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読書感想「チルドレン」 伊坂幸太郎

2019年11月03日 08時39分37秒 | 乱読本感想
講談社文庫 2007年5月15日

「サブマリン」を読んでから~の、そのシリーズの始まりを読んだ。
陣内と言う男の成り立ちとその周りの人たち、特に盲目の永瀬に興味があったから。
と言うより、色々と謎が多くて、それの説明を始まりに求めたのだ。
2つの作品の発表には約10年の開きがある。
「サブマリン」からさかのぼること10年前の”陣内”は?その周りの人たちは?
短編集「チルドレン」は単純に10年前の陣内とその仲間たちが描かれてはいなかった。
伊坂作品によく見られる同じ登場人物が出てきても時間と主人公(語り手)がそれぞれに異なり、そして短編集と言いつつもそれを1編の長編と言ってもいいような作りになっている。
学生の陣内もいれば家庭裁判所調査官になった陣内いる。
その陣内は「サブマリン」の陣内と変わらない。
迷惑で変な奴だけど魅力的(?)で興味をそそられる。
が、「サブマリン」で気になった色々な”謎”はほとんど、いや、まったくと言っていいくらい解明されない。
ただ言えるのはその”謎”が「サブマリン」では陰を落としている様な作りになっていたってこと。
あぁ~、色々知りたい!
次の陣内が描かれる作品を待つしかない。
が、簡単に教えてくれるような伊坂幸太郎ではない。
と、「チルドレン」の直接の感想ではないな。

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