葛原妙子さんの歌集『朱霊』から、メモです。
☆
いざなひたまふな
あけがたのわが寝台にちかづける帆船(はんせん)ありて人死に給ふ 葛原妙子
☆
寝台に向かってしづかに進んでくる「帆船」のイメージが恐い一首です。このうたをじっと見ていると、私の中で、ふと、安部公房さんの小説『カンガルー・ノート』に出てきた(乗り物としての)寝台(ベッド)のことが思い浮かんできました。寝台と乗り物の取り合わせが、なんとなく「病気」や「死」を思わせるのかもしれません。そういえば、「寝台列車」という言葉がありますが、この言葉に、私はしばしば死や彼岸の匂いを感じてしまいます。「銀河鉄道」などもそうです。「死」や「病気」のイメージがどうしても湧いてきてしまいます。。。
葛原さんのこのうたは、私にとって気になるうたの一つです。
☆
いざなひたまふな
あけがたのわが寝台にちかづける帆船(はんせん)ありて人死に給ふ 葛原妙子
☆
寝台に向かってしづかに進んでくる「帆船」のイメージが恐い一首です。このうたをじっと見ていると、私の中で、ふと、安部公房さんの小説『カンガルー・ノート』に出てきた(乗り物としての)寝台(ベッド)のことが思い浮かんできました。寝台と乗り物の取り合わせが、なんとなく「病気」や「死」を思わせるのかもしれません。そういえば、「寝台列車」という言葉がありますが、この言葉に、私はしばしば死や彼岸の匂いを感じてしまいます。「銀河鉄道」などもそうです。「死」や「病気」のイメージがどうしても湧いてきてしまいます。。。
葛原さんのこのうたは、私にとって気になるうたの一つです。