キャンパス秋景

2014年11月27日 02時43分27秒 | 日記
付近に金閣寺・龍安寺・等持院・仁和寺といった観光名所を抱える我が大学ですが、キャンパス内でも秋を存分に楽しむことが出来ます。


まずはこちら……キャンパス駐輪場と等持院の塀に挟まれた公道ですが、例年見事な黄葉を見せてくれます。雨に塗れているのもまた一興。


それから衣笠山。
体育館を潰して図書館建設が進んでいるおかげで、今年はさらに見えやすく。
午前中の一部時間帯は市バスもこの学内ロータリーに乗り入れてくるので、余命幾許もない古参ツーステ車と紅葉のコラボが狙えるかもしれません。(午前中の授業が無いのと人目につきやすいので私はしませんがw)

ちょっと離れたところでは、


猫も木に登って紅葉見物をしていたのでしょうか。
それにしてもこの色とこの立ち(座り?)位置、菱田春草の「黒き猫」を想起させます。


こちらは先週の撮影分ですが、今週の方が明らかに色付いていますね。
天気も曇りの方が写真映りは良いと再認識しました。

キハ29・59形「ビバ・ウエスト」の製作 その5

2014年11月24日 21時40分20秒 | 鉄道模型/製作中-ビバ・ウエスト【完成】
連休は諸々の用事で潰れていきましたが……
が、あまりにも天気が良かったのでちょっと早起き、間隙を縫って塗装作業と相成りました。

前回はこちら
ブルーで塗り分けた窓枠の縁をグレーで塗っていきます。
スプレーの類だと吹き込みが怖いので、ここは一箇所ずつマスキングして筆塗りです。




2両とも塗り上がったところ。
窓は一枚ずつ切り出して嵌め込む予定ですが、同時期に登場した「フェスタ」にも似た窓枠です。
パッと見ではキハ58の窓を二個一に繋げたように思えますが、美しく見えるように工夫されていることが分かります。
「エーデル丹後」では窓枠そのものを作り直していましたね。

次は屋根の加工です。


KATO製を種車にしつつ、片方は友人から譲り受けたキハ56「タイプ」からの改造なので、屋根は非冷房のまま。
実車の屋根はベンチレータを撤去のうえクーラー間に移設をしているので、非冷房屋根の方はベンチレータを埋め、AU13クーラーの来る位置に穴を開けておきます。


AU13クーラーは変化を付けるためGMの角型を採用。
当初、キハ29にはこの角型が取り付けられていたらしく(Wikipediaの写真だとよく分かります)、最近ではTOMIXの「アルプス・八ヶ岳」セットに含まれるキロ58にこのクーラーが採用されて製品化されたのも記憶に新しいところ。
これなら台座は要らないので、作業の省力化も兼ねています。

それから……


合わせて塗装をおこなったキハ41。
屋根の加工が残っていますが、こちらはまた別項にて。

錦秋の洛北~夜のえいでん~

2014年11月22日 00時53分04秒 | 京都
木曜日。
ほんの思いつきで、友人と叡電に乗って紅葉を見に行くことになりました。(笑)

目当てはライトアップですが、夕刻までお互いの予定が詰まっていたこともあり、出町で待ち合わせたのはなんと20時!
まずは駅窓口で「貴船口往復ではないですね?」と確認されながら一日乗車券(1000円)を求め、せめて雰囲気だけでもと修学院止まりの「きらら」に乗り込みます。
因みに貴船口の往復であれば820円ですから一日乗車券は不要となりますが、今回はその他にもいろいろと途中下車をする予定です。そう、この時間から。(笑)


さて、「修学院」の行先が示す通りこれは入庫を兼ねた運用で、もちろん観光客の姿はなく帰宅客が中心。
シーズンならばもう一往復ほど動かしても良いと思うのですが、夜間は単行が中心の鞍馬線、両数減でコスト削減の狙いもあるのかもしれません。


暗い住宅街を通り抜ける数分のミニトリップを終え(笑)、修学院では乗客を降ろすと慌ただしく反対方向へ走り去っていきます。
車庫の配線上、スイッチバックが日常的に見られる叡電の風景です。

少しの待ち時間で後続の鞍馬行きに乗車。
こちらも観光客はまばらでしたが、市原からは車掌さんが乗り込み、ライトアップ区間の案内と室内灯のON/OFF装置の操作を始めます。


そしていよいよ、市原~二ノ瀬間で期間・時間限定で実施されている「紅葉のトンネル」へ。
空いている車内で楽しめるのはやはり20時台の鞍馬方面行きでしょう。このように一般車両だと側面窓からの眺望は「きらら」の大窓に劣るものの、


前面窓は同様に大きくとってありますから、こちらからの眺望はバツグンです。
ところで、乗ってきたはずの車掌さんが見当たらない……と思ったら、ライトアップ区間では撮影客への配慮から乗務員室の片隅でうずくまっておられました。ちょっと申し訳ない。(^^;


まずは最初の目的地・貴船口で下車。
ホームには既に出町へ戻る観光客の列が出来ており、臨時駅員が配置され、土産物店も営業中。
既に21時前の山奥にありながらイレギュラーな光景が展開されています。まさに掻き入れ時なのでしょう。

駅前では京都バスの貴船神社行きが案内されていました。
この便が最終の一往復だそうなので、乗車してみることに。


実はこのバスに古参のレインボーRB(かの雲ケ畑線で運用されていた)が充当されているとの情報を得てやって来たのですが、本日の運用は2台ともリエッセ。
昼間や休日であれば本数も増えて3台体制だと思われますから、ひょっとするとこの日は既に回送で帰ってしまったのかもしれません。


貴船口駅前と貴船(神社)を結ぶ33系統。全区間で自由乗降が可能となっています。
これまでにも何度か乗車していますが、その運行距離の短さゆえに自由乗降の現場に出くわしたことはありません。機会があれば当事者になってみるのもアリですが……?(笑)

そのただでさえ距離が短い33系統ですが、紅葉シーズンは更に距離が短縮され、間に唯一ある停留所「梅宮橋」の更に手前の駐車場で客扱いをおこないます。もちろん歩ける距離でもありますが、寒い夜間の山道は出来ればご遠慮願いたいもの。そこでこの33系統が夜間増便されているのです。


臨時バス停の様子。
こちらも叡電同様、帰っていく人の方が多く見られます。

折り返し時間は25分ほどということで、急いで貴船神社へ。


今年は7月の水まつりで既に訪れているので特段の感想はありませんが、夜の方がパワースポットの感があります。


閉門していたので周囲をぐるっと歩いただけですが、人知れず掃除に勤しんでおられる仲居さんの姿が見えたりと、川床で賑わっていた夏季とはまた表情の異なる料亭・旅館街でありました。

そして最終バスに乗って再び貴船口駅へ。
乗ってきたバスは係員さん・誘導員さんを乗せて高野車庫へ回送されていきました。きっと車中では互いを労う会話が繰り広げられているのでしょう。(笑)

寒さを我慢して橋を渡り、出町柳行きを撮影します。


よく撮影されるポイントですが、紅葉でもない限り夜間にこんなところには来ないので新鮮です。
そういえば、7月の訪問時はこの先のバス停から国際会館行きの52系統に乗車したのでした。

さて、ここからは一日乗車券のモトをとるべく、いったん鞍馬へ向かいます。


さすがに22時前ともなると乗客の姿はありません。


室内写真も撮り放題です。(笑)


鞍馬駅。
まるで丑三つ時のような静けさです。こんな時に山に登ればそれこそ牛若丸にでも遭遇するんじゃないでしょうか。(笑)


駅前に保存されているデナ21のカットボディ。
森見登美彦原作のアニメ「有頂天家族」に登場する偽叡山電車をイメージした装飾がされ、前照灯も点いています。物語ではこれが夜な夜な寺町界隈を走り抜けるという設定ですが、この時間帯に見るとリアリティが増しますね。
そういえば同じ森見作品でアニメ化された「四畳半神話大系」では、主人公の「私」と友人の「小津」が叡電の鞍馬や貴船の界隈から出町に逃げる描写があったと思います。二ノ瀬の辺りで捕まりそうになるところを行きつけのラーメン店店主に助けられるんでしたね。もう4年も前になるんだなぁ……。

と、そんなことを思いながら折り返し列車を宝ヶ池で下車、今度は無意味に八瀬を往復します。
三宅八幡でほとんどの乗客が下車しましたが、これは辺りに住宅地が広がっているからでしょう。終点の八瀬比叡山口も、文字通り比叡山へのアクセス需要を除いてはひっそりとしています。
昔は八瀬遊園というレジャー施設があり、列車からも見えるプールで遊んだ後、今はなきデオ600に乗って帰ったことを覚えています。


モダンな八瀬比叡山口駅舎に佇むデオ731。
奇遇にも「有頂天家族」ラッピング車に当たりました。




「ラッピング」と言えども京都では条例の関係でささやかな装飾に抑えられており、




そのぶん、室内で「見せる」部分が多いのが特徴です。

ラッピング車両も記録出来たことで、いよいよ出町へ戻る……と思いきや、最後の悪あがき(?)、一乗寺で下車。


ラーメン街道の外れにある「豚人(ぶたんちゅ)」で、冷えた体を暖めてからの帰宅と相成りました。
画像の品はしょうゆとんこつラーメン(700円)で、麺は好奇心で「極太ドラゴン」を選択。固めでしたが太いぶん量が少なく感じたので、替え玉(100円)では細麺にしました。こちらの方がスープにも合って私は好みです。

そして再び叡電に揺られ、帰宅したのは日付が変わる直前。
普通運賃だと合計1480円かかったことになりますから、十分にモトのとれた夜遊びだったと言えるでしょう。

スルッと横断

2014年11月19日 03時02分55秒 | 日記
平日・休日の違いを問わず紅葉シーズン真っ盛りの京都。
週に2回ほど、京阪沿線から大学へ「ヨコ」の移動をする機会があるのですが、うっかり市バスに乗ってしまうと混雑に加えて所要時間も大幅にかかってしまいますから、それなりに考えものです。
今月に限っては、三条京阪や出町柳から市バス、といった移動方法を取り止め、地下鉄や阪急、嵐電を利用することにしています。

昨日の様子から。


祇園四条で京阪を下車。
既に人でいっぱいの四条大橋を渡り、阪急河原町駅を目指します。


河原町から阪急に乗車。
この地下区間を利用することは普段あまりないので却って新鮮です。烏丸~河原町間なら地下道を歩きますし、烏丸から西院にかけては専ら市バスを利用しています。
とはいえ、初乗り運賃も安く、地上ではいよいよ四条通の歩道拡幅工事も始まりましたから、場合によっては阪急電車の利用価値が大幅にUPしそうです。

大宮で下車し、嵐電に乗り換え。
この時期は平日でも2両運転を実施しているので着席が容易です。


これは先週、三条京阪から地下鉄、太秦天神川経由で利用したときの一コマですが、嵐電最古参のモボ301にも当たりました。


帷子ノ辻で北野線に乗り換え、観光客に混じって龍安寺で下車。もちろん時間通りです。四条河原町の乗り換えで若干もたついたので小一時間ほどかかってしまいましたが、それでも所要時間はバスと同等でしょう。何より到着時間が「読める」ことへの安心感が違います。

今回活用したのはこちら。


各社局から発売中の「スルッとKANSAI」です。
2,3年後を目処に発売終了、ICカードへの転換が予告されたこともあり、実用を兼ねて収集を始めました。今や交通機関においてはICカード全盛の時代ですが、それらが出揃う以前から一枚の磁気カードで私鉄やバスの共通利用が出来ていたことに、改めて関西特有の先進性や合理性(せっかち?)が垣間見えるようです。


キハ29・59形「ビバ・ウエスト」の製作 その4

2014年11月16日 22時40分03秒 | 鉄道模型/製作中-ビバ・ウエスト【完成】
前回はこちら
完全にほったらかしにしていた訳ではなく、少しず~つ進めていたのを記事に出来ていなかったので久々の紹介となってしまいました……。


下地の状態です。


側面行先表示とルーバーは金属パーツを使っています。
実はここまでは夏頃に出来ていました。(^^;

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以下、今月に入ってからの進捗です。


ピンク→ブルーの順番で帯を塗装していきます。
1mmマスキングテープが大いに役立ちました。


そして白を塗りましたが……帯が微妙に歪んでしまったので要修正です。(汗)
エーデル丹後やスーパー雷鳥、14系シュプール&リゾートなどにみられたJR西日本草創期の塗色です。元は全て国鉄型車両ですが、民営化に伴う再出発ということで明るくイメージアップを狙ったのでしょうかね。


窓枠を塗り忘れていた(塗り潰してしまった)ので、改めて青を塗装。


タッチアップが残っていますが、イメージ通りのカタチになってきました。


複製した前面(左)も違和感がありません。
手間はかかりましたが、一応の成功を収めたと言っても良いでしょう。

年内には屋根・床下類を整えて完成に持っていきたいところです。

【完成】115系福知山区R1編成

2014年11月12日 02時13分12秒 | 鉄道模型/単発ものいろいろ
前回はこちら


標記類のレタリングや窓入れを経て、115系福知山区R1編成が完成しました。
R編成はかつて99年の舞鶴線電化用に2連5本が中間車から改造されたグループで、外見は更新車であるほか、上り方は従来の115系と同様の前面をしていますが、下り方は切妻型先頭車になっていることが特徴です。
08年からは223系5500番台の投入が始まったことで玉突きによって下関へ4本が転属。今や同所にはR1編成のみが残り異彩を放っています。
模型では高校時代に製作途上だったGMの115系キットの有効活用として、近年の単色化塗装が施された姿を再現してみました。


下り方の切妻型先頭車は115系の前面をそのまま押しつぶしたような表情ですが、貫通扉や灯具類はおそらく廃車発生品に由来するものでしょう。
この辺りの改造工程は実車と同様で、中間車の妻面に先頭車の貫通扉を移植し、上り方の先頭車も中間車にKATO製115系の前面を切り継ぎする方法を採っています。灯具類は金属パーツに置き換えました。


屋上パイピングにも初めて挑戦。
あまり拘らず、細かく刻んだケント紙を台座に真鍮線を這わせてみましたが……もう少しシャープに仕上げてみたいものです。パンタはシューが1本のGM製を用いています。


更新車独特の窓枠はキットのオーバースケールな窓枠をそのまま利用。銀だとあからさまなのでグレーで塗装しました。
その他、戸袋窓の縮小や雨樋の張り上げ化は高校時代既に済ませていたらしく、この面では楽をしたことになります。(笑)
車番は国鉄書体で代用。本来であれば西日本書体(モリサワ新ゴ)が正当です。


中間車からの改造ゆえ、トイレや雪切室など後付けの装置が多く、窓が少ないのも特徴。
単色だとより際立つ、この「何もなさ」がいいですね。(笑) デカールは古いものなので浮き気味です……。


床下はKATO製をほぼそのまま利用したことで、それなりにサマになっているから不思議です。
元が古いので車体の歪みなどは今回も避けられませんでしたが、ひとまずカタチになってホッとしています。

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次は……和田山で顔を合わせるこの車両を仕上げたいところです。

京阪800形レビュー+小加工

2014年11月08日 01時36分14秒 | 鉄道模型/製品レビュー・小加工など

遅ればせながら、マイクロエースから発売された京阪800形(落成時仕様・旧ロゴマーク)が入線しました。




実車のその特異性については今更……でしょうが、地下鉄から地上区間へ、それも急曲線あり山岳地帯あり併用軌道ありと変化に富んだ車窓を一本の列車で楽しむことが出来るのがこの京阪800形。私は東西線でたまに乗り合わせるくらいですが、琵琶湖が目と鼻の先にある浜大津から逢坂山を経由して三条京阪へ、そして洛中を突き抜け果ては太秦天神川まで直通しているのですからよく考えればスゴいことです。
時を同じくしてGMから113系更新車も発売されたということで、京滋の鉄模ファンはきっと嬉しい悲鳴を上げていることでしょう。(実は私も予約済w)

さて、製品の仕様は「落成時」。
これを「登場時」としていないのは、当初は窓下に位置していた車番が実際の営業運転時には視認性向上のため窓上に変更された由。


というわけで、そのままでは試運転くらいにしか供せない、何ともマニアックな仕様となっています。


それでも、従来はBトレしか製品が存在せず(当初は部品共用の幅広車体、後に改良品が出るもまだ幅広)、他にも小径車輪や動力の面においてNスケールで再現するにはハードルの高い車両でした。
ちょうどトミーテックの鉄コレやプラッツのキットでは京阪小型車シリーズが展開されている最中であり、それらと並べることの出来る同車の製品化は歓迎されたのではないでしょうか。

さて、製品を見ていきます。


M車はさすがに座席表現がオミットされていますが、これは致し方ないところでしょう。
それでも鉄コレ動力ほど室内は犠牲になっておらず、小型動力開発の成果が見えます。
例によって床下機器レリーフの「余白」は黒でブラックアウトしておきました。


M車を床下から。
製品状態では車体が微妙に膨らんでいますが、これは個体差なのでしょうか。分解して組み直すと幾分抑えられたものの、ボディそのものが薄いので先々不安なところではあります。


プラ屑混入は……取り除けばいいハナシですね。(笑)
しかし車体色、黄色と水色に挟まれた箇所の白色がくすんでいます。塗装工程上は仕方ないのかもしれませんが、鉄コレと同様の塗り方のように見えますね。


連結面間隔はそのままでも良好です。むやみにカプラーを交換すると急曲線に対応しきれなくなりそうなので保留していますが、替えるとすればどれが適しているのでしょうか。

以下は小加工です。


前面ガラスは車体を分解せずとも容易に外れるので、


裏側から印刷された車番部分を溶剤で拭き取り、Bトレ付属のシールを用いて車番と行先表示を貼りました。
車番に関しては国鉄汎用書体でも代用が効くでしょう。これで登場時からロゴ変更までの時期を再現出来ます。(厳密には、車幅灯の形状が変更されていますが)


前面部分を拡大。
行先表示のシールもBトレの方が優れています。旧ロゴ仕様ということで、あと一歩が歯がゆい「京都市役所前」行きとしました。(笑)
せめて乗り換え駅の烏丸御池まで延ばしてくれれば便利なのですが、太秦天神川延伸まではこの中途半端な行先に随分と不便を感じたものです。


それから、前面窓とライトの縁に黒を差すと表情が劇的に変化しました。(左)
浜大津方の先頭車は入庫運用の「四宮」行きとしています。かつては京都市交側からの四宮止めがありましたが、現在は浜大津からの折り返ししか残っていません。

室内インテリアを見ていきます。


両先頭車にみられる固定クロスシート。これが小旅行気分を盛り上げてくれます。
車幅灯は取れやすいのでゴム系などで接着しておくことをオススメします。


実際の座席はこのような色をしているので、濃い目の青で塗装、こだわる向きは黄色の枕カバーを再現してやると実感的になるでしょう。

ユーザーの創意工夫でまだまだカッコよくなる京阪800形。
小型車ともども、数年前までは考えられないような製品化ラッシュに恵まれていますが、肝心の京都市交車は市電やバスに留まっているのが現状です。
10系などはバリエーションも豊富、近鉄奈良まで足を延ばしますからそれなりに需要もありそうな気がしますが、そうこうしているうちに実車がリニューアルされてしまうので、またバリエーションがw

そういえば、




こんなのも作っていました。(汗)
いよいよ完成品の足音も近付いてきそうなので、どうにかしたいところです……。

蓮見の池も夢の跡~直Q京都号の車窓から~

2014年11月06日 02時43分27秒 | 京都
火曜日もまた、ダイレクトエクスプレス直Q京都号を利用する機会がありました。
とはいえ今回は京都駅からの逆方向、朝ラッシュ時間帯に京都駅から丹波橋乗り継ぎナシで座りしままに京阪沿線に赴く手段はないかと行き着いたのが、またしても直Qなのでした……。


早朝の京都駅八条口。
待機していた充当車両は今回も元・京阪宇治交通の元・観光バス。巡り合わせが良いのでしょうか?


前面行先表示。
公式HPではデカデカと出ていますが、枚方市駅を経由する便はわずかに1日1往復のみ。
休日はUSJへ行く行楽客などで賑わうのかもしれませんが、通勤客の姿もなく乗客は私一人(実のところ私が通勤客なのですがw)。気兼ねなくリクライニングシートを倒して寛ぎます。
直Qは9月6日改定で様々な路線バリエーションが生まれたものの、片道のみの四条大宮行きなど、位置付けがイマイチよく解らない便もあります。まだまだ手探り、試行錯誤の一環なのでしょうかね。

そうこうしているうちに発車、これまた利用者の少なそうな小さなバス停を幾つかやり過ごした後、上鳥羽から高速に乗り、


窓外に広がる一面の田園……それは、巨椋池(おぐらいけ)干拓地。
かつてここに湖ほどもある池が広がっていました。高速道路から見るとその範囲が明瞭です。

今やインターチェンジにその名を残すのみとなった巨椋池ですが、近鉄の駅にもある「向島」といった地名や、淀競馬場内の池にその面影を僅かながら偲ぶことが出来ます。かつては蓮見で賑わう景勝地としても知られていたとか。
元々は明治39年の河川改修(宇治川の流路付け替え)で水循環が悪化し、昭和2年に沿岸の19村がマラリア流行地に指定されたことから、昭和8年より干拓事業がスタート。国による食糧増産事業もあり、それまで漁業で生計を立てていた村々は農業への転換を余儀なくされ、昭和16年に事業は完了しました。
しかし土地は歴史を覚えているのか、干拓地ゆえの土地の低さが災いし、台風による池の「復活」や水害による不作に見舞われることもしばしば。地盤がやわらかいため宅地造成もままならず、洪水対策として干拓地内を流れる水路や川は排水機場を用いて宇治川に排出されているのが現状です。
そうした面では、近代京都における環境の改変が最も顕著にみられた地域であるとも言えるでしょう。
琵琶湖疏水事業の成功、それに伴う京都市内の近代化――現代以上に洛中洛外の概念が強かったであろう時代、華々しい変化を遂げた「ウチ」の影で大きく翻弄された「ソト」。往時の出来事は知る由もありませんが、巨椋池は「まぼろし」ではなく、確かにそこにありました。
沿岸地域の一つ、難読地名としても知られる一口(いもあらい)には今も漁村を思わせる景観が残っているそうで、機会があればフィールドワークと銘打って訪れてみたいものです。

直Qから随分と話が逸れましたが、下車した枚方市駅南口では入れ替わりにUSJに向かうと思しき女の子数人が乗ってきたので、一応の認知はされているのでしょう。
次は四条大宮行きを利用してみたいものですが……京都市内からの乗車が出来ない(クローズドドア制度)ので、些かハードルは高そうです。(笑)

連休あれこれ

2014年11月03日 22時32分50秒 | 鉄道関係
連休の天気はイマイチだったものの、数々の臨時列車が走って賑わった関西圏。
私も前半は文字通り休んでいたのですが、後半はカメラ片手に久々の撮影へ赴きました。

・11/2(日)


まずはこちら、原色のEF81 108号機が牽く「サロンカーなにわ」です。
最近になって稼働率が増えている同列車ですが、正調(?)の牽引機はおそらくトワイライト色のEF81であるところ、ローピン原色+7両フル編成+HM付きという撮影意欲をそそる条件が揃い、各ポイントでは賑わっていたようです。
私は例によってひねくれポイントで流し撮り……それ自体は上手くいったものの、突如差し込んだ太陽によってせっかくのHMがギラリ!(-_-)


以前(9/27)には順光下でのこのようなカットを押さえていたりするのですが、それでもHM付きは惜しかったなぁと。(^^;

・11/3(月)

秋田の583系が白昼堂々帰っていくということで、今熊野へ。


あまり行かない東山トンネル坑口付近のポイントです。
ここは長らく景観が変わっておらず、SLの排煙設備が残るなどかつての「東海道本線」の雰囲気が残る場所。ここで往年の国鉄色を纏った特急型車両を写真に収めようという魂胆です。
写真の「サンダーバード」も元を辿れば「雷鳥」ですが……特に12両フル編成などは来春の北陸新幹線開業後見られるのかどうなのか。


続行してやって来た583系。
夏に甲子園臨を撮っているので「臨時」表示は物足りなさを感じますが、今や動いている583系自体が風前の灯。こちらも来春以後の去就が気になりますし、何より北陸本線の部分3セク化という分断によって上洛の機会自体が失われてしまうかもしれません。


東山トンネルに吸い込まれ、京都を後にする583系。
色調をいじればそれこそ国鉄時代に見えそうな写真ですが、ケーブル類が煩くとも「このロケーションに原色の583系がいる」、そのまたとない組み合わせを味わってみたかった次第です。

撮影後は別ポイントで構えていた仲間と京都駅で合流、久々の会食と相成りました。
帰り際は二条まで足を延ばして381系「はしだて」を。こちらはリバイバルでも何でもない日常の光景です。


到着時は夕陽が差していたのですが、みるみるうちに雲が空を覆い、小雨まで降り出す始末。
11月ともなれば17時の撮影は厳しいですね。リベンジを誓って解散!(笑)