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読書感想「シンメトリー」誉田哲也

2019年10月10日 14時41分01秒 | 乱読本感想
光文社 2011年2月9日

★4

私は短編をあまり読まない。
特に推理小説系は長編をガッツリ読みたいと思っている。
そうでないと面白くない!
姫川玲子シリーズもしかり。
ところが、この短編集は意外にも面白く読めた。
なぜか?
短編以外の姫川シリーズは読んできているので姫川玲子の人間関係も過去も未来も分かっている。
短編には描かれていない背景が頭の中に入っている。
だから姫川玲子の事件に追われる日常の一片が奥行きをもって読めたのが良かったのだろう。
結局長編小説を読んでいるような気持ちになったのだろう。
本作品はシリーズ3作目だが、3番目に本書を読んでいたらこれ程面白くは読めなかったかもしれない。
どの作品にも今より若々しいバイタリティーに溢れる姫川玲子が居て新鮮な気持ちになった。
それから、タイトルがなかなか興味深い。
一編読み終わる度に『あっ!そういうことね』とニタッとしてしまう。


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