カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

興味深いコンサート情報

2008-05-15 15:49:27 | Weblog
 興味深いコンサート情報のメモです。。。

 *****

エポケストラ・ニッポン第二回定期演奏会
http://www.epochestra.net/concert/regular2.html?adid=head20080513

日時:2008年5月16日(金) 18:30開場 19:00開演
場所:かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール(1階席のみ)
〒124-0012 東京都葛飾区立石六丁目33番1号
TEL: 03-5670-2222  FAX: 03-5698-1546
交通:京成青砥駅下車徒歩5分(又は京成立石駅下車徒歩7分)
http://www.k-mil.gr.jp/access/sym_access.html

入場料:2,000円(全席自由)
※未就学児は無料で入場いただけます。
当日券もございますので飛び入り鑑賞大歓迎です☆

今回の定期演奏会は、ハイドンとブラームスを取り上げます!
「う~ん名前を聞いただけでも難しそう…」
なんて思っている方でも気軽に来てください♪
ちゃんとしたクラシック音楽を生で聴いてみたいけど、何とかオーケストラの演奏会とか怖くて行けない…
そんな方でも大丈夫!エポケストラの演奏会は着飾る必要はありません
ジーンズOK、パンクOK、ゴスロリOK、どんな格好でもいいんです。
興味本位でもいいんですヽ(´ー`)ノ
そんな方たちの為のエポケストラ・ニッポンですから☆

【プログラム】
●ハイドン:交響曲第100番『軍隊』
●ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
●ブラームス:交響曲第1番

指揮:松井 慶太
管弦楽:エポケストラ・ニッポン

指揮者の松井さんについて(*ドラマ「のだめカンタービレ」千秋役の指揮実演の黒子を担当)
http://ameblo.jp/rani/entry-10060674641.html

 *****

読売日本交響楽団第471回定期演奏会
http://yomikyo.yomiuri.co.jp/season/2008/2008subscription.htm

5月19日(月) 午後7時開演 サントリーホール(赤坂)
指揮:下野 竜也
フルート=瀬尾 和紀

◆ワーグナー : 楽劇<ニュルンベルクのマイスタージンガー>第1幕への前奏曲
◆山根明季子 : オーケストラのための「ヒトガタ」(世界初演)
◆コリリアーノ : ザ・マンハイム・ロケット
◆コリリアーノ : <ハーメルンの笛吹き幻想曲> (フルート協奏曲)
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村上春樹氏:「毎日新聞」ロングインタビュー(memo)

2008-05-15 11:23:32 | Weblog
 興味深いのでメモさせて頂きます。。。

《村上春樹氏:「毎日新聞」ロングインタビュー 僕にとっての<世界文学>そして<世界>》
 作家、村上春樹さんがこのほど毎日新聞の単独インタビューに応じた。『海辺のカフカ』(02年)以来となる大長編小説を執筆中という村上さん。多忙な時間を割いて、最近翻訳した名作への思いから出版界の古典新訳ブーム、「9・11」後の時代認識に至るまで幅広く、熱く語った。【構成・大井浩一記者】

第1回=翻訳文体の限度(賞味期限)は50年
http://mainichi.jp/enta/book/news/20080512mog00m040033000c.html

 村上さんは創作と並行してアメリカ文学の翻訳、紹介に積極的に取り組んできた。そうした中で、「これだけはやりたいと思っていた」重要な作品が、サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』、フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』、チャンドラー『ロング・グッドバイ』(以下では『L・G』)、カポーティ『ティファニーで朝食を』の四つの長編小説。これらを03年から今年にかけて次々に新訳・刊行した。いずれも各作家の代表作というだけでなく、高校時代以来、何度も繰り返し読んできた「個人的に好きな」作品でもある。
 「フィッツジェラルドはずっと訳してきたけど、それ以外は同時代的なものを中心にやってきた」村上さんが、「古典」に挑むようになった理由は三つある。一つは「だんだん翻訳の手ごたえがつかめてきて、そろそろ僕の腕でもできるんじゃないか」と考えたこと。次に「古い翻訳がちょうど『賞味期限切れ』の時期に来た」タイミング。そして「同時代の新しい作品の翻訳は若い翻訳者がやるべきだ」という考えからだ。
 二つ目の理由については、日本語の文体そのものの変化により、「限度(賞味期限)は50年」と話す。今は1960年代前後の文学全集ブーム時に盛んに訳された作品が、次々と「期限切れ」を迎えているという。
 4作に共通する要素として、村上さんは「都会が舞台になっている」ことを挙げる。確かに『キャッチャー』『ギャツビー』『ティファニー』はニューヨーク、『L・G』はロサンゼルスが舞台だ。「結果的に都会小説みたいな文体の作品が僕の翻訳の中心になっていますね」
 この「文体」こそ、村上さんが4作それぞれに魅力を感じ、探究してやまないところだ。中でも「チャンドラーの文体にすごくひかれる」と言葉に熱を込めた。「あの人の文体は何か特別なものを持っている。何が特別なのか昔から疑問だったんだけど、訳してみてもまだ分からないですね」
 その文体の秘密に対する強い関心は、『L・G』に長文の「あとがき」を執筆したところにも表れている。そこで村上さんは、〈一種のブラックボックスとして設定〉された「自我」の扱いに、〈チャンドラーの創造的な部分〉を見ている。
 一方、フィッツジェラルドとカポーティの文体については「とにかくうまい、きれい、リズムがいい、流れる。これに尽きる」と話した。とりわけフィッツジェラルドからは「文章に対する志の高さ」を得たという。「だから自分の書く小説の文章もまだ直せると思う。それはフィッツジェラルドの文章が僕にとってスタンダードになっているから」
 また、この二人の文章は「僕が書くタイプの文章ではない」と、自らの作品の文体も分析してくれた。「そんなに流麗な文章は僕は書かない。ただ、そういう文章の艶(つや)とかリズムとか流れを、僕はもう少しシンプルな言葉で出したいと思っている」=つづく

第2回=物語の骨格、文章のリズム 名作4作の翻訳通じ学ぶ
http://mainichi.jp/enta/book/news/20080513mog00m040050000c.html

 4作の翻訳は、自身の創作にとって「大きな意味がある」と話す。「物語の骨格は、フィジカルな意味でしっかりしなくてはいけないという気持ちが強くなった」。もう一つ、強調するのが「文章のリズム」だ。「小説が人をひきつけるいろんな要素の中で、リズムは大きい。リズムの滞っている小説は、一部の人が長く読んだり、たくさんの人が短期間読むことはあるけれど、たくさんの人が長い時期ずっと読み続けることはない」
 定評を得ている村上訳の読みやすさも、この辺に鍵がありそうだ。実際、「日本語と英語では言葉の配列が違うから、その通りに訳してもなかなかリズムが出てこない。そこでどうリズムを出すかが翻訳家それぞれの個性になってくる」と話した。
 興味深いのは、「英語の文体を日本語に移し替えていくのは、数学の問題を解くのに似ている」と語る独特の翻訳論。「どうしても解けない数学の命題を一日がかりで考えるのと同じで、なぜここにこの言葉があるのかと、ずうっと考える。向き不向きもあるけど、僕はそういうのが好きだから」
 では、自ら火付け役ともなった最近の古典作品の新訳ブームを、どう見ているのか。村上さんは、教養の「並べ替え」が進行しているという。「新訳を出す価値のあるものが出版されるわけです。並べ替えが行われて、新しい教養の形が見えてくるんじゃないか」。自身も、既に進めているチャンドラー『フェアウェル・マイラブリー(さらば愛(いと)しき女(ひと)よ)』など、「昔から訳したいと思っていた作品」の翻訳に引き続き意欲を示す。
 実は、村上さんにとって特別な存在の小説はアメリカ文学以外にもある。以前から、『ギャツビー』『L・G』とともに「これまでの人生で出会った最も重要な3冊の本」に、ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』を挙げていた。「僕が個人的に偉大と考える作家を一人だけ選べと言われたら、ドストエフスキー」と断言する。「『カラマーゾフの兄弟』や『悪霊』が僕にとって意味するのは、小説としての骨格の大きさ。これはもう別格ですね」
 バルザックやディケンズら他の文豪との違いは何か。「ドストエフスキーはだんだんすごくなっていった。モーツァルトやシューベルトのような天才肌というよりは、ベートーベン的というか、苦労しながらたたき上げて、積み上げて、最後に神殿みたいな構築物を作り上げた」=つづく

第3回=新作は大長編に
http://mainichi.jp/enta/book/news/20080514mog00m040054000c.html

 執筆中の新作についても答えてくれた。よく知られるように、村上作品には短編、中編的な長編、そして『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』のような大長編という三つの系統がある。ファン待望の次の大長編は「06年のクリスマスから始めて、1年5カ月ぐらい書き続けている」。つまり『ねじまき鳥クロニクル』を超える、村上さんの最長の小説になりそうだという。また、「僕は宿命的に、一人称の小説から、だんだん三人称の小説に移行している」と、この作品が三人称で書かれることも示唆した。
 新作の背景として、カオス(混沌(こんとん))的な状況に陥った冷戦後の世界に関する認識も語った。その予兆は95年の阪神大震災と地下鉄サリン事件にあり、「9・11」事件後に顕在化した。「僕が今、一番恐ろしいと思うのは特定の主義主張による『精神的な囲い込み』のようなものです。多くの人は枠組みが必要で、それがなくなってしまうと耐えられない。オウム真理教は極端な例だけど、いろんな檻(おり)というか囲い込みがあって、そこに入ってしまうと下手すると抜けられなくなる」
 だが、そうした状況でこそ文学は力を持ち得るという。「物語というのは、そういう『精神的な囲い込み』に対抗するものでなくてはいけない。目に見えることじゃないから難しいけど、いい物語は人の心を深く広くする。深く広い心というのは狭いところには入りたがらないものなんです」
 来年にはデビューから30年の節目を迎える村上さん。その作品は今や40を超える国・地域で翻訳されている。これほど世界的に読まれた日本人作家は過去に例がない。「91年にアメリカのプリンストン大に初めて行って、生協の書店でやったサイン会には30分で4、5人しか来なかった。今はアメリカでサイン会を開くと2時間はかかる。もちろん、うれしいけど、なぜこんなに読まれるようになったのか、よくわからない」
 最後に、理想とする文学について聞くと、即答が返ってきた。「何回でも読み返せる作品です。それ以外の試金石はない。そのために、リズムのいい文章で人の心に届く物語を書きたい。それが僕の志です」(インタビュー・完)
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