閏日の湖国周遊 その1

2016年02月29日 23時05分16秒 | 旅行記
閏日やゾロ目の日といった特別な日は切符を手にしたくなるもので、「青春18きっぷ」の常備券を求めてふらっとミニトリップ。
京都から出るのも久々のことです。学割証の期限も気付けば残り1ヶ月ということで、101kmを超えた敦賀を一応の目的地としました。


まずは、来月26日のダイヤ改正で運転区間が名古屋・長野間に短縮される「しなの9号」のお別れ乗車です。
1日1往復だけ大阪に乗り入れる「しなの」は、見る機会はそれなりにあったものの、これまで乗車や撮影の機会はほとんどありませんでした。それほど無関心であったと言えば確かにそうなのですが(笑)、これで383系は京都・大阪・滋賀には顔を出さなくなります。


今ではすっかり「サンダーバード」が主流となった0番ホームに「しなの9号」が入線。
構内・車内共に北陸方面との乗り間違いを注意喚起する旨の放送が流れていました。


「京都」の車内表示も見納めとなります。
記念に指定席を取ってみましたが、事前に券売機で見た通り乗客はまばら。乗り換えナシの直通か、新幹線乗り継ぎで時間短縮か、やはり何かと後者の方が都合が良いのでしょうね。

「しなの9号」は、京都を出ると次は米原まで無停車です。
先発の「ひだ」は急行「たかやま」の格上げに当たりますから、草津に停車するうえにスジに幾らか余裕がありますが、こちらはひたすら飛ばしていきます。新快速も京都以東は実質「快速」なので無停車じたい新鮮なことです。ある意味では、最も乗り応えのある区間と言えるでしょう。




さすがに新幹線のスピード感には負けるものの、約40分で米原に到着。
西日本から東海へと乗務員交代がおこなわれます。オレンジカラーも誇らしげに一路信州へと去って行きました。

さて、ここからは敦賀を目指しますが、タイミングの悪いことに「しなの」の米原着と同時に新快速の敦賀行きが出発しています。
次は30分後の長浜行きを除けば、50分後の「しらさぎ」まで福井方面の列車はありません。他にやることもないので、とりあえずは途中下車です。因みに山科・近江塩津間を経路に含む乗車券は湖西線と東海道・北陸線の選択乗車が認められていますが、それでも「しなの」の車内改札や、米原駅の自動改札を通る時はちょっとドキドキしました。(笑)


駅前の平和堂に入り、ガラガラのフードコートで珈琲(100円!)を頼んで読書がてら休憩します。
あまり期待はしていなかったのですが(スミマセン)、その場で挽いたものがきちんと陶器のカップで出てきました。350円以上する喫茶店のそれと何ら変わりはありません。以前来た時は休日でそれなりに賑わっていましたが、平日の午前中となるとこれくらいの閑散具合なのでしょうね。


30分ほど時間を潰した後は、駅に戻って敦賀までの特急券を購入。「しらさぎ5号」に乗車します。
先に名古屋からの前6両が入線し、米原で待機していた後ろ3両を連結しますが、この3両には自由席が1両含まれている(7号車)ので、そちらを選べば着席も容易です。そういえば車両が681系に代わってから初の乗車です。


乗車したのはクハ680-502。
前の座席の背面テーブルが左右で異なっていますが、左の柄は初めて見ました。故障したものから交換しているのだと思われますが、こうした些細な点を見ていくと、68x系列は先代の48x系列並みに奥が深いのかもしれません……。


米原からの北陸線も通い慣れた道。
特筆すべきことはありませんが、こちらも長浜を通過する便だったので米原・敦賀間は無停車でした。客層は用務客が中心で、近江塩津以北のトンネルが続く区間では通信機器が繋がりにくくなる旨の放送があり、ビジネス特急であることを実感。やがて新疋田のループ線を越えて敦賀に着きました。

敦賀は今から6年前に免許合宿で滞在した街ですが、その後も降りるたびに駅前が変貌しているので毎度驚かされます。
が、それもようやく落ち着いたようで……。


以前は左手の古い駅前商店群の前までロータリーが来ていたと記憶していますが、随分と綺麗に整備されたものです。
次に手が加えられるのは近い将来の新幹線開業時でしょうか。


福井県嶺南地域、とりわけ敦賀は直流化に伴う新快速の直通ですっかり関西圏の一部と化した感がありますが、横断歩道のこうした光景を見るとやはり北陸なのだと実感させられます。

さて、敦賀では昼食にヨーロッパ軒のソースカツ丼と決めていたのですが、いざ着いてみると月曜定休!
完全にリサーチ不足でした。しかし、以前にも2回ほど来ているので今回は別のお店でと思い、ここでも平和堂のフードコートに駆け込みます。


フードコート内の「上野家」でソースカツ丼(中)定食を。
さしずめ「孤独のグルメ」です。(笑) 最近の旅では交通費に加えて食費も嵩むようになりましたが、行く先々でこうしたB級グルメを味わったり、寂れた喫茶店に恐る恐る入ってみるのが私の旅のスタイルなのかもしれません。
食欲をそそるソースの香りとご飯に合う柔らかいカツ、味の濃さを抑える適量のサラダが絶妙のバランスです。中盛とは銘打っていますがすっかりお腹いっぱいになりました。

その2へ続く

【単発】キハ45 511初代高岡色

2016年02月24日 00時34分55秒 | 鉄道模型/単発ものいろいろ
今年初の完成車両となります。
これも掃除に伴って発掘された車両の一つで、ひたすら余剰パーツを組み合わせました。(笑)

高岡色と言えば現在は三代目のワインレッドでお馴染み(しかし絶滅寸前だそう)ですが、以前は白・黄・青主体のもの、更にそれ以前の初代は水色とピンクが中心の塗装でした。
目立つうえに車種のバリエーションも多いことから、これらは格好の模型ネタでもありますが、今回製作の511番は90年代初頭に播但線の客車列車を置き換えるべく姫路へ転属した車両。同時にキハ58系も寄せ集められ、オールロングシートの5500番台として姫新線色に統一されますが、キハ45の方は比較的短命で、どうやら初代高岡色のまま廃車となったようです。
というわけで、地域色ではありますが、北陸のみならず様々な車両と共に並べられるのが特徴です。


GMキットの塗り替えですが、気候のせいか技量のせいかやや厚塗りになってしまいました。
塗料もGMのスカイブルーと京葉ピンクで、前面の細い白ラインはインレタの罫線を利用しています。


窓ガラスの嵌め合いが悪いことで知られるGMのキハ45系キットですが、客用扉の窓は拡大してKATOの113系用を嵌め込み、それ以外はキットのものを分割して使用しています。
動力はこれまた余剰のGM製。室内は犠牲になりますが、床下機器は並び替えて、左右両側に繋がっている機器には紙を巻き付けて一体感を出してみました。


以前製作したキハ30の二代目高岡色と。ようやく併結相手が出来ました。
レイアウトも随分と長いこと放置したままなので、手を入れていきたいですね。

大掃除の産物 その2

2016年02月18日 00時22分36秒 | 鉄道模型/単発ものいろいろ
先月の「鉄コレ」購入以来、俄かに模型熱が再発しつつあります。
模型店をいろいろと回っていると、最近はこんなものも製品化されているのか! と驚くことも多々。
とは言え、新たに買うことはせず、この春は既存車両の製作再開やディテールアップを優先していこうと考えています。

さて、大掃除のあいだ、いろんな車両が発掘されました。(笑)
計画倒れになっていたもの、或いは部品取りで車体or床下だけのものなど、ひとまずそれらを復活させてみました。


KATO製キハ58系の急行編成です。
キハ28、キハ58、キロ28が見つかったので、在りし日の「丹後」編成を組んでみようかと計画中です。
今までは改造や塗り替えばかりだったキハ58系ですが、やはり国鉄色も置いておきたいもので、ハイグレードなTOMIX製品には及ばないものの、それ相応のディテールアップを試みています。


早速、キハ28には手を加えて2029番としてみました。
かつて房総地区に投入された証であるヘッドマークステーと、左右で異なるタイフォンが特徴です。
左側の傘型タイフォンは、元のタイフォン部分を開口した後、削ったランナーを差し込んで表現しました。
手すりやパーツの部分塗装にはファルベのクリーム4号と赤2号をそのまま使ってみましたが、クリームはほぼ製品通り、赤2号は少々暗いですね。個人的には特急型の赤色といったイメージです。


というわけで(笑)、長らく放置中の381系福知山車に使おうと思います。
車体加工はほぼ済んでいるのですが、塗料の選定で迷っていたところでした。

続いては……


高校時代に塗り替えた、旧広島急行色のキハ58。
車体だけの状態で見つかりましたが、余剰になっていた下回り等を組み合わせて復活させました。
色味は少々異なるものの(おそらくGMの湘南色と103系黄緑色でしょう)、いま見てもそこそこ満足の仕上がりなのでこのまま使います。
1両きりですが、広島色の気動車と組み合わせると楽しめそうです。

広島急行色と言えば、


この2両も、埃を被った状態で見つかりました。(笑)
急行「みよし」用のキハ58 563とキハ28 3014です。KATO・TOMIX旧製品ベースで加工を進めていました。
キハ28の方は一度塗装したのですが、納得いかず色を落として下地塗装をやり直し、今に至っています。


各種金属パーツを使用して広島車の特徴を再現したほか、TOMIX旧製品ベースの方はKATOに水準を合わせるべく加工しています。
元々は貰い物の車両なので、何としても完成させなければ。

最後に、うちでは少し影の薄い客車。


中古寄せ集めのKATO製24系寝台車です。
既に所有しているDD51のお供として、寝台特急「出雲」の浜田発着編成(5両)を再現しようと考えていたのでした。
後はオハネ25を1両足せば編成としては仕上がります。オハネフは幌だけウェザリングしてみましたが、妙にリアルです。
カニ24はテールサインが経年劣化(?)のせいか色褪せているので、シール等に取り替えたいですね。


オハネフ・カニ共にそれぞれTOMIXのダミーカプラーを加工し、KATOカプラーを真鍮線で結わえることで見栄えの向上と連結のしやすさを図っています。
今後は車番の設定と金帯の再塗装を考えていますが、調べていると車両自体は近年まで「あけぼの」として現役だったものもあり、寝台車ならではの広域運用に改めて驚かされた次第です。

大掃除の産物

2016年02月11日 02時18分58秒 | 日記
2月に入ってようやく身辺が落ち着いたので、年末に出来なかった大掃除をしています。
自宅の部屋はもちろん、大学院研究室の個人机回り(退去準備)や、図書館への本の返却などなど。
かつてないほどの「断捨離」を試みたつもりですが、今後も必要になりそうな書類を整理しているとファイル7冊分に及びました。多いのか少ないのか……。(笑)

そんななか、昔のSDカードを発掘したので、少し内容を見てみました。
ちょうど8年前の今頃、「なは・あかつき」が廃止になるということで追っかけていた時のものです。




2枚目は京都から向日町への回送ですが、わざと編成を切って東海道ブルトレ風に撮ったようです。
この翌年に「富士・はやぶさ」も廃止。


客車はすっかり消えましたが……


貨物用の27号機は今も健在。
何かのついでに撮ったものと思われますが、後ろに連なる色とりどりのコンテナはもうあまり見られないのではないでしょうか。当時は手のひらサイズのコンデジで何でも撮っていましたが、こうして時間が経った現在、記録しておくことの大切さを改めて実感しました。