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「Qrosの女」感想

2016年12月07日 10時28分11秒 | 乱読本感想
「Qrosの女」
誉田 哲也
講談社 2016年9月16日

2016年11月21日
★4
帯に「芸能取材をリアルに描いた鮮烈ミステリー」とあった。
エログロか?青春物か?どっちだ?
結果はどっちでもなかったかな。
エログロ無くて良かったけれど、何か物足りない気持ちで読んだ。
どうも誉田作品の強烈さに毒されているようだ。
一部、爽やか系も出てくるが青春ものってほどお気楽でもなくて、ちょっとサスペンス、ちょっとミステリー。
週刊誌の世界、芸能界、ネット社会にうごめく「悪意」を誉田さんらしい軽い文章とちょっと重い内容で描いてある。
真剣にのぞいたら一般人はどん引きしてしまうだろうけれど、真面目な芸能記者の栗山、ちょっと一癖ある情報屋の園田、新人芸能記者の矢口たちを通して芸能界がのぞける。
「Qrosの女」は誰か?に始まって、謎の女捜し、そして「彼女」の苦悩、解決。
なるほど!な解決は後味も良かった。
シリーズになってくれたらうれしいな。
栗山とその自由な妹、おっさん園田にまた会いたい。


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