はじめての家族旅行 その3

2023年11月19日 18時31分35秒 | 旅行記
【その2】の続きです。

丸亀のホテルで迎えた朝。
寝相の悪い息子のベッドからの転落に冷や冷やしていましたが、どうにか壁際に留まったまま朝を迎えてくれました。
現在(11ヶ月)の方が寝相の悪さに拍車がかかっているような気がしていますが。(笑)


なぜか十分すぎるほど食べてしまう、ホテルの朝食です。
もちろん(?)、讃岐うどんもありました。

ホテルを8時半過ぎに出て(アンケートに答えたら「カレー」のもらえるホテルでした)、「南風4号」に乗車します。
昨日から使用を開始した「岡山香川フリーパス」がそのまま使えるので、改札は呈示でスルー。特急券もチケットレスです。


(宇多津で「しまんと」の切り離し中に撮影)
2000系から置き換えられてはや4年、ようやく2700系に初めての乗車が叶いました。
大型荷物置き場は近年の特急車両では必須の設備ですが、ベビーカー利用にも大いに助かります。今回に限りませんが、列車内の荷物置き場の有無や、駅のお手洗いの位置など、これまでの旅で積み重ねてきた経験が大いに生きている気がします。


先代譲りの俊足で瀬戸大橋を軽快に渡っていきます。
キハ85系→HC85系のように明るく清潔感のある車内は嬉しいもので、それでいてエンジン音は静か。息子は抱っこ紐の中でぐっすりしたまま、岡山に着きました。

岡山駅ではお土産を購入し、「こだま指定席きっぷ」を使用開始。
この旅最後のお楽しみとなる「こだま842号」に乗車します。


妻のリクエストで、人気の「ハローキティ新幹線」です。
以前乗車したのは結婚前、そのときは自由席でしたが、今回は元グリーン車の座席が使われている6号車を指定。
そのためシートピッチが広く、ベビーカーは足元に十分収まりました。

岡山では「のぞみ」等を退避するために14分の停車。
発車前に1号車カウンターに出向き、予約していたスイーツを引き取りました。


岡山のフレッシュタルト専門店「STYLE」の手掛けるタルトで、他にも「ラマルせとうち」や「Saku美Sakura」などの観光列車で提供しています。
当然岡山で積み込むので、「ハローキティこだま」では上りが岡山→新大阪間、下りが新大阪→小倉で提供されており、今回初めて注文してみました。


タルトは季節で果物が変わり、夏はシャインマスカットにピオーネ、レモンとさっぱり系が中心。
果物は新鮮でみずみずしく、そうかと思えばタルトはサクサク。私も妻も好みのタイプのタルトで大満足。
こうしたお楽しみがあると、新幹線でも観光列車然としてくるから不思議です。


「こだま」らしく、各駅で退避を繰り返しながら、新大阪には定刻通り11:25に到着。
12分の接続で「はるか16号」に乗り換えます。ホームから改札階までエレベーターで降りるのにやや時間がかかりましたが、「はるか」の発着ホームは新幹線からいちばん近いので、数分の余裕をもって辿り着くことができました。


というわけで、「こだま」から「はるか」に、「ハローキティ」列車同士の乗り継ぎです。
この春から9両編成での運転が再開されたので、271系側の指定席を選んで乗車しました。周りも空いていたので座席を回転させ、旅の最後のひとときをのびのび過ごします。
ところが今はそうもいかないのか、インバウンド観光客の増加に伴い、今回乗車した7号車は自由席化されたようです。さらに来春の北陸新幹線延伸に合わせて敦賀延長の話も出てきているようで、これからも変化に注目です。


20数分で京都に着き、ベビーカーを押して地下鉄に乗り換え。
「おもいやりスペース」のある新型20系だったので、ベビーカーでそのまま乗ることができました。慣れ親しんだ10系が引退していくのは寂しいですが、朝に乗車した2700系然り、新車の清潔感や設備の便利さはやはり良いもので、これは子どもを連れるようになって改めて実感するようになったところです(そういう点で、273系は楽しみにしています)。

さて、今回も京都に帰ってきたところで、旅行記は3ヶ月越しに完結です。
初めてベビーカーの息子を連れた旅行でしたが、思っていたほど移動は負担にならず、何よりも行く先々で息子が周囲の人々に愛想を振りまくようになってきたので、父母としてはとても幸せでした。
9月、10月の旅行記は、またそのうち。

はじめての家族旅行 その2

2023年11月11日 22時10分42秒 | 旅行記
旅行記を進められないまま、11月になりました。
木枯らしが吹いたというのに、引き続き3ヶ月前のことを書いています。
果たして今年のうちに完結するのかどうか。

ともかくも、【その1】の続きです。

丸亀のホテルにチェックインした後は、身軽になって再び電車に乗り、宇多津へ。
駅前からタクシーに乗り、2020年にオープンした四国水族館に来ました。


夏場の子連れ旅行ですから、こうしたハコものは助かります。
熱中症の心配はなく、一通りの設備もありますから、ベビーカーを押しながらぶらぶらと館内散策。
この時期は19時半まで開館しているので、夕方から来てもじっくり楽しめるというのも訪問の決め手でした。
館内自体はコンパクトながら、特に順路が定められているわけでもなく、自由に見て回れるのが良いところ。


大きな水槽は、上からも下からも見られるようになっています。


魚の群れの動きに、人間社会に似たものを感じたり、感じなかったり……。

そのほかには、


お決まりの(?)クラゲに、


ネコザメ。


さらには瀬戸内海に関連した展示ということで、カブトガニもいました。
対岸の岡山県・笠岡市が有名ですね。そういえば昔、カブトガニに憧れてカブトエビを飼っていたことがありました。

18時のイルカショーが近付いたので、外に出てみます。
それほど混雑していなかったためか、端のほうの最前列に座ることができました。


始まる前には手前の浅いところまで泳いできてくれました。
「今日はどんなお客さんが来ているの?」と、きっと好奇心旺盛な子がいるのでしょう。


ショー自体はお見事で、イルカとトレーナーさんたちとの息もぴったり。
撮影チャンスを逃さないように、ここでカメラの準備を、という呼びかけもありました(おかげでぴったり撮れました)。

あっという間の15分。
終演の頃にちょうど夕陽が沈むようになっています。


瀬戸は日暮れて。

シャトルバスを逃してしまったので、帰りは徒歩で宇多津駅に戻ります。
歩いても15分程度なので、夕涼みの散歩にはちょうど良い距離です。途中にイオンがあったので、夕食を調達することもできました。


宇多津からは丸亀までひと駅だけ戻ります。
2両編成の電車は満員だったので、即座にベビーカーを畳んで抱っこ。
宇多津も丸亀もホームにはエレベーターがありますが、肝心の列車とホームとの間に段差がありますから、この方が得策でしょう。

ホテルに戻り、息子にシャワーを浴びせてから夕食です。


せっかくなのでご当地モノをと思い、讃岐うどんにお惣菜コーナーのオクラとちくわ天をプラス、おかずはかつおのタタキ。
たまにはこういうのも良いですね。

【その3】に続きます。