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読書感想「がん消滅の罠 完全寛解の謎」岩木 一麻

2018年03月16日 16時13分57秒 | 乱読本感想
【2017年・第15回『このミステリーがすごい!大賞』大賞受賞作】 がん消滅の罠 完全寛解の謎

宝島社2017年1月12日

★3 2018年3月16日

先日『このミステリーがすごい!大賞』の最終選考作品「パスワード」改題「スマホを落としただけなのに」を読んで、なんだ、大賞受賞作品じゃなかったのかと。
私が勘違いしていただけなんだけど。
で、同じ第15回の大賞作品を読むことにした。
さすが大賞作品、格段に面白い。
私の好きな医療系のミステリーなので、より楽しめる。
最初からぐいぐい引込まれる。
最初は小ネタ(後のが大きいから)で、新興宗教の自然食品でがんが完全に治った(寛解)という殺人事件の反対“活人事件”で、“もの”の見方をレクチャーされる。
そして大ネタ、ある医療センターのがん患者の数値が“異常”
余命宣告された人が多額の死亡保険の生前給付を受けた後に寛解。
初期段階のがん治療を受けた人に再発率が高い、でも死ぬまでには至らない。
前者は貧しい人たち、後者は社会的に影響が大きな人たち。
何が起こっているのか?
幼なじみの医師と保険会社社員たちが謎解きしていく。
なぜがんがそうなるのか?の謎が明かされる。
事細かに語られる内容に、最新の医療はここまで進んでいるのか!と驚く。
専門的な話が出てくるが、ストーリーの中で上手く説明される。
作者は医師なのか?
国立がん研究センターの研究員を経て医療系出版社に勤務だそうで、なるほどの経歴。
自分の経歴をフル活用したストーリーだったようだ。
がんに関する謎解きはなるほど~だけど、西條先生の“なぜ?”がいまいち。
これだけ大それたことをする人がこんな理由で?ということと、最後の最後の一言、これに関しては評価する人も多いみたいだけど、私は『はぁ~!?それがどうした!』って感じだった。
それまで宇垣先生の行動は語られていたけれど、心情が語られていなかったからかな。


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