カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

短歌の読み、善行の前に、豚肉の紅茶煮(メモ)

2006-06-23 18:12:48 | Weblog
「青磁社」サイト:週刊時評2006年6月19日(by歌人・吉川宏志氏)
http://www3.osk.3web.ne.jp/~seijisya/jihyou/jihyou_060619.html

 吉川さんは
「『正論』七月号の「負け犬サヨクの癒し場発見! 『朝日歌壇』」(中宮崇)という文章を読み、いろいろと考えさせられた。(中略)短歌は誰でも気軽に作れるという特徴があるので、詳しく調べることをせずに、誤った情報や思い込みをそのまま表現してしまう危険性があるのである。自戒すべきことだろう。(中略)ただ、中宮氏の言説にも危うさを感じる点がある。(中略)短歌を読む場合も、細部に言いがかりをつけるような読み方をすべきではない(後略)」
と書かれていますが、「細部に言いがかりをつけるような読み方」の箇所でドキリとしました。

 歌会に出て、たまたま順番で、ある歌についてコメントを求められたときに、どうしても読みきれなくて苦し紛れに「言いがかり」めいたことを言ってしまったことは、残念ながら何回もあります。
 思わず反省させられた言葉でした。。。

                ☆

 糸井重里氏の「ほぼ日」の文章より。

 メモです。

***以下は糸井重里氏の「ほぼ日」の文章よりの引用です***

 「自分たちはいいことしてる」と思っていると、絶対にろくなことはありません。「いいことをしてない人」に強く働きかけようとしたり、いいことをしているのだからと図々しく声高になったりしやすくなります。いや、まだ自分はそんなふうになっているとは思わないのでありますが、そうなる可能性があるぞ、と。ほんとに気をつけようと思います。

 『善いことは、我慢できなくなったらしなさい、でも、すこし恥ずかしいと思うくらいの気持でやらせてもらうのがいい。それができないくらいなら、しないほうがいいかな?』
 <セイフティ・マッチ氏の銀の言葉より>

***以上引用おわり***

 この言葉、じつに素敵な箴言だと思います。

 典拠とされている「セイフティ・マッチ氏の銀の言葉」についてもっと知りたいと思い、調べてみました。どうやら実在しない文献名であるようです。
「セイフティ・マッチ」氏についても、その正体は

「セイフティ・マッチ」→「安全・マッチ」→「ライター(火を点けるもの)」→「ライター(物書き)」

ということらしく、どこかの「物書き」氏のことを指すようです。

 どうやら糸井さん一流の愉しい言葉遊びであるようです。。

                ☆

 メモ。

 すごくおいしそうです。夏にぴったりの料理と言えそうです。

***

 以下は、ある知り合いの方がMLに書かれていた簡単なレシピです。。。

《豚肉の紅茶煮》

 たっぷり塩胡椒をした豚肉のロースかモモ肉の固まりを、一塊分をばらしたニンニクと一緒に鍋で焼いてから、紅茶のティーバッグと一緒に煮るのです。豚肉の脂が抜けてさっぱりした食感になります。洋芥子をつけて、生野菜のサラダと一緒に食べます。今日の生野菜はレタス、きゅうり、トマトです。

 茹で汁の方は濃厚なスープなので、今日は玉ねぎとナスとトマトを入れました。あとで食べるときに葱のみじん切りを散らします。

***

(ご参考)より詳細なレシピを見ることが出来ます。

http://www.e-recipe.org/kantan/0402/0300.html

http://moehaha-moe2000.hellokitty.ne.jp/blog/c/10017803.html

http://robai.jp/recipes/tfb-pork/tfb-pork.html

http://blogs.dion.ne.jp/cooking/archives/165677.html

http://www.kry.co.jp/tv/cooking/recipe/1999/h111006.htm

http://www.tepore.com/guide/cooking/archives/2006/06/28.htm
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雑駁なメモ(更新版)

2006-06-23 17:01:16 | Weblog
 雑駁なメモから、です。

 先日18日は、学校の図書館の書庫で、堀内敬三編集『世界大音楽全集・器楽篇・第75巻・日本器楽曲集』(音楽之友社、1960年2月)所収の、黛敏郎氏17歳のときの作品『ヴァイオリンとピアノのためのソナタ』の譜面を閲覧しました。昔、相当前ですが、黛さんが司会の「題名のない音楽会」で演奏されたのを聞いたことがあります。巻末に黛さんがご自身で解説を書かれています。「当時はドビュッシーの音楽が好きで傾倒していた。橋本國彦先生から、そろそろまとまったものをひとつ書いてみてはどうかと言われ、セザール・フランクの作曲手法―循環主題とか音楽構成とか、を一所懸命に勉強して初めて書いてみた。江藤俊哉(Vn)園田高弘(Pf)両氏による初演後、初めて批評が掲載された。―『音楽的だが構成感に欠ける』。読んだとたんにシュンとなってしまった。。」黛さんのヴァイオリンソナタは、私が言うのもなんですが、面白い曲だと思います。

 家に帰ってから。早坂文雄氏の『室内のためのピアノ小品集』(全音楽譜、2002年)を見ていて、ふと目に留まった巻末の早坂氏の年譜の文言―「1949年2月27日『交響曲』の作曲に着手」。氏には代表作として有名な交響組曲『ユーカラ』があります。『交響曲』はこれと同一の曲なのでしょうか、それともそうではないのでしょうか(*注)。。。。早坂さんについては、ほかに、同じ年譜に「1944年5月5日水原秋桜子と知りあい、以後句作指導を受けた」とあります。号は、「飛鳥男」だったそうです。作曲家には、どういうわけか「俳句」を本格的にやられる方がおられるようです―不思議なことに「短歌」ではなくて「俳句」です。高浜虚子のご子息の池内友次郎氏とか、松村禎三氏とか。早坂氏がいったいどんな俳句を詠まれていたのか、その俳句は氏の音楽観とどのように関連していたのか、いろいろ興味をひかれます。

(*注:作曲家川島素晴氏によると、「早坂さんの『交響曲』のためのスケッチは、未完のスケッチだけれど、書かれている部分はかなりしっかり書かれています。(ただし、オーケストレーションの構想は殆ど書き込まれていない。) 『ユーカラ』とはまったく別の曲です。全体として、スタイルとしてはショスタコーヴィチ、あるいは1920年代以後の新古典主義諸作品を把握しつつ独自な世界を模索しており、1949年の時点でこのような交響曲の構想を実現していたことは、(少なくとも「日本の交響曲の歴史」という観点から見れば)驚嘆に値します。」とのことです。いずれオーケストラ・ニッポニカ演奏会で演奏されるそうなので、楽しみです。

オーケストラ・ニッポニカ 第10回演奏会
2006年12月10日(日) 14:30開演 紀尾井ホール
「早坂文雄」作品展
早坂文雄:「二つの賛歌への前奏曲」(1935)
早坂文雄/川島素晴:「交響曲」(1941/49/2006)新作委嘱

指揮:本名徹次

http://www.nipponica.jp/concert/concert_plan.htm

川島さん、貴重な情報を有難うございました。)

 その他。大野芳『近衛秀麿-日本のオーケストラを作った男』講談社、2006年、ISBN 4-06-212490-4という本が出る(出た?)らしいです。いつか読んでみたいです。
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