キハ20 41 完成

2012年09月07日 00時24分51秒 | 鉄道模型/製作中-キハ2041【完成】
頼まれ物のキハ20 41(九州色)です。
「そろそろ一年経つんだけど…」と言われて思い出し、慌てて製作を再開。
確かに、ブログで最初に登場したのが昨年10月ですから、いい加減に完成させなければなりません。

実車はJRに承継されたうち、唯一バス窓を持ったキハ20。
「バス窓のキハ20」そのものの完成品は未だ製品化されておらず、亜流車である雄別鉄道キハ49200Yが先日鉄コレで製品化されたのみです。
これをそのまま塗り替えても十分タイプとして通用しますが、トイレが無いこと、排気管があるために窓配置が異なることなど、根本的な違いが幾つかあります。
今回はそれらの面倒な加工をやってしまおうという試みです。

ボディ自体は今年2月に出来ていたので、次は屋根の加工です。


排気管の窪みと信号煙管の位置をケガいて穴を開け、元からあった傷を瞬間接着剤を盛って埋めます。


排気管の窪みはデザインナイフとヤスリで四角く拡大します。


排気管の表現として、穴を開けたプラ板を差し込みます。


屋根肩を整えた後、細く切ったプラ板を周りに貼り付けて囲っていきます。
上は参考にした鉄コレの鹿島臨海鉄道キハ20です。少し大きくなってしまいましたね…。


整形して、一気に塗装した様子。
間隔の空いた窓の間を貫く排気管が表現出来ました。


全景です。
車体はGMカラーの小田急アイボリーに青20号で塗りました。
現在はキハ40系列や415系で見られるこの九州色ですが、なかなかシンプルで好感が持てます。


窓配置も他のキハ20と同じくバッチリです。
厳密には戸袋窓の大きさが違いますが、そこは割愛しました。


近付くと跡が分かってしまいますが、幸い塗装のおかげで目立ちにくい…?


客用扉下の明かり窓とトイレ窓はKATO製キハ25から移植。
無難にまとまってホッとしています。


前面。
ブタ鼻ヘッドライトはGM製キハ22キットから。
バランスを考えれば、穴を開けても良かったかもしれません。


反対側。
朱色のキハ20と繋いで、民営化直後の九州らしく。
実車は高千穂線で活躍していたそうです。バス窓の地域色は異彩を放っていたことでしょう。

2012年の製作車両はこれでようやく3両目。年内にあと何両作れるかな…。

10月の模型進捗状況 その4

2011年10月29日 23時59分59秒 | 鉄道模型/製作中-キハ2041【完成】
昨日は先週に引き続きバス通学。
最近の金曜日は、気持ちが楽になると同時にどっと疲れが出ます。
特にゼミではこれからの研究テーマに関していろいろと考え事もあり…。

帰りは、大学前のバス停に最初にやって来た12系統で終点の祇園まで。
特に用は無かったのですが、水曜日の「民俗学」で出た六道珍皇寺と六波羅蜜寺の辺りを歩いて(もちろん閉門後ですが)、ついでに宮川町界隈をふらふらとうろついてきました。
目の前からフッと舞妓さんが現れた時は嬉しかったですね。

というわけで、今日は昼までゆっくり寝ていました。
夕方は模型店に行ってTOMIXのキハ187-500形を引き取り、その足でお茶のお稽古へ。
炉開きを迎え、お茶会も近いということで、3時間みっちり正座をして帰ってきました。
府の国民文化祭も始まり、来月は俄かに忙しくなりそうな予感です。

さて、今週進めた模型の話です。
まずはキハ20 41から。


反対側の窓も切り出します。
二度目なので少し慣れたのか、比較的楽に切り出せました。
これから面倒な移設作業が待っています…。


ヘッドライトも穴を広げます。
工具が写っていた方がそれらしいでしょうか。


レンズはGMの157系キット付属のものが使えないかと思っています。
こちら側にも幌枠を付けなければいけませんね。

続いてきょう入線のキハ187-500形。
特急「スーパーいなば」専用車です。以前からカメラカーとして発売されていましたが、今回ようやく通常品として製品化されました。
とりあえず、付属のアンテナ類を取り付けて連結器をTNカプラーに換装しました。


運転席側に寄った扉の位置が特徴的です。


扉に合わせて窓割も変わっていますが、床下は従来品と同様なので、室内灯の支えが窓の中央に来てしまっています。
黒く塗装するか、一旦切り取って窓柱の間にずらすか、少し考えどころですね。


既に発売されている10番台(右)との並び。
ステップやスノープローを取り付けてグレードアップしています。今回の500番台も同じ水準にしたいですね。


今回の製品化で役目を終えた、高校時代に切り継いで製作した500番台。
出来も悪いので今後は部品取りで使っていくことにします。台車のウェザリングや室内の座席表現など、試作的な意味が強い車両でした。


上の500番台の相方を務めていた10番台。(こちらは未加工)
GMのコルゲート板を使って0番台(クーラが1基)に出来ないかと画策中です。
そう考えると、あと2、3両ほしくなりますね…。

最後に、完成間近のキハ122形です。


前面窓とスカート(KATO製キハ40系用を小加工)が付いて一気に引き締まってきました。
単行で楽しむので連結器はダミーカプラー(今日のキハ187から)を取り付け、後はヘッド/テールライトを残すのみとなりました。
いろいろと怪しい点はありますが、キハ122以外には見えないので大丈夫でしょう!

以上、今週のダイジェストでした!

10月の模型進捗状況 その3

2011年10月24日 22時37分02秒 | 鉄道模型/製作中-キハ2041【完成】
6限だけの月曜日。
よく「6限だけってしんどくない?」と言われますが、逆に家でずっと勉強や模型製作している方がしんどいので、短時間の外出がちょうど良い気分転換になります。
今日の「宗教学概論」もありがたいお話でした。

というわけで、休みの間に進めた模型の話です。
そのうち時間が無くなってくると思うので、やれることはやれるうちに。


キハ189系は前面にパテを盛りました。
完全に乾くまで適当なケースに入れて、1週間ほどじっくり寝かせます。

続いてキハ20 41。
トイレ窓を新設して、片面だけ窓を切り出すところまで前回は進んでいました。
今回はまずドアの下部にある小窓を開けます。北海道型のキハ21にする場合はこの作業は不要です。


4ヶ所ともきれいに穴を開けるために、プラ板でこんな治具を作りました。
ちょうど雨樋と手摺がストッパーになっています。少しの手間で美しく…。


治具にあてがってピンバイスで穴を開け、デザインナイフで整えます。
まぁまぁ、こんなものでしょうか。


小窓はクリアパーツを嵌め込もうとも考えたのですが、いずれにせよ完成後に床下が入ると遮られてしまいます。
いろいろ考えた末に、ジャンクのKATO製キハ25が再登場。使えるところは使っていきましょう。
ドアから小窓の部分のみを丁寧に切り出していきます。


小窓を嵌め込んだところです。キハ20の側面らしくなってきました。

それから窓の移設です。
ここがいちばん神経を使うところです…。


先に切り出した窓を分割して、長さを整えた上で仮固定して様子を見ます。
窓柱が太くなる部分は長さが足りなくなるので、ここもキハ25から切り出したプラ材で埋めています。板厚がちょうど同じなので好都合です。


十分に平行が出ていることを確認して、表裏を瞬間接着剤で固定していきます。
固定後、止むを得ず段差が付いてしまったところはサンドペーパーで削っておきます。

そして忘れないうちに、前面の加工。


タヴァサの幌枠とタイフォンカバーを用意します。気動車を作っているとよく使うパーツです。
既に前回の加工で元のタイフォンはモールドを削って整えてあります。


幌枠と暖地型タイフォンカバーを取り付けたところです。
キハ20の顔になってきましたね。

まだまだ加工続きですが、あまり寒くならないうちに納車出来るよう頑張ります。

10月の模型進捗状況 その2

2011年10月21日 23時59分59秒 | 鉄道模型/製作中-キハ2041【完成】
ようやく金曜日です。
連日の自転車通学に疲れたので、今朝はバス通学にしてみました。
金曜日は2-5限が通しなのですが、好きな授業(ゼミ含む)が集中しているので、出来るだけ体力を温存しておきたいのです。
おかげで今日は内容もノートもバッチリ!(笑

さて、最近頻度が上がっている模型の話。
前回のキハ189系と並行して、こんなものを製作中です。


頼まれ物の雄別鉄道キハ49200Y。(左) 鉄道コレクション第13弾の製品です。
国鉄キハ21の亜流車でいわゆる「バス窓」を有していることから、塗り替えてキハ21やキハ20初期車の雰囲気を楽しまれている方も多いのではないでしょうか。
しかし、塗り替えただけでは細かな点で差異が生じてしまいます。
たとえば実際にキハ20初期車に加工する場合、

・前面の加工
・トイレ窓の新設
・窓の間隔をずらす
・屋根上の加工(ベンチレータ換装、排気管新設)

などなど、たいへん地味で面倒な加工が続きます。仮に完成して何処かで走らせても気付いてもらえないかもしれません。
まぁ、それを今からやろうとしているわけですが…。

依頼も踏まえて、プロトタイプはキハ20 41に決定。
キハ20初期車ながら、何とJR九州に継承されて地域色を纏い、最後のバス窓車として生き永らえた車両です。
地域色とはアイボリーに青の帯、現在でもキハ40系列で見られるあの塗色。最古参のキハ20から当時まだ車齢10年未満のキハ47まで同じ色で統一したところに、JR発足当初における画一化第一歩の面白味(?)が見出せると思います。


まずは前面の加工。
41番は車体のアイボリーが屋根まで続いているので、境目をサンドペーパーで均します。
それから貫通扉脇の手すりを削って、テールライトを小型化すべく慎重に削っていきます。
分かりにくいですが、右が加工後、左が加工前です。


この車両最大の加工は窓の間隔をずらすこと。
同じく鉄コレ13弾の鹿島臨海鉄道キハ2000をものさしにして、窓の位置を大まかにケガキ。


11/10/03 倉敷貨物ターミナル
参考に水島臨海鉄道のキハ205。
写真中央の窓柱のみ、排気管が通っているので太くなっています。
模型に換算するとこの太い窓柱が約5ミリ、それを中心に約0.5ミリずつずれていくことになります。


側灯を削って、トイレ窓も位置確認。
ドアの小窓も追加しなければなりませんね。
更には戸袋窓も小さくする必要がありそうですが、ここは割愛しましょうか…。


というわけで、横は帯を、縦は削った側灯の中心を目印に窓をゴッソリ切り取りました。
車体の強度を保つために片面ずつの加工です。もう後には戻れません。


トイレ窓は、1枚目の右に写っていたジャンクのKATO製キハ25から。


元の窓を少し拡大して、形を整えたトイレ窓を帯を目印にしてパチッと嵌め込みます。
(ただでさえ慣れないこの手の加工で、綺麗に嵌った時の嬉しさといったら!笑)
足りない下の部分はプラ板で埋めて、ひとまずこれで一歩進んだことになりました。

長くなりましたが、次は本格的な窓の加工に移ります。