、大学の授業で紹介された作品や好きな作品も多く、なかでも古賀春江、クレー、東山魁夷、藤田嗣治の作品が見られたのが嬉しかったです。
東京に住んでいたら二回は行っていると思うのですが、やはりいいものは東京にあるのだと改めて実感…。
最後はいつも通りグッズを衝動買いして、また地下鉄で東京駅に戻りました。

7時に着いてからもうすっかりやりたいことをやれた気がしますが、旅はまだまだこれから。
落ち着いて昼食と睡眠のとれる場所を確保すべく、総武快速線のグリーン車に乗り込みました。

秋の夜長に

2012年11月09日 02時23分57秒 | 日記
秋の陽気。
以前なら天気の良い日には授業をサボっていろいろ行っていたのですが…。
授業を受けられるのも残り8週間余りなので、きちんと出ています。(^^)

昨夜は遅くまで友人の下宿に居ました。
仲間4人でお菓子を食べながら、各自が持ち寄った議題について討論。
決して楽しい話題ばかりではありませんでした。どちらかと言えば暗くてつまらないものですが、敢えてそうした話題について考えていくことも重要であると思います。
自分の場合は、今度ある授業でディベートが控えているということで、そのテーマに基づいた仮想ディベートを。
主張は予め準備出来ていたのですが、相手の反論がなかなか予想しづらかったので、とても参考になりました。
三人、いや、四人寄ればやはり知恵が生まれるものですね。

こうした集まり、前々から計画自体はあったのですが、なかなか実行に移せず。
卒論の執筆も本格化してきた中で、今を逃すと次は年末になってしまうところを、ようやく実現の運びとなりました。
ほんとうは「朝まで生テレビ」のような感じで夜通し続けたかったのですが、平日ということで0時前には解散。久々に大学生らしい時間を過ごすことが出来ました。
ただ、4年も経つとお互いにものの考え方が似てきて(ほとんど同じ授業を受けてきましたからね…)、仮想ディベートを除くと意見があまりぶつからなかったのが難点と言えば難点でしょうか。

普段はどうでもいい無意義な会話に花を咲かせている僕たちではありますが、たまには真面目に話してみると、これがまたおもしろく、こういう出来事こそが学生生活の思い出、印象に残っていくのだと、寒い帰り道に独り自転車を漕ぎながら実感したのでした。
もう一回やりたいなぁ…。


写真は先週の撮影分より、二条を出る特急「はしだて5号・まいづる5号」。
iPhoneで撮影。前からいいなと思っていた場所でした。

【完成】キハ30 27

2012年11月05日 01時55分39秒 | 鉄道模型/単発ものいろいろ
季節は進んで11月。
仲間内でも卒論の話題が目立つようになりました。
夏休み明けはイヤになって一旦離れていたのですが、それでも毎日やるようになったのは大きな進歩です。
今日もこれを書いたら取り組みます。

さて、前回の最後に紹介したモデモのキハ30。
数々の仕掛品を押しのけて、一番早い完成を迎えました。


じゃじゃーん。
高岡に1両のみ存在したキハ30の高岡色(三代目)です。
厳密に数えるかどうかで、何代目と数えるかは諸説分かれるところかもしれませんが…。

初代:青にピンクの斜めストライプ、その下に白の細帯
二代目:初代から白の細帯を省いたもの
三代目:白ベースに窓周りの黄、前面と腰板部の青、幕板部の薄い灰色
四代目:三代目から前面帯のバーコード塗装、薄い灰色を省いたもの
五代目:ワインレッドに白帯(現行)

概ねこのような変遷を辿っていて、96年廃車のキハ30 27は三代目が最後の塗色となりました。
一見奇抜とも思える塗装は、それぞれ立山連邦や富山湾、砺波のチューリップ畑など、沿線の風物をイメージした配色がされているそうで、そう考えると案外いい色にも見えてきます。
また、初代・二代目は塗られていた期間が短かったこともあり、三・四代目を総称して旧高岡色、対して現在の五代目を新高岡色と大別する呼び方もあるらしく、区別や呼称は十人十色といったところでしょうか。
いずれにせよ、そんなオリジナリティ豊かな高岡色も朱色一色化が進行中であります…。


塗装技術向上が狙いだったので、今回は単純な塗り替えのみに留めています。
屋根もベンチレータを塗り分けた以外は製品の色そのまま、後はJR無線アンテナを取り付けたのみです。


そして、分かりにくいポイントですが、ドア間の黄色と白帯の間には細い黒帯があります。
ここはシールで表現しました。故に、うちでは珍しくクリアーで保護してあります。


特徴的な前面のバーコード塗装。
これがやりたくて塗ったようなもので(笑)、当然マスキングは大変でしたが、何とか一発で決まってホッとしています。
オデコの灰色はもう少し薄い方が良かったかもしれません。


90年代は国鉄から引き継がれた様々な気動車が、様々な塗色で活躍していました。
地域に合った塗色を決めたり、或いは違う系列の車両を同じ色で塗るに当たって、工場ではその車両に応じた配色や帯の位置・サイズなどの細かな工夫がされたことと思います。
そんなところを、模型でも同様に楽しんでいきたいところです。