北陸の475系 その9【完成】+α

2015年12月31日 03時23分36秒 | 鉄道模型/製作中-475系A22編成【完成】
今日で2015年も終わり。
書き残したことと言えば、製作中の475系ですが……実は10月末頃に完成していました。すみません。m(_ _)m
前回はこちらです。最近はすっかり模型に触れる機会も減ってしまい、いつか載せようと思って写真だけ撮っていたのを、年末になってようやく紹介出来る運びとなりました……。


細かな箇所はこれまで紹介してきた通りなので、特筆すべきことはありません。


屋上とパンタはグレー、クーラーを銀、交流機器類を明るいグレーで塗り分けました。
各部の造りは旧いですが、さすがはロングセラー製品。塗り分けるだけでモールドが生き生きしてきます。


例によって紆余曲折はありましたが、調色したことによって理想の北陸単色が出せたかと思います。
実車は松任工場で辛うじて在姿しているか、していないかという状態でしょうか。機会があれば、次は茜色の413系や415系を作ってみたいですね。

~~~

完成品の購入は、TOMIXの気動車シリーズが目立った一年でした。


紹介し忘れていた、大糸線のキハ120です。
先代キハ52をイメージしたジオパークPRのラッピングが鮮やかですが、目当ては後ろの方で……


原色の329の方へ動力ユニットを移し、転属前の設定として行先を「東城」に。
加えて、床下機器類を再塗装。スカートは加工して実車に近づけてみました。


というのも、古い写真を整理していて、見つけたのがこの一葉。
98年8月29日、新見駅で発車を待つ姫新線の同車(329)です。貫通扉窓から見える帽子を被った子供が私ですが、この時は家族で18きっぷを使用した旅行の最中だったと記憶しています。隣で時刻表を見ながら相談している青年も今やいいオジサンになっているんでしょうね。時は流れ、私も先日25歳を迎えましたが、鉄道車両で言えばそろそろリニューアル更新の時期。(笑) 長らく変化を聞かないキハ120ですが、ローカル線の動向と合わせて今後注目していきたいところです。

本年もご覧いただきありがとうございました。どうぞよいお年をお迎えください。

北陸の475系 その8+α

2015年10月16日 03時10分19秒 | 鉄道模型/製作中-475系A22編成【完成】
鉄コレ第22弾の内容が明らかになりました。
が、価格は遂に定価1200円! 初期のチープさから見れば急成長の感がありますが、今回は国鉄・私鉄の旧型気動車が中心、それも西日本寄りとあって個人的には嬉しいラインナップです。
じっさい、この気動車シリーズは改造の種車や部品取り、ディテールアップにも使いやすく、キハ2041九州色キハ22-700北海道色など、当方でもいくつか製作経験があります。

今回気になるのはやはり、紀州鉄道キハ603、加悦鉄道キハ083あたりでしょうか。
これらは実車が現存していることもあり、開封売りのお店では高騰する予感がしますが、加悦鉄道キハ083についても5年ほど前に製作しています。GMキットの切り継ぎ改造ですが、今から見れば前面は細部が異なるほか、下地処理をロクにしなかったせいで塗装が所々剥がれているヒドい状態ではあるものの、それでもお気に入りのアイテムです。なので「おみくじ」買いでは当たってほしくないところ……。(^^;
いっぽう、紀州鉄道は2台あれば(そして細かいところを気にしなければ)以前の体制を再現出来ますね。購入の折にはまた報告したいと思います。

前置きが長くなりましたが、本題、475系です。前回はこちら
床下の細々した加工がメインです。


台車にスノープロー(鉄コレNDC用)を取り付けました。
洋白線で画像のように固定していますが、左側は試行錯誤の跡が見えていますね。(笑)
この後、プライマーを塗布して黒で塗装しておきます。


スカートはGMの113系用を加工。
電連部分の欠き取りを埋め、全体をグレー塗装の後、栓受け部分を黒で塗り分けます。
強度もあってリアルな形状のパーツなので、今後、湘南顔の電車を製作する際には追加で持っておきたいところですね。


一気に飛びましたが、塗装した床板、座席パーツ、そして窓ガラスと屋根を合わせて仮組み。


前回取り上げた室内塗装はご覧の通りです。
クーラーはAU12S(GMの157系用)を取り付けました。旧い製品なのでモールドが甘くカタチも歪なのですが、形状が異なることを主張出来ているでしょうか。前位のクーラー(差し込みが緩いですね)のみ他と比べて間隔が空いているのが特徴です。

残るは2両の組み立てと一部パーツの追加塗装……いよいよ完成間近です。

北陸の475系 その7

2015年10月05日 02時21分30秒 | 鉄道模型/製作中-475系A22編成【完成】
前回はこちら

結局、夏期休暇中に仕上げることは出来ませんでした。
再び週末モデラーとなったので、この先は進捗が遅くなります。(^^;

今回は塗装がメイン。
オレンジ色に塗った座席パーツを塗り分けていきます。


仕切り部分はクリーム色に。


ライトユニットのカバーとなる部分は黒を塗装しました。


細かいところでは、ロングシートとの境となるボックスの背面をクリームで塗り分けています。


(再掲)
実車画像でも背面(画像左端)が目立っていますね。室内灯は入れないので効果のほどは分かりませんが、ささやかなこだわりです。(笑)
中間車の座席パーツについては、追い追い。

続いて、中間車・モハ475の屋根です。
モールドを全て取り去った両先頭車とは異なり、こちらは無加工のまま。


一体成型となっている交直流機器その他諸々を明るめのグレーで塗り分けました。(マスキングが大変でした)
正しくは銀色のようですが、末期の姿を想定しているのでこのようにしています。ただ、クーラーは塗ってみて違和感を覚えたので銀に修正しようかと……。

その8につづく

北陸の475系 その6

2015年09月26日 02時27分38秒 | 鉄道模型/製作中-475系A22編成【完成】
前回はこちら。

今まであまり触れていなかった屋根の加工です。


幾らか前に撮った写真ですが……ベンチレータを取り去って、両先頭車についてはクーラー台座も除去してプラ板で埋め、平滑にします。
これは製品のプロトタイプが最も多数派のAU13Eを5基搭載していることによるもので、今回製作のA22編成はAU12Sを6基搭載しているというモデラー泣かせ仕様!
しかしながら、クーラーひとつを見ても北陸の475系(とその一族)における各種形態の細かさには恐れ入ります。一時はサハ455を挟んだ編成や、中間封じ込めの先頭車で文字通り中間車化した車両(車番をクモハ→モハに書き換えたのみ)なんかも居ましたね。


新たに6基のクーラーを取り付けるべき箇所を穴開けし、GM9番で塗装。
やはり幾らか傷が残ってしまいましたが、いずれもクーラーで隠れてしまう箇所なので目を瞑りました。

続いて、座席パーツの加工。
こちらはその3以来ですね。


ボックスシートを除去して生じた穴をプラ板で埋め、


簡単ではありますが、プラ板でロングシートを作っておきます。


塗装は模型映えを狙ってオレンジとしました。後ほどデッキ部分をアイボリーで塗り分けますが、予めマスキングしておいても良かったかもしれませんね。

気分転換に(?)、実車画像を。


2013/03/28 旧北陸本線 泊

当駅で折り返し発車を待つ475系。写真では分かりませんが6両編成でした。
たまたま乗った列車が泊止まり(笑)だったので途中下車の機会を得、駅近くの薬局で旅行用品を調達した覚えがあります。

その7につづく

北陸の475系 その5

2015年09月24日 20時59分30秒 | 鉄道模型/製作中-475系A22編成【完成】
前回はこちら

ボディの加工は概ね終わり、前々回、ボロボロに崩落してしまった床板の加工に移ります。


こちらは崩落を免れたクモハ側の床板ですが……台車取り付け部に欠けがみられます。おそらく台車を取り外す時に力が加わって欠けてしまったのでしょうね。
一応、この状態でも(かなりぁゃιぃ状態ながら)台車の取り外しが可能なので、後ほど簡単に補修することにしておきましょう。
何でもかんでも製品の所為にするのは良くありませんが、そこに私の未熟な技量が合わさることで要らぬ工程が増えていくばかりです……。(苦笑)

さて上記写真の状態ですが、先頭にTNカプラーを取り付けるべく、まずは両面テープで位置決めし、後方の穴にピンバイスを突っ込んで床板に貫通させます。
案の定、床板には新たな亀裂が生じましたが、気にせず作業を進めました。


その穴にプラ棒を差して瞬着を流し込み、床板とTNを固定。
要はネジの代わりです。両面テープだけでもそれなりに固定出来ますが、連結の可能性を考えてより強度を確保出来る方法を採りました。


スカートはGMの113系(完成品)の付属部品を流用。
元からTNに対応しているので、ビスを差し込むだけで簡単に取り付けられます。
電連対応の欠き取りは埋めておく必要がありますね。


クリア保護を終えたボディと仮組みしてみます。
紆余曲折ありましたが、イメージするところの「真っ青な475系」に近付いてきました。


床板は製品特有の艶を消すべく再塗装。
それに先立って、カプラー周りは適当にマスキングしておきます。
台車の取り付け部も光硬化パテで補修してみましたが……これはダメ元です。完成後の台車取り外しは極力控えるようにしなければなりません。

その6につづく

北陸の475系 その4

2015年09月23日 01時01分14秒 | 鉄道模型/製作中-475系A22編成【完成】
前回はこちら
標記類の転写や色差し等が終わった車体ですが、忘れていた加工点を次々と発見することになります……。

まずは、両先頭車の信号煙管取り付け。
本来なら塗装前に済ませておくべき工程ですが、オデコに印を罫書き、


デザインナイフで少々えぐった後、ピンバイスで開口しておきます。

それから、オデコの一部をマスキング。


GMカラー9番を吹き、屋根の延長部分を塗り分けます。
当初はオミットする予定でしたが、調べてみると両先頭車で当該箇所の塗り分けが異なるそうで(クハはそのまま乗務員扉付近まで延長、クモハは屋根の中央付近のみが出っ張った凸字型)、知ってしまったからには再現したいもの。
塗装面積が狭いことと、既に標記類が転写済みのために(剥がれ防止のために)大部分は紙でマスキングしていますが、これも転写前にしておくべき工程であることは言うまでもありません。(汗)

が、ここでアクシデント発生! (二回目)
あろうことか両先頭車のボディを取り違えてしまい、クモハにクハの塗り分けを施してしまったのです。(↑の写真はクハと勘違いしたクモハ)
要因は、マスキングしたことにより車番が確認出来なくなっていたこと。拘って製作しようとした矢先、間違いを増やしてしまっては本末転倒です。幸いにもクハは塗装前だったので、マスキングのやり直しだけで済みました。


というわけで、一度は塗り分けたものの、クモハの屋根塗り分け(凸字型)となるように再度マスキング。
もう一度車体色の青を吹きますが、屋根部分は厳重に、前面に掛かる部分はマスキングの境界を曖昧にしておきます。


残しておいてよかった、自家調合の北陸単色!
もう使うことはないと思いながら、多めに作っていたので助かりました。


オデコを塗り分けた両先頭車。
クモハのリカバリーも違和感なく仕上がっています。
この後、つや消しクリアーを吹いて(実車最末期の雰囲気を出すため)いよいよボディが完成です。色々と気付いてからが長かった……。

その5につづく

北陸の475系 その3

2015年09月14日 03時06分30秒 | 鉄道模型/製作中-475系A22編成【完成】
当初は気軽に塗り替えるつもりだった、475系A22編成。
しかし、現在の工作水準に合わせるとやはり手を入れる箇所が多くなります。
というわけで専用カテゴリを設けました。(笑) もうしばらく続きます。

前回はこちら。車体塗装を終えたところです。


各種インレタを用いて、車番や標記類を貼り付け。
ドアレールの銀色もインレタの罫線を利用しています。色差しが苦手なもので、(ズレさえ気をつければ)均一に仕上げることが容易です。

そして、床板にも手を入れていきますが……


集電板を外す途中にパキッ! と割れてしまいました!


台車を取り外そうとしたら、更にパキパキと割れが発生。
古い製品なので、相当プラの劣化が進んでいたようです……。


とりあえず、応急処置。
もともと再塗装するつもりでしたが、思いがけないアクシデントでした。
コレに限らず、一昔前のKATO製品は車体・床下・座席・屋根・ガラスを全て組み立てた完成状態で強度を保っている(個々のパーツは強度に不安がある)車両が多いので、年数が経っている製品の不必要な分解は避けた方が良いかもしれません。

気を取り直して、座席パーツの加工へ。


車端の座席を取り去り、一部ロングシート化された室内も表現していきます。

その4につづく

北陸の475系 その2

2015年08月27日 16時05分10秒 | 鉄道模型/製作中-475系A22編成【完成】
前回はこちら





結局、スプレーでは良い色が見つからず、調色(ファルベの青20号と京浜ブルーを1:1)の後、イージーペインターで塗装しました。
納得のいく青色になってひと安心です(写真だとまた色味が変わって見えてしまいますが)。


これで車体は色差しと表記入れのみとなりましたが、次は屋根加工が待っています。

その3へつづく

北陸の475系

2015年08月13日 22時17分25秒 | 鉄道模型/製作中-475系A22編成【完成】
社会福祉施設での介護体験実習(中学校教員免許取得のため)が終わりました。
既に高校の教員免許は取得済で、選択肢を広げるべく中学免許の取得も始めたのですが、カリキュラムの都合で年度を跨ぐ(前年度講義+今年度実習で2年かかる)ので、ようやくといった感じです。
はじめから学部生の頃に履修しておけばよかったなと思う一方、高齢化社会の最前線たる現場を見るということ、そして戦後70年のこの年に、多くのお年寄りの方と接することが出来たのは貴重な経験でした。

ようやく落ち着いたので、少し手を動かしてみることに。
タイトルの通り、今年の3月に引退した北陸の475系を製作します。


タネ車は以前中古で仕入れたKATOの急行型。既に分解済です。
このシリーズは安価で出来も良く、TOMIXからハイグレード製品が出た後もそこそこ売れているように思います。


元々は455系グリーンライナーなので、異なるタイフォンを削り、TOMIXのキハ47系用(シャッター型)を新たに取り付け。(右)
実車のタイフォンは丸いお椀型が多数派ですが、手持ちの関係でこうなりました。最末期まで動いていたのは単色のA22編成が該当します。塗るのは一色ですが、屋上などなかなかクセのある編成なのでコレにしようと思います。


前面の方向幕を埋めて下地塗装。「らしい」顔つきになりました。
ステップの位置に違和感を覚えたので、試しに車体裾をプラ板でほんの少し延長しています。


実車画像。車体の裾とテールランプの中間にステップがあります。
ステップをほんの少しだけ上に移動させるのが理想的ですが、今回は裾を延ばすことで「騙し絵」的効果を狙ってみました。


側面のシルエットはこのように。
本来であればドア部分のステップが左右とも同じ高さだけ出っ張っているのですが、言わなければ分からない範囲でしょうか。(^^;


仮組み。車高の高さも誤魔化せました。(笑)
スカートも形状が異なるので追って改造します。

車体加工は以上、さっそく塗装に入りますが、


水色?
……と思ったら、間違ってGMカラー6番(青22号)を買っていたようです。
欲しかったのは、GMカラーの22番(小田急ブルー)。とんだ勘違いをしてしまいました。
青22号は他に使い道があるので構いませんが、水色の475系も見てみたかったな、と思います。(笑)

その2へつづく