Canon EOS Kiss M

2018年03月26日 02時25分42秒 | 日記
少し間が空いてしまいました……。
年度末特有の片付けやらお別れやらがあって、しばし新年度の前の静けさを迎えています。

さて、(そんなに詳しくないのですが)久々にカメラの話です。
タイトルにもある通り、先日発売されたばかりのCanon Kiss Mを導入しました。
思えば2012年の末にEOS Mを導入してから5年余り。その前のPowerShot S110も2009年初めに導入して大学生活を共に過ごしましたから、大体4,5年サイクルで新型に持ち替えているようです。


色は先代と揃えてホワイトに。本格的な一眼レフにも憧れるのですが、街歩きや記念撮影でアクセサリーのようにひょいと出せるような、それでいて高性能なカメラがほしいと思っていました。同社ミラーレス一眼の先陣を切って登場したEOS Mは見事にそれを叶えてくれたわけですが、以来5年で同シリーズは充実、後発機に比べるとやはり見劣りしてきた感は否めません。
最近は人物を撮る機会も増えましたから(ここには載せられませんが)、いかにも「カメラ」といった大砲を向けるよりは、こういう可愛らしいので緊張を緩めてもらおうという意味合いも僅かにあります。(笑)


液晶は折り畳まれ、Kissのロゴは内側にさりげなく。
ストロボは内蔵式でつまむと跳ね上がります。スピードライトを別付けしていたEOS Mと違い、何となく先々代のPowerShotを彷彿とさせる仕様です。


バリアングル液晶モニターを展開してみます。前述のように折り畳めるので破損の心配をしなくてよいのが嬉しいところ。もちろん角度も自在に調節できるので、逆光やハイアングルでも安心です。タッチパネル操作は従来のMシリーズ同様。

せっかくなのでEOS Mと並べてみます。




さすがに少し大きくなりますが、Mシリーズを手にしてきた身としては許容範囲です。
むしろフィット感が出て安心かもしれません。(笑)

土曜日は試し撮りがてら、話題の2形式を追っかけていました。
SNSの普及か、最近のカメラはWi-fiを介してスマホにそのまま画像を取り込めるようになっているようで、こんなところでも5年の進歩を感じました。今まではカメラで撮り、スマホでも撮り……と被写体が重複していることが何かと多かったのですが、画質の良い写真を簡単に取り込めるとなれば今後はカメラの登場機会が増えそうです。




21日から運転を開始した叡山電鉄の観光列車「ひえい」。
とにかく被写体にインパクトがありすぎて、写真の腕などどうでもよくなってしまいますね。(笑)

夜は停車中の電車をじっくりと。




言葉で表すのは難しいですが、夜の写真はぐっと深みが出たような。
そして、京都駅に(形はちょっと違うけど)水色の205系が戻ってきて、平成も終わりに近づきつつあるのに、幼少期とあまり変わらない光景が展開される不思議……。

奈良線の103系を撮る(サクラ咲く桃山駅)

2018年03月14日 01時53分34秒 | 鉄道関係
日曜日は、春の陽気に誘われて洛南伏見へ。
早咲きの桜が見頃を迎えている桃山駅に行ってきました。


18きっぷを販売していた頃は、ちょうど春季分の発売シーズンと重なるので毎年ここの桜を見るのが楽しみでした。
この日は節約のために市バス(定期)を使用、西大手筋からブラブラ歩いてきたので、入場券を買ってホームに入ってみます。


駅構内は改良工事の真っ最中ですが、京都方面行きの1番線はほぼ手つかずのまま。
階段状になった嵩上げの痕跡や、大きなホーム上屋が往時の雰囲気を今に伝えています。


踏切が鳴り、ちょうど奈良行きの103系がやって来ました。
221系の運用が増えたとは言え、ほっと安心する瞬間。


日中の奈良方面行き普通列車は多くが当駅で交換待ちをおこないます。
ご覧の通り2面3線→2面2線化がおこなわれていて、2番線は一時的に休止中。


跨線橋から駅を見渡したところ。
2番線の基礎は跨線橋の根元に僅かながら残されています。かつての繁栄ぶりを偲ばせる側線も見受けられますが、改良後は実情に見合ったスリムな駅になりそうです。


跨線橋を渡って、3番線側から1番線を見てみます。
桜はこのように咲いているので、列車とはやや絡めづらいかもしれません。


改良中の3番線を観察。側線の向こうには桃山御陵参拝のための御陵口が設けられていました。大学のミュージアムでアルバイトをしていた頃、戦前の新聞の整理をしていて当駅に発着するお召し列車の記事を見つけたことがありますが、当時と変わらないホーム上屋の佇まいに驚いた覚えがあります。


今度は城陽行きの103系がやって来ました。例によって数分停車します。


同じようなアングルを以前撮っていたので比較。(2013/11/29)
代走で一時期見られたスカイブルーの103系も今や消滅目前。交換待ちでの長閑な時間(冬場は苦痛ですが……)も複線化工事完了と共に解消されることとなります。


反対列車も103系でした。
先頭は跨線橋を過ぎて停まるので、シャッターチャンスは一瞬。


次の103系と221系の交換は跨線橋から。
奈良線の「いま」を端的に表す光景と言えるでしょう。


桜に群がるメジロとヒヨドリ(?)。
こちらの「ウグイス色」はひっきりなしにやって来ます。(笑)


気付けば入場して1時間。陽も傾いて肌寒くなってきた頃、最後の最後に103系が揃ったのでこれで撤収としました。
駅配布の時刻表によれば、17日のダイヤ改正後はいよいよ205系も投入されるようで(帯の色はどうなる……?)、しばらくは103・205・221の3車種体制となるようですが、近年は何にしても置き換えがハイペースなので完全撤退する日もそう遠くはないでしょう。新年度に入ってより加速するであろう複線化工事と合わせて、今後も奈良線の様々な変化を記録していきたいと思います。

京都バスダイヤ変更(「春分の日のみ運行」路線の増加)

2018年03月08日 04時00分33秒 | バス関係
京都バスからもダイヤ「変更」が発表されました。
増車・増便の続く市バスとは対照的に人員不足による減便のお詫びが付記されており、新たに土曜日ダイヤが導入され、ほぼ全路線においてダイヤが変更。減便や区間短縮、最終便繰り上げが目立つ内容となっています。
市バスとのカード類の共通化や「京大快速」の共同運行開始など、共存の道を歩み始めたことで収支は良好のようですが、他のバス会社と同様、ドライバーを取り巻く状況は依然として厳しいようです。

変更のなかでも驚きだったのは、京都駅と大原を結ぶ17系統の3本/h→2本/h化。土曜・休日ダイヤでは高野車庫までの区間便(15系統)が増え、代替として19系統(国際会館駅~大原)を増便することで市内から大原方面へのアクセスは3本/hが維持されますが、これも長距離運用ゆえに仕方のないところでしょう。ちょうど地下鉄・バス一日券が900円に値下げされますから、国際会館乗り継ぎの需要も増えるでしょうし、所要時間からしてもその方が早く着きます。
また、45系統(岩倉村松→京都駅)は今回も片道1本のみ細々と存続。運行日が土休日から平日となり、時刻が大幅に繰り上がりました。東山通経由で京都駅と大原を結ぶ18系統は京都駅行きが休日1本→2本に増便され、いずれも間合い運用ではあるものの、こうしたひそかな増便も見られます。

そして去就が注目されるのが、95系統をはじめとする「春分の日のみ運行」のいわゆる免許維持路線。新ダイヤを見たところ、今春も無事に運行されるようです。


高野車庫北行バス停の時刻表。
草生町・寂光院道経由の大原行きと、一乗寺木ノ本町・白川通経由の大原行き(乗り場は南行)の案内が確認できます。


同じく南行バス停の時刻表。
前述の白川通経由大原行きと、下鴨中通経由の地下鉄北山駅行きの案内。今年はどんな車種が充当されるのでしょうか。


そして、大原バス停の時刻表。
昨春新設された55系統と同じ欄に鞍馬行き(95系統)の案内が見られます。55系統は95系統とルートが一部重複する区間便ですが、95系統が10:50発、55系統が11:00発と続行するダイヤ編成になっているのも面白いところです。

上述した高野車庫からの大原行き・地下鉄北山駅行きはいずれも95系統の出庫系統に当たりますが、今回の変更では入庫系統が新設されています。ただし、95系統の終点である鞍馬発の折り返しではなく、貴船発というのがポイント。

貴船バス停の時刻表を見てみます。


下段にさりげな~く、


「春分の日に限り11:54発高野車庫行きを運行」とあります。
これはちょうど95系統が鞍馬に到着(11:20頃)して折り返してくる時刻ですから、入庫回送の営業化と考えてよいでしょう。


従来、95系統は鞍馬到着後に転回場所の鞍馬温泉まで北上し、折り返し高野車庫へと回送入庫していました。
(95系統に小型最古参の114号車が充当され、52系統(鞍馬温泉→国際会館駅)の続行便として折り返した年もあるようです)

しかし、鞍馬・貴船の両バス停の位置関係を考えると、わざわざ貴船まで戻ってから客扱いをするのが疑問に残ります。


図の通り、鞍馬・貴船はY字のそれぞれ頂点にあたり、貴船発の入庫便を鞍馬から回送する場合、分岐点である貴船口まで戻り、再び北上する必要があります。貴船は言わずと知れたパワースポットですが、この便は午前遅く、観光もこれからという時間帯に果たして乗る客がいるのかどうか微妙なところ。

設定の意図は何だろう……? と考え、一応の結論として辿り着いたのが、オレンジ色の点線部分、貴船口駅前~貴船口間。両バス停は距離にして150mほどの目と鼻の先です。


この区間は今まで33系統(貴船~貴船口駅前)の最終を兼ねた入庫系統が運行されていましたが、今回のダイヤ変更で消滅。そのため、貴船口駅前~貴船口間のわずかな距離を年に1回だけ走らせるために、95系統の入庫回送をわざわざ営業化して立ち寄らせたのでは……と推測できますが、果たして。

さらには、驚くことに嵐山管内でも「春分の日のみ運行」の路線が誕生しています。


JR花園駅のすぐ南、下立売通に立地する一の井町バス停の時刻表。
新たに「春分の日」の欄が設けられ、朝に63系統の1本のみが来るようになりました。

下立売通を走る京都バスについては以前にも記事で取り上げましたが、つい4年前までは嵐山方面に向かう京都バスの全便が経由していました。しかし、東映太秦映画村前の城北街道が拡幅されたことに伴い、そちらに経路変更。一の井町を含む3つのバス停には早朝の1本のみが立ち寄るようになっていました。それも今回のダイヤ変更でいよいよ年1運行となりますが、95系統との掛け持ちは……同じ京都でも端と端ですから、なかなか厳しそうな気がします。


(経路変更前、1時間あたり3本が発着していた一の井町バス停)
下立売通じたいは何の変哲もない2車線道路ですが、周辺は人通りの多い住宅街ですから安全面から言えばバス路線は無い方が良いのかもしれません。しかし、こうした免許維持路線の存在はよく言われる手続きの煩雑さ以上に、こうした停留所の維持という側面が大きいのではないかと思います。最近では発着頻度に関わらず一時休止や移設といったケースもを見られますが、この下立売通について言えば、何らかの事情で大通りが不通となったさい、迂回ルートとしての側面を発揮するものと思われます。

この他にも五条通・天神川通を経由する80番台の系統が平日のみの運行となり、京都駅行きに至っては早朝1本にまで減便。さらに末端区間で経路変更が実施されたことで、丸太町通の一部区間は西行が休止区間となります。
今回ほぼ全系統で時刻変更が実施されたことで、番号付きの系統であっても乗車のハードルも様々に変化。もちろん実際の運用後はまた新たな発見があるでしょうし、「京大快速」の充当車種も気になるところです。いち愛好者としては乗車して支えることしかできませんが、春めいてきた京都をバスに乗って旅してみましょうか。

閉鎖相次ぐ「みどりの窓口」

2018年03月07日 01時36分15秒 | 鉄道関係
先月来、JR西日本の各駅で「みどりの券売機プラス」の導入に合わせて「みどりの窓口」の営業終了・閉鎖が相次いでいます。東日本では以前から段階的に実施されていますが、いよいよ西日本管内でも、そして日常的に利用する路線でもこの流れが来たかという思いです。
特にJR京都線の京都・高槻間では一気に3駅の窓口が終了(予定)ということで、旅行用の切符を買いに回ってきました。

まずは大阪寄りから、島本駅。


付近に立地するサントリーに因んだ独特の発車メロディーが導入され、有名撮影地としても知られる同駅ですが、2月26日に窓口営業が終了しました。


ここではシーズンに入るということもあり「青春18きっぷ」を購入しました。発行駅名は「島本駅@1」。
まだまだ新駅の印象がありますが、気付けば開業から今春で10年。近年開業した本線の新駅は当初から窓口を置かず券売機のみ設置(係員は配置)ですが、ゼロ年代までは普通列車のみ停車の新駅でも「みどりの窓口」が設置されている(いた)、ということになります。

次いで、隣の山崎駅。


こちらも撮影で幾度となく訪れた駅ですが、3月2日に窓口営業を終了。
京阪間にあって最も長閑な雰囲気が好きです。週末は観光客やハイカーの利用も多いのですが、案内所もあるので係員配置で十分、ということでしょうか。


発行駅名は「山崎駅F1」。島本駅で購入した18きっぷの1回目を利用するさい、特急ワープと3セク通過を兼ねた乗車券を発券してもらいました。なお、当駅の券売機は近距離用のみでしたから、「みどりの券売機」は今回が初の導入となります。

そして、3月8日に窓口営業を終了する向日町駅。


市の代表駅でもあるせいか(?)独立したオープンカウンター式の窓口が健在でしたが、このクラスの駅でも閉鎖されることに驚きです。購入時も前に数人の列ができていて、決して利用者が少ないわけではなさそうだったのですが……。


こちらでは、春休みに使う切符を発券してもらいました。
発行駅名は「向日町駅@1」。何に乗るかはもうお分かりですね。(笑)

以上、やや駆け足で回ってきましたが、窓口閉鎖は何も小駅に限った話ではなく、京都駅でも地下の窓口が数年前に「みどりの券売機プラス」に置き換えられました。券売機も使いこなすことが出来れば確かに便利なのですが、大体はそこだけ空いていて、おかげで烏丸口や自由通路の窓口にはいつも行列が集中しています。
今回取り上げた駅はいずれも直営駅ですから、窓口営業終了→業務委託化・効率化の流れもあるのかもしれませんが、対面販売ならではの分かりやすさや安心感はあると思います。今回、関西地区では本線の駅を中心に窓口営業終了が相次ぎましたが、そのうち嵯峨野線や奈良線の駅も候補に入ってくるのかもしれません。今後の推移に注目したいところです。