113系5300番代の製作 その6

2017年08月23日 04時16分26秒 | 鉄道模型/製作中-113系5300番台
表題の製作記事ですが……やはりひと夏かかっても完成しそうにありません。(汗)
その昔、夏休みの宿題は7月中には自由研究を残して終わらせていたのですが、模型の宿題は作りかけのままどんどん溜まっていきます。(汗)
焦っても良いことはありませんし、2年前に製作した475系も結局秋までかかっていましたから、気長にいきたいところですが。
前回はこちらです。

サフを吹いた車体の手直しを続けます。


接着した屋根と車体の隙間が気になったので、タミヤセメント(白瓶)を塗布して溶着し、隙間に溶きパテを盛っていきます。
合わせてベンチレータの埋め損ないやオデコの整形もやり直しました。光硬化パテが均一に盛って(削って)ある様子が分かるかと思います。


パテ盛り後、600番のサンドペーパーでエッジを出すように水研ぎしていきます。
実は先に溶きパテ「だけ」で屋根と車体との隙間を埋めて水研ぎをしたところ、車体に少し力を加えただけで「パキ」と音を立てて再び隙間が。(笑)
そこで、プラ同士を溶着するタミヤセメントを用いて圧着・乾燥後にパテ盛りを繰り返した次第です。これで頑丈になりました。

続いては前面の手直し。
元が難有りのGMキット前面ですから「似せる」作業が必要になってきますが、




やや違和感のあった貫通扉の下部をプラ板で延長し、


渡り板はGM旧客用の幌から切り出して、


幌枠と共に貼り付け。
手すりも植えておきました。

小パーツの取り付けも進めていきます。


昇降ステップはガイド付きのタヴァサのものをそのまま使用。

ドアボタンはトレジャーのパーツから類似のものを探し、


同じ幅に切り出した0.3mmプラ板に貼り付けます。
この時代は大きな戸袋窓を残したまま台座付きのドアボタンが追設されたのが特徴です。

と言うのも、


2016年の1月。今は単色化されたC10編成。
戸袋窓の半分を埋めてドアボタンが設置されているのに対し、


2009年7月。嵯峨野線運用に就く、5300番台を従えたC8編成。
拡大すると……


肝心なところの写真が無いのですが、戸袋窓の大きさはそのままに、ドアボタンの台座が車体から出っ張っているのが分かります。
この形状は今や福知山の同系列にしか残っていないのではないでしょうか。今年のGWに話題となった岡山の115系が湘南色に復された時も、ドアボタンの追設にあたってはやはり戸袋窓を半分縮小して出場してきました。
この「半分埋められた戸袋窓」、模型で再現する際には窓ガラス自体は流用が効くものの、綺麗にRを付けて埋めるには難しく、なかなかモデラー泣かせな箇所であります。

ワンマン出入口表示は適当なものがなかったので、


ライトパーツを小加工して枠を作り、これまたプラ板に貼り付け。


マスキングテープで位置決めし、いったんセロテープで仮固定、少量の瞬着を点付けして貼り付けました。
サボやルーバーの類も同時に。物足りなかった側面が「113系ワンマン車」らしくなってくるから不思議です。

続く

113系5300番代の製作 その5

2017年07月12日 00時46分40秒 | 鉄道模型/製作中-113系5300番台
祇園祭は7月1日から始まる……というのは周知の通りですが、昨夕、四条通を走るバス車中より鉾立てが始まっているのを確認し、ようやく夏の訪れを実感した次第です。
今年は前祭の宵山と巡行が三連休に含まれるので人出も多いことでしょう。私はと言えば、如何にして界隈の混雑を回避するかが至上命題となりそうです。(笑)

さて、表題の113系5300番台ですが、1ヶ月ぶりの作業再開です(前回はこちら)。
切り継ぎの修正がいい加減面倒になってきたので、現時点での仕上がりを確かめるべく気分転換にサフを吹きました。もう1台のクモハは前回記事のままほったらかしです。(笑)






3メーカー切り継ぎによるバランスの悪さはもとより仕方ないとしても、パッと見はまとも(?)です!
点検蓋がきちんと残せたのは嬉しいですね。


しかし細かなところを見ていくと、案の定パテや瞬着の跡が。
湘南色の塗り分け線が現れたのは想定外でしたが、これはこれで本塗装の際のマスキング目印として利用しようと思います。

というわけで、引き続き、溶きパテでの修正作業が長引きそうです……。

その6につづく

113系5300番台の製作 その4

2017年06月07日 02時24分37秒 | 鉄道模型/製作中-113系5300番台
6月に入りました。
巷では「SLやまぐち号」の新型客車35系が注目されているようですね。新山口で既存の12系と並んだ写真を見かけましたが、そのあまりの完成度の高さに12系が「まがいもん」のように見えてしまったのは私だけではない……と思います。とは言え、あれはあれで12系から旧客の雰囲気をとことん追求した仕上がりだと思いますし、急行型客車由来のズラリと並んだクーラーユニットや裾絞りのスマートさ、そして後年の改造や塗装変更による編成としての統一感はありました。
しかしこの35系、早晩どこかが模型化するとは思いますが、なんとかしてGMの客車キットを組み合わせて作れないか……と、キット改造好きの自分などはついつい考えてしまいます。(笑)

さて、これ以上仕掛が増えないうちに。
前回の続きです。GMキットの前面を取り付けたクモハ112ですが、クモハ113の時にはあまり紹介できなかった前面の修正過程を紹介します。


周知の通り、GMキットの前面はオデコが平たく、貫通扉の下部がRを描いているので印象があまり似ていません。
じっくり眺めていると前面窓も左右で高さが微妙に違うように見えます。一方、ヘッド・テールライトは小ぶりで実感的なのでこのまま活かしても問題はなさそうですね。


まずは貫通扉の下部を切り取り、プラ板で直角になるよう調整していきます。


また、オデコの修正に先立って行先表示器の両端にプラ板を貼り付け、横幅を広げておきます。

続いて側面の加工へ。


以前、475系の北陸地域色を作った際にテスト塗装をしたのでこんな色をしています。(笑)
クモハ113の時と同じく、点検蓋を活かしたいので湘南色の帯やサボを目印にケガキ。


切り出していきます。前回はデザインナイフの力技で切り出しましたが、今回は模型店で見つけたウェーブ製の「グリップのこ」を使ってみました。
最初は要領が掴めずやや斜めに切れたところもありましたが、うっかり他の箇所を傷つけることがないので便利でした。


切り出しが完了しました。戸袋窓はギリギリですが(汗)、今度はお手本があるので幾らか気楽です。
反対側の側面からも同様に切り出した後、両側面で扉を取り替えて移設していきます。


しかし切り出し作業はなかなか疲れるもので(笑)、合間に貫通扉の下部を修正。
ヘッド・テールライトはゾルで保護しておきましょう。

その5につづく

113系5300番台の製作 その3

2017年05月31日 01時14分43秒 | 鉄道模型/製作中-113系5300番台
5月も今日で終わり。
最近は毎日暑いので、梅雨が恋しい気分です。

さて、約1ヶ月ぶりとなりますが、前回の続きを。
余剰となっていたKATO製113系の中間車にGMキットの前面とマイクロの車端部を切り継いで5300番台を製作していますが、残るクモハ112の方にも同様の加工を施しました。





クモハ112にはトイレが設置されているので、該当する部分の窓は埋め、後ほど横長のトイレ窓を開ける予定です。
この後は扉の移設と屋根の取り付け、前面オデコの調整が控えていますが、とりあえず2両とも歪みなく同じ寸法になったのでホッとしています。(笑)

その4へつづく



113系5300番台の製作 その2

2017年04月28日 01時59分36秒 | 鉄道模型/製作中-113系5300番台
4月ももう終わりですが、なんとまあ風の強いこと。
昼と夜とで服装の調節が難しいですね。GWには落ち着いてくれるでしょうか。

さて、前回の続きです。
ただでさえ重い加工がさらに重くなります。(笑)

周知の通り、113系5300番台は0番台のモハユニット2両からの改造のため、今回のベースとしている1000番台とは車端部の窓配置が異なります。
着手する以前から薄々気付いてはいたのですが(笑)、タイプで済ませるのも納得いかないので……


とりあえず、キハ47の窓が入るように、


プラ板で柱を立て、その周囲をプラ板で囲んでユニットサッシを表現していきます。


窓が二つに増えました。戸袋窓も縮小しています。


サッシ部分を他のモールドと合うように薄~く削り、行先表示幕も位置が異なるのでいったん埋めた後にパーツを貼り付けておきます。

しかし……


どうにもバランスが悪いので、マイクロ製品の中古を拾ってきました。


サッシのモールドはKATOよりくっきりしていますが、窓間の柱が狭く実感的です。
最初からこれを種車に改造すれば労力も省けたのですが、もともと余り物の有効活用ですから仕方ありません。

当初はこの車両から窓部分のみを切り出してはめ込むつもりだったのですが、各部のサイズが一致していたので、


大胆にも(?)、窓ガラスをガイドにして切り継ぎます。
この時点でKATO・GM・マイクロの3メーカーを切り継いでいることになります。どこかでTOMIXも使ってやりましょうか。(笑)

以下、切り継ぎ後のボディです。


周知の通りマイクロ製品はボディと屋根が一体なので、


ピンバイス乱れ打ち→ニッパーで繋げる→デザインナイフ・ヤスリで屋根を取り去って、


これまた余り物の屋根(415系用)を取り付けました。今後はオデコの塗り分けやベンチレータの別パーツ化が控えているので、この時点で接着しておきます。


細かい箇所の調整が残っていますが、これで上から見た時の違和感は抑えられました。

その3へつづく

113系5300番台の製作 その1

2017年04月25日 03時57分33秒 | 鉄道模型/製作中-113系5300番台
新年度もようやく落ち着きつつあります。
しかし今年に限っては未だ桜が楽しめるのは新鮮ですね。枝垂れは散り盛ん、八重桜は今が見頃で、新鮮な日々に彩りを添えてくれます。

さて、模型もぼちぼち再開しているところです。
先日の鉄コレ24弾購入に触発され、余り物から113系5300番台を製作中です。


種車はKATOの113系1000番台。ボディのみの状態です。
上は何かテスト塗装した形跡がありますね。475系の青だったかな?(笑)


前面はGMキットの余剰品から。以前はこの基準で満足していましたが、見れば見るほど似ていないのであくまで「素材」として、貫通扉やオデコ周りを大幅に修正していきます。


まずは車端部の窓を埋め、妻面を取り去って前面を取り付け。幅は両者で一致していました。


メインとなる扉の移設です。
点検蓋のモールドを活かしたいので写真の位置で切り出し(反対側も同様)、それぞれ取り替えて切り継ぎました。実車はこの前寄りの扉のみ点検蓋があり、それ以外は埋められているようです。


乗務員扉もGMキットから。手すりを含めて切り出します。


ピンバイス乱れ打ちで乗務員扉ぴったりの穴を開口。
ちなみに2枚上の写真で切り出した反対側の扉が、こちら側に来ているのが分かるかと思います。


反対側も同様にはめ込みます。


切り継ぎ箇所の整形を終え、とりあえずはここまで。
ドア寄りの戸袋窓は切り継ぎの過程でRが消えてしまったので、いったん半分をプラ板で埋め、ヤスリで地道にRを付けていきます。

久々の重い加工ですが……続くんでしょうか?

続きました。(2017年4月28日追記)