こたなたよりこんなこと

「登場人物」と「人物設定」は「フィクション」です。人物・企業・団体は実在のものとは関係ありません。

春だって「土用」があるんだよ。

2024年04月17日 | 一般

 昨日ってなんと「秋の土用」の入りなんですよ。

 「土用」と聞くと大抵の方は夏の「土用の丑の日」を思い浮かべるでしょうが、実は「土用」は「年に4回」あり、その日は「1年」のうち「不連続」な「4つの期間」で、四立、要は「立夏」「立秋」「立冬」「立春」の直前の「約18日間」ずつがあたります。ただこの「土用」も「節気」と同じよう「平気法」と「定気法」がありまして、「平気法」は「四立」冬至を基準に約136.97日・228.28日・319.59日・45.66日後の18日前が「土用の入り」とされ、「土用」の期間は「毎回18日」になります。

 もう一つの「定気法」では、「四立」の時、つまり「太陽黄経45度・135度・225度・315度」の18度前があたりますので、太陽黄経が「27度・117度・207度・297度」となる日が土用の入りになります。これは「国立天文台」でも「暦要項の雑節」で定められており「理科年表」にも掲載され、「各土用の入り」の「日時」が記載されています。ただ「定気法」ですと「太陽黄経」から算出するのでかなり複雑になりまして、方法としては「季」を通じて平均すると、土用の期間は「18°/ 360°× 1年」で18.26日となります。しかし、「地球が楕円軌道」であるために「季節により±3%」これは「軌道離心率×2」程度の変動があるので、春夏秋冬の順に18.49日・18.82日・18.02日・17.71日になります。この事から、土用の期間は「17日~19日」になってしまいます。ちなみに「夏の土用」は18日よりも19日のことが多く、冬の土用は17日になる事もあるのです。

 それと有名な話ですが、この「土用の丑の日にウナギを食べる」というのは「一説」によると江戸時代末期に「平賀源内」が夏に「ウナギ」が売れなくて困っていたウナギ屋さんから「なんか売れるようにできないか?」と相談されて作った「キャッチコピー」なんですよ。それ以外にも「文政年間」の「江戸買物独案内」では、土用に大量の蒲焼の注文を受けた鰻屋、「春木屋善兵衛」が、子の日、丑の日、寅の日の3日間で作って土甕に入れて保存しておいたところ、丑の日に作った物だけが悪くなっていなかったからという「春木屋喜兵衛説」。鰻屋に相談をもちかけられた蜀山人こと大田南畝が、「丑の日に鰻を食べると薬になる」という内容の狂歌をキャッチコピーとして考え出したという「蜀人説」ただ、この話は天保10年発行された『天保佳話』に載せられているらしいのですが、同書にそのような記載はいっさいないそうです 。後、平仮名で墨汁を使って毛筆で書いた「うし」と言う文字が、まるで2匹の鰻のように見えたからと言う説も。

 ともあれ、いろいろな説があるようですね。

 なので「土用の丑」と「ウナギ」は全く関連根拠は無いんですよ。確かに「ウナギ」は「ビタミンA」は「100g」に対して「5000IU」という成人の1日に必要な摂取量があり、「ビタミンB1」は「100g」で「成人男性」の「一日の摂取量」であり「ビタミンB2」、「ビタミンE」は「100g」で「成人男性1日摂取量」の「約半分」が摂取できるほどの栄養価の高さがあります。

 「土用」=「うなぎ」は夏だけであって、それ以外の「土用」では特に何かを食べるといったような風習は無いようですよ。

 それでは、本日の登場人物は、この話になると登場比率が高い「久松 ゆりあ」さん。同じく「土用」に登場する事が多い「間部 結華」さんの主人である「お嬢さま」で、帝都の近くに位置する名門よ学校である「成安女学校」の1年生なのです。この二人は「土用」と聞くとスル事しか考えていないようで、どうやら散々イタしたようですね…。

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