「北びわこ」回送を紅葉の山科で撮る

2016年11月27日 23時44分49秒 | 鉄道関係
この週末は、秋らしい写真を撮りに近場でカメラ散歩。
ほんとうは湖北へ今年最後の「北びわこ号」を撮りに行きたかったのですが、運転日の日曜は雨の予報だったので前日の回送を撮ることに。
山科から京阪で1駅(地下鉄は高いので)、御陵から南へ少し歩いた六所神社の俯瞰ポイントへ行きました。


ひっきりなしに列車がやって来る京都~山科間ですが、今回の滞在時間(13時台)のあいだは113系や117系の姿を見かけず。
その代わり(?)221系の堂々12連が大築堤に躍り出てきました。やはり白い車体は俯瞰で目立ちますね。


カーブの方は側面に陽が当たらないものの、線路際の大銀杏も見過ごせません。
完全な黄葉まではあと一歩といった印象ですが、雨でどうなるか分かりませんから今のうちにしっかり撮っておきます。

待つことしばし、真下のトンネルからEF65のブロワー音が聞こえてきました。


機関車に牽かれ、既にHMを装着した12系が後に続きます。
しかし思った以上にブルーの車体が目立ちますね。塗装こそ同一ですが、かつてのブルトレよりも幾らか明るめの青なのかもしれません。


この回送列車にはトワイライト塗装の1124号機がたびたび登板されているようですが、今回は原色(1135号機のようです)と客車が揃った綺麗な編成。
もちろんメインは翌日のSL列車ですが、このEF65との組み合わせも統一感があって良いものですね。東日本では12系とEL・DL・SLを巧みに組み合わせた臨時列車を各方面で運転していますが、西日本でももう少し走らせてくれないものか……と思ったり。(笑)


更に追いかけていくと「サンダーバード20号」と良いタイミングでスライド。
そういえばこちらも原色ですね。リニューアル編成も徐々に見る機会が増えてきました。


山科駅のホームに差し掛かる手前。色付き具合はこの辺りがいちばん綺麗ですね。
「北びわこ」はC56からD51への置き換えが発表されていることから、この12系客車の去就も気になるところですが、今年の運転はこれで終了。次回があれば心待ちにしたいと思います。

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この後は京阪バスで市内中心部に抜け、ぶらぶらと七条京阪まで歩いていると……


市バスでは残り少なくなったキュービック同士のすれ違い(右:6398(臨208)、右:6261(臨206))に遭遇しました。
観光シーズンなので交通量が多く、綺麗に並ぶことはありませんでしたが、これはこれで秋の七条通を象徴する1シーンと言えるかもしれません。


七条大橋から博物館、三十三間堂にかけての七条通の坂道、その「どんつき」に智積院の門が見通せる様子はお気に入りの景色の一つです。

Extra

2016年11月23日 22時52分08秒 | バス関係
急に寒くなったせいか、先週から風邪をひいてしまいまして……。
熱は下がりましたが、おかげで2週間ほど何処にも行けていません。
とにかく喉を使う職業なので声の治りが遅く、隙あらば水分を摂取している毎日です。(笑)

さて、移動中に見かけた市バスのツーステップ車。


「二条城・金閣寺エクスプレス」で京都駅に到着した6405です。
休日の午前中だったので乗客はまばら、ツーステの収容力も持て余し気味でしたが、よく見ると……


見慣れない臨時マグネットが付いています。
上から「臨時 Extra」、緑帯の部分には営業所を示す「烏丸」の文字が。

これには訳がありまして、例によって(?)京都新聞HPより引用します。↓↓

【市バス安全確認用の小窓ふさぐ 京都、運転手が指示】(2016年10月29日 08時35分)

京都市バスの臨時バス計5便で今月、車内からの安全確認のため車体の左前方下部に設けているガラス小窓に、運転手が行き先表示板を貼ってふさいでいたことが28日、分かった。運行を受託している京阪バスと京都バスの運転手が指示に反したとして、市交通局は2社を口頭で注意した。
 京都運輸支局によると、窓ガラスに貼れるものは視野を妨げない車検のシールなどに限られ、今回の件は道路運送車両法に基づく保安基準に違反するという。
 問題があったのは京都駅と観光地を結ぶ「楽洛東山ライン」で、京阪バスが10月14日に運行した2便、京都バスが同1日に運行した3便。
 市交通局は定期便以外は行き先を乗客に分かりやすくするよう、フロントガラスの上側にある行き先表示幕に加え、運転席ダッシュボードの上に、外に向けて小型表示板を掲げるよう指示している。しかし、2社の男性運転手各1人が「表示板の文字がフロントガラスに映り込んで気になる」と、小窓に移動させていたという。京阪バスは「乗客に不安を与えた」、京都バスは「同様のことがないようにしたい」とコメントした。
 小窓は標準サイズで縦30センチ、横60センチ。安全対策として市独自に導入し、所有する804台のうち671台に設置している。市交通局は「今後はマグネットの表示板を車体に貼る方法に変えたい」としている。

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以前は臨時便と言えばダッシュボードに掲出された表示板が特徴で、




「臨時」の二文字にしても営業所ごとにサイズや書体が違ったり、愛称名や経路を図示しているものもあり、趣味的にはおもしろい観点となっていましたが、こうした問題を受けて見納めとなりそうです(現に、今月に入ってからは表示板を見ていません)。
記事のように小窓部分に掲出しているのは私は見たことがありませんが、京阪バスや京都バスの車両には安全確認窓のある車両があまり見られない一方で、市バスはどれだけ小さくても窓を設けていますから、交通局側としても少なからずこだわりがあるのでしょうね。
手間やコスト面を除けばマグネットの貼り付けは発展的解消と言えますが、これも時代の流れを示す一つのアイテム、今年度をもって全廃となるツーステとの組み合わせはごく短期間のうちに終わることとなります。