【春分の日のみ運行】京都バス庫系統(高野車庫→草生町→大原)

2020年03月24日 15時13分11秒 | バス関係
【春分の日のみ運行】京都バス庫系統(高野車庫→植物園北門前(地下鉄北山駅))の続きです。

京都コンサートホール前でバスを降りた後は、北大路通に出て市バスに乗り、再び高野車庫へ。
次に乗車する草生(くさお)町経由の大原行きは95系統の送り込みを兼ねた便で、既にバス停には長い列が形成されています。


車庫には先ほどの144号車が既に入庫のうえ「大原」表示で待機、そして予想通り17号車が出庫の準備を始め、誘導の係員氏より大原行きは2台で運行する旨が告げられます。「この辺りまで座れます!」と言われたのが私の少し前、ならば続行の17号車に乗ってみようということで、


144号車を見送り、


後続の17号車に乗車します。後ろに控えているポンチョも同じ小型ですが、定員の面で難しいのでしょう。座席数は17号車のほうが多いものの、すぐに埋まり、立客数人で出発。時節柄か全ての窓が少しずつ開いており、心地よい風を受けながら川端通を北上していきます。
この17号車、基本的には平日朝の32系統(広河原→出町柳駅前)に充当されることが多いようですが、29系統や46系統、33系統など小型車に混じって走っていることから意外と(?)乗車機会はあるものの、144号車と比べると1+2シートに補助席を有した貸切兼用車らしい豪華な設備が特徴。今回座れた運転席後ろからも前が見えやすいのは思いがけない発見でした。


前方の144号車とは少し間を開けて出発したはずが、花園橋の渋滞で追いつきました。さらに前方には、国際会館駅から来た19系統が大原を目指していくのが見えます。


八瀬駅を過ぎると、バイパス(右)には入らず旧道(左)へ。この八瀬バイパスは季節運行の10系統のみが経由しており、こちらもいずれ乗車したいところです。




旧道とバイパスが合流するといよいよ大原の里へ。先ほどの19系統をはじめ多くのバスは直進して大原を目指しますが、庫系統は野村別れで左折し、続く野村の交差点を右折。いよいよ単独区間に差し掛かります。


大原の里山を眺めつつ、運転手さんも年に一度のバス停を確認しながらゆっくりと走行していきます。運行頻度が運行頻度なので目立たないようにしているのか(?)、この区間のバス停は電柱や植え込みの陰にひっそりと立っています。


草生町を過ぎると終点大原は目前ですが、今回も独自区間での下車を試みようと思い、大原の二つ手前、寂光院道で下車。
大原と言えば東側の三千院界隈が有名で賑わっていますが、西側の寂光院と里山の風景も良いものです。


そんな寂光院最寄りの停留所に来るバスは……


やはり、一年後です。
先ほどの京都コンサートホール前などはまだ時刻表の体を成していましたが、時刻表もここまで来ると清々しいものがあります。とは言え、ラミネート加工された時刻表は綺麗な状態。定期的に手入れがされているところに愛を感じます。(笑)

さて、このまま大原観光といきたいところですが、踵を返して野村の交差点へ、鞍馬行きとなって戻ってくる95系統を待ちます。過去に2回乗車していることと、現在は55系統でほぼ同区間をカバーすることが可能なことから今年は撮影に回ることとしました。
(2014年の乗車記事はこちら、2015年の乗車記事はこちら


噂をすれば55系統が貴船からやって来て、大原へ向かっていきます。この55系統もおそらく間合い運用なのか、本数は維持されたものの、3月20日より時刻が変更されています。


しばらくして、144号車の95系統がやって来ました。数ある京都バスの免許維持路線においても、やはり番号付き路線は注目されるのか、車内は先ほど以上に黒山の人だかり。おそらく続行となる17号車も似たような状況だろう……と思って待っていたのですが、なかなか来ません。まさか1台で済む人数だったのか? いやいやそんなはずは、と思っていると、そこに現れたのは……


大型の43号車!


不測の事態に備えて急遽操車がされたのでしょうか。走行区間からすれば確かに小型である必要はありませんが、本来は朝から同じ車で回すようになっていますから、95系統の大型車充当は貴重な光景です。案の定、こちらも乗客を満載して江文峠に挑んでいきました。次の運行は一年後、来年はどのような車種が充当されるのでしょうか。

「祭」が終わった後で、いよいよ大原観光です。


95系統が去った後、野村バス停の近くにある里の駅大原でちょうど11:30から餅つき販売が始まるので、砂糖しょうゆでいただきます。やはりつきたては柔らかく、里山の景色を眺めながらはまた格別。桜の開花は市内中心部に比べるとまだ少し時間がかかりそうですが、


菜の花は咲き始めており、春の訪れを感じることができました。

続いて寂光院界隈を散策します。せっかく「寂光院道」で降りたのですから、とんぼ帰りは勿体ないと思い、


大原西陵(建礼門院陵)を訪れました。安徳天皇の母にあたる建礼門院ですが、壇ノ浦の戦いで平家一門と共に入水したところを助け出され、後に出家、この地でひっそりと平家の菩提を弔いながら過ごしていたようです。


振り返ると大原の里山が遠望できますが、こうした風景は実は当時からあまり変わっていないのかもしれません。いかにも隠棲にはふさわしい立地のように見えますが、こうした史実に加え、「京都大原三千院」の歌詞で始まるデューク・エイセスの「女ひとり」(1965年)、アンノン族の登場(1970年代)が都の周縁部たる当地の女性性を後押ししたのでしょう。

お昼を過ぎて少しずつ人も増えてきたので、大原バス停に戻ります。


待機している車両のなかには新車のエアロスターがいますが、しばらく運用には入りそうにありません。止む無く17系統(一番奥)で踵を返し、花園橋で対向の15系統に乗り換え、国際会館駅へ向かいました。

続く

【春分の日のみ運行】京都バス庫系統(高野車庫→植物園北門前(地下鉄北山駅))

2020年03月22日 15時29分32秒 | バス関係
【春分の日のみ運行】京都バス45系統(岩倉村松→京都駅前)の続きです。

さて、45系統に乗車した後は、順番から言えば次は高野車庫から一乗寺木ノ本町経由の大原行き(過去の乗車記事を参照ください)に乗るべきなのですが、市バスと重複するルートなので今年はパス。そんなことを言ってしまえば45系統もそうなのですが、朝が早かったので何も口にしておらず、河原町丸太町近くのホテルで優雅に朝食バイキングと相成りました。時節柄、連休初日にもかかわらず宿泊客は少なめで、しっかり腹ごしらえを済ませてから市バスを乗り継いで高野橋東詰へ、歩いて高野車庫へ向かいました。

次に乗るのは、下鴨中通経由の地下鉄北山駅行き。


この路線は短いながらも街ナカの文教地区を走り(路線図ピンク色のルート)、路線図によれば終点は植物園北門前となっていますが、以前はここが「北山駅前」と名乗っていました(以前の乗車記事で触れています)。やがて数年前のダイヤ変更で市バスの停留所と名称が統一され、入れ替わりに一つ手前の「前萩町」が現在の「北山駅前」に。これは年1便のためにわざわざ、ということではなく、現在の北山駅前は本数が少ないながらも他系統(30・46系統)が経由することから、旅客案内上でも改称する必要性があったのでしょう。


(敷地外より撮影)
車庫を覗いてみると、既に先ほどの144号車が「地下鉄北山駅」表示を出して待機中。やはりこの車両が一日中走り回ることになりそうです。


そして隣には「大原」表示を出した17号車の姿が。もしやこれが95系統とその送り込みの続行便になるのか……?

そんな期待をしながら、地下鉄北山駅行きに乗車します。高野車庫バス停には既に15人程度の列。45系統で見かけた顔もちらほらと、そして時間も9時過ぎということで、やや離れたエリアからも乗りに来ることができる時間帯です。


9:30、定刻通りに144号車が出庫してきました。立客は多かったものの、後方にはわずかに空席が残っていたのは、前方の車内モニターに年1回しか表示されない停留所名を収める向きが多いのでしょう。

バスは右折して高野橋を渡り北大路通へ、途中のバス停では明らかに市バスを待つ乗客の姿もありますが、「地下鉄北山駅行きです」とアナウンスをしながら律儀に停車していきます。やがて同業者を2,3名拾ってバスは府立大学前を右折、単独区間となる下鴨中通へ。


早くもハイライトを迎えつつありますが、車内の静かな興奮とは対照的に車外はいつもの風景。


府立大学前は右折の関係から単独の標柱。
ボロボロですが、年1便であれば問題はないのでしょう。

府立大学正門前を過ぎ、その次、


今年は京都コンサートホール前で下車しました。
実際にはコンサートホールは少し離れており、京都府立京都学・歴彩館の前にあたります。私も修士論文の執筆でお世話になった府立総合資料館の後継施設にあたり、ここで京都バスの歴史を調べることもできますが、残念ながら現在は時節を反映して3月いっぱいまで閉館中。
しかし、歴彩館のTwitterアカウント(@rekisaikan)のつぶやきによれば、この下鴨中通にバスが通ったのは1981(昭和56)年とのことで、これはちょうど地下鉄が北大路まで開業した年にあたります。90年の北山延伸まではフィーダー輸送のメインルートを担っていたのでしょう。


下鴨中通を北上するバスを見送ります。沿道には撮影者の姿も見られ、このバスに対する関心の高さが窺えました。

さて、次のバスは……




やはり、一年後です。
誰かの忘れ傘は、一年後もこのままでしょうか。
次のバスまではあまり余裕がないので、来た道を北大路通まで歩いて戻り、市バスで高野車庫へと戻ります。

【春分の日のみ運行】京都バス庫系統(高野車庫→草生町→大原)へ続く

【春分の日のみ運行】京都バス45系統(岩倉村松→京都駅前)

2020年03月22日 00時59分39秒 | バス関係
今年も、京都バスの免許維持路線が運行される「春分の日」がやって来ました。
もともとは季節運行路線の運行開始日にあたりますが(例:51系統であれば春分の日から12月第一日曜まで)、その運行日数を極限まで減らした結果、初日である春分の日のみということになったと推測されます。その代表格は大原→鞍馬の95系統ですが、他にも送り込みを兼ねたいくつかの路線があり、当ブログでも何度か取り上げてきました。近年はメディアの注目もあり、web上でその様子を観察するに留まっていたものの、今年は新たに追加される路線もあることから、5年ぶりに乗車を試みることに。5年の間に均一区間が広がり、900円に値下げされた「バス・地下鉄一日券」でほとんどがカバーできる、というのも理由の一つです。(笑)

さて、免許維持路線の一本目は岩倉村松から来る45系統。岩倉村松の始発は6:30と早く、今までの路線に比べると異常にハードルが上がりました。京阪と叡電が早くから運転しているので行けないことはないのですが、既に何度も乗っていることもあり、始発からの乗車は諦め、せめて単独区間で……と思っていたのですが、最寄り駅で地下鉄・バス一日券を購入しようと思ったところ、券売機では売っていないようで、少し離れた有人改札までとぼとぼ。この間に電車が一本行ってしまい、やむなく後続の電車で北上、丸太町で下車して烏丸丸太町バス停に向かいます。時刻は7時過ぎ。


京都バスの烏丸丸太町バス停標柱。平日・土曜・休日ダイヤのさらに下段に黄色の枠で「春分の日」の項目が出来ています。


時刻を見て、間違いのないことを確認。(笑)
かつては1時間に1本程度あった45系統も、地下鉄と完全並行することから減便が続き、本日(3月20日(金))のダイヤ変更からついに年1便となってしまいました。

また、隣に並んで立つ標柱に目を向けると、


JRバスもまた、お盆と年末年始を除く平日・土休日ダイヤに1便がやって来るのみ。
四条大宮・二条駅を経由するルートが多数派ですが、周山からやって来る早朝の1便のみが烏丸通を経由します(周山行きは夕方に1便)。長年このダイヤですから、堅実な通勤・通学需要でもあるのでしょうか。

そんなことを考えているうち、少し遅れて45系統がやって来ました。


リエッセの144号車です。以前は大型や中型が充当されていた45系統ですが、小型ということは今日はこの一台で年1便の路線を回すのでしょう。車内は意外にも余裕があって、席が埋まっている以外に立客は3人程度。
しかし、リエッセは通路に立つと車外があまり見えないのが残念。この後の予定もあるので烏丸御池で下車しました。


烏丸御池バス停にて。
烏丸通を走る京都バスは他には51系統がありますが北行のみ、南行に限ればこの45系統が唯一となります(「京大快速」は前日で廃止)。京都駅まで小型で突っ込んでいくのは異様な光景ですが、今後はこれが定番となるのでしょう。

【春分の日のみ運行】京都バス庫系統(高野車庫→植物園北門前(地下鉄北山駅))へ続く

関連項目:
京都バスダイヤ改正2020
休日午前に3本のみ! 京都バス45系統に乗る

京都バスダイヤ変更2020

2020年03月17日 20時54分51秒 | バス関係
今年も京都バスからダイヤ変更が発表されました。
3月20日(土・春分の日)の実施ですが、例年設けられている新ダイヤの概要をまとめたページがなく、各停留所の新時刻表から掻い摘んで幾つかを取り上げてみましょう。


国際会館駅前(3のりば)の平日ダイヤです。3のりばには西行きのバスが集約されていますが、まず目立つのは新設される48系統。午前が一条山、午後が西幡枝経由とあるように、幡枝地区を小循環する系統のようです。


同地区は国際会館駅から少し距離があり、実は昨年末にこっそりと特40系統なるものが新設されていました(路線図赤色のルート)。48系統もこのルートを活用するものと思われます。


特40系統は年始に乗りに行ったところ、単独区間の2停留所(西幡枝・幡枝八幡宮)で乗降があり、本数が少ないながらも今後の可能性を実感。
現在は平日・土曜に4往復、休日に1往復のみですが、今回の48系統新設、そして特40系統じたいも増便されることから、合わせると毎時1~2本は路線バスが走ることになります。実はうちのお墓が円通寺にあるのですが、このバス、使えそうです。(笑)

一方で気になるのが46系統の大減便。北大路駅から深泥池、国際会館駅を経由して岩倉村松を結ぶ系統ですが、今回は減便に加えて国際会館駅発着に短縮されます。かつては毎時1~2本、それも夜遅くまで運行していたのですが、ダイヤ変更以降はご覧のように平日・土曜の5本のみ運転、休日はついに運休となってしまいました。






46系統の充当車種は小型のポンチョから大型のツーステップ車まで幅広く、岩倉地区では狭隘路を、北山地区では深泥池のほとりを走ることから好きな路線の一つでした。免許維持路線とならなかったのは博愛会病院への通院需要からだと思いますが、深泥池から南は市バス4系統と、円通寺道から北は48系統や特40系統とルートが被りますから、概ねそちらで代替可能ということなのでしょう。

続いて、その46系統が経由する洛北高校前西行きの休日ダイヤを見てみます。


市原・静原方面へ向かう34・35系統は昨年のダイヤ変更からほとんどの便が北大路バスターミナルまでの区間短縮となり、広河原行きの32系統が細々と運行されるのみとなりますが、下段に注目。「春分の日のみ運行」の免許維持路線が増えています。
早いものから順に6:57発の京都駅行き(45系統、今回追加)、9:34発の植物園北門前行き(従前より)、14:04発の東北部クリーンセンター経由市原行き(今回追加)の3本。大原→鞍馬の95系統をはじめとする「春分の日のみ運行」の路線は当ブログでも度々取り上げていますが、今回追加の路線はいずれもダイヤ変更までは前後に何らかの系統につながる運用ですから、おそらく昨今のバス運転手不足に伴う運用の効率化を図った結果なのでしょう。前述の46系統についても、変更後の国際会館駅の時刻表を見ていると運用上はどうも29系統と一体のようです(つまり小型車限定になる?)。


29系統も昨年のダイヤ変更で国際会館駅行きのみに減便されていましたが、今回の変更で岩倉村松行きが復活、休日の運行こそなくなるものの、平日・土曜に4本ずつ運行されるようになります。狭隘路線かつユニークな経路を走るので、また乗りに行きたいところ。

45系統については地下鉄よりも安いことから時間が合えば利用していましたが、一昨年より平日の早朝に京都駅行きの1本が走るのみとなりました。この便に充当された車両は京都駅から「京大快速(市バスと共同運行)」に流れるものの、その京大快速が京都バスと同日に実施される市バスのダイヤ改正で廃止。送り込みの必要がなくなったことから45系統の年1便化となったようですが、


ならば京大快速の単独区間(路線図水色のルート、御池通の河原町・川端間と丸太町通の川端・東山間)はどうなるのかと思っていたら……


京都市役所前東行の土曜ダイヤを見ると、ところがどっこい1本のみ無番の「京阪出町柳行き」が残存!
「京大病院前、京大正門前、百万遍のみ停車」とあることから、従来の「京大快速」が停車していた停留所とルートを引き継いでいることが分かります。当然、通院や通学には使えないダイヤなので愛称は取れますが、完全廃止としないところが京都バスらしいところ。


ちなみに単独区間のうち御池通の河原町・川端間は、「京大快速」の登場以前、やはり無番の高野車庫行きが土曜・休日ダイヤで1本のみ経由しており、ほとんど元の運行形態に戻ったということになります(そのまた前は市内と修学院・松ヶ崎地区を結んでいた先代の55系統が経由していました)。

また、クリーンセンター経由の市原行きはこれも40系統の出入庫路線として走っていたものですが、今回ついに年1便化。


単独区間が比較的長いうえ、西賀茂地区では往路と復路で経路が異なるのが特徴(路線図紺色のルート)。往路は記事で既に取り上げていますが、


(敷地外から撮影)
復路は昨年のGW(10連休で休日運行の免許維持路線が毎日運行されていた!)に乗車したことで、一応乗り潰しとなりました。この区間は市バスの特37系統と並行しているのですが、近年均一区間入りしたことに加え、今年のダイヤ改正では高橋まで延伸されることとなり、さらに利便性が向上。年1便としても大きな問題はないのでしょう。

最後に大原の休日ダイヤを見てみます。


19系統の増便に加えて、夕時間帯の19系統を振り替えた特16系統が新設されています。
近年の大原観光は地下鉄国際会館からの乗り換えルートが推奨されており、京都駅までロングランの17系統が減便されていく一方で、19系統は比較的柔軟に増便されているイメージがあります。今回はその一環に加え、宝ヶ池地区と国際会館、宝ヶ池地区と四条河原町といった需要を掴む意味合いもあるのでしょう。

また、江文峠を越えて貴船へ行く55系統に加え、春分の日のみ運行の95系統、東山通経由の18系統、朽木村へ向かう10系統もしっかりと存続。18系統は間合い運用なので毎年のように本数や時刻が変わりますが、京都駅に戻る観光客を意識した時間帯となっています。以前の変更で市バスと停留所が揃ったことで速達性は失われましたが、カード類が共通化されたことで結構乗っている印象です。

昨年のダイヤ変更では減便が目立ちましたが、今年は一方で新設系統も目立ち、今後の発展が楽しみです。時節柄、どうしても観光客の減少が続くものの、こんな時だからこそ、空いているバスで市内各所の桜を巡るのも良いでしょう。

京都バスダイヤ変更(「春分の日のみ運行」路線の増加)

2018年03月08日 04時00分33秒 | バス関係
京都バスからもダイヤ「変更」が発表されました。
増車・増便の続く市バスとは対照的に人員不足による減便のお詫びが付記されており、新たに土曜日ダイヤが導入され、ほぼ全路線においてダイヤが変更。減便や区間短縮、最終便繰り上げが目立つ内容となっています。
市バスとのカード類の共通化や「京大快速」の共同運行開始など、共存の道を歩み始めたことで収支は良好のようですが、他のバス会社と同様、ドライバーを取り巻く状況は依然として厳しいようです。

変更のなかでも驚きだったのは、京都駅と大原を結ぶ17系統の3本/h→2本/h化。土曜・休日ダイヤでは高野車庫までの区間便(15系統)が増え、代替として19系統(国際会館駅~大原)を増便することで市内から大原方面へのアクセスは3本/hが維持されますが、これも長距離運用ゆえに仕方のないところでしょう。ちょうど地下鉄・バス一日券が900円に値下げされますから、国際会館乗り継ぎの需要も増えるでしょうし、所要時間からしてもその方が早く着きます。
また、45系統(岩倉村松→京都駅)は今回も片道1本のみ細々と存続。運行日が土休日から平日となり、時刻が大幅に繰り上がりました。東山通経由で京都駅と大原を結ぶ18系統は京都駅行きが休日1本→2本に増便され、いずれも間合い運用ではあるものの、こうしたひそかな増便も見られます。

そして去就が注目されるのが、95系統をはじめとする「春分の日のみ運行」のいわゆる免許維持路線。新ダイヤを見たところ、今春も無事に運行されるようです。


高野車庫北行バス停の時刻表。
草生町・寂光院道経由の大原行きと、一乗寺木ノ本町・白川通経由の大原行き(乗り場は南行)の案内が確認できます。


同じく南行バス停の時刻表。
前述の白川通経由大原行きと、下鴨中通経由の地下鉄北山駅行きの案内。今年はどんな車種が充当されるのでしょうか。


そして、大原バス停の時刻表。
昨春新設された55系統と同じ欄に鞍馬行き(95系統)の案内が見られます。55系統は95系統とルートが一部重複する区間便ですが、95系統が10:50発、55系統が11:00発と続行するダイヤ編成になっているのも面白いところです。

上述した高野車庫からの大原行き・地下鉄北山駅行きはいずれも95系統の出庫系統に当たりますが、今回の変更では入庫系統が新設されています。ただし、95系統の終点である鞍馬発の折り返しではなく、貴船発というのがポイント。

貴船バス停の時刻表を見てみます。


下段にさりげな~く、


「春分の日に限り11:54発高野車庫行きを運行」とあります。
これはちょうど95系統が鞍馬に到着(11:20頃)して折り返してくる時刻ですから、入庫回送の営業化と考えてよいでしょう。


従来、95系統は鞍馬到着後に転回場所の鞍馬温泉まで北上し、折り返し高野車庫へと回送入庫していました。
(95系統に小型最古参の114号車が充当され、52系統(鞍馬温泉→国際会館駅)の続行便として折り返した年もあるようです)

しかし、鞍馬・貴船の両バス停の位置関係を考えると、わざわざ貴船まで戻ってから客扱いをするのが疑問に残ります。


図の通り、鞍馬・貴船はY字のそれぞれ頂点にあたり、貴船発の入庫便を鞍馬から回送する場合、分岐点である貴船口まで戻り、再び北上する必要があります。貴船は言わずと知れたパワースポットですが、この便は午前遅く、観光もこれからという時間帯に果たして乗る客がいるのかどうか微妙なところ。

設定の意図は何だろう……? と考え、一応の結論として辿り着いたのが、オレンジ色の点線部分、貴船口駅前~貴船口間。両バス停は距離にして150mほどの目と鼻の先です。


この区間は今まで33系統(貴船~貴船口駅前)の最終を兼ねた入庫系統が運行されていましたが、今回のダイヤ変更で消滅。そのため、貴船口駅前~貴船口間のわずかな距離を年に1回だけ走らせるために、95系統の入庫回送をわざわざ営業化して立ち寄らせたのでは……と推測できますが、果たして。

さらには、驚くことに嵐山管内でも「春分の日のみ運行」の路線が誕生しています。


JR花園駅のすぐ南、下立売通に立地する一の井町バス停の時刻表。
新たに「春分の日」の欄が設けられ、朝に63系統の1本のみが来るようになりました。

下立売通を走る京都バスについては以前にも記事で取り上げましたが、つい4年前までは嵐山方面に向かう京都バスの全便が経由していました。しかし、東映太秦映画村前の城北街道が拡幅されたことに伴い、そちらに経路変更。一の井町を含む3つのバス停には早朝の1本のみが立ち寄るようになっていました。それも今回のダイヤ変更でいよいよ年1運行となりますが、95系統との掛け持ちは……同じ京都でも端と端ですから、なかなか厳しそうな気がします。


(経路変更前、1時間あたり3本が発着していた一の井町バス停)
下立売通じたいは何の変哲もない2車線道路ですが、周辺は人通りの多い住宅街ですから安全面から言えばバス路線は無い方が良いのかもしれません。しかし、こうした免許維持路線の存在はよく言われる手続きの煩雑さ以上に、こうした停留所の維持という側面が大きいのではないかと思います。最近では発着頻度に関わらず一時休止や移設といったケースもを見られますが、この下立売通について言えば、何らかの事情で大通りが不通となったさい、迂回ルートとしての側面を発揮するものと思われます。

この他にも五条通・天神川通を経由する80番台の系統が平日のみの運行となり、京都駅行きに至っては早朝1本にまで減便。さらに末端区間で経路変更が実施されたことで、丸太町通の一部区間は西行が休止区間となります。
今回ほぼ全系統で時刻変更が実施されたことで、番号付きの系統であっても乗車のハードルも様々に変化。もちろん実際の運用後はまた新たな発見があるでしょうし、「京大快速」の充当車種も気になるところです。いち愛好者としては乗車して支えることしかできませんが、春めいてきた京都をバスに乗って旅してみましょうか。

京都市交通局ダイヤ改正(52系統復活)

2018年01月29日 01時44分52秒 | バス関係
些か旧聞ですが。

京都市交通局より、3月からの市バス新ダイヤの概要が発表されました。
今改正の目玉は京都バスとの共同運行となる「京大快速」の新設、そして七本松通を経由する52系統(試験運行)の「復活」でしょう。
と云うのも、京都駅と衣笠地域を結んでいた先代の52系統は20年以上前に廃止されており、以降は50系統や55系統が長らく後継を担っていました。ところが、交通局が近年積極的に取り組んでいるMM(モビリティ・マネジメント:特定の地域において、自動車への過度な依存から公共交通機関への自発的転換を促す)により、七本松通を擁する仁和学区ではバス利用の機運が高まったことから、今回の試験運行となったようです。
先代52系統は97年の廃止なので私も見たこと自体はあるかもしれませんが、どうにも記憶にありません。実は大学進学まで衣笠地域にはほとんど縁がなかった、というのが正直なところです。
しかし、かつての起終点であった等持院近くに残されていたこちらの看板でその存在を知るに至りました。


場所は、嵐電等持院駅と龍安寺駅の間にある踏切近く。


画像では電柱に被って分かりづらいですが、右の建物に長らく掲げられていました。
今出川通を白梅町まで走ってきた先代52系統はそのまま嵐電沿いに西(画像右方向)へと突き進み、踏切手前のところで北(画像手前方向)に進路を変えて等持院前へと向かっていました。しかし、それもせいぜい80年代までのことで、以降は等持院に寄らず手前の馬代通を北上するルートに変更され、立命館大学や金閣寺方面への足となっていたようです。
やがて52系統は廃止され、いつしか看板だけが生き証人となっていましたが、つい最近になって建物が取り壊され更地に、そして駐車場となってしまい、ここまでバスが来ていた痕跡はいっさい現存しません。
仮に白梅町以西のルートを復活させるにしても、ただでさえリスクの高い狭隘路線、当時よりも自転車の学生は増えたでしょうし、数年前の改正で特205系統が馬代通経由へと振り替えられたことで、再びの等持院乗り入れは現実的ではないでしょう。
けれども、七本松通からは先代52系統も経路変更で早々に姿を消していましたから、実に30数年ぶりのバス路線復活となります。系統廃止当時の97年と比べても街並みは大きく姿を変えてしまいましたが、いま再び市街地と大学を、そしてバスを待ち望んでいた地域を結ぶ路線に「52」の番号が割り当てられたことは粋な計らいと言えるでしょう。

季節運行の京都バス90系統(西山高雄線)に乗る

2017年11月21日 03時41分13秒 | バス関係
11月も下旬に差し掛かり、京都市内各地は紅葉の見頃を迎えはじめました。
そんな各所を結ぶ観光輸送に大きな役割を果たしているのが各社バス路線でありますが、臨時便が多数設定されているなか、あまり注目されない系統があるのもまた事実。今回取り上げる京都バス90系統(阪急嵐山駅前~西山高雄)もその一つです。
この90系統、秋季のみの運転で有料道路の嵐山―高雄パークウェイを経由するのが特徴ですが、年を追うごとに運転本数が減らされ、今年は11月11・12・18・19日の4日間、各日2.5往復の設定にまで縮小。同社の免許維持路線として名高い95系統(大原→鞍馬)もかつては春から秋にかけて運転されていましたが、乗客の減少により、その年の運行初日である「春分の日のみ」の運転となった経緯があります(なお、今年のダイヤ改正で55系統として区間復活)。
二大観光地である大原・鞍馬がつい最近までバスでの回遊が困難であったのと同じように、嵐山・高雄を結ぶ路線も季節運行の90系統が唯一の存在。高雄へは市バスやJRバスが通じていますが、帰りに嵐山へ寄ろうと思えばいずれも遠回りの乗り換えを強いられます。こうした前例や今年の設定本数からそろそろ90系統も先行きが危ういのではと思い、18日(土)、朝から観光客で賑わう阪急嵐山駅に降り立ったのでした。


行きの電車は多客対応の8000系。
嵐山線と言えば6300系での小旅行気分を期待していましたが、やはり収容力の面ではこちらに軍配が上がります。この時間帯(9時台)はさすがに余裕がありましたが、昼から夕方にかけてのピストン輸送では大活躍してくれることでしょう。


嵐山駅前から山のほうをチラリと望みます。
まだ色付きが薄く、紅葉にはあと一歩といったところでしょうか。23日(勤労感謝の日)、週末の25・26日あたりが見頃かと思います。

乗車する90系統は9:30発の初便。バス停には既に何人かのハイキング客が列をなしていましたが、話を聞いているとどうやら同時刻発の清滝行き(94系統)に乗る様子。今年のダイヤ改正から清滝線は市内中心部への直通が早朝の一部を除いて廃止され、基本的には阪急嵐山駅で分断される運行形態となってしまいましたが、区間短縮・鉄道駅発着というのは定時性の確保という面では理に適っているのではないかと思います。

そのため、車両は折り返しもしくは有栖川の車庫から回送されてくるので、充当車種はその時まで分かりません。
やがてフルカラーの回送表示も眩しい一台のブルーリボンハイブリッドが滑り込んできましたが、こちらが94系統に充当されるのかと思いきや……


「90 高雄」の表示が!
ほどなくして扉が開き、車内で発車を待ちます。




(上2枚は西山高雄到着後に撮影)
市バスが幕式表示を堅持している一方で、京都バスは時流に乗って(?)昨年度の新車からフルカラーへと移行しています。
また、写真の通りハイブリッド車には爽やかな特別塗装が施されているのが特徴で、なかでも今年度の新車である145号車はラグビーワールドカップ(2019年開催予定)を記念した白地の図柄入りナンバープレートで異彩を放っています。Web上を見る限り90系統には多彩な車種が充当されるようですが、この最新型フルカラー車の登板はおそらく初めてではないでしょうか。

ところでこのブルーリボンハイブリッドですが、モデルチェンジの際に給油口の関係から扉側最前部のいわゆる「ヲタ席」は廃されています。前面展望が出来るのはもちろん、混雑する路線で短距離乗車の際には重宝する座席ですが、転倒防止の観点からもバス会社としてはなくしたいのが本音なのでしょう。なお、市バスでは給油口を反対側に移設しているので変わらず健在ですが、無いものは仕方ないので止むなく最後列に陣取って「後面展望」を。

僅かな客を乗せた90系統は、同時刻発の94系統を先発させて嵐山駅前を発車。


バスは渡月橋を渡り、しばらく長辻通を走ります。
時間帯のせいか天候のせいか、まだ人通りはまばら。実は先週にも別件で嵐山を訪れたのですが、そのときは好天も相まって半ば歩行者天国状態。遅れに遅れたバスが徐行で通過していました。

JRの踏切に差し掛かると程なくして丸太町通へ、嵯峨小学校前から清滝方面へ向けて北上します。


この道路は戦時中に休止となった愛宕山鉄道の廃線跡に当たります。
廃線跡としては清滝から先に延びる索道のほうが有名ですが、鉄道線にも「いかにも」な緩いカーブが残っています。


化野念仏寺最寄りの鳥居本(駅跡)を過ぎると、


画像中央に見える高架へ左折。


料金所で手続きの後、いよいよ嵐山―高雄パークウェイへと差し掛かったかと思えば、


つづら折れのカーブが連続してぐんぐん高度を上げていきます。
眼下に見えるのは先ほどの料金所と鳥居本の集落。紅葉の始まった山は霧に包まれています。車内では自動放送でパークウェイの沿革や清滝地域についての解説が流れ、車内外とも観光路線らしい雰囲気に。




麓の鳥居本から僅か数分で保津峡展望台に到達。
バス停はありませんが、限られた眺望ポイントということで心なしかゆっくりと通過していきます。
えらいところに来てしまったな……というのが正直な感想で(笑)、とても京都市内のバス路線とは思えません。他に似たところでは比叡山線の51系統(未乗)などが挙げられると思いますが、そういえばあちら(比叡山ドライブウェイ)も嵐山―高雄パークウェイも同じ高度成長期の開業。同時代に書かれた水上勉の小説などを読むと、こうした目新しい設備が市内中心部のしがらみを脱しようとする男女の逃避先として散りばめられています。


パークウェイ上には終点の西山高雄を含め3つのバス停があり、その最初のバス停が清滝道。
「道」というからには清滝に通じているのだと思いますが、何せ有料道路上、簡単には帰れなくなるので降車にはちょっと勇気が要りそうです。(笑)

期待していた沿線の紅葉はちょうど見頃。
とは言え、道路沿いに並木が続くというわけではなく、先ほどの展望台のように時折開けた場所から色付いた山々を眺めるほうが良いかもしれません。


また、右へ左へカーブが続くので、酔いやすい人は注意です。


菖蒲谷池。ここまで来れば高雄の集落からも徒歩圏内です。
もとは角倉氏が拓いた人工の溜池だそうですが、現在ではフィッシングスポットとして有名のようで、雨模様ながらも釣りに興じる人々の姿が見られました。


一気に下っていくところで、前方の案内表示が終点を告げます。


菖蒲谷池を抜けた先、この路線のクライマックスともいえる並木道が現れます。
停まっている車が見える通り、この周辺が一番きれいに色付いていました。

バスは嵐山から約40分で終点の西山高雄に到着。駐車場の一角で降車となります。
初乗車ということもありますが、カーブあり高所ありで十分に乗りごたえのある道中でした。バスを降りた僅かな乗客は早々と何処かに消え、残されたのは私とバスだけ。


周囲はいまだ霧のなか、長々としたパークウェイを介して降り立った高雄の地はもはや異界。
朝のひんやりとした空気に、ハイブリッド車の特別塗装が冴えわたります。


初便の折り返し時間は比較的短く、10:20発の阪急嵐山行きに表示を変えて「下界」へと去っていきました。


次のバスは少し間が空いて13:30、早くも最終便。
そこまで待てるかと訊かれれば答えはノーですが、実は西山高雄バス停のある駐車場の外れからは、


市バス・JRバスの高雄バス停に向かう階段が延びているのです。
おそらく同乗客の多くはこの階段で高雄の里へと下りていったのでしょう。このまま此処に居るとほんとうに異界に取り残されそうな気がして、私も人の気配を求めて紅葉の階段を下り始めたのでした。

(別項へ続く)

淡路交通の中扉付きエアロを撮る

2017年09月11日 00時47分36秒 | バス関係
久々に(?)バス関係の記事です。
京都市バスは通勤で毎日利用しているのですが、すっかり「乗り」がメインになってしまいました。(笑)

この夏は(も)18きっぷを利用し、主に関東方面に赴いたものの、残り1回分を余らせたまま最終日にを迎えてしまいました。
消化を兼ねての日帰り旅も毎度の楽しみですが、色々と考えた結果、結局は例によって(?)気軽に行ける姫路方面へ。
新快速は混むので快速でまったり。しかしどこかで途中下車したいと思っていたところ「舞子」のアナウンスが。
「そういえば!」と思い出して急ぎ淡路交通のHPを調べると、引退予定の中扉付きエアロがちょうど来ることが分かったので迷わず下車と相成りました。


舞子駅を出て高速のバス停へ上がるとお目当てのバスがすぐにやって来ました。
ここは以前徳島へ行く際に利用したことがありますが、淡路島内行きのバスを見るのは初めてです。バスの車種にはまだまだ疎いところがあるのですが、この顔のエアロも最近は数を減らしてきたような気がします。

乗車が済んだところで、この車最大のポイントである中扉に近付いてみます。


車体中央から開く中扉。全国でもここだけの光景です。
そもそもこのバスはかな~り以前にネットでその存在を知って「ここから乗るのか!」と驚いた覚えがありますが、今回ようやく実見が叶いました。
通常の高速バスは乗降扉が前に1つありますが、ここ淡路交通では「島の足」、路線バスとしての側面も有しているため、特別仕様で設けられたのがこの中扉。ラッシュ時のスムーズな乗降に大きな貢献を果たしたと思いますが、経年により数を減らし、最後の1台も平成30年6月末での引退がアナウンスされました。

せっかくの機会ですから乗車も考えたのですが、路線バスとは言え高速を走るので「ちょい乗り」でもそこそこ高く、幾ら行き当たりばったりの日帰り旅でも鉄道のない淡路島は恥ずかしながら無知に等しいので、改めての乗車を誓って見送ることに。


発車。
柵があるのですっきりとは撮れませんが、扉が閉まると見た目は通常のエアロと遜色ありませんね。


明石海峡大橋を渡る後姿を見届けてから、再びJRで姫路方面へ。
この後の行程も別項で紹介したいのですが(そして、冒頭触れた東京行も少しずつ書いてはいるのですが)、なかなか納得する文章に辿り着きません。こうして小出しにしていった方が良いのかも。(笑)

京都市バス一日乗車券値上げへ

2017年07月26日 00時06分48秒 | バス関係
京都新聞HPより。

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市バス一日券100円値上げへ 京都、混雑緩和で

観光客増加による京都市バスの車内混雑を緩和し、地下鉄に誘導する対策を検討している市交通局は24日、市バス一日乗車券を現行の500円から600円に値上げし、市バスに加えて地下鉄も乗ることができる一日乗車券を、1200円から900円に値下げする案を有識者懇話会に示した。委員から大きな異論はなく、市は8月に最終方針を決める。実施は来年3月を予定している。
 交通局は市バス一日乗車券を600円にした理由として、現行価格の500円を導入した2000年度に比べ、均一運賃区間の拡大や京都バスでも利用可能になるなど、同乗車券における走行キロ数が1・2倍に増えたことを挙げた。
 市バス・地下鉄一日乗車券は、市バス・地下鉄全線定期券の1日当たりの単価を下回らない900円にすると説明した。
 両乗車券の料金差が300円に縮まると、市バスから地下鉄への移行などで、1日乗客数は現状と比べ、市バスが5500~9300人減、地下鉄が4600~7千人増となると試算した。
 市バス一日乗車券を600円とした点について、委員から「今と変わらず3回乗ればお得で、よい」「市民もよく使う乗車券で、市民負担を少なくする点からは妥当」と意見があった。
 一方、交通局が試算したバスから地下鉄への移行乗客数には明確な根拠があるわけではなく、委員からは両乗車券の価格差を縮めるだけでは不十分で、「地下鉄に乗ってもらう工夫が必要」との声も相次いだ。
 また交通局は、市バスの車内混雑緩和策として検討している「前乗り後降り」の実験を10月14~15日、28~29日の土日曜に、清水寺や銀閣寺など人気観光地を巡り、1便あたり乗客数が最多の100号系統で実施すると明らかにした。調査員らが車内やバス停で、乗客がスムーズに動くかや乗降時間を調べ、乗客にアンケートも行う。

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ついに詳細が明らかになりました。
大人気の市バス一日乗車券は100円の値上げで、3回乗ればお得になるのは現行と変わらず。また、地下鉄の一日乗車券(600円)と同額になる見込みです。
市としては混雑の原因となる観光客をなんとか地下鉄の方に誘導したいようですが、地下鉄網がロクに充実していないためにそれ一本ではなかなかメジャーな観光地に辿り着けません。同じく地下を走る阪急や京阪も京都駅に接続していないので、だったら多少時間がかかっても一本で結んでくれるバスに利用が集中するのは当然のことです。記事中にもある通り、地下鉄に乗ってもらう工夫を更に充実していかなければ、値上げをしたところで引き続きバス券が飛ぶように売れていくのではないでしょうか。

また、市バス一日乗車券は車内でも発売されていますが、下車時に購入する人が並ぶために後ろがつかえているのを時折見かけます。これが値上げされるとお釣りや両替が発生する機会もそれなりに増えるわけで、さらに前乗り方式が採用されると相次ぐ購入で始発から遅延……ということにもなりかねません。コンビニでも取り扱いがあるので、ここは思い切って車内での発売を廃止するなど、社会実験の際にはしっかりと見極めてほしいと思います。

京都市バス・ツーステップ車の終焉

2017年03月16日 03時03分28秒 | バス関係
3月13日(月)をもって京都市バスからツーステップ車が引退しました。
その掉尾を飾ったのは5系統の6261号車(95年式キュービック、九条(京阪バス委託)所属)で、市内観光地を縦断する黒字系統での最終運用は文字通り「最後の花道」に相応しかったのではないかと思います。


ちょうど一年前、均一運賃化を目前に控えた同車の姿です。これを撮影した宝ヶ池の歩道橋も昨年末に撤去されてしまったので、一足先に見納めとなった光景でした。


個人的に馴染み深かったのは6399号車の方です。
学生時代は50系統で、今年度に入ってからは5系統にも充当されるようになり、固定ダイヤに運用されていたので狙って乗ることが多かったです。

一週間前の3月7日(月)には横大路の6401号車が引退し、58MCが消滅。
残念ながら写真はありませんが、兄弟車の6400には偶然にも最終運行に乗り合わせることができました。


2月26日(日)、特13系統での四条烏丸到着後の様子です。
こちらも市内中心部に乗り入れる花形運用ですが、この時はまだダイヤが公表されていなかったため、実にひっそりとした最後でした。

このほか、臨時がメインだった烏丸の6405号車も今年に入ってから何とか記録できました。


京都駅から吉田神社を結ぶ節分臨での運用時です。
背景は「たまこまーけっと」や「有頂天家族」でおなじみ出町桝形商店街。従来の臨時札に代わるマグネット掲出も最晩年を示すアイテムとして特筆されましょう。


ツーステップ車についてはそれこそ0歳の頃から乗車しているので、どちらかと言えば生活の一部であった印象が強く、最後まで「乗り」に比重を置いていたので撮影枚数はそれほど多くありません。昨日も205系統を待つ間にツーステの姿を期待してしまい(笑)、まだなかなか実感がわかないところではありますが、一時代の終わりを迎えたことは確かです。次は96MC引退のときに同じことを想うのかもしれません。

一方で、京都バスやJRバスではまだツーステが数を減らしながらも活躍中。
市バスにおいても個性的な車両はまだ残っており、18日に控えたダイヤ改定では様々な変化が予想されます。車両に限らずともいろんな楽しみ方のできる趣味ですから、春からはまたしばし肩の力を抜いてバスに揺られてみましょうか。

京都バス全面ダイヤ改正

2017年03月13日 02時01分31秒 | バス関係
京都市バスのダイヤ改正詳細が発表され、終焉間近のツーステップ車に注目が集まっているところ、京都バスでも全面ダイヤ改正(3月18日)の詳細が発表されました。
近年稀にみる大きな変更なので、とりあえず気になった点のみをピックアップします。


全体的には減便が目立ちますが、なかでも特筆すべきは「幻の路線バス」として知られていた95系統(大原→鞍馬、春分の日に片道一本のみ運行(2014年乗車時の記事はこちら、2015年はこちらへ))にほぼ並行する55系統が新設され、江文峠の免許維持区間が定期運行を再開するということ。55系統は大原から貴船口までを「毎日」3往復するそうです。

年1本しか走らないバス路線、なぜ存在? 背景にある「理由」とは(乗りものニュース)

こちらの記事によると「95系統も引き続き年1回運行」とあります。しかし、京都バスの新ダイヤでは記載がないことから(その他の庫系統はは記載アリ)、真相は春分の日まで分かりません。その他の出庫系統(高野車庫→一乗寺木ノ本町→大原高野車庫→下鴨中通→地下鉄北山駅)は年1便で存続する模様です。

追記(2017年3月23日):
95系統ですが、今年も無事に運行されたようです。(庫系統3路線も同様)


TVで取り上げられた際には「観光需要に備えて残している」と京都バスの公式見解が出ていましたが、まさに免許維持路線が日の目を見た格好となります。左京区の二大観光地である大原と貴船ですが、近年の外国人観光客の増加、そして最近では貴船神社のライトアップ等が話題になっていますから、おそらくはこれらの名所を回遊する需要があると判断されたのでしょう。


95系統との違いは貴船口止まりであるということ。あと一歩のところで「完全復活」とはならなかったのは、鞍馬へは52系統(国際会館駅~貴船口~鞍馬温泉)や叡山電車で代替できるのと、貴船口駅から神社を結ぶ33系統が今改正で増発されていることから、これの間合い運用と考えることも出来そうです(貴船口の操車スペースもそれほどキャパはなかったと思うので)。


また、55系統は大原から江文峠を越えて静原を経由しますが、出町柳駅と同地区を結ぶ34系統が昼間時間帯に減便されていることから、それの区間代替も兼ねているようです。今改正では静原→市原や小出石→大原などの区間便も新たに設定されていることから、観光需要の掘りおこしと運用の効率化を兼ねた運用が組まれることになりそうです。


ちなみに先代55系統は2012年まで松ヶ崎地域と四条河原町を結ぶ系統として存在していましたが、その後釜として左京区内を細々と循環していた56系統(出町柳駅→銀閣寺道→修学院道→左京区総合庁舎→出町柳駅)は今回いよいよ廃止へ。
以前からも段階的に縮小の動きはあり、時計回りの運行取り止め、土休日の運行取り止めを経て昨年4月には平日の朝3便にまで減少していました。
この廃止により、単独区間であった北山通の一部は新設される出庫系統(高野車庫→大原、土休日早朝1本のみ)が経路を変更し、松ヶ崎通については既存の入庫系統(国際会館→宝ヶ池球技場→高野車庫)が経路・時刻を変更して路線免許維持となるようです。後者についてはリンク先の記事でも取り上げましたが、折り返しとなる高野車庫発国際会館行きは運行休止となり、




昼間に狐坂を上る京都バスは見納めとなります。回送では頻繁に走っていますが、急カーブありトンネルありで短距離ながらも乗りごたえのある路線でした。

そして、京都市内で最も遅い路線バスとして長らく走ってきた入庫系統(岩倉村松→高野車庫、毎日運行)も廃止へ。


(写真は別の入庫系統、敷地外より撮影)
地下鉄に接続し、岩倉地域へと向かう深夜バスの入庫を兼ねていましたが、さすがに乗客もいないのか回送化されるようです(深夜バスは存続)。終点の高野車庫手前の赤の宮発車時刻は0:46でした。このほか、嵐山地域を含めると番号のない出入庫系統が大幅に数を減らすこととなります(反対に、昼間の京都駅発高野車庫行きなどは復活しています)。
しかし、市バスに新設されるMN204系統(烏丸北大路→錦林車庫前、地下鉄の終電延長日のみ運行)がその座を引き継ぐこととなり、こちらはなんと錦林車庫手前の浄土寺発車時刻が1:02。左京区の下鴨・高野・田中・北白川地域は鉄道駅から少し離れていますから、運行日が限られるもののそれなりに需要はありそうです。

その他の系統についても運転日や時刻変更が多数発生。たとえば烏丸通を走る45系統(岩倉村松→京都駅、片道のみ運行)は土休日3便から1便にまで減り、同じ免許維持路線でも大きく明暗が分かれることとなる今回のダイヤ改定ですが、実際に利用してみての発見も多々あると思います。市バスと比べて乗車のハードルが高いゆえに情報が少ないところもありますから、また時間を見つけて是非自分の足で乗りに行きたいものです。

Extra

2016年11月23日 22時52分08秒 | バス関係
急に寒くなったせいか、先週から風邪をひいてしまいまして……。
熱は下がりましたが、おかげで2週間ほど何処にも行けていません。
とにかく喉を使う職業なので声の治りが遅く、隙あらば水分を摂取している毎日です。(笑)

さて、移動中に見かけた市バスのツーステップ車。


「二条城・金閣寺エクスプレス」で京都駅に到着した6405です。
休日の午前中だったので乗客はまばら、ツーステの収容力も持て余し気味でしたが、よく見ると……


見慣れない臨時マグネットが付いています。
上から「臨時 Extra」、緑帯の部分には営業所を示す「烏丸」の文字が。

これには訳がありまして、例によって(?)京都新聞HPより引用します。↓↓

【市バス安全確認用の小窓ふさぐ 京都、運転手が指示】(2016年10月29日 08時35分)

京都市バスの臨時バス計5便で今月、車内からの安全確認のため車体の左前方下部に設けているガラス小窓に、運転手が行き先表示板を貼ってふさいでいたことが28日、分かった。運行を受託している京阪バスと京都バスの運転手が指示に反したとして、市交通局は2社を口頭で注意した。
 京都運輸支局によると、窓ガラスに貼れるものは視野を妨げない車検のシールなどに限られ、今回の件は道路運送車両法に基づく保安基準に違反するという。
 問題があったのは京都駅と観光地を結ぶ「楽洛東山ライン」で、京阪バスが10月14日に運行した2便、京都バスが同1日に運行した3便。
 市交通局は定期便以外は行き先を乗客に分かりやすくするよう、フロントガラスの上側にある行き先表示幕に加え、運転席ダッシュボードの上に、外に向けて小型表示板を掲げるよう指示している。しかし、2社の男性運転手各1人が「表示板の文字がフロントガラスに映り込んで気になる」と、小窓に移動させていたという。京阪バスは「乗客に不安を与えた」、京都バスは「同様のことがないようにしたい」とコメントした。
 小窓は標準サイズで縦30センチ、横60センチ。安全対策として市独自に導入し、所有する804台のうち671台に設置している。市交通局は「今後はマグネットの表示板を車体に貼る方法に変えたい」としている。

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以前は臨時便と言えばダッシュボードに掲出された表示板が特徴で、




「臨時」の二文字にしても営業所ごとにサイズや書体が違ったり、愛称名や経路を図示しているものもあり、趣味的にはおもしろい観点となっていましたが、こうした問題を受けて見納めとなりそうです(現に、今月に入ってからは表示板を見ていません)。
記事のように小窓部分に掲出しているのは私は見たことがありませんが、京阪バスや京都バスの車両には安全確認窓のある車両があまり見られない一方で、市バスはどれだけ小さくても窓を設けていますから、交通局側としても少なからずこだわりがあるのでしょうね。
手間やコスト面を除けばマグネットの貼り付けは発展的解消と言えますが、これも時代の流れを示す一つのアイテム、今年度をもって全廃となるツーステとの組み合わせはごく短期間のうちに終わることとなります。

京都バス56系統、大減便

2016年03月25日 01時30分20秒 | バス関係
編集画面にログインして驚きました。


れいの免許維持路線関連の検索結果か、はたまた何処かにURLが貼り付けられたのか、多くの方にご訪問いただいています。
ありがたいことですが、こうした一過性の出会いではなく、ブックマークの片隅に加えてもらえるような記事を書いていきたいですね。
それにしても、今年の「春分の日」の運行では小型車最古参の114号車(日野レインボーRB)が充当されたようで(臨時続行便は昨年同様の日野リエッセ)、益々イベント化の様相を呈していたようです。

さて、前回記事で取り上げた岩倉・修学院界隈の均一運賃化ですが、さっそく現地を訪れる用事が出来、市バス5系統で北上していると……


道中の修学院道バス停で貼紙が。


拡大してみると、京都バス56系統の減便を知らせるものでした。
10:48~18:41の間の9便が廃止されるということで、なるほど利用の少ないであろう日中の便を減らすのか、と思いHP掲載の現行ダイヤと照らし合わせてみたところ……


何と、朝の3本を残しての大減便!
もう少し本数があると思っていましたが、ここまで減らすとなると、通勤需要に特化した事実上の免許維持路線化と言えるかもしれません。
ちなみに3月24日現在、京都バスのHPに減便のお知らせはナシ。あくまでも停留所のみ掲出のようです。(^^;
(→追記:3月30日に案内が出ました)


と言うのも、この56系統、元は55系統として修学院・松ヶ崎界隈と市内中心部を直通していましたが(御池大橋経由の庫系統がその名残です)、経路短縮に伴い、左京区内を循環する56系統として再出発。車両も小型や中型が中心となり、やがて時計回りと土休日の運行が廃止。そしてこのたびの大減便。私自身も何度か乗車経験はあるものの、乗客はせいぜい2,3人で、貸切状態の印象が強く残っています。

56系統自体の単独区間は北山通と松ヶ崎通のごく一部に過ぎませんが、他の区間においても季節運行路線や免許維持路線が入り乱れており(前掲した時刻表の18系統もそうです)、30系統45系統と並ぶ乗車のハードルが比較的高い路線として今後も走り続けていくのでしょう。しかし、こうした変更の報せが直前に飛び込んでくるあたり、年度末を実感させられます。(笑)

京都市バスダイヤ改正前夜――岩倉・修学院地域への均一運賃区間拡大――

2016年03月18日 23時59分33秒 | バス関係
今年も「春分の日」が近付いてきました。
そう、あの京都バスの免許維持路線・95系統(大原→鞍馬)の運転日でもありますが、今年は大学院の修了式なので行けそうにありません。
しかし、これ以外にも京都バスにはおもしろい路線がたくさんありますから、当面はそうした路線を乗り潰していきたいですね。

さて、3月19日(土)に実施される京都市バスのダイヤ改正で、均一運賃区間(230円)が岩倉・修学院地域へ拡大されます。
一昨年のダイヤ改正で嵐山地域へ拡大されたのを皮切りに、交通局としては民営バスと協議して均一区間を順次拡大していく方針だそうです。→【京都新聞】均一運賃、京都市バスが拡大躍起
今回が岩倉・修学院地域で、次にあるとすれば伏見地域でしょうか。記事にもある通り、観光色の薄い洛西や片道500円を超える高雄への拡大は難しいと思いますが……。

そして、いつものように問題となるのが、均一化によって値上げとなる区間。
岩倉・修学院地域の160円区間はなかなか広範囲で使い勝手も良く、私も運賃境界の停留所まで歩いて節約したことがありますが、今後は通しで乗れるのならその方が楽ですし、京都バスにおいても国際会館駅発着の一部路線は据え置かれるようで、地元客と観光客、双方の利便が図られているのではといった印象です。また、今回は市バスと京都バスで運賃の異なる区間(国際会館駅前~上高野)が発生していますが、経由する両社のバスは行先がハッキリと異なるので、これも棲み分けは出来るでしょう。

これ以外の目立つ変化として、同地域を走る市バスから整理券の必要な調整運賃区間がなくなることで、従来は調整区間を示す「白」で表示されていた5・31・65・北8系統の番号色が、均一路線を示す「青」となります。


高木町西行の65系統専用バス停。
上が19日からの新ダイヤ、下が18日までの現行ダイヤ。新ダイヤは当然ながら青色で表示されており、青白が併存する過渡期ならではの光景を見せています。


松ヶ崎通を走る65系統。終点の四条烏丸で31系統に化ける連結運行の路線です。
近年の経路変更では松ヶ崎や下鴨を経由するようになり、本数は少ないながらもよく使う系統。鴨川(高野川)を4回も渡るユニークな経路です。


次に身近な路線が北8系統。
数少ない北ブロックの生き残り、そう離れていない東西の通り(北山通・北大路通)を端から端まで走行する循環系統ですが、如何せん遠回りなのであまり利用機会は多くありません。
写真は再掲ですがオンリーワンの344号車。先月にCNGガス車の364~366が引退したことで、いよいよ富士重の新7Eはこの1台になってしまいました。今まで以上に人気を集めることは必至でしょう。(笑)


そして、今回均一化される路線のなかでは最もドル箱の5系統。
四条河原町、平安神宮、銀閣寺など繁華街や観光地を通るので常に混んでいるイメージがありますが、明日からは全区間で一日乗車券が使えるようになり、降車時の整理券やカードリーダー云々といった煩雑なトラブルの一切が解消します。正直なところ、このための均一化なのでは……と考えてしまいますが。(笑)
写真は今週に運用入りしたばかりの新型エルガ・3214号車。整理券車としての運用、そして白色の5系統との組み合わせは僅か数日間ということになります。

しかし、青色の5系統は過去にも存在しており(銀閣寺道までの区間便として)、ある意味では復活と捉えることも出来るでしょう。




先代の「青5」は個人的にはキュービックのイメージが強いのですが、相次ぐツーステップ車の廃車でもう見られないかと思いきや、幸いにも95年式の6261号車が生き残ってくれたので、これは改正後の楽しみにしておきましょう。




残念ながら、他のツーステはエルガと入れ替わりに廃車となりました。


こちらは旧幕時代ですが、かつては5系統の顔だった日野ブルーリボンも、担当営業所の変更によって一昨年限りで見納めとなっています。
車両(ブルーリボン)自体も既に1台しか残っていないようで、気付けば市バスのツーステは10数台にまで減少。いよいよ終わりが見えてきましたが、最後の一年、都大路を駆け抜ける車両たちを、春から始まる生活の折々で記憶に留めていきたいと思います。

JRバス京都の新車に遭遇

2015年12月26日 18時28分58秒 | バス関係
少し間が空いてしまいました。
冬休みには入りましたが、年明け締切の論文を執筆しているため、なかなか落ち着きません。
今年は誕生日もクリスマスも特に意識することなく瞬く間に過ぎていきました。そして多分、お正月も……。(笑)


そんな近況ではありますが、運用開始されたばかりのJRバス京都の新車に遭遇しました。
マイナーチェンジされた新型エルガです。細長いボディに伝統の青とピンクのカラーリング、つばめマークが似合っていますね。

現在3台が投入されているようで、当然ながらエアロスターMやキュービックなどの旧車が徐々に置き換えられていくことになります。
乗車機会はなかなか少ないのですが、しばらくは新旧が入り乱れることとなり、大学へ行く際の小さな楽しみとなりそうです。