昨日は毎年恒例・下鴨神社糺の森でおこなわれている古本市に行ってきました。
やっぱりここに来ないと夏を実感出来ません。
今年が第27回とのことですが、そのうち20回は参加しているような気がします。(笑)
まずは鉄道関係を物色。
ピク誌のキハ20系と58系の特集ですが……パノラミック車先頭の急行「たかやま」の何と格好いいこと!
同誌の発行は91年ですから、まだまだ各地でキハ58系が「急行」として活躍していた頃です。華々しい地域色を纏った気動車のカラー写真も多く、今後模型で再現するうえでは貴重な資料となってくれるでしょう。何より、放置中の「たかやま」4連の製作意欲が一気に高まりました。(笑)
その他にはいつものように研究に関係する本や、300円程度で売られていた明治末期の教科書類などを買ってみましたが、これがじっくり読んでいくとなかなかおもしろいものです。
高等小学校地誌なんかは当時発達しつつある鉄道網や奠都後間もない京都についての記述もあり、おまけに巻末には所有者の住所まで書かれていたものですから、100年以上の時を経ていろいろとロマンを感じます。(笑)
こういった明治大正期のナマの資料(もちろん当時はそんな意識は無かったでしょう)がぽんと置かれていて、それを誰でも手に取れるところに古本市の良さがあると思います。
それから気になったところでは、『紀伊郡誌』や『洛北誌』を立ち読み。
いずれも京都に区制や町制が敷かれる前の記録をまとめたものですが、それまで数多く存在していた村々の様子や、出身の小学校が明治初期に民衆の手によって設立された(ここが重要)という記述を見つけ大興奮。(笑)
写真こそないものの、以前から興味を抱いている河川についての情報も多く、中心部に比べて周縁部が大きく様変わりしていることを改めて実感。また、巻頭付録の古地図に「下鴨村」の名を見つけ、それを今まさに糺の森で目にしていることに何とも言えない感慨を覚えたのでした。
いずれも高価だったので手は届きませんでしたが、総合資料館かどこかで閲覧出来るでしょう、きっと。
一通り見終わった後は、現地合流した友人と今出川の「KAFE工船」へ。
久々に会ったということもあって、時間を忘れて語り合い。
日替わりの豆は深焼きのペルー産にしたのですが、これがまた美味しかったです。