笑いを求めて

2010年11月17日 23時11分26秒 | 日記
最近、起床時間がギリギリです。
昨日は9時40分、今日は9時30分で、2日とも出発したのが9時55分。
結局間に合っているからいいのですが(笑)、もう少し心の余裕がほしいです(・∀・)


2限の「京都地域論」は更にフィールドが下がって下木屋町。
ここは特に川端康成や谷崎潤一郎といった近代文学が関係してくるところで、例えば谷崎なら若い頃の『朱雀日記』が主な参考文献となるのですが、
ひとつの文献でこんなにたくさんのフィールドについて記されているということは、彼の滞洛中の行動範囲がそのまま知ることが出来るという点でおもしろいところです。
先週の漱石もそうでしたが、日記というものは残しておくものですね。さりげなく書かれている店の特徴などが業種を(ここでは席貸)を区別する手がかりとなったり、写真技術の発達していない時代だからこその文章での細かい描写が今となっては学びの役に立っているのだから驚きです。
ちょうど「京都学基礎講読」の方で『古都』を扱っているので、この機会に近代文学作品ももっと読んでみたいと思いました。

4限「日本文化の奔流」のゲストは文化勲章を受章された桂文珍師匠!
以前からとても楽しみにしていて、テーマは「落語的学問のすすめ」。
社会人の聴講生の方が多いのを見て、「学生さんばっかりやと思ってたら…前の方は、どないしたんですか?」というところから、とても軽やかに講義が進んでいきました。
そこで起こる笑いの中には皮肉や風刺めいたものが多く、そういうのが好きな自分としてはとてもツボにハマる内容で、終始笑いっぱなしの1時間半でした。
また、イメージの世界に言葉を投げるのが落語であり、「笑育(しょういく)」を提唱されていたことも印象に残りました。
確かに現代の教育の場には笑いが少ないと思います。それが社会の矛盾を生むことに繋がる中で、社会の矛盾を楽しめるような人間になりたいと思いました。

4限後は「京都学基礎講読」発表用レジュメの印刷。
明日の朝から事務室に行って輪転機の使用許可を受けてもいいのですが、木曜日は他専攻の「~基礎講読」が集中しているので、下手をすれば昼頃まで待たされる可能性もあるので、今日済ませておきました。(事実、前期は泣く泣く自費を出し合って印刷した)
ようやく揃ったクラスの人数分のレジュメを眺めて明日のイメージトレーニング。分量はA3の2枚、持ち時間は20分なので、今から練習して明日の本番に備えたいと思います。
それから「京都学基礎研究」の発表準備を始め、帰りにお茶のお稽古に行って帰宅。
やっぱり学業面に限ればリア充です。ふぇ~。


写真は今年8月の下木屋町近辺。
鴨川の東岸からの撮影です。う~ん、妖しくて華やか。