紅葉週間 その2

2013年11月30日 23時42分28秒 | 日記
気付けば11月も終焉、紅葉シーズンもいよいよピークを迎え、あとは本格的な冬を待つのみ。
日に日に下がる気温、白い息を吐きながら相も変わらず洛中洛外を東奔西走しております。

・11/23(土)

お誘いを受けたので、グループでぞろぞろと京大の11月祭(November Festival)へ。
先日の衣笠然り、このテのイベントは自発的に行くことはまず無いのですが(笑)、行ったら行ったでけっこう楽しんでいます。


待ち合わせの出町柳駅が大混雑だったのに対し、百万遍・京大は比較的落ち着いた人出。
出店も繁盛していて、そのうちの一軒では「あまちゃん」で一気に知れ渡ったまめぶ汁を賞味することが出来ました。
近くにあった「素数クレープ」は当初293円での販売でしたが、最終的には2円にまで下がったようで……。

その後、構内からグラウンドへ移動。


孔雀が放されていました。
京大NFは国立大学故に地域振興も兼ねているのか、近隣住民とも一体になった市民まつり的イベントのようで、子ども向けのブースも多く、学祭によくありがちな内輪の盛り上がりが感じられずなかなか好感が持てました。

一通り巡った後は京大を後にして、カフェコレクションで昼食、白川疏水沿いを散歩した後、進々堂まで戻ってきてお茶。
どちらもピーク時を外して訪れたのですが、ほぼ満席に近い状況で、シーズンの慌ただしさが窺えました。


道中、今出川通から白川・銀閣方面を。
如意ヶ岳が綺麗に色付いています。


出町で解散した後、いい具合に夕陽が差していたので一枚。
「ついで」的な楽しみ方でしたが、紅葉を満喫するにはちょうど良い週末でした。

・11/27(水)


等持院からの定点観測。
寒さが増し、先週よりも紅が色付きました。


西大路三条電停にて、嵐電の行楽期増結に遭遇。
平日日中の2連はこの時期しか見られません。色は違えど旧型のモボ101形同士が手を組む様子は頼もしく、まだまだ同車が嵐電の主力であることを示してくれます。

・11/28(木)

ふらっと通りかかった相国寺の紅葉がちょうど見頃を迎えていました。




交通の便も良く、境内には美術館があることから、ちょっとした穴場かもしれません。
私は専ら出町から同志社・新町界隈への抜け道として利用しているのですが、夜間の通行が多いためにこのような見事な紅葉が広がっているとは知らず、突如として現れた燃えるような木々の色付きに思わず息を呑んだのでした。

それから同志社のEVE祭へ。


例によってお誘いですが、こちらは我がホームグラウンドにも少々似た雰囲気で居心地が良かったです。

いろいろ見て回っていると、人力車サークルが無料で相国寺通りを往復してくれるそうなので乗せてもらいました。


右下の頭が、引いてくれたお兄さん。正面は御所の今出川御門です。
図らずもこれが人力車初乗車となったのですが、フワフワした乗り心地で、見慣れた風景がいつもより高いところから新鮮に映りました。


最後はアコースティックサークルのカフェでまったり。
もちろん生演奏付きで、喫茶店と違わぬ上質な時間を堪能することが出来ました。

・11/29(金)

京都駅~阪急洛西口駅を結ぶ42系統に最古参6036号車が入っていたので、電車で先回りして(笑)、経由地のJR桂川駅前で記録。


ヤサカバスのエルガと並びました。
こうして見ると両車の車高や構造の違いがよく分かります。ここ桂川駅は京都市内の外れに位置しているので(隣の向日市までは数百メートル)、京都市バスはもちろん、ヤサカバス・阪急バス・京阪京都交通と多くの事業者、そして車種が入り乱れている様子が趣味的にもおもしろいところです。

せっかくの6036ということで、そのまま終点の京都駅まで乗車。
昼食を済ませてホームに上がると、視界に入ってきたのは奈良線で代走を務めるスカイブルーの103系でした。


これまでにも見かけたことは何度かあったのですが、きちんと撮影するのは初めてです。


奈良線内の駅でも記録しておきたかったので、ICOCAの残額で乗れる範囲の桃山まで乗車。
行き違い待ちを利用して、数々の歴史的節目の舞台となった桃山駅ホームでの風景を収めることが出来ました。

・11/30(土)

11月最後の日。
2回生向けの特別授業があり、卒業生の一人として、3回生以降の専攻での学び・卒論・研究等についての経験談をスピーチしました。
こうした役はもっと相応しい人が他にも大勢居ると思うのですが、私が辿ってきた道のりから、私なりに伝えたいことを伝えられたのではないかと思っています。
先輩として後進の皆さんの役に立てる、というのは嬉しいことではあるものの、彼らの真剣な表情・眼差しを見て、自分もまた更に邁進していかなければならないと思いを新たにしたことも事実。
何か参考になっていれば幸いですが、反対にこちらが励みになったひとときでもありました。

おゆまるで複製に挑戦&キハ59・29形「ビバ・ウエスト」の製作 その1

2013年11月27日 00時41分04秒 | 鉄道模型/製作中-ビバ・ウエスト【完成】
以前から書き溜めていたものをようやく公開。(^^;
またまた、手を広げます。

新たな試み。
近所のダイソーでこんなものを買ってきました。


模型界で評判の「おゆまる」です。
お湯で温めると柔らかくなる透明な粘土で、本来はこれを付属の型に当てはめて遊ぶといったものですが、
この性質を利用して、たとえば模型のパーツを押し込んで型取りし、そこにパテを充填すると複製が容易に出来るというものです。
従来、模型パーツの複製についてはレジンキャスト等の大掛かりな準備が必要でしたが、このおゆまるによる複製方法の発見は革命的といっても良く、お陰で鉄道模型製作における複製は敷居が大幅に下がりました。

モノは100均ですから、とりあえず2つを購入。
今回はいきなり(?)前面の複製に挑戦してみることにしました。


複製のネタはこちら。
1989年から1999年まで広島・山口界隈を中心に活躍したキハ58系改造JTの「ビバ・ウエスト」です。
種車は以前に譲ってもらったKATOのキハ56タイプで、特に何も考えず勢いだけで作りかけていたのですが、
例によって2両を同時並行で製作しなかったため、1両のみが形になった段階で行き詰っていたところでした。
並べることはないにしても、同じ前面ならばディテールは揃っていた方がいいですからね。

その前に、複製に備えていま一度前面の手直しを。


光硬化パテを盛りつけます。


硬化させてから研磨。
この状態で複製します。


余っていた車両ケースに沸騰したお湯を張って、


おゆまるを沈めます。
2分ほどで柔らかくなるそうなので、ピンセットで突きながら様子を見ます。


軟化してきました。


引き上げて、手で適当にこねます。
このとき、空気が入らないようにするのがコツです。


前面を押し付けます。


型が出来ました。
パッと見はいい感じです。


早速、型に光硬化パテを塗りつけていきます。
一度に塗ると硬化しないので、まずは薄く盛りつけて硬化させます。


硬化した様子。
光源は手軽にiPhoneの懐中電灯アプリを使用しています。


再び盛り付けます。


また硬化を待って、余計な部分をデザインナイフで切り取ります。
おゆまるとパテが癒着しないか心配でしたが、硬化したパテは少しナイフを入れるだけでパリッと簡単に剥がれていきました。


整えたところ。


取り出し。
案の定バリや欠けは見られましたが、きちんと複製出来ています。
前照灯と愛称幕部分が埋まってしまったのが残念ですが。(--)

後は、これをひたすら整形していく作業になりますが、
複製した前面が少し分厚かったようで、途中で上下がパキッ! と割れてしまったため、作り直し。
パテを盛りすぎた&型が深すぎたこともあるようです。


同じ型を用いて、今度はパテを薄めに充填。
乾燥後に再度盛ることはせず、この一回だけで済ませます。


取り出し。
途中の工程は一回目と同じです。今度は良さそうですね。


整形。
色合いといい欠け具合といい、チーズのようです。


厚みもちょうどいい感じです。
ちょうど種車のパーティングライン辺りで接合出来るでしょうか。


欠けている部分は分かりやすいように溶きパテで補填。
乾燥するまでしばらく置いておきます。

今回は最初にパテを盛りすぎるというミスはあったものの、おゆまるを用いた複製は思った以上に効率的で、自作の幅を広げてくれそうです。
停滞していた他の仕掛品が復活する日も近いかも……?

紅葉週間

2013年11月22日 15時56分43秒 | 日記
寒さが強くなると同時に、京都の紅葉が見頃を迎えはじめました。
大通りの自転車通行はちょっと遠慮して、一筋二筋ずれた細道を北へ南へ、時折垣間見える山々の色合いに季節の移ろいを実感する、そんな今日この頃です。

・11/13(水)


新風館でイルミネーション点灯が始まっているのを見かけました。
季節が巡るのはほんとうに「速い」もので……。


ほとんど初対面の方々と、こんなところで閉店(24時)まで飲みました。
意外と話せるもんですね。


それから河原町で久々の「カラオケオール」の後、河原町三条5:49発の17系統初便で朝帰り。
市バスのなかでは最も早起きの系統で(錦林車庫5:30発)、始発の新幹線にも間に合うことから乗客の姿はそれなりに見られました。
最終バスには何度も乗ったことがありますが、早朝のバスというのもまた独特の雰囲気です。

・11/15(金)

所用ついでにかなり遠回りをして(笑)、この日限りで廃止される京都バス45系統北行にお別れ乗車。
同系統は京都駅から烏丸通を北大路まで北上、岩倉方面に向かう路線でしたが、大部分が地下鉄烏丸線と並行していることから利用が年々減少。京都バス自体も地下鉄利用→北大路or国際会館乗り換えを推していることから、朝夕のみの運行に縮小されていました。
そしていよいよ、翌16日に実施されるダイヤ改定で北行が廃止、南行は休日午前のみの実質「免許維持路線」と化すことが発表されたのです。


この日の京都駅9:44発、午前時間帯の最終便は日野ブルーリボンⅡの8号車。屋根上のスピーカーはメロディーを流して接近を知らせる山岳路線(自由乗降区間)用車両の特徴で、座席にはシートベルトが備わっています。
京都駅からの乗客は驚くことに私一人。長年、嵐山方面の乗り場をこの路線だけが間借りしているかたち(大原方面は別の乗り場から)なので、存在自体もずっと地味なものでした。


車窓から同志社大学寒梅館を。翌日からは南行でしか見られない景色です。
結局、私が乗った北大路駅までは2人が乗ってきただけで、これでは廃止も致し方ないといったところでしょうか。
しかし運賃面に関しては地下鉄よりも安く、確実に座れて乗り継ぎも楽であることから、わざわざ時間を合わせて乗ったことが何度かありました。
地下鉄の倍の時間をかけて北大路駅に着いた後は、更にバスを乗り換えて漸く所用へと向かったのでした。

・11/17(日)

知恩院さんでお茶会があり、お点前をさせていただきました。


最近は場慣れ(?)してきたのか、一時ほどの緊張もやや収まり気味となり、落ち着いてじっくりとお茶を点てることが出来ました。
先月以来ほぼ毎週末のように続いた茶道関係のイベントもこれでいったん終了。思えばあっという間でしたが、この短期間での一期一会を忘れず、また来年以降に繋げていきたいものです。

・11/19(火)


京都府立大学で開かれた「京都力を探る」講座に参加。
府立総合資料館開館50周年記念イベントの一環で、テーマは「京都の文明開化――山本覚馬を中心に――」というタイムリーな内容でした。
これまでにも近代京都については様々なところで学んできましたが、一人の人物を通しての視点というのは新しく、眼や足腰を患いながらもエネルギッシュに活躍した覚馬の歩みが、奠都で廃れた京都の復興過程とまさしく重なるといったことが窺え、大河ドラマでは描かれていない点の理解についても深められました。
そして晩年に洗礼を受けてキリスト教徒に、同時期に京都商工会議所会長となったこと――信仰と社会的地位、この二つが大きな到達点であったことが強調されていましたが、同志社の設立援助はもちろん、後に門下からは京都の産業界を牽引する面々を輩出したことから、次代を担う人材(財)の育成がまさに「京都力」の一つであることを確信しました。

・11/20(水)


いつも通る等持院からマキノ省三像を。
今でこそ太秦が有名ですが、かつて京都にはここ等持院を含めた数多くの撮影所が設けられ、さながら日本のハリウッドの様相を呈していたといいます。
近年は映画産業、或いはそれに関連する芸術や文学の再びの興隆を目的としたイベントが多く見られますが、私はそれらに接するたび、「舞台としての京都」を常に考えなくてはならない立場であることを強く実感するのです。

京都市交通局、運賃値上げ

2013年11月20日 04時51分15秒 | バス関係
昨夕飛び込んできたニュース。

京都市地下鉄・バス10円値上げ 14年4月から

つい先日、嵯峨・嵐山地区への均一区間拡大の報を取り上げたばかりですが、今度は消費税率UPに伴う運賃値上げが来てしまいました。
予測は出来ていたこと、仕方のないことではありますが、バスの初乗りが230円というのはますます遠のいてしまいそうです……。
私はふだん金券ショップで回数券や一日乗車券を求めて乗ることが多いのですが、移行してすぐは小銭を足して乗らなければならないでしょうし、止む無く現金で往復乗車する場合は460円と、500円の一日乗車券(こちらは据え置き)とそう大差ありません。
一日乗車券と、地下鉄の210円区間(京都~四条間など)が据え置きなのがせめてもの救い、といったところでしょうか。

そして、嵯峨・嵐山地区が均一220円となるのは3月末の僅かな期間ということになりそうですね。
短距離区間はこれで40円もの値上げ、反対に値下げとなる区間も少々有難味が薄れることから、これに合わせて発表した方が良かったとは思いますが。
「歩くまち・京都」を標榜している通り、こうなると来年度以降の市内移動は専ら徒歩や自転車、バスに乗る場合は必然的に一日乗車券ユーザーになることが多いのかな、と思っています。

KTR1000/2000の製作 その7

2013年11月18日 20時54分49秒 | 鉄道模型/製作中-KTR1000/2000形【完成】
前回はこちら

ちょっと進んで、給水口移設→下地塗装→銀塗装の済んだKTR1001にデカールを貼っていきます。


合間の写真を撮り忘れましたが、銀塗装の後、マスキングをして帯の位置決めをします。
ここからはKTR2002の時と同じ工程です。


自作デカールを台紙ごと貼り付け、水を染み込ませた綿棒で押さえていきます。
1分ほどで台紙は自然に剥離し、圧着された赤緑の帯が現れます。


前面はテールライトやタイフォンに掛かって歪んでしまうので、細かく切り出して二重に貼り付けました。
その箇所色が濃くなってしまうのがイマイチですが、実際に塗装をするにも厄介な箇所なのでまぁまぁ良いでしょう。
前回誤って削ってしまった前面窓上の水切りは、細く切った紙を瞬着で貼り付けて復活させています。


2両ともボディのみ完成しました。
次回は床下の加工に入っていきます。1001(キハ28)が動力車となるので、これも少々厄介です。

京都市交通局、均一運賃区間拡大

2013年11月15日 23時47分28秒 | バス関係
先日もお伝えした京都市バスの大規模再編ですが、本日、追加情報として京都市域におけるバス均一運賃区間の拡大が発表されました。(京都新聞の記事はこちら)
ほんとうに今年は次から次へと驚きをもたらしてくれる交通局ですが……その内容は、

・従来、調整運賃区間だった嵯峨・嵐山地域が均一運賃(220円)区間へ
→500円の市バス専用一日乗車券が同地域で差額を払わず使用可能に

・京都バスにおける市バス専用一日乗車券の運用開始
→同経路・同地域を走る京都バスへの乗車機会の拡大

といったもので、前者は観光客、後者は特に地元客にとって朗報と言えるでしょう。
これにより、京都駅から嵐山へはJRと運賃額が逆転することになります(JRの京都~嵯峨嵐山は230円)。
もっとも、所要時間に関してはもちろんJRが勝り、切符も金券ショップで買えば同額になるのですが(過去記事参照)、トータルの交通費を考えると500円で済む一日乗車券に軍配が上がります。時間を節約する意味では鉄道を併用、という手もありますが、駅から離れた苔寺や大覚寺などはますます市バスの利便性が向上しそうです。
しかし、従来は190円や200円だった短距離区間が値上げ、反対に270円だった区間が50円もの値下げとなることで会社側にとっては少なからずダメージとなることから、プレスリリースにもある通り「京都バスの英断」、まさにその思いが伝わってくるようであります。

また、京都バスの一日乗車券導入は大変喜ばしいことで、均一区間内であれば京都バス独自停留所でも利用が可能となるのはもちろん、そこそこの本数が市バスと並走している烏丸通や河原町通、丸太町通で従来強いられていた「ガラガラの京都バスを見送って満員の市バスを待つ」ということもおそらく少なくなるでしょう。

そしてもう一つ、従来は調整運賃区間を示す「白地に黒字の系統番号」が特徴的だった同地域を走る系統の行先幕ですが、均一区間系統となることで番号色の変更が実施されるのか気になるところです。LED幕車も入ってはいますが、何より番号の色に親しみがありますから、何かしらの変更が生じればとてつもない違和感を放ってくれるのでは……と薄ら期待しています。(笑)
以上、先月以来少しずつ明らかになってきた京都市バスの大規模再編ですが、次回はおそらく来年辺りでしょうか。今のところは廃止系統が何も発表されていないこともあり、引き続き注視していきたいところです。

KTR1000/2000の製作 その6

2013年11月14日 21時36分43秒 | 鉄道模型/製作中-KTR1000/2000形【完成】
前回はこちら

相方となる原型顔のKTR1001(実際は展望車同士、原型顔同士で編成を組んでいたのでペアにはならない)の製作に移っていきます。
製作は展望車よりもずっと楽ですが、KATO製品を改造していくので少々の加工が必要となります。


前面はパーティングラインが目立っていたので削除。
この時、実車写真を見誤って水切りまで落としてしまったのですが、後で復活させます。
前面の印象把握がイマイチな同製品ですが、前面窓を広げてTOMIX製のものを嵌めてやると相当印象が変わります。

さて、位置の異なる給水口ですが、


旧作でジャンクとなっているキハ41から取ります。
本来ならば埋めていなければ形態としてはおかしいのですが、製作当時(高校生)は資料不足で給水口は残したままにしていました。
因みに、既に無くなっている乗務員扉付近は現在製作中のキハ41に流用されていきました。


近影。
当時の技量では手すりの類も取り付けることは出来ず、ライトも皿穴を開けただけで満足していました。


懐かしさに浸りつつ(笑)、大まかに給水口を切り出します。
ルーバーすらもよく埋められていなかったのがよく分かります。


やはり前々回と同じように、位置をケガき、


蜂の巣状に穴開け。


ニッパーで穴を繋いで切り出し、デザインナイフで四角く整えておきます。


そして整形した給水口を嵌め、表裏共に瞬着を薄く盛っておきます。
こちらも銀塗装なので、仕上げは十分に気を遣わなければなりません。

木枯らしの頃に

2013年11月11日 21時44分43秒 | 日記
11月に入り、いよいよ寒くなってきました。
今年の紅葉はもう少しといったところでしょうか。その前に冬が来てしまいそうですが。

・10/31(木)

この日は午前中から百万遍・知恩寺の古本まつりへ。


京都の古本まつりは春・夏・秋の3回実施されていて、最も有名なものは夏期の糺の森でおこなわれるものでありますが、今回は初めて秋の知恩寺に行ってみました。
例によって友人と現地集合(しかし待ち合わせはせず、何処かの書店ブースでバッタリ会うまで延々吟味し続ける)で合流し、それからまた別々に本を物色して門前で待ち合わせ、至近のハイライト食堂で昼食と相成りました。

お目当ての本も見つかり、それ以外には、


いま買わずしていつ買う? といったこんな本を。
「同志社編」とある通り、聞くところによると、入学式で配布される非売品らしく……
(現在は『新島襄の手紙』と書名を変えて一般の書店でも販売中)


頁を捲っていると、こんなしおりが挟まっていました。おそらく卒業生の誰かが流したのでしょうね。
気になる書簡ですが、その相手として妻の八重はもちろんのこと、板垣退助・大隈重信など当時の政治家たちとの交流を窺うことが出来、まだまだイメージでしか掴めていない明治期の京都、なかでも教育先進都市たる一面を知る一つの手がかりとなることと思います。

・11/2(土)

午前中は所用で湖国入り。


今年で21年目を迎える帝産湖南交通のエアロスターKに遭遇。
近江バスもそうですが、京都では既に見られない古豪が第一線で活躍している様子が印象的でした。

午後は帰洛の後、お茶のお稽古へ。
この日は炉開きでした。風炉と炉では点前が異なるのでまた覚え直し……というループをここ数年は辿ってきたのですが、今年は自然と体が覚えている部分が多く、「覚え直し」ではなく自ら「思い出す」部分が多かったように思います。
そして気付けば6年目に突入。許状をいただいたり、既に幾度かのお茶会では点前をさせてもらえるようにはなってきたものの、年数のわりに中身が伴わないことを感じることも多く、これからも益々頑張っていきたいところです。

・11/3(日)

上賀茂神社でおこなわれた「きもので集う園遊会」にお手伝いとして参加。




呈茶席が設けられ、上七軒の芸舞妓さんたちが点前をされるかたわら、水屋のテントからひたすらお茶を点て出ししていました。
あいにくの天気でしたが、雨も一時を除いて何とか持ちこたえ、盛況に終わりました。


帰りは上賀茂神社前のバス停が京都駅行きの4系統待ちで大混雑していたので、別路線が合流する対岸の加茂川中学前まで歩いて移動。
その途中、賀茂街道を上ってきた臨時の北3系統ツーステ(6279)に遭遇しました。この日は京都産業大学の学園祭もあったのでその関連でしょう。
同大学は高3での入試以来訪れていませんが、その時に合格していたこともあって、もしかすると通っていたかもしれない大学。もし京産大の学生になっていれば、今頃はまた違った暮らしをしていたのかもしれません。
時折、パラレル・ワールドの自分を見てみたくなります。

・11/4(月)

三連休最終日は梅田の鉄道模型フェスティバルへ。


もう何も残っていないだろう、と思いきや、TOMIXの「まいづる」セットを半額で入手することが出来ました。
このクモハ183形が欲しかったんですよね。嵯峨野線では専ら併結運用・中間封じ込めで顔を拝めなかった車両ですが、模型ではKTR8000系と共に舞鶴線内の単独編成として楽しみたいと思います。

帰りは寄り道をして……


西中島南方で待ち続け、御堂筋線のレトロラッピング車両を撮影。
中間には連ドラ「ごちそうさん」ラッピングの車両も挟まっているのですが、1両ごとの形式写真は残念ながら対向列車に被られてしまい、次回に持ち越しとなりました。

・11/9(土)

みやこめっせの鉄道古書即売会へ。
予想以上にこじんまりとしたイベントで、落ち着いて物色することが出来ました。


モノ自体も少なかったのですが、収穫は100均だった古のピク誌5冊。
最近の事柄であればネットで十分事足りるのですが、国鉄時代~JR初期はやはり紙媒体に軍配が上がります。
的確に絞られた情報、資料性、手元でいつでも見られる安心感もありますね。

それから学祭に誘われたので、衣笠まで市内縦断移動。
学祭は実に4年ぶりの訪問となりますが、既に夕刻ということもあってそれほどの混雑はなく、友人とアレコレ話し歩いて模擬店で空腹を満たした後は、食堂を丸々貸し切っておこなわれている鉄道研究会のブースも覗いてみました。


各イベントを通じて収集されてきたであろうグッズの数々。
Twitterを見ていると、鉄研さんとはいろいろなところでニアミスしているようです。


定番のレイアウト。
今をときめく225系や287系、鉄コレ京阪3000系など旬の模型が一堂に会していました。

そして何より凝っていたのが、


赤券を模した入場券。早速押印してもらいました。
様式や質感など細かいところまで似せています。流石にナンバリングは「2013」で統一されていますが、こういう遊び心、いいですね。

夜はまた違う友人から夕食に誘われ、最近よく行く同志社の寒梅館で夕食。
こんなにオシャレなことをしていますが、男同士です。(学祭も)


この日の「夜ランチ(メニューにそうある)」はフォアグラのチキンカツでした。
「隣の芝は青い」のかもしれませんが、こんな学食を一度知ってしまうともう自分のところには戻れなくなりそうですね。(笑) メニューといいムードといい営業時間といいアルコール提供といい、学生と地元客と観光客全てにとってありがたい存在です。

・11/10(日)

茶道文化検定を受検するために京大へ。


こちらも11月祭の準備が進んでいました。
毎年ユニークなテーマが掲げられてネット上でも話題になる11月祭ですが、今年は「京大を、取り戻す。大学の理想、形を物語るのは、学生であります。」といったもの。
例年に比べると些か捻りが少ないのかもしれませんが、昨今の京大を取り巻く状況からすると「取り戻す」というスローガンは今年にこそ相応しく、そこにはただのパロディではない想いが込められていると推察されます。

KTR1000/2000の製作 その5

2013年11月09日 03時07分35秒 | 鉄道模型/製作中-KTR1000/2000形【完成】
最近の記事の書き方としまして……
写真に合う言葉を並べる→繋げて文章にする→推敲という順を追って書いているのですが、最後の推敲で妙に時間がかかるせいか、日記は後日まとめて、そして模型関連は全体的に数日遅れといったかたちで載せています。
その日の出来事をその日のうちにまとめてUPしていた昨年までとはえらい違いです。
実はこれも10月のハナシだったりします。
申し訳ございません。

さて。
前回、塗装まで済んでいた2002のボディですが……


展望席窓の横ですが、長方形の穴があります。
実車では信号炎管が埋められているのですが、下地を塗装するまで存在をすっかり忘れていました。


プラ板をL字型になるように組んで、


開口してKATOのAssyパーツを植えました。
少しオーバーです。


平屋部分の屋根も、大型クーラーが載る箇所は平たくなっているのでプラ板を切り出して接着。



合わせて従来の屋根もカットしておきました。
ベンチレータは別パーツ化する予定です。

そして、もう一度サーフェイサーで下地を整えた後、いよいよ銀塗装。




金属とプラの接合部分も何とか……誤魔化せたといった感じです。
肩部はやはりラインが歪んでしまいました。平屋部分は旧作の流用なので仕方ない部分もありますが、この辺りの技量も上げていきたいところです。

さて、通常であれば銀は最後に塗装するものですが、今回も楽をします。


キハ22-700でも試した「おうちdeデカール」を貼り付けていきます。
クリスマスカラーですね。


ついでに三日月型のロゴマークも製作、ルーバーはGMの東海色デカールに付属のものを使用しました。


床下に仮載せ。
この後も窓ガラスや内装の製作などが待っていますが、次回からは相方の1001の加工に入っていきたいと思います。

ブルートレイン全廃――各社報道比較

2013年11月07日 20時28分58秒 | 日記
当ブログでも取り上げた、河北新報による寝台特急「あけぼの」廃止報道。
それを追う形で、本日、報道各社から北海道新幹線開業に伴う「北斗星」の廃止――すなわち、ブルートレイン「全廃」報道が流れました。
まだJRからの公式発表がなされていないせいか、各社で記事内容が微妙に異なるのが興味深いところですが、ここで簡単に要点を整理していきたいと思います。

★Yahoo!ニュース(記事へ)

・「あけぼの」来春廃止
・「北斗星」2014年度末廃止、臨時列車化
・「カシオペア」、「トワイライトエクスプレス」2015年度末廃止
・「サンライズ瀬戸・出雲」は今後も運行

★MSN産経ニュース(記事へ)

・「あけぼの」来春廃止
・「北斗星」2015年度中廃止

★共同通信(記事へ)

・「あけぼの」来春廃止
・「北斗星」2015年度中廃止

また、現在運行中のブルートレインと関わりの深い東北・北海道地方の各紙ウェブサイトを見てみます。

★河北新報(記事へ)

・「あけぼの」来春廃止
・「北斗星」2015年度中廃止
・「カシオペア」、「トワイライトエクスプレス」、「サンライズ瀬戸・出雲」は今後も運行

★東奥日報(記事へ)

・「あけぼの」来春廃止
・「北斗星」2015年度中廃止
・「カシオペア」、「トワイライトエクスプレス」、「サンライズ瀬戸・出雲」は今後も運行

★秋田魁新報さきがけ on The Web(記事へ)

・「あけぼの」来春廃止
・「北斗星」2015年度末廃止

★北海道新聞どうしんウェブ(記事へ)

・「あけぼの」来春廃止
・「北斗星」2015年度末廃止

以上を見比べてみると、各社で一致している「あけぼの」の来春(2014年3月)廃止はおそらく間違いなさそうですが、「北斗星」に関しては廃止予定年度が分かれています。
上記報道の中で唯一、臨時化について言及しているヤフーの記事を基に推測すると、2014年度末に廃止・臨時化→2015年度末に完全廃止(他社はこの時点をもって「廃止」と見なした)と読むのが適切であるかもしれません。
また、「北斗星」とセットで語られるはずの「カシオペア」や「トワイライトエクスプレス」については少々不透明で、やはり運命を共にするのか、車齢の若い「カシオペア」に関しては新たな活路を見い出すのか。
そして「ブルートレイン」の分類に含まれるかは微妙なところですが、青函トンネルを通る急行「はまなす」に関してはどこも言及しておらず、こちらの去就も気になるところです。
いずれにせよ、「サンライズ」が最後の定期寝台特急にして夜行列車となることは半ば確定であるかと思われますが、いよいよ終着駅が近づいてきた伝統のブルートレイン、乗車・撮影共に残された時間の中で楽しんでいきたいものです。

写真は昨年8月の分より、島松駅付近を走る下り「北斗星」。
「トワイライト」と並んで幼少期からの憧れでした。やはり専用色のDD重連が似合います。

KTR1000/2000の製作 その4

2013年11月06日 00時52分31秒 | 鉄道模型/製作中-KTR1000/2000形【完成】
こちらも忘れずに……。

前回はこちら。




光硬化パテが乾燥した様子です。
そのままでは表面がベタついているので溶剤で軽く拭き取り、ここからまた磨いていきます。




概ねパテ修正が済んだところ。
とりあえずOKを出すことにして、ほったらかしにしていた平屋部分の加工に移ります。

今回の展望車はキハ58改造のKTR2002とするので、給水口は車体中央に2つ。
もう片方の展望車、キハ28改造のKTR1002とする場合は給水口が中央ではなく前寄りとなり、つまりこの車体で言うところの展望席側窓の下にあるため、新設するとなるとかなり厄介なのです。
先代を製作した時は資料不足でそれを知らず、普通に片方の給水口を埋めただけで済ませていました。

というわけで、余計な作業ではありますが、片方の給水口を「復元」していきます。


キハ58と位置を合わせて周辺を欠き取り、




部品取り用のキロ28から給水口を移設。
元の車体裾とラインが合うように磨いていきます。

そして十分に均した後、プライマーサーフェイサーを吹きます。




給水口を追設した跡は分からず、継ぎ目に関しては何とかOK、と言ったところでしょうか。
やはり車体の歪みは免れませんでしたが、イメージはこれで十分掴めてきました。

平屋部分の屋根肩を少し修正した後、いよいよ本塗装に入っていきたいと思います。

ついに……

2013年11月03日 02時04分28秒 | 日記
今年もこの時期がやってまいりました。
あくまで新聞報道であって、JRからの公式発表ではありませんが。

河北新報/東北のニュース 寝台特急「あけぼの」廃止へ JR東、本年度限り

東北新幹線全線開業時から危ういとは思っていたものの、こうしてJRよりも先に記事が出ると「いよいよ」の感があります。
「根強い利用」と記されている一方で、「客車の寿命」とあることからも、日本海のように臨時化の可能性も低そうな気がしていて、東日本では近年ブルトレを利用した臨時列車が多いのも、おそらく引退に合わせてでは……と勘繰ってしまいますね。

いつしか「最後のブルトレ」と呼ばれるようになってから、東北・北海道へ旅立つ際は積極的に利用してきましたが、

2011年の大晦日に上野→青森で、
2012年の8月に同じく上野→青森で、
そして今年3月に友人と象潟→上野で利用したのが最後でした。

旅情あふれる21時過ぎの上野駅、深夜の上越国境、特急らしからぬ停車駅の多さ、そして窓外に広がっているであろう漆黒の日本海、静まり返った車内で読書灯を点け、これから向かう津軽に思いを馳せながら太宰を読むのが好きでした。
廃止となるならば、あともう1回、乗っておきたいですね……。

写真は今年3月、上野到着時の一コマです。
ここには以前から多くのファンが詰めかけていますが、これから更に激化しそうですね。

JR119系からえちぜん鉄道7000系を作る その2

2013年11月02日 02時07分13秒 | 鉄道模型/製作中-えち鉄7000系【休止】
……実に半年ぶりの再開となります。
時折ブログのアクセス解析をしていると、検索でこのカテゴリに辿り着かれる方が意外にも多く、せっかく来て頂いても製作記が一回だけで凍結しているのは忍びないので、これを機に(?)再開の運びとなりました。

前回はこちら
それ以降の(ブログに載せていないところでの)進み具合としては……


側面の加工(窓埋め)が終了しました。
帯を剥がさないといけませんが……。


屋根上も不要な機器は取り除き、穴埋めまで済んでいます。
パンタの増設が厄介ですね。

さて、今回の加工。
前回までは、片方の先頭車のみ前面窓の拡大を終えていました。
もう片方に取り組んでいきます。


右が未加工の先頭車。
今回からの新たな試みとして、繊細なモールドのライトやステップ類をマスキングゾルで保護して加工に備えていきます。


幌パーツが付いていた箇所の切り欠きに0.5mmプラ板をぴったり当てて……


切り取って、整形。
先に加工していた先頭車(左)と同じ顔つきになりました。


窓の拡大も完了。
要所に溶きパテを盛ってしばらく乾燥させておきます。