4月も折り返し地点。
ここ最近は寒い日が続き、今年は例年以上に桜が持ちこたえてくれました。
先週は岡山へ行きましたが、やはり地元でも少し楽しんでおこうと思い、「瑞風」の運転日に合わせて土曜日は桂川へ。
見頃をやや過ぎた感はありますが、桂川・天神川合流点近くには立派な桜並木が続いています。
サイクリングやジョギング中の人々も思わず足を止めて撮っている姿が多く見られました。
さて、この桜並木に近付くには、いったんサイクリングロードを北上、JRの鉄橋をくぐり、一枚目写真手前を流れる天神川の人道橋を渡る必要があります。そのアクセスの悪さゆえに(鉄道は駅から遠く、車の乗り入れは不可)、これだけの好天でも人が少なく落ち着いているのが良いところ。
そうしてようやく間近に迫ってきた桜並木を通り抜けていくのですが……
中にはこのように倒れたまま花をつけている木もありました。
これは昨年関西を襲った台風21号の被害によるものです。あちこちで倒木の被害が出ていたことは知っていましたが、まさかそのままの状態で花を咲かせるとは誰も予想していなかったようで、4月頭のニュース等ではしきりに取り上げられていました。京都新聞の記事を以下に引用します。
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台風で根こそぎ倒れたサクラ満開に 京都「生命の神秘に驚き」
昨年9月の台風21号で根こそぎ倒れたサクラの木が、京都市南区の桂川堤防で満開の花を咲かせている。根っこはむき出し、幹や枝も地面に横倒しになったままで花開き、春風に揺れている。管理する国土交通省淀川河川事務所桂川出張所によると、4月中に樹木医の診断を受ける予定だが、復活させるか撤去するかは未定という。花見に訪れた人たちは「痛々しいくらい懸命に咲いている。何とか元の姿に戻してほしい」と、台風被害を受けたサクラを見守っている。
同出張所によると、台風21号の暴風で、桂川と天神川の合流点付近の堤防に植えられたサクラ約60本のうち、ソメイヨシノや濃いピンクの花が特徴のヨウコウなど10本が根こそぎ倒れ、6本が傾いた。同出張所によると、被害を受けているサクラは4月中に樹木医に見てもらい、復活する可能性があれば原状回復する予定という。
(後略)
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思いがけない形で桜の「根っこ」を初めて見ることになりましたが、元々サクラの根というのは相当広がるようで、そのために水を吸い上げることが出来、今回の開花に繋がったようです。とは言え、枯死している木や、枝が大きく曲がってしまった木もあり(赤コーンやテープで注意喚起されていました)、このまま放置しておくのは危険でしょう。次の台風が来る前に、何とかしてあげたいものです。
桂川の方の河川敷に下りてみると、いつもの景色が広がって安心。菜の花とのコラボも素敵です。
この背後にJRの鉄橋があるわけですが、ここで(まともに)撮れるのは一番北側を走る線路。
関西空港行き「はるか」の通る線路と言えば分かりやすいですが、梅小路から西へ向かう貨物列車や、向日町への各種回送列車も走る線路です。高校生の頃はよく来ていましたが、生活圏から外れ、日常的に自転車に乗らなくなってからはすっかりご無沙汰でした。
不意にやって来た221系。梅小路から向日町への回送です。
踏切等が無いので接近が分かりづらく、スピードも列車によってまちまち、時刻が不明な列車はただ構え続けるしかありません。(笑)
そして……
ようやく表題の「瑞風」が通過。
こちらは京都発時刻が公表されているので、構図を試行錯誤する余裕がありました。とりあえずは桜に菜の花と、思い通りのカットが撮れて満足です。
後追い。気動車の10両は圧巻です。
ここを通る夜行列車は「ムーンライト高知・松山」以来でしょうか。先日発表された「WestExpress銀河」も早朝に京都到着(→向日町で整備)となればここを通る可能性があるわけで、その折には是非ともここを走るブルーの車体を撮ってみたいものです。
ところで、瑞風と言えばTOMIX・KATOから相次いで製品化が発表され、(うちのレイアウト有効長から)当初はそれほど気にしていなかったのですが、TOMIXのセット構成を見ると5両基本セットがあり、
以前このようなもの(京都鉄道博物館展示回送)を見てしまった身としては、少し気になっているところです。(笑)
「瑞風」の続行で来た「ハローキティはるか」は、堤防の上から。
何度も見ていながら初めての撮影になりました。
装飾が分かりづらいので、もう少し車両を近付ければ良かったでしょうか。
せっかくのお花見日和なので、新幹線の方にも行ってみます。
ちょうど1枚目の桜並木の「中」になります。
これだけ立派でありながら、屋台が出ているわけでもなく、前述の通りアクセスに難があるせいか立ち入る人はごくわずか。桜が散ってしまえば、あとは釣り人がたまに来る程度になってしまいます。
10年前はバリエーション豊かだった新幹線は、技術の発展によってN700系ばかりになりました。
令和の新時代を前に、変わりゆくものと、変わらないもの。それでも、その時々の自分を見つめ直す場所として、いつまでもこの風景が続いてくれることを願うばかりです。
ここ最近は寒い日が続き、今年は例年以上に桜が持ちこたえてくれました。
先週は岡山へ行きましたが、やはり地元でも少し楽しんでおこうと思い、「瑞風」の運転日に合わせて土曜日は桂川へ。
見頃をやや過ぎた感はありますが、桂川・天神川合流点近くには立派な桜並木が続いています。
サイクリングやジョギング中の人々も思わず足を止めて撮っている姿が多く見られました。
さて、この桜並木に近付くには、いったんサイクリングロードを北上、JRの鉄橋をくぐり、一枚目写真手前を流れる天神川の人道橋を渡る必要があります。そのアクセスの悪さゆえに(鉄道は駅から遠く、車の乗り入れは不可)、これだけの好天でも人が少なく落ち着いているのが良いところ。
そうしてようやく間近に迫ってきた桜並木を通り抜けていくのですが……
中にはこのように倒れたまま花をつけている木もありました。
これは昨年関西を襲った台風21号の被害によるものです。あちこちで倒木の被害が出ていたことは知っていましたが、まさかそのままの状態で花を咲かせるとは誰も予想していなかったようで、4月頭のニュース等ではしきりに取り上げられていました。京都新聞の記事を以下に引用します。
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台風で根こそぎ倒れたサクラ満開に 京都「生命の神秘に驚き」
昨年9月の台風21号で根こそぎ倒れたサクラの木が、京都市南区の桂川堤防で満開の花を咲かせている。根っこはむき出し、幹や枝も地面に横倒しになったままで花開き、春風に揺れている。管理する国土交通省淀川河川事務所桂川出張所によると、4月中に樹木医の診断を受ける予定だが、復活させるか撤去するかは未定という。花見に訪れた人たちは「痛々しいくらい懸命に咲いている。何とか元の姿に戻してほしい」と、台風被害を受けたサクラを見守っている。
同出張所によると、台風21号の暴風で、桂川と天神川の合流点付近の堤防に植えられたサクラ約60本のうち、ソメイヨシノや濃いピンクの花が特徴のヨウコウなど10本が根こそぎ倒れ、6本が傾いた。同出張所によると、被害を受けているサクラは4月中に樹木医に見てもらい、復活する可能性があれば原状回復する予定という。
(後略)
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思いがけない形で桜の「根っこ」を初めて見ることになりましたが、元々サクラの根というのは相当広がるようで、そのために水を吸い上げることが出来、今回の開花に繋がったようです。とは言え、枯死している木や、枝が大きく曲がってしまった木もあり(赤コーンやテープで注意喚起されていました)、このまま放置しておくのは危険でしょう。次の台風が来る前に、何とかしてあげたいものです。
桂川の方の河川敷に下りてみると、いつもの景色が広がって安心。菜の花とのコラボも素敵です。
この背後にJRの鉄橋があるわけですが、ここで(まともに)撮れるのは一番北側を走る線路。
関西空港行き「はるか」の通る線路と言えば分かりやすいですが、梅小路から西へ向かう貨物列車や、向日町への各種回送列車も走る線路です。高校生の頃はよく来ていましたが、生活圏から外れ、日常的に自転車に乗らなくなってからはすっかりご無沙汰でした。
不意にやって来た221系。梅小路から向日町への回送です。
踏切等が無いので接近が分かりづらく、スピードも列車によってまちまち、時刻が不明な列車はただ構え続けるしかありません。(笑)
そして……
ようやく表題の「瑞風」が通過。
こちらは京都発時刻が公表されているので、構図を試行錯誤する余裕がありました。とりあえずは桜に菜の花と、思い通りのカットが撮れて満足です。
後追い。気動車の10両は圧巻です。
ここを通る夜行列車は「ムーンライト高知・松山」以来でしょうか。先日発表された「WestExpress銀河」も早朝に京都到着(→向日町で整備)となればここを通る可能性があるわけで、その折には是非ともここを走るブルーの車体を撮ってみたいものです。
ところで、瑞風と言えばTOMIX・KATOから相次いで製品化が発表され、(うちのレイアウト有効長から)当初はそれほど気にしていなかったのですが、TOMIXのセット構成を見ると5両基本セットがあり、
以前このようなもの(京都鉄道博物館展示回送)を見てしまった身としては、少し気になっているところです。(笑)
「瑞風」の続行で来た「ハローキティはるか」は、堤防の上から。
何度も見ていながら初めての撮影になりました。
装飾が分かりづらいので、もう少し車両を近付ければ良かったでしょうか。
せっかくのお花見日和なので、新幹線の方にも行ってみます。
ちょうど1枚目の桜並木の「中」になります。
これだけ立派でありながら、屋台が出ているわけでもなく、前述の通りアクセスに難があるせいか立ち入る人はごくわずか。桜が散ってしまえば、あとは釣り人がたまに来る程度になってしまいます。
10年前はバリエーション豊かだった新幹線は、技術の発展によってN700系ばかりになりました。
令和の新時代を前に、変わりゆくものと、変わらないもの。それでも、その時々の自分を見つめ直す場所として、いつまでもこの風景が続いてくれることを願うばかりです。