板キットで組む155系【その3】

2020年05月14日 04時02分42秒 | 鉄道模型/製作中-155系
夏野菜が並ぶ時期になってきました。
ズッキーニはパスタの具に、ナスは煮びたし、万願寺はかつお節としょうゆで焼くのが好きです。
昔は全部嫌いだったのですが、不思議なもので、これも年をとったということなのでしょうか。

さて、板キットで組む155系【その2】の続きです。

中間車を乾燥させている間に、先頭車の加工に移ります。


灯具類に0.3mmの穴を開けていきます。
尾灯はこのままでよいのですが、


デカ目の前照灯は少しずつピンバイスの針を少しずつ大きくして、穴を広げていきます。


最後は丸ヤスリでデカ目になるよう整形。
こうして見るとまだもう少し整える必要がありそうですね。

実車を知らないのでこれでも良い表情をしていると思うのですが、このままでは幌枠が分厚く、形状も異なるようなので、


ノミで削り、


少し薄くしてみましたが、線が太くなってしまいました。

イメージとしては、413系や415系のような幌枠です。


11/05/04 糸魚川
113系のように幌枠が出っ張っておらず、薄~い鉄板が貼られています。

というわけで、思い切って全部削ります。
渡り板も綺麗に残せる自信がなかったので取り去りました。


削っていく途中でタイフォンを傷つけてしまったので、これも別パーツ化します(泥沼化)。
TOMIXの475系用が余っていたのでこれを使用。穴あけは灯具類と同じ要領です。

また、キットには前面窓ガラスが付属していますが、なぜか貫通扉の窓だけボディ側にHゴム表現がされていてバランスを欠いているので、


いろいろとあてがった結果、113系の戸袋窓を流用することにします。


縦、


横ともにぴったりです。


Hゴムモールドを削ってはめてみたところ。
かなり顔つきが変わってきました。貫通扉はもう少し均す必要がありそうです。

次は手すりと種別表示幕の復活です。

板キットで組む155系【その4】に続く

板キットで組む155系【その2】

2020年05月05日 02時30分18秒 | 鉄道模型/製作中-155系
板キットで組む155系【その1】の続きです。

モハ155も同様に組み立てますが、


妻面は配管を削って再現……と、さらっと難易度の高いことが書かれています。
これを綺麗に仕上げるのは難しい! ということで、

今回は使わないサハ用の妻板を用いて、


キットのランナーからオモリ止めのパーツを窓のサイズに切り出して、右側の窓を埋めました。
他のモールドは一切ありませんが、この方がずっと楽です。

他はモハ154と同じように組み立て、


接着剤の瓶を重石代わりに置いて乾燥させます。

このまま塗装に移っても良いのですが、転ばぬ先の杖、補強を入れておきます。




1mmプラ板を切り出し、床板止めの延長線上を目印に、妻板と側板の両面に当たるよう接着しました。


このような感じです。

また、天井板がないので、


1mmプラ板を内寸の幅だけ切り出して、


両端と中央に入れておきました。
やらなくてもよい作業ですが、この後のパテ盛り→パテ削る作業やインレタを転写するときにうっかり変な力がかかってパキッ! が怖いので、ある種のお守り代わりです。

板キットで組む155系【その3】へ続く

板キットで組む155系【その1】

2020年05月03日 02時57分48秒 | 鉄道模型/製作中-155系
いろいろ作っています。
パテ作業をするとどうしても数日置く必要があるので、その合間に何か手を動かそうというわけです。


棚からひとつかみ、ロングセラーとなっているGM155系のキットです。
準急型(急行型)電車のユニットサッシが並ぶ板キットは後にも先にもこの製品だけでしょうか。素組みで楽しめるのはもちろん、改造の素材としても長らく重宝されてきたキットだと思います。

実車には縁もゆかりもないのですが、修学旅行専用電車という特殊用途、そして扁平な屋根にスカートの無い低運顔のユニークさに誘われ、高校生の頃にキットを一度組んだことがあります。当時は動力ユニットを買うお金が無かったのでKATOの165系と併結して遊んでいましたが、その後は友人の所有していた117系とトレード。福知山線色にしようしようと思って10年以上……。
昨年、中古で投げ売りされているのを見つけて、もう一度組んでみようと思ったのでした。

キットはAセット(基本4連(クハ×2、モハ×2))とBセット(増結4連(クハ、モハ×2、サハ))があり、手元にあるのはBセットが2箱。組み合わせて基本4連を組むことができますが、中間車の側板が4両余ります。いずれ167系でも作ろうかな?

先頭車ランナー。


特徴的な平べったい低運顔が再現されています。高校生当時は素組みしましたが、灯具類は穴を開けたいところ。

組み立てやすい中間車のモハ155から製作を始めます。


ランナーからの切り離しに先立って、窓サッシのバリを取り除いておきます。
12系やキハ65のユニット窓が大量に余っているのではめこみ窓にしようかと考えたのですが、ピッチが異なることと、サッシを取り除いて綺麗に整えるのが大変そうなのでやめました。塗装後の色差しが大変ですが、練習には良いでしょう。

というわけでほぼセオリー通りなのですが、ニッパーで大まかに切り出した後、


ノミでゲートを落とし、


裏面に突き出しているゲートは彫刻刀で削っていきます。
この彫刻刀は小学生の頃に配布されたものですが、現役でよく削ってくれます。一度きちんと研がないといけませんね。


さらに棒ヤスリで断面を整えたところです。
以前はギリギリまでデザインナイフで切っていたのですが、このあたり慎重になりました。(笑)

また、側面窓の裏側(窓セルを貼るところ)ですが、


成型時の突き出しピン跡があるので、窓セルを貼るときに邪魔になるかと思い、目立つものは削っておきます。

仮組みをしてみます。


全体的に合いは良いのですが、


ほんとうに「素」で組むと、板キットあるあるなのですが、妻板周辺にかけてボディが不細工に膨らんでしまいます。
屋根の両端が斜めに欠けているのも気になるので、屋根は塗装前に接着してパテで処理をすることにしましょう。

そこで、妻板の糊代をノミで撫でて余白をやや広げます。


側板と妻板が面一になれば膨らみが解消できるというわけです。


側板の端のバリはあえて削らず、妻板と接着(溶着)する時に生かします。

側板と妻板の両面にタミヤリモネンセメント(流し込みタイプ、オレンジの香り)を「ごく少量」塗布して、


直角を確保したままL字型に接着。


少し時間を置いてからMr.セメントSP(流し込みタイプの瞬着)を流し込んで固めます。
板キットの組み立てには主にこの2種類の接着剤を使用しています。以前は何でも瞬着一本だったのですが、やはり接着後しばらく動かせるタミヤセメントの方が何かと便利です。


箱になったところ。


雨樋が屋根と平行になりました。
続いてモハ154を組み立てます。

板キットで組む155系【その2】に続く