GMのキハ110系

2017年07月30日 03時13分27秒 | 鉄道模型/製品レビュー・小加工など
7月もそろそろ終わり、ということは祇園祭も終わり。
私も今年は久々にボランティアに参加して(曳き手ではないですが)、昨日はその慰労会がありました。
やっぱり大きな祭礼行事は見るより参加するのが楽しい、というのがメンバーの共通意見でした。(笑)

さて、GMから完成品で発売されたキハ110・111/112の陸羽東・西線色。




相変わらず高価な製品ですが、両線とも乗車したことがあり、鳴子温泉駅に漂う硫黄臭、瀬見温泉付近の幻想的な景色、闇夜のなかを飛ばす西線の快速など、思い出はそれなりに(^^;
うちではキハ110の動力ナシと、キハ111/112の動力付きが1セットずつの陣容です。


動力は最新のコアレスモーターなのでよく走るうえに、車体の出来は新規製作だけあってバッチリ。前面の渡り板はやや厚みがありますが、通常時と倒れている時の二通りが再現できるところにGMらしさを感じます。
とりあえずのグレードアップとしては、床下機器の塗装と、ダミーカプラーへの連結器カバー取り付け。それから、ヘッドライトケースはライトユニットと一体なのでボディとツライチになっているのですが、ここにはトレジャータウンのパーツを上から貼り付けて立体感を出してみました。


中間の連結部にはKATOカプラーと車体間ジャンパ(E259系用を小加工)を取り付け。
幅広の幌が欲しいところですが、カーブ通過の際に干渉しそうなので現時点では見送っています。

GM完成品で一つ不満があるなら室内パーツですが、今回もT車には相変わらず汎用パーツ(2+2)が取り付けられていたので剥がし、


手持ちの余剰パーツとプラ板を充当して1+2のセミクロスシートを再現しました。


やや背が高いですが、良い感じです。(^^)

さて、GMのキハ110つながりでもう一つ。


既に絶版となって久しい「塗装済キット」のキハ110を組み立てました。
造形や価格ともに優れたKATO製品が何度も生産され、幾つかあったカラーバリエーションも本家GMが完成品としての発売を再開した現在ではもはや用済みの感がありますが、どこまでいっても自己満足の世界、あえてキットを組み立てるのも楽しいものです。


貫通扉の窓とドア窓にはなぜかHゴムが再現され、床下機器も彫りは浅め。ですがこのプアさがどうにも憎めません。(笑)
ボディの緑色もカスレが目立つのですが、近似色を作れる自信がないので泣く泣くそのままにしています。


今回の完成品と並べてみても、オーバースケールなのは明らか。
さらに素組みすると腰高なので、床板を一部削って低くしています。
渡り板が別パーツなのはキットも同様ですが、模型を取り扱うにあたってデリケートな部分を完成品にも引き継いだのはやはりGMのこだわりでしょうか?(笑)

というわけでキハ110同士の連結は諦め、既にチラ見しているキハE130の増結用に回します。
一時期の水郡線でみられた混結を再現できればと。


せっかくなので連結する側の貫通扉は開けてみました。
キハE130は大柄なのでキハ110のオーバースケールはさほど気になりません。


東日本の気動車たち。
実車の世界ではキハ40系一族の置き換えが発表されましたが、キハ110系も最初期の車両は車齢30年近く。しかし相次ぐ観光列車への改造や東北本線架線下での運用拡大など、しばらくは幅広い地域で楽しませてくれそうです。

京都市バス一日乗車券値上げへ

2017年07月26日 00時06分48秒 | バス関係
京都新聞HPより。

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市バス一日券100円値上げへ 京都、混雑緩和で

観光客増加による京都市バスの車内混雑を緩和し、地下鉄に誘導する対策を検討している市交通局は24日、市バス一日乗車券を現行の500円から600円に値上げし、市バスに加えて地下鉄も乗ることができる一日乗車券を、1200円から900円に値下げする案を有識者懇話会に示した。委員から大きな異論はなく、市は8月に最終方針を決める。実施は来年3月を予定している。
 交通局は市バス一日乗車券を600円にした理由として、現行価格の500円を導入した2000年度に比べ、均一運賃区間の拡大や京都バスでも利用可能になるなど、同乗車券における走行キロ数が1・2倍に増えたことを挙げた。
 市バス・地下鉄一日乗車券は、市バス・地下鉄全線定期券の1日当たりの単価を下回らない900円にすると説明した。
 両乗車券の料金差が300円に縮まると、市バスから地下鉄への移行などで、1日乗客数は現状と比べ、市バスが5500~9300人減、地下鉄が4600~7千人増となると試算した。
 市バス一日乗車券を600円とした点について、委員から「今と変わらず3回乗ればお得で、よい」「市民もよく使う乗車券で、市民負担を少なくする点からは妥当」と意見があった。
 一方、交通局が試算したバスから地下鉄への移行乗客数には明確な根拠があるわけではなく、委員からは両乗車券の価格差を縮めるだけでは不十分で、「地下鉄に乗ってもらう工夫が必要」との声も相次いだ。
 また交通局は、市バスの車内混雑緩和策として検討している「前乗り後降り」の実験を10月14~15日、28~29日の土日曜に、清水寺や銀閣寺など人気観光地を巡り、1便あたり乗客数が最多の100号系統で実施すると明らかにした。調査員らが車内やバス停で、乗客がスムーズに動くかや乗降時間を調べ、乗客にアンケートも行う。

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ついに詳細が明らかになりました。
大人気の市バス一日乗車券は100円の値上げで、3回乗ればお得になるのは現行と変わらず。また、地下鉄の一日乗車券(600円)と同額になる見込みです。
市としては混雑の原因となる観光客をなんとか地下鉄の方に誘導したいようですが、地下鉄網がロクに充実していないためにそれ一本ではなかなかメジャーな観光地に辿り着けません。同じく地下を走る阪急や京阪も京都駅に接続していないので、だったら多少時間がかかっても一本で結んでくれるバスに利用が集中するのは当然のことです。記事中にもある通り、地下鉄に乗ってもらう工夫を更に充実していかなければ、値上げをしたところで引き続きバス券が飛ぶように売れていくのではないでしょうか。

また、市バス一日乗車券は車内でも発売されていますが、下車時に購入する人が並ぶために後ろがつかえているのを時折見かけます。これが値上げされるとお釣りや両替が発生する機会もそれなりに増えるわけで、さらに前乗り方式が採用されると相次ぐ購入で始発から遅延……ということにもなりかねません。コンビニでも取り扱いがあるので、ここは思い切って車内での発売を廃止するなど、社会実験の際にはしっかりと見極めてほしいと思います。

113系5300番代の製作 その5

2017年07月12日 00時46分40秒 | 鉄道模型/製作中-113系5300番台
祇園祭は7月1日から始まる……というのは周知の通りですが、昨夕、四条通を走るバス車中より鉾立てが始まっているのを確認し、ようやく夏の訪れを実感した次第です。
今年は前祭の宵山と巡行が三連休に含まれるので人出も多いことでしょう。私はと言えば、如何にして界隈の混雑を回避するかが至上命題となりそうです。(笑)

さて、表題の113系5300番台ですが、1ヶ月ぶりの作業再開です(前回はこちら)。
切り継ぎの修正がいい加減面倒になってきたので、現時点での仕上がりを確かめるべく気分転換にサフを吹きました。もう1台のクモハは前回記事のままほったらかしです。(笑)






3メーカー切り継ぎによるバランスの悪さはもとより仕方ないとしても、パッと見はまとも(?)です!
点検蓋がきちんと残せたのは嬉しいですね。


しかし細かなところを見ていくと、案の定パテや瞬着の跡が。
湘南色の塗り分け線が現れたのは想定外でしたが、これはこれで本塗装の際のマスキング目印として利用しようと思います。

というわけで、引き続き、溶きパテでの修正作業が長引きそうです……。

その6につづく

【単発】キハ24の製作

2017年07月09日 04時03分14秒 | 鉄道模型/単発ものいろいろ
記事としては前回の続きです。


久々にキット組みを楽しみたいと思い、以前に中古で入手したクロスポイント製のボディキットを製作しました。
完成品としては既にマイクロとTOMIXから、特に後者は決定版たるHGモデルとして製品化されているので今時キットを作る人もいないのかもしれませんが、前時代的な模型もまた味があるもので……。

実車についてですが、キハ24は道内の気動車でも少数(全10台)だったせいか、多数派キハ22のように地域色に塗られることなく全車が朱色を纏ったまま廃車となっています(片運転台のキハ46は1台のみ北海道色化)。末期にはその過半数が函館に集結し、キハ22と併結しての運用をWeb上の写真でもよく見かけることから、うちでも¥JR化後の仕様として製作しました。

とは言えボディは一体成型、屋根にアンテナを付けるだけなので(笑)、「らしい」加工箇所ははほとんどありません。
調べると妻板の銘板がキットでは前後逆になっているようですが、銘板のパーツを持ち合わせていないので修正も割愛しています。(笑)


せめてものグレードアップとして、そのままでは分厚い渡り板をタヴァサ製に、貧相な栓受けをKATOの155系用に交換。
KATO製品の相次ぐ高水準でのリニューアル、それに伴う別パーツの分売で、少し前まで金属パーツや自作に頼るしかなかったジャンパ栓が手軽に再現できるようになったのは嬉しいですね。
ところで画像を見ても分かる通り、クロスポイントのキハ24は初めから乗務員扉にタブレット保護板が再現されており、この部分の窓が小さくなっています。この点では唯一完成品に勝っているのかもしれませんが、いろいろと写真を見ていると時期・個体によっては「保護板」ではなく鉄格子状の「保護棒」の場合もあるようで、ユーザーの好みによる(と思われる)部分を敢えて仕様としたのは何故なのでしょう? GMキハ23との差別化を図るため? こうして開発の経緯を妄想するのも楽しいところです。

さて、塗装はセオリー通りの朱色5号ですが、


以前キハ41を製作した際に余っていたファルベのものを使用しました。そのままではオレンジが強いので黒を数滴混ぜて暗めにしてみましたが、実のところあまり納得していません。
単色塗装も奥が深いもので、写真資料が正確とも限りませんし、気候や視点によっても左右されますから、今後も試行錯誤を続けることになりそうです。

単色ということもあり、今回はフルで標記類を貼り付けていきます。


余剰のインレタやデカールを寄せ集め、ナンバーは最末期まで残った9番に。JRマークは手持ちがないので省略しています。
Hゴム部はデザインナイフで削って元のプラ地肌を出し、ドアレールの色差しは例によって銀インレタの罫線で済ませました。
屋根は別途塗装して後で組み合わせます。

それから今回は初めて……ではないのですが、本格的な試みとしてウェザリングに挑戦してみます。
使用するのはタミヤのウェザリングマスターBセット(スノー・スス・サビ)で、車体には「スノー」で水アカや退色を、屋根には「スス」で排気の汚れを、床下には「サビ」で走りこんだ様子をと、全て使用した後、表面保護を兼ねてエナメル溶剤を含ませた綿棒で伸ばしてみました。




結果としては……う~ん、微妙ですね。
雰囲気としてはこんなもので良いのかもしれませんが、如何せん加減が難しいところです。もう1台作るときは検査明けのピカピカにしましょう。(笑)

次は床下の加工に移ります。
キットは床板と機器(いずれもGMのキハ23系列に準ずるもの)が含まれているのみで、台車・動力は別売。純正品(GM動力)に従うと室内は真っ黒なウエイトが占めることになりますから、


余剰となっていたKATOのキハ40用を活用します。元は高校時代に何かを作ろうとしていたものと記憶していますが、マイクロ製品よろしくカバーを水色マッキーで塗っています。キハ24もモケットは青だったと思うので、ありがたいことにこのままにしておきましょう。(笑)
片側にはこれまた余りモノのTNカプラーを充当。もう片側は台車マウントのKATOカプラーを活かし、控車としても使えるようにしておきます。


ちなみにKATO動力にTNを取り付ける際、ネックとなるのが台車との干渉ですが……いちど台車を分解して少しずつ削り、写真のようにクリアランスを確保してみました(構造上、少しでも削りすぎるとダメになってしまう箇所なので、加工は自己責任でお願いします)。

キハ40とキハ24では床下がまるで違うので、機器はキットのものをそのまま使います。


ダイキャスト部分を黒塗りし、塗装した機器を現物合わせで削ってペタペタと貼り付け。
エンジン部分はカバーの凹凸で大部分をオミットしなければならないのが残念ですが、完成品よりも機器の凹凸がハッキリとしてくるのでわりと好きな工程です。


両側で繋がっているパーツはケント紙を切り出して繋ぎ、シルエットを向上させておきます。もちろんこれも後ほど塗装。

最後に車体とのドッキング作業ですが、


スカート(ここに来て妥協しての筆塗りです……)を取り付け、動力が収まるよう、ガラスパーツは窓サッシの下辺ギリギリをカットしておきます。

というわけで、完成!


さっそくレールに載せて、同じ函館区のキハ22と並べてみます。
今はキハ40が闊歩する同地区ですが、かつてはほとんどがキハ22、その陰で少数のキハ24が居たのでしょう。廃線や三セク化で往時の面影は徐々に失われつつありますが、模型の世界では旧い気動車たちを存分に活躍させてやりたいものです。

最近は完成品のグレードアップばかりだったので久々のキット組みとなりましたが、製品には当然及ばないとしても、やはり自分で組む愉しさは何にも代えがたいものですね。鉄コレに代表される完成品の攻勢はまだまだ続きそうですが、私はあくまでも作りたい車両を作りたい方法で、今後も少しずつ積みキットを消化していきたいと思います。(笑)