「ハローキティこだま」を撮る

2018年07月31日 23時05分53秒 | 鉄道関係
7月も今日で終わり。
地震、大雨、台風、そして猛暑とロクなことが続きませんが、どうにかこうにか休みのとりやすい時期に入りました。

さて、6月末から運行を開始した表題の列車ですが、初の撮影は六甲トンネル上へ。
有名な阪急の甲東園駅近くの撮影地です。当然アクセスは阪急電車となるわけですが、ひっきりなしに関学へ向かうバスを見て、以前にも来た覚えが……そういえば5年前に学会参加のために訪れたことがありました。それを駅に着くまですっかり忘れていたのですから、歳をとったもんです。(笑)


トンネル上は新幹線の新大阪方面、そして阪神間を一望できる公園となっていて、通過時刻が近くなると何処からともなく親子連れの姿が。やがて新大阪を出て6分程度でしょうか、紫からピンクに装いを改めた500系が勢いよくトンネルに吸い込まれていきました。地味目の塗装が多い山陽新幹線にあって屋根一面までのピンクはやはり映えます。これならもう少し離れたところから狙ってもおもしろそうです。

撮影チャンスは今後もありますから今回はこれ一枚とし、帰りは少し捻ってJR甲子園口駅へ向かう阪急バス(1日3本)に乗車しました。しばらく阪急沿いに住宅地を縫って幹線道路へ、そして武庫川沿いに南下する道のりで所要時間は30分。異なる事業者の駅同士を結ぶバス路線は全国数多ありますが、点と点が繋がって、その地域を面として把握できていく道中はやはり楽しいものです。


夏の「SL北びわこ」を撮る(C57 1号機代走)

2018年07月16日 20時42分05秒 | 鉄道関係
前回の更新から今までの間に、地震が起き、大雨にも見舞われました。
どちらも繁忙の合間に起こってしまったのでブログの更新も途絶えてしまいましたが、無事に過ごすことができています。
災害時の危機管理ということも強く考える機会となりました。

さて、表題の北びわこ号ですが、今季からはD51 200号機が牽引を務めるはずが、大雨の影響で山陽本線がが寸断。「やまぐち号」牽引の任を終えた同機が戻れなくなったため、梅小路に残っていたC57 1号機が急遽代走を務めることとなりました。
また、列車じたいも今季から運転日が増えたぶん、午前中の1号のみの運転に。光線等に拘ると撮影地も限られてくるのですが、出発にモタついたこともあり、とりあえずキャパに余裕のある田村駅近くで。


練習の電車が1本通過した後、颯爽と現れたC57。同機を見るのは十数年前の「やまぐち号」以来ですが、「ポニー」のC56よりも大柄でありながら端正なスタイルは流石「貴婦人」と言ったところでしょうか。HMが新調されているのは盲点でしたが、また次回。


後ろの12系は相変わらずです。

さて、この時点でも10時半。
今までならしばらく留まっていたのですが、とにかく暑かったので米原へ戻り、「しらさぎ」で敦賀へ出ました。


敦賀は降りるたびに駅前が綺麗になっているような気がしますが、数年後の新幹線開業を控え、背後の山々が見えるこの風景もまた過渡期のものとなるのでしょう。海が近いので体感は幾らか涼しい気がしますが、体力を奪われないうちに市街地へ。


昼食はご当地のソースカツ丼を。ちょうどお昼時、ヨーロッパ軒は混んでいたので平和堂のフードコートでお手軽に。
単品でもあるのですが、ソースがなかなか濃ゆいのでセットのサラダが必須です。(笑)

そうして次の目的を果たすべく、再び駅に戻って「ぐるっと敦賀周遊バス」に乗車します。


敦賀港線を横目に辿り着いたのは赤レンガ倉庫。乗車時に先客が運賃を投入していて気づきましたが、料金が前払い式だったのは意外でした。当然ではあるのですが、降りる時に何もしない(運賃箱に入れる動作をしない)のはやはり違和感があります。(笑)
京都でも市バスが社会実験を何度か実施しており、それに向けた動きも見られるのですが、いやはや慣れというものは恐ろしいもので……。

この界隈は8年前の夏、免許合宿中の合間にレンタサイクルで訪れたことがあるのですが、変化が一つ。


昨年12月から展示されているキハ28 3019を見に来ました。
元は白浜アドベンチャーワールドで屋内保存されていたものをアチハ社が購入・保存し、敦賀市の鉄道イベントでいったん貸し出されたのですが、そのまま敦賀市が買い取ったという経緯があります。貴重なパノラミックウィンドウのキハ28が再び日の目を見ることとなりました。


屋内の期間が長かっただけあって状態は良好ですが、雨晒しかつ潮風の吹くこの環境では今後が少々心配でもあります……。


ただ、敦賀市はこの界隈を鉄道遺産を活用した観光拠点にしたい思惑があるようで、周囲の柵も簡易なものですし(防犯カメラ監視中)、妻面のビニールシート然り、この保存のかたちも永続的ではないような気もします。


しかしフルオープンの利点もあるもので、観察はし放題。現役時では撮りづらい角度からの写真や、模型に役立ちそうなパーツごとの写真を収めることができました。

そんな観察をしていると次のバスまでの30分はあっという間、火照った体にバスの冷気を浴びながら駅に戻ってきました。


敦賀駅からは新快速で再び滋賀県内へ戻る予定だったのですが、たまたま隣の新疋田駅近くまで行くコミュニティバス愛発(あらち)線が停まっていたので、こちらに乗車。私ひとりだけを乗せたバスは市街地を抜けて山間部へ、狭隘路を進み小河(おごう)集落の一角で転回した後、来た道を戻って疋田へ。


疋田の集落です。幾らか整備されてはいますが、疋田にこのような光景が広がっているとは思いもしませんでした。鉄道からは新興住宅地が僅かに見えるくらいで、後は山やトンネル、ループ線にばかり目が向いてしまいますから、バスで来られたのは良い機会でした。中央の水路は復元されたもので、かつては敦賀からの舟運がここまで来ていたようです。


「疋壇(ひきだ)城跡」の案内を見つけたので登ってみると、グランドのような開けた場所に出ました。石碑によれば西愛発小学校の跡地だそうで、廃倉庫や焼却炉があったのも納得。グランドの先には踏切があり(踏切の先が疋壇城跡なのですが、柵で立入禁止でした)、JRの線路が見えたのでしばらく撮影。


名古屋へ向かう「しらさぎ」の9連が綺麗に収まりました。背後の鉄道林(?)も整っていて良い感じです。


振り返ると、広大な新疋田駅構内が始まります。
新幹線が開業しても敦賀以南は何かしらの速達列車が必要でしょうから、この特急街道は当面安泰でしょうか。

列車の時間も近付いてきたので、新疋田駅に向かいます。


北陸本線をくぐるところで、分かりやすい新道のボックスカルバートと旧道トンネルの構図に遭遇。旧道は歩行者用にしてはオーバースペックですが、そのまま残されているのは嬉しいですね。

新疋田からは湖西線経由の新快速に乗車。うっかり弱冷車に乗ってしまったのですが、座席もほぼ埋まっていたので増結で停車する近江今津まで我慢。ついでに一本落とすことにして、駅前の喫茶店で一息ついてから後続の普通列車で帰路につきました。


117系の車内はしばらく貸切状態。2扉なので冷房の効きも良く、寝て起きると山科でした。(笑)

今回「北びわこ」が1号のみの運転となったことで敦賀に足を延ばすことができましたが、暑さに負けてしまい、もう少し各所で滞在時間をとりたかったな、というのが正直なところです。9月の運転日あたりだと幾らか涼しくなっているとは思いますが、皆様も炎天下の撮影はお気をつけください。