キハ189系の製作

2013年04月28日 21時06分39秒 | 鉄道模型/製作中-キハ189系【完成】
怒涛の4月も終わり、GW前半に突入。
ゼミや研究会には事後の飲み会も付き物ということで(笑)、一気に交友関係の広がった1週間でした。
新しい環境に飛び出すと、今まで見えなかったものが見えてきたり、反対に見えていたものが見えなくなったりして、なかなかおもしろい変化がありますね。
しばらくは後塵を拝しながら頑張ります。

さて、一時中断していたキハ189系です。
今回から模型カテゴリを車両ごとに細分化しました。
これまでの製作記は鉄道模型/製作中-キハ189系カテゴリにまとめました。合わせてご覧ください。

屋根上の加工に入ります。


GMのインバータークーラーセットに含まれるAU712クーラーを流用します。
因みにこれの会計時、前の人が鉄コレ17弾の京阪3種(開封売り)を5000円超で購入されていました。(´・ω・`)
そう思うと来月に駅売りされる1次車セット2000円は良心的です。600系は平面顔の1次車が好きなので、是非とも手に入れたいところです。


洗浄して塗装して、屋根に貼り付け。
TOMIXのキハ187系(奥)と比較。形状が似通っていることが分かります。

次に、排気管の加工に移ります。
気動車のアイデンティティとも言える箇所です。


製作中の写真を撮っていなかったのですが、0.3mmプラ板を四角く切り出して穴を開け、先端を斜めにカットした1mmプラ棒を差すことで再現してみました。
屋根と同じ色に塗って取り付ければ存在感十分です。


妻面は1mmプラ棒を2本並べ、周囲3面を0.3mmプラ板で覆うことで再現。
少々オーバースケールですが、これ以外の妻面ディテールは省略するつもりなので、あるのと無いのとではだいぶ違います。

続いて車高の調整です。


先日、友人の225系と並べていた時に気になったのが、車体の大きさ。
ベースがGMの157系なので明らかにオーバースケールです。これはもうどうしようもないので、車高だけでも下げてみることにしましょう。


before.
元々それほど腰高というわけでもないのですが、台車の、特に黒塗りしてある枕バネの部分が随分車体と離れています。これではちょっとカッコ悪い。




そこで、写真のように、台車のボス周囲を切り取って0.5mmかさ上げ。
ボス自体を窪ませて、車高を下げるという試みです。


after.
枕バネが車体と接して、適正な車高になりました。残りの車両も追って加工していきます。

JR119系からえちぜん鉄道7000系を作る その1

2013年04月23日 01時23分58秒 | 鉄道模型/製作中-えち鉄7000系【休止】
自主ゼミや研究会の合間を縫って、息抜きの模型製作です。
今回から、製作記を車両ごとに分けて書いていこうと思います。
その方が後で見た時に分かりやすいですし、数回溜まってきたらブログカテゴリーの細分化なんかも考えていきたいところです。


日曜日、友人Mと会った折に渡された鉄コレのJR119系東海色。
彼にはこれまでにも何度か製作依頼を受けたことがありますが(最近ではキハ2041ですね)、今回は「アレに改造してみない?」と囁かれ、実車を(改造前・改造後共に)あまりよく知らないにも関わらず、軽いノリで引き受けてしまったのです。

アレというのはもちろん、えちぜん鉄道7000系。(Wikipediaの写真に飛びます)
昨年3月にJR東海で引退した119系を「魔改造」した「新車」です。
改造に当たっては前面・屋根・床下がえち鉄仕様に大きく変化しており、独自のカラーリングも相俟って元の国鉄車両らしさ、そして30年に及ぶ経年は全く感じられなくなっています。
他のえち鉄車両も鉄コレで製品化されていることから、この7000系も待てばそのうち出そうな気もしますが、実車でおこなわれた大胆な改造は模型でもやってみたいもの。そこで半ば見切り発車ではあるものの、私も魔改造を施してみることにしました。
(前回は1年かかってしまったので、今回は半年での納品が目標です)


早速分解。
この時点ならまだ戻れます。戻れますが…。


前面窓を鉛筆で罫書いたりして、数秒間躊躇した後、まずは片方の先頭車(クモハ)に着手。
ヘッドライトを削り、幌枠と渡り板を彫刻刀やデザインナイフで慎重に削っていきます。
テールライトと手すりは存置されているようですね。


前面窓は両脇を縮小、上方に拡大されているので、まず縮小しやすいように隅のRを潰しておきます。
同時にヘッドライトは1mmプラ棒で埋めておきました。


窓のRを潰した後、前面窓の内側を0.5mm、外側を0.3mmプラ板を貼り付けて縮小していきます。


続いて余分なプラ板を切り取り、窓の拡大に入っていきます。
拡大に先立っては、天井板の一部を切り取っておきます。
(この写真のみ左が改造後です。ご了承ください)


そしてオデコ部分の手すりと方向幕を目印に、窓を拡大していきます。
こうして見るともはや別物の顔つきですね。ぐっと私鉄らしさが出てきました。

以上で前面の改造は大体終わりました。
同じ作業をもう1両繰り返した後、側面の改造に入っていきます。
あっさり進んでいるようにも見えますが、まだまだ序の口。ボディよりも屋根・床下、そして塗装がこの製作のポイントと言えるでしょう。

続く

3月~4月の模型進捗状況

2013年04月17日 20時31分16秒 | 鉄道模型/製作中-キハ189系【完成】
久々の模型記事です。
遡れば前回は2月。そこから大きく進んだ、キハ189系の進捗状況をお伝えします。
画像サイズがバラバラですがご了承ください。m(_ _)m

まずは車体塗装を3両とも済ませました。


セオリー通り(?)、白→赤→銀の順に塗装。
前面の弧を描いたラインとライト周りの「ヒゲ」はここで出来上がるわけですが、写真と見比べながら慎重にマスキングしました。


そして塗り上がった様子。キハ187と同じく、屋根も銀塗装です。
床下を仮組して、大体のイメージは掴めてきました。

続いて屋根加工に移ります。


新系列気動車に見られる丸型ベンチレータは、GMの路線バス(いすゞキュービック)キットから。
白色成型なのでそのまま使えて都合が良いですね。


ベンチレータ、無線アンテナ等を取り付けて仮組みしてみます。
キハ189-0と189-1000の両先頭車でベンチレータの位置が違うのが特徴です。スカートは若干形状が異なりますが、225系のAssyパーツを使ってみました。

気になる中間車のベンチレータ配置ですが、これがWeb上でもなかなか見つからず。
困っていたところ、「そういえば!」と2年前に茨木で何気なく撮ったことを思い出しました。


このように、屋根の両端に付いているようです。
クーラーの位置関係や屋根の汚れ方も分かりますね。

次に床下機器の製作に移ります。


本来ならば既製品から何かしら流用するのが手っ取り早いのですが、コスト削減のため割り箸と爪楊枝、他にプラ板やプラ棒を使って自作します。このために昨年、予め床板をバルサ材で製作しておいたようなものですが…。


床板中央にGMのウエイトを貼り付けて、両側にそれらしく生成した機器を配置していきます。
接着は木工ボンドで先に仮止めして、その後に外側から瞬着を染み込ませていくのがコツです。
自作だとどうしても精度が曖昧になりますが、きれいに並んでいれば見られるレベルにはなるはず…!


キハ187の床下機器と実車写真を見比べて、両車の微妙な違いを出しつつ、省略するところは省略していきます。
また、木材そのままだと表面が荒れているので、紙を瞬着で貼り付けて強度を確保し、ヤスリで平滑に削り出していくことでプラ板のような質感になります。


ラジエーターと消音器のメッシュはこちらを使用。


試しに貼り付けてみると、一気に実感的に。
ついでにエンジン周辺はプラ棒で配管を追加して適当にごちゃごちゃさせておきました。


ラジエーター周囲の枠や微妙な凹凸はGMのシールを切り出して表現していきます。この辺りは拘り出すと止まりませんね。

そして、1両だけ床下機器が出来上がったところで塗装してみます。


エンジンは何とか形になってくれました。消音器は銀色に塗装。
車番はキハ187系の余ったインレタをそのまま流用しました。天気の良い日にクリアーで保護塗装したいところです。


反対側。ラジエーターのスミ入れが功を奏し(?)、なかなかお気に入りの仕上がりに。


最後に全景。
乗務員扉はアルミホイルを切り出して両面テープで貼り付け、両脇にGMのコルゲート板を細く切り出して手すりを表現しました。
台車はGMのSSタイプを加工して流用。ヨーダンパを取り付けるともっと近くなると思います。

製作開始から早1年半(休工期間が長かった…)、ようやく完成が見えてきました。
次は残る2両の床下機器製作と屋根上クーラー製作、各部の仕上げ等に入っていきたいと思います。

いつものように桜が散って

2013年04月15日 16時35分19秒 | 日記
いつものように、新緑の季節が訪れようとしています。
更新を再開すると共に、ここ最近の報告を…。

・4日


ちょうど実車の置き換えが発表された、TOMIXのキハ48東海色が入線しました。
キハ40系列のHGモデルは今回が初めての導入だったのですが、やはり出来はバッチリですね。
製品は単なる色替えのみで、拘るとすればドアスイッチや縦雨樋、床下などをいじっていかなければなりませんが、それらの不足を打ち消してくれる出来の良さです。
ただ、付属の行先表示交換パーツのバリエーションが少なく(製品状態では「美濃太田」、付属は「伊勢市」と「武豊」のみ)、「高山」はおろか、潰しの効く行先である「岐阜」や「亀山」幕が無いのは残念。
とりあえずはこのまま、高山本線のイメージで楽しむことにします。そうなると、キハ85やキハ11も欲しくなるのですが…。

・5日


今年は全体的に早咲きだった京都の桜。散るのも早そうだったので、哲学の道でひとり夜桜を楽しんできました。
ちょうど坂口安吾『桜の森の満開の下』を読み終えたということもあって、桜の持つ妖しいイメージが出るように撮ってみました。
そういえば、彼の作品を現代的に甦らせた森見登美彦『新釈 走れメロス』所収の『桜の森の満開の下』では、この哲学の道の桜が取り上げられています。

・7日


この日は琵琶湖畔に佇む佐川美術館へ。


お茶の先生に勧められ、こちらを見てきました。
佐川美術館は初めての訪問だったのですが、京都から比較的近いながらも公共交通機関ではアクセスに少々時間がかかりますね。おまけに当日は強風で列車が遅れていたので、当初予定していた湖西線-堅田-バス(琵琶湖大橋)経由のアクセスは諦め、草津の先の守山からバスで行く経路を採りました。
終点の美術館で降りたのは私ともう一人だけで、駐車場には入場を待つ車の列が出来ているといった状態。
最終日ということもあって展示自体は十分賑わっていたのですが、個人的には美術館の地下にある「楽吉左衛門館」の方に衝撃を受け、とても焼き物を展示しているとは思えない異空間にそそられました。
伝統の楽焼に現代アートを融合させるといった私好みの作品展示で、こうした伝統と革新の絶え間ないせめぎあいによって京都の産業が後世に発展していくことを改めて確信しました。


帰りの京都駅では北近畿タンゴ鉄道の新しい観光列車「あかまつ・あおまつ」の展示会に遭遇。
見学自体は終了していたので人出も少なく、向かいのホームからではありますが各部を撮影してきました。

・8日


大学近くの喫茶店で、学部時代からの友人2人と今年度初会合。
昨年から機会を見つけては、毎回何かしらのテーマを設定して議論したり、それぞれが本を持ち寄って評したりといったことをしています。
今年度も細々と続いていくでしょう。

・9日


いよいよほんとうに桜が見納めだと思ったので、梅小路公園の駐車場で枝垂桜と特急「はしだて5号・まいづる5号」を。
一日おきに寒くなったり暖かくなったり、不安定な天気でした。

・12日


待ち焦がれた(?)発売日ということで、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を買いました。訪れたショッピングセンターの書店では店員さんがPOPを持って呼び込みをしているという力の入れよう。
まだ読み進めている途中ですが、帯紙からも少し分かる通り、鉄道ファンにはちょっと嬉しい設定かもしれません。
そろそろ、このブログでも書評のようなことを始めてみたいですね。

・その他


思い立ったかのようにキハ189系の製作が一気に進んだので、次回更新では完成に近い状態で紹介出来ればと思います。